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2024年6月号・歴史と文化を感じる神秘的な場所「深草観音」

202406-1 武田信玄公の生誕の地である要害山の南麓に位置する『深草観音』。高い岩壁をうがってつくられた神秘的な観音堂で、「岩堂観音」とも呼ばれています。市歴史文化財課の職員さんと、ハイキングをしながら参拝しました。

※「深草観音」の一帯は幽玄な雰囲気に包まれていました

「深草観音」とは?

202406-2 武田神社より北側の上積翠寺町にある深草観音は、平安時代後期から江戸時代まで盛んだった観音信仰の巡礼地だったそうです。豊かな自然に囲まれ、ハイキングを楽しむこともできます。辺り一帯は岩肌が露出しており、中でも大きな数十メートルの岩壁の中腹には「奥の院」と呼ばれる観音堂があります。この「奥の院」には、毎年4月に開催されるお祭りに合わせて、普段は瑞岩寺に安置されているご本尊の「岩堂十一面観世音菩薩」が移されるそうです。

※「奥の院」には長いはしごを上るか、迂回して斜面を登って行くことができます

深草観音と武田信玄公の関係は?

202406-3 深草観音は武田信玄公の生誕の地のすぐ近くに位置していますが、信玄公生誕よりずっと前につくられたと考えられており、直接的なつながりはないと思われます。しかし、数多く残っている観音像は、自然、宗教、または祖先への尊敬や崇拝を表しており、武田家が生きた時代も地域の人たちにとって身近なものであったと考えられます。

※一帯には多くの観音像が置かれています

「深草観音」から歴史・文化を学ぶ

202406-4 深草観音一帯の観音像は岩のくぼみや穴の中、その付近に置かれているものが多くあります。これは観音像への尊敬と崇拝を表すほか、自然や人為的な損傷から観音像を守るためと考えられます。この地域に住む人々が守ってきた歴史・文化や宗教的な伝統を遺す深草観音。山々や大きな岩、清流に恵まれた自然の中で感じる歴史や文化は、とても神秘的でした。

※参道は豊かな自然に囲まれ、ハイキングを楽しめます

今月の市民レポーター/黒田 チカ(くろだ ちか)

kurodachika 市街地からそれほど離れていないところに歴史・文化が残る神秘的な場所があり、とてもワクワクドキドキしました。目的地までの約1時間半の道のりではタヌキ、シカ、イノシシと思われる足跡が見られ、森の雰囲気を五感で楽しむことができます。「深草観音」の一帯には多くの観音像が置かれており、顔が優しい像など表情もさまざまでした。

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