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更新日:2025年4月21日
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「海とのかかわり」と「地域の学び」を、子どもたちに伝え語り継ぐことを目的としたプロジェクトです。日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、親しみやすいアニメーションにして、次の世代を担う子どもたちへ、そして、さらに未来へと語り継いでいきます。本事業は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる''日本財団「海と日本プロジェクト」''の一環です。
「弦間八兵衛と鮫」はこんなお話▼
むかし甲斐国(山梨県)に五人がかりで張った弓をも引くことができる弦間八兵衛正吉という弓の名人がいました。 あるとき八兵衛が駿河国(静岡県)から出航したところ、海中から一匹の鮫が現われて船の進路を阻みました。誰か一人が鮫の犠牲にならなければいけないという、船の習わしに選ばれたのはなんと八兵衛。鮫に喰われてたまるかと怒った八兵衛は自慢の弓を持って、狙いすました一撃でその鮫を射抜き、見事に撃退しました。その後、八兵衛が役目を済ませた帰り途、その近くの浜辺を通りかかると白骨化した大きな鮫を見かけ……
甲府市が舞台の海ノ民話アニメーション「弦間八兵衛と鮫」が完成し、一般社団法人日本昔ばなし協会代表理事・「海ノ民話のまちプロジェクト」アニメ監督の沼田心之介氏が樋口雄一市長を表敬訪問し、アニメーションと認定証が授与されました。
昔話や伝統芸能など、地域にとって大切な文化財は、過疎化や少子高齢化等の社会状況を背景に、その保護や継承が全国的に懸念されております。
この度、『甲府市史』でも紹介されている民話がアニメーションとなり、広く周知されますことは、郷土の歴史や文化の特徴を活かした地域振興に資するとともに、文化財の保存にもつながります。
さらに、「海との関わり」により、環境を大切にする気持ちを育む教材にもなりますことから、本市としましては、今後、図書館や公民館のほか、各種学級等で有効に活用してまいりたいと考えております。
「海ノ民話のまちプロジェクト」関係者の皆様におかれましては、これからも日本各地に残された民話を発掘され、ストーリーに込められた「思い」や「教訓」を次の世代を担う子どもたちへ語り継いでいただき、大切で美しい「ふるさと」を愛する「心」が醸成されますよう、お力添えをお願い申し上げます。
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