ホーム > 市政情報 > 広報 > 甲府の魅力、大集合!大好き!こうふ市 > GO!GO!市民レポーターが行く! > 2025年5月号・古墳のスケールを体感!曽根丘陵公園
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古墳は、土を高く盛り上げた昔のお墓で、中でも3〜7世紀までに造られているものを指すそうです。最近の研究では、ランドマークの役割も果たしていたと考えられています。今回は中道地区の曽根丘陵公園にある古墳群を取材しました。
甲府南インターチェンジ近くにある曽根丘陵公園は、大型の古墳がコンパクトにまとまって造られている全国的にも珍しい場所です。公園内には大型の甲斐銚子塚古墳や丸山塚古墳の他にも、小さい古墳や中世の塚もいくつかあります。古墳には、地域におけるその時代の権力者が埋葬されていると考えられていますが、実は詳しい情報は分かっていません。私たちのご先祖様がこちらに埋葬されているかも知れないと考えると夢がありますね。
※『甲斐銚子塚古墳』は全長約169m東日本最大級の前方後円墳
古墳は大きく分けて前期・中期・後期に分類されます。公園内にある甲斐銚子塚古墳と丸山塚古墳は前期古墳で、竪穴式石室でした。石室は調査後に埋め戻されているので、現在では内部を見ることはできません。『広報こうふ』2023年2月号で取材した湯村の万寿森古墳は後期の横穴式石室で今も見学が可能です。
※展示パネルでは内部を調査した様子の写真を見ることができます
甲斐銚子塚古墳は前方後円墳で、県内最大の古墳です。古墳の前に立つと、ただ山の形に土が盛られているのではなく、低い方の山が2段、高い方の山が3段に成形されていることに気が付きます。これは、被埋葬者の権力を表すものと考えられているそう。当時この規模の古墳を造るには長い時間と労力がかかるため、生前からすでに造り始めていたと考えられます。
※公園内にある県立考古博物館ではさまざまな出土品が見学できます
お城を囲む石垣、明治時代のレンガを積む建物、そして今回の古墳と、さまざまな建造物を取材してきました。どの時代にも“造り方”に流行があることがわかります。造った人たちの想いと、歴史的な背景を感じることができます。お散歩をかねて気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。