長野善光寺とともに有名な甲斐善光寺。信玄公が川中島の合戦の際、信濃善光寺からご本尊を甲斐国に避難させたことが始まりという、重厚荘厳なお寺です。こちらの特徴は、“体験型”だということ。真っ暗闇の小部屋を壁づたいに巡る戒壇めぐりや、本堂天井の鳴き龍体験、川中島の合戦の時代から伝わる陣太鼓などなど、ぐっと歴史が身近に感じられるようになる、まさに大人の修学旅行体験ができるスポットです。
戒壇めぐりの入口。この小部屋は本尊の真下に位置、仏様の胎内めぐりを表しています。入口からは階段。降りきると、その先は本当にまっ暗!
陣太鼓。なんと触ることができます。下腹に響く重低音に、思わず興奮。
予想より断然楽しくて勉強にもなる見学。戒壇めぐりは、単なるアトラクションではありません。目や耳を遮断されることで、“人は平等である”という教えを実体験するということなんだなと思いました。なかなか深いです。
TEXT: YUMIKO FUKUI PHOTO: NAO SHIMIZU