更新日:2023年11月8日

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平成31年度第3回甲府市都市計画審議会

会議要旨は次の通りです。

日時

令和2年2月3日(月曜日)午前10時~午前11時10分

会場

市役所本庁舎4階大会議室(防災対策室)

出席委員(出席者6名/9名 審議会の成立)

佐々木邦明委員(会長)、田邉佳子委員、輿石修委員、藤原伸一郎委員、長田泉委員、八巻武正委員

出席専門委員(出席者4名/5名)

中井検裕専門委員、池田雄次専門委員、宮川俊一専門委員、依田純子専門委員

事務局

望月まちづくり部長、石原まち整備室長、芦川立地適正化担当課長、齊藤都市計画課長、

小田切都市計画課課長補佐、平川都市計画課係長、原田都市計画課主任

傍聴者

17名

議題

意見聴取事項

甲府市立地適正化計画(原案)について

会議要旨

【議長(会長)】

 意見聴取事項について、事務局に説明を求めます。 

【事務局】

 甲府市立地適正化計画(原案)について説明 

【議長(会長)】

 ただいまの説明について、ご意見・ご質問がございますか。 

【委員】

 南部地区は山城地区をはじめ、いわゆる50戸連たん方式で家が増えているため、山城小学校は今や1000人を超える大規模校になっています。また、その前は大里小学校や大国小学校も大きな学校だったのですが、そういったこれまでの郊外の住宅開発があり、また、今後リニアの駅もできる中で、郊外での住宅開発のあり方について「調査・研究を進めてまいります」というのは、具体的にどのような調査・研究をしていくのでしょうか。 

【事務局】

 調整区域における開発行為については、都市計画法の第34条の規定に基づいて、適合するものは限定的に認められることになっております。本市におきましても、こうした法に定められた規制や趣旨をもとに、今後におきましても、郊外での地域特性を生かした土地利用が図られるように将来的にも持続できる集落地域づくりを目指して、さまざまな意見や国の動向等も見ながら、今後調査・研究をして進めていきたいと考えております。 

【委員】

 立地適正化計画は、広範囲に、また、多岐にわたっており、もっと簡単にわかる冊子でなくては市民は理解できないと思います。この計画は市民の協力が得られなければ進まないものなので、ごく一部の人だけがわかっているだけでは良くないと思いますので、もっとわかりやすい、誰でも簡単にわかる計画の説明資料が必要だと思います。 

【事務局】

 住民の理解ということは重要だと考えておりますので、ご意見も参考にさせていただきながら今後検討させていただきたいと思っております。 

【委員】

 何点かお伺いしたいのですが、まず、リニア周辺の件でもう一度聞きたいと思います。市のほうで、いわゆるKSプロジェクトであったり、2000人くらい首都圏からの人口誘導をしてくるということを、さまざまな機会において聞いたのを覚えているのですが、そちらに関しては、この立地適正化計画では有効に機能するのかというところが1点目です。

 それから公共交通の件に関してですが、具体的にどのような形で進めていってこの目標を達成するのかというところをもう1回説明をいただきたいと思います。

 あと、立地適正化計画がこれから公表されていくとなった段階で、国からの補助金等はどのようなかたちで来るのかというのをお聞きしたいです。 

【事務局】

 まず1点目のリニア駅周辺の部分に関しましては、冊子の中では85ページ、郊外でのゆとりあるライフスタイルの維持というところで、調整区域も含めて、リニア駅周辺、それからインターチェンジ周辺の土地利用の部分に関して記載をさせていただいております。

 ただ、この立地適正化計画の趣旨が市街化区域の中に新たな区域設定を行う中で、都市機能の集約、居住の誘導、それと公共交通の充実等を行うことで、コンパクトシティを進めていく計画でございますので、リニア駅周辺に関しましては、今後の社会情勢の変化等によりまして、市街化区域等になった場合にこの制度の検討をしていきたいと考えております。

 それから公共交通の施策に関しましては、87から89ページに誘導施策として記載をさせていただいております。公共交通網形成計画とも連携を図りながら公共交通のネットワークの再構築を今後において検討していく、それから乗降環境の整備、待合環境の整備、サイクル・アンド・ライドの推進を行い、まずは既存の公共交通のネットワークの維持ということを一番に考えながら進めていきたいと考えております。

 また89ページでは、公共交通の円滑化に向けた都市計画道路網の推進についても今後検討を行っていくことを記載させていただいております。

 それから、国がどのように積極的な支援を行っていただけるのかというお話かと思いますが、今後、国の動向としましては、コンパクトシティに関わる国の支援は充実をしていく方向であると聞いております。立地適正化計画の趣旨に沿った都市再生整備計画等を作ることによって、国の重点的な支援が受けられるという仕組みになっております。 

【委員】

 リニア周辺について、立地適正化計画が今後適用できるのであれば適用していきたいということですが、昨今の知事などの見解では、基本的には市が行う必要がある部分は市にやって欲しいという部分が出てきていると感じます。今後市の負担等が多くなってくると思いますので、県の総合計画などもある程度照らし合わせた中で、是非具体的な部分で考えていただければと思います。

 あと公共交通については様々な整備をしていく中で、今の予算よりも増えると思いますし、公共交通があっての立地適正化計画だと思っていますので、それに向けた予算立てをしていただきたいと思います。

 最後に国の件ですが、まだ更に計画を作らなければならないのかというのが少し疑問に感じます。 

【事務局】

 この立地適正化計画が1つの大きな方針になり、これに基づいて、更にもう1つ計画都市再生整備計画を作って、国へ補助の要望をしていくという仕組みなっております。現在それに基づきまして、本市でも来年度からの国の予算要求に沿うようにその準備を進めております。 

【委員】

 国に申請したときに、国の担当者が現場に来て、視察をしたり、状況調査はどのぐらい行われているものですか。 

【事務局】

 昨年から、国に概算要望、それから本要望と申請している状況でありまして、その時点で、国の担当者に甲府に来ていただいて、現地の視察等を行っていただいている状況です。 

【委員】

 計画書そのものは十分議論されていると思いますので、特に中身の修正等に関する意見はありません。今後運用に入っていくので、そこを見据えて、情報提供の意味も含めてお話をしたいと思います。

 1つは86ページです。昨年の西日本豪雨と台風19号で非常に大きな水害が頻繁に発生をしていて、そこと居住誘導区域との関係で、国のほうでも議論の対象になっており、水害のリスクと居住誘導区域をどう整理していくのかという話が出ています。そのような中で、リスクの大きさにもよりますが、基本的にレッドゾーンは居住誘導区域から省くということになっているわけですが、いわゆるイエローゾーンについては慎重に判断していくという方向に転換している状況です。

 甲府市の居住誘導区域の中にも浸水想定区域で3m以上のところが入っているので、基本的にはこれらの区域を入れるときには立地適正化計画の中に防災指針を書き込むようにということになる予定です。防災指針は従来の地域防災計画にかなり近いものなので、防災担当と連携していただきながら、計画の中にそれを書き込んでいくというような形になると思われます。

 それから防災の関係でいくと、もう1つは、調整区域の中の災害リスクの高い地域についても非常に議論が進んできておりまして、こちらのほうは開発基準、いわゆる都市計画法第34条の調整区域の開発基準を基本的には見直すという方向になりそうです。特に甲府市との関係でいくと、いわゆる50戸連たんの条例です。ここは、今は調整区域全域になっているわけですが、区域を限定する、区域をきっちりと示すことが適用されます。図面上で示すということは、一昨年ぐらいから議論があったのですが、今般、そこに災害リスクの高いエリアは除外するようにということが追加されると思われます。

 したがいまして、いわゆる11号条例は、これを持っている全市町村が見直していただくということになると思われます。

 その中で、今後調査・研究をするということですが、調査・研究だけではなく、条例を見直さないといけなくなるということですので、しっかり調査・研究していただいて、どういうところで50戸連たんが適切なのか、もう1回市のほうでしっかりと考えていただくというのが国の方針ということになると思われます。是非、立地適正化計画の記載と基本的には矛盾していませんので、しっかりと検討していただければと思っております。

 それから公共交通については先ほど委員のご発言もありましたが、私もしっかり公共交通をやってくださいということを申し上げたいと思いますので、網計画の具体的な施策をしっかりやっていただければと思います。

 それからもう1つ補足的な情報としては、立地適正化計画は市町村が作るということでそれは変わらないのですが、いくつかの市町村が連携して作ってもいいということに、法律上もなる予定ですので、次の機会などに、あるいは近隣市町村とうまくタイミングが合うようであれば共同で1つの立地適正化計画を作るということも考えられてもいいのかなと思っています。

 それから、先ほど委員からございました都市再生整備計画の話ですが、分厚いものではなく、いくつか要件があって、基本的にはこういう指標や目標値をきっちり設定することになっていたのではないかと思います。どこの自治体も今あるものをうまく使いながら出されているということですので、そちらは粛々と作業を進めていただければいいと思います。 

【事務局】

 先ほどお話がありましたように、災害リスクに関しましては、立地適正化計画策定後におきましても重要な部分であると考えておりますので、今後国の動向も踏まえつつ、庁内の情報共有をさらに充実させまして、さらなる安全・安心なまちづくりを推進していきたいと考えております。

 また、調整区域の11号条例の件につきましては、今後そういう災害リスクという視点も入れながら慎重に調査・研究していきながら進めてまいりたいと考えております。

 それから他市町村との連携の件につきましては。今後は評価・検証しながら、立地適正化計画を見直ししていくことになりますので、他の市町村等とうまく連携が図れれば、そういった視点も入れながら今後検討していくべきお話ではないかと考えております。 

【委員】

 ここにも記載されておりますように、基幹的な既存の公共交通を維持していくというのは非常に重要な部分だと思います。公共交通ネットワークの中では柱になっているということを先ほど別の委員もおっしゃっていましたが、実際に今、乗務員、ドライバーの確保というのが非常に喫緊の課題になっており、これは山梨だけに限らず日本全国、バス、タクシー等のドライバーが不足しているという状況がありますので、こういう中で、既存の路線を確保していくというためには、以前もお話しさせていただきましたが、維持していくための新たな枠組みもさらに検討していただきたいと思います。

 それともう1つ、リニアの新駅についてでありますが、リニアの新駅につきましては位置が確定してきておりますが、県のこの前の発表の中には、小井川駅とリニア新駅の間を輸送するシステムというお話も出ておりますが、甲府駅とリニア新駅を結ぶ路線については、これも重要なポイントとなってくると思いますので、こちらの路線につきましては既存の路線バスのような形式ではなくて、今は自動運転、PTPS、ICカードを使った料金収集システムなど、できるだけ先進的な技術を使っていただいて、甲府駅とリニア新駅を結ぶ路線を是非今後も研究・検討していただきたいと思います。 

【事務局】

 ドライバーの確保、既存の路線維持のための新たな枠組みの検討というご意見かと思います。今後、公共交通担当とも連携を図りながら、そういった視点も検討をさせていただきたいと考えております。

 それから、仮称リニア山梨県駅と甲府駅周辺を結ぶ路線は、、甲府市立地適正化計画、上位計画である甲府市都市計画マスタープラン、それから昨年度に策定いたしました甲府市地域公共交通網形成計画におきましても、重要な公共交通軸ということで位置づけをしております。特に甲府駅につきましては公共交通ネットワークの県内最大の拠点ということもございますので、両駅間をスムーズに利用できる公共交通システムの構築は必要であると考えております。

 冊子の87ページにも記載がありますとおり、リニア開業効果を最大限に活かした公共交通の形成ということで誘導施策として位置づけをしております。今後も山梨県やバス事業者等とも協議を進めていくとともに、リニアによる効果を山梨県全体に享受できるように今後のまちづくりを検討していきたいと考えております。 

【委員】

 平成30年10月に甲府市が農業振興計画を作成いたしまして、立地適正化計画では、連携を図りながらやっていくということも記載されております。本計画が策定された後は各種施策を積極的に活用しながら、是非とも農地の保全を図るようお願いしたいと思います。市街地が拡散されるということが農業的には大変不都合なことがありますので、その辺を立地適正化計画の策定後には各種施策を本当に積極的に活用してもらって、農地の保全に努めていただきたいと考えております。 

【事務局】

 農業振興施策との促進と連携ということで、立地適正化計画の冊子では85ページに記載をさせていただいております。守るべき農地を積極的に保全していく、それから「稼ぐ農業」の場として最大限活用できるように、農業振興施策との連携を図りながら今後進めていきたいと考えております。 

【議長(会長)】

 そのほかにご意見、ご質問等ございますでしょうか。よろしいですか。

 ご意見をいただいた内容といたしまして、いくつか重要なことをご指摘いただいております。公共交通の問題や災害リスクの話、市街化調整区域のあり方についての調査・研究、また、災害リスクがこれと非常に関係していると思います。またそういったところも含めまして、住民への周知というお話につきましてもご指摘をいただいております。また農業関連で農業振興計画との整合性というご意見もありました。いずれも本計画案を今後どう進めていくかというところについてのご意見かと思いますので、立地適正化計画の原案につきましては、原案のとおりで差し支えないということにさせていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 

【委員一同】

 (異議なし) 

【議長(会長)】

 それでは、皆様のご賛同をいただきましたので、「甲府市立地適正化計画(原案)」に対する意見聴取につきましては、原案どおりで差し支えないということで、答申させていただきたいと思います。 

 以上をもちまして、議案の意見聴取事項を終了いたします。 

 

 以上

 

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