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更新日:2024年2月14日

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【結果報告】第22回方代の里なかみち短歌大会

「方代の里なかみち短歌大会」は、甲府市出身の歌人「山崎方代(やまざきほうだい)<1914-1985>」を顕彰する短歌大会です。

この大会も本年度で第22回目を数え毎回多くの皆様から応募をいただいており、今大会は、ジュニアと一般の部を合わせ、3,343首(一般の部は764名1,469首、ジュニアの部は1,874首)の優れた作品をお寄せいただきました。たくさんのご投稿ありがとうございました。

これも方代さんの温かく味わいのある歌が、多くの方々に愛され親しまれているからではないかと思っております。

「一般の部」は文部科学大臣賞、山梨県知事賞、甲府市長賞のほか特選21首、入選50首、「ジュニアの部」は文部科学大臣賞、山梨県教育長賞、甲府市教育長賞のほか特選20首、入選77首が入賞されました。おめでとうございました。

 山崎方代写真【写真提供:湯川晃敏氏(日本写真家協会)】

選者

<一般の部>大下一真・今野寿美・三枝浩樹(五十音順)
<ジュニアの部>窪川美代子・河野小百合・土屋喜雄(五十音順)

大会大賞作品

文部科学大臣賞一般の部

埼玉県新座市 髙野 光朗

こおろぎよ気をつけ給え今じゃもう人間までが君を食いよる

《評》世界人口が今後も増大するという予測から、いずれ食糧危機となることに対処して、いま盛んにいわれているのが昆虫食です。なんでもコオロギには利点の数々があり、国内で食用のための養殖、生産が進められているとか。でも、一般の印象でいえばコオロギはエンマコオロギ、ツヅレサセコオロギなど、ゆかしい名前とともに声を愛で、長く親しんできた昆虫の代表格です。食用として人類の犠牲になるなんて……。

外来のアオマツムシがコオロギやスズムシの鳴く日本の秋をすっかり席巻してしまったような今の時代。コオロギにとっては御難続きというに尽きますね。

そんな事情をすこし揶揄するかたちで述べた歌の運びが、深刻ぶらず、ユーモラスな語りかけになっています。口調にはどこか方代さんの雰囲気がまつわり、歌集『こおろぎ』も当然浮かんできます。なかなかに周到な一首で、抜きんでていました。

【評 今野 寿美】

文部科学大臣賞ジュニアの部

神奈川県立光陵高等学校 樫下 小春

教卓のペットボトルが反射した行き場を無くした夕日を飲んで

《評》 夕方の教室での情景を、シュールな絵画を見るように掬い取った作品である。この作者は非常に技巧に長けていることが感じられる。まず、上の句と下の句を倒置したことがいい。次に「教卓のペットボトルが反射した」の端的な描写が有効で場面が浮かぶ。誰かが忘れていったペットボトルの一瞬の反応を見逃さず「行き場を無くした夕日を飲んで」と夕日とペットボトルの両方を擬人化で表現したことが作品の核である。孤独なペットボトルと孤独な夕日、どちらもこの日の作者の心理を投影したものであるのだろう。小さなものが大きなものを飲むという逆転させた関係にも工夫がある。

【評 河野 小百合】

山梨県知事賞

山梨県甲府市 保坂 たまき

道の駅都会の香する子供らが井戸の冷たき桃を頬ばる

《評》道の駅にはいろいろな人が寄る。この辺の子供たちとはちょっと雰囲気が違う子供もいる。都会から来た子供のようだ。その道の駅には井戸があって季節なので桃を冷やして食べさせている。都会から来た子供には珍しい。残暑の厳しさもあって、冷やされた桃は最高のもてなしだ。はしゃぎながら食べる都会の子供たちを見ながら、住んでいる場所や環境は異なっても、子供の本来の姿に差異はないことをあらためて思う作者。道の駅という地方性、子供たちへの作者のやさしい眼差しに好感がもてた一首。「都会の香する」という観察眼も活きている。

【評 大下 一真】

 

山梨県教育長賞

六戸町立六戸小学校 川村 凜

担任が休んでいる日もクラスのみんな平行四辺形の勉強しんけん

《評》 算数の勉強と言わず「平行四辺形」と具体的に詠んだところにとても説得力があります。しかもこの日は、担任の先生がお休みだったのです。代わりの先生がきてくださったのかそれとも自習だったのかは分かりませんが、クラスのみんなは無駄口をきいたり、手いたずらをするなど不まじめな態度を見せることなく、平行四辺形の勉強を真剣にしていたのですね。三句目が七文字になっていて惜しまれます。「ぼくたちは」とか「わたしたち」とすれば短歌としての形が整います。スポーツの歌や夏休みの思い出の歌が多い中で、算数の授業を題材にした点がとても魅力的でした。

【評 窪川 美代子】

甲府市長賞

山梨県中央市 小高 弘美

義父義母の遺影みつめるこの部屋で夫に届ける肌着たためり

《評》義父と義母の遺影の飾られている部屋で入院治療を受けている夫の着替えの準備をしています。不安な思いを抱えている作中の私をそっと励ますように遺影はみつめています。夫の無事を祈る心。

【評 三枝 浩樹】

 

甲府市教育長賞 

笛吹市立一宮中学校 内藤 昴

竹刀持ち心落ちつけ小手はめる自分に勝つぞ素振り二〇〇本

《評》学校の登下校の折、時折防具を背負った生徒をみると何やら頼もしい。

 授業以外の部活で、このスポーツの剣道に励んでいるのであろう。明日大会などある場合、自宅で又、学校の体育館などで素振りをして備えるのである。結句の二〇〇本とは並ではない。恐らく入賞するであろう。その心技体の統一された気魄に拍手を送りたい。 

 学業もスポーツも「王道はない」コツコツと努力を重ねるのみである。 

 四句の「自分に勝つ」には、青春の目標があって他者へのアピールにもなっている。

【評 土屋 喜雄】

 

そのほかの受賞作品は、次のとおりです

 

◆一般の部◆  
●特選(21作品)  
    作品   氏名(居住地)
山椒の葉をみな食ひしあをむしは力をためて枝に動かず 関 靜男(東京都三鷹市)
終はりとは始まりのことマニ車廻して希ふ来世は秋津 河野 正(宮崎県延岡市)
水しぶきバシャバシャと上げ園児らが体ぜんぶでプールに遊ぶ 渡辺 恵子(山梨県富士吉田市)
ぶらんこがたつた一つの公園も歩み初めたる児には宇宙か 渡邉 信子(山梨県都留市)
杖突きて道行く我に寄り添えるエルガーの曲威風堂々 大石 浩司(静岡県浜松市)
寅さんのかばんの後をゆるゆるとついてゆきたし私はとんぼ 浅川 清(山梨県北杜市)
病床の小さきひかり折り曲げる鶴一羽二羽母寝ぬるまで 中山 恵理(山梨県甲府市)
鎌倉の町中にして聞き留めし甲州弁は愛しかりけり 前橋 誠(埼玉県入間市)
灼熱の群馬にミストを放つごと「富士山」ナンバー国道をゆく 忽滑谷 三枝子(群馬県渋川市)
糸ながく柘榴の枝より垂下して色なき風に蓑虫自在 一瀬 武子(山梨県甲府市)
子や孫は送り火焚いて帰りゆく一人暮らしの寂しさはない 萩原 賢悟(山梨県南巨摩郡南部町)
亡き祖母の家が朽ちゆく記憶にもたぶん限界集落がある 小野 小乃々(和歌山県新宮市)
信号のない踏切りを渡りゆく過疎の村への近道と聞く 原 比呂子(大分県国東市)
真夜中のSNSですれ違う飛べない鳥と歌えない鳥 大隈 文子(福岡県北九州市)
声高に反戦と言わねど方代さんみの虫たらんと示す生き様 角田 好弘(山梨県笛吹市)
1/fの揺らぎの雨もよう未読の本に呼ばれています 山﨑 泰子(徳島県小松島市)
春愁を鞄につめて歩き出す風が若葉にささやく道を 西 史紀(長崎県長崎市)
目の前に青空広がる背泳ぎが一番好きな夏がまた来る 井田 寿一(滋賀県東近江市)
浮き沈みしているように子らの見ゆ菜の花畑の揺るる波間に 小田倉 量平(茨城県ひたちなか市)
玄関の赤きシャクナゲ咲く朝をデイケア初日の夫を見送る 棚野 久子(徳島県阿南市)
ふらふらと平和が綱を渡りゆく真下にひらく戦争の口 矢端 宗雄(群馬県前橋市)
●入選(50作品)  
作品 氏名(居住地)
生きてゆく家財道具を見まはせばおほよそ五歩の内に納まる 眞庭 義夫(群馬県利根郡みなかみ町)
清らかに書かれし文字に理科系の試験の評価はつい甘くなる 北条 暦(京都府京都市)
大声をだせば確かに伝わるが遠い耳にはくちびるよせる 荒尾 洋一(宮崎県宮崎市)
突然に老友ひとり姿消す神隠しだよ施設というのは 奈良 博吉(群馬県前橋市)
後悔をしてもいいけど今日からのお前に何か良いことあるか? 大崎 日菜子(千葉県松戸市)
保健師の仕事の中身を世の中に知らしめたいのと隠したいのと 中島 陽子(東京都台東区)
耳遠く妻もなりゆき我流なる手話の一つを今日増やしたり 阿部 昌彦(新潟県村上市)
司書さんはハッピーエンドを選びくれ図書館の本遺し母逝く 宮本 郁江(奈良県奈良市)
鉛筆の芯がボキボキ折れるため『わが人生』は断念したり 大賀 康男(愛媛県新居浜市)
まだ熱き骨壷を抱くたらちねの百二の母を初めて抱きぬ 角田 好弘(山梨県笛吹市)
湛水の棚田七枚雲を活け田毎に違ふ表情をする 藤井 重行(山口県宇部市)
エキストラなれど着流し妾連れ大商人の顔して歩く 大島 康正(栃木県宇都宮市)
金曜の午後の露天でまどろんで湯面にただよう夕陽をすくう 福田 和秀(山梨県笛吹市)
ガリレオもシェークスピアも家康も一豊も皆同世代なり 荒井 篤(神奈川県相模原市)
ゴキブリをパッと手で打つお母さんあの若き日を娘は覚えてた 萩原 清子(山梨県甲州市)
木洩れ日をあびて涼しき長椅子に老婆三人が声あげ笑う 宮地 清江(山梨県富士吉田市)
いつよりか普通預金の通帳の利息五円を超ゆることなし 庭野 治男(東京都杉並区)
思い切り鯖の頭をぶった切るやさしき妻の出刃包丁は 和井田 勢津(青森県八戸市)
紫の央に白差す花びらの垂れて水辺にかきつばた咲く 島崎 征介(埼玉県さいたま市)
兄亡きあと逗子市小坪はとおき地に磯のあの日の記憶とともに 芹澤 眞木子(山梨県甲府市)
帰省子の村に一つの店に寄り墓参り用花束を買う 林 雅則(千葉県我孫子市)
案山子消え雀も去りて稲穂垂る瑞穂の里に米余りたり 林 一美(岐阜県中津川市)
あのわずか四年足らずの航跡が焼き付き消えぬ漕艇の日々 島田 和生(神奈川県横浜市)
小学校統合となり山は萌ゆ子等の声無く山鳩の鳴く 加賀谷 育(秋田県北秋田市)
花占い好きも嫌いも意味はなく最後に残る花柄模様 小玉 太授(東京都新宿区)
お湯注ぎ魔法がかかる3分間深夜に食す至福のひととき 佐藤 竜暁(東京都新宿区)
ぎっしりと顔ならべいるえんどう豆かつて日本は子だくさんなりき 森田 小夜子(東京都国分寺市)
人生を思う存分生きぬいた気ままのようで繊細な人 中澤 孝子(山梨県中巨摩郡昭和町)
たてじまの縞を脱ぎ捨てシマウマは道路にそれを貼り付け渡る 三吉 誠(福岡県福岡市)
石の眼をじつくりと見てほほ笑めば方代さんが笑ひ返すよ 池崎 冨実夫(東京都葛飾区)
「俺のアレ探してくれ」と夫の声「アレ」はアレかと思案いっとき 柴田 奉子(山梨県都留市)
四時半の目覚し五時に直したり桃の収穫終わりし今朝は 金子 百合子(山梨県甲州市)
ワイシャツを野良着に替えて十年の夫しみじみと手に取る実り 石倉 絹子(山梨県笛吹市)
生きてればそりやああります鍵付きで封印したる五つや六つ 齋藤 恭司(東京都品川区)
トンボ追う網はいつまで吾子のもの隅の隅まで空掬い切る 稲山 博司(東京都練馬区)
一に一加へて二とはならぬ日は千六本に大根を切る 一瀬 武子(山梨県甲府市)
擦り傷のやうな筋雲刷かれをりいつか上らむ空の真青に 船岡 房公(滋賀県大津市)
勝頼の墓前に置かれた麦焼酎夏草うだる葉月の真昼 高橋 久仁子(山梨県甲府市)
スーパーで見慣れぬソースを手に取って今日も小さな冒険ひとつ 竹内  日奈子(兵庫県姫路市)
くもりゐる窓のガラスにセ・シ・ス・スル・スレ・セヨと書き露を拭きたり 徳永 逸夫(高知県須崎市)
太陽を四角に地球は回ってるうってかわって今日の寒さよ 中村 哲(東京都小金井市)
とりあえず安泰であれ老い二人コンビニにはないおむすび作る 忽滑谷 三枝子(群馬県渋川市)
「平等」と「差別」はともに二字熟語、十七画の似ている双子 内村 佳保(東京都武蔵野市)
土間って何小四の孫に問われたりそうかそうだね現代は無いよね 中西 静子(山梨県山梨市)
企みや嫉みといった心もち君は持たずや道のかたつぶり 福西 直美(京都府京都市)
あれこれの喩へはすれど雲は雲ゆるゆる空を移りてゆけり 丸山 順司(京都府宇治市) 
理不尽な人がよく住む河川にはワニやピラニア無視など放す 井上 秀子(東京都練馬区)
静かなる夫と二人の茶摘み畑竹の葉ずれとうぐいすの声 遠藤 宮子(山梨県南巨摩郡南部町)
落ち葉鋤きコシヒカリ育て三年目特米の申請農協に出す 横内 進(山梨県韮崎市)
「ただいま」と遺影の父母に挨拶し生家の屋根の雪下ろしする 藤林 正則(北海道札幌市)

 

ジュニアの部(高校生)

◆ジュニアの部◆ 《高校生》  
●特選(6作品)  
    作品   氏名(学校名)
部活後の帰り道での上り坂強い日差しに道を塞がれる 松元 璃輝(山梨県立巨摩高等学校)
心にも防水スプレー掛けたはずなのに君だけ染み込んできた 松井 宏志郎(東海高等学校)
風を切り清流沿いを駆け抜けるこれから始まる十六の夏 小林 光希(甲府市立甲府商業高等学校)
クラスライン言葉選びが難しくスタンプしか送ったことない 好井 亜実(京都府立峰山高等学校)
蝉は鳴く私はピアノを奏でおりsummerのリズム息を合わせて 種池 美月(京都府立峰山高等学校)
蟬の声鳴きはじめるとみんな鳴く人に合わせる私に似てる 河田 真歩(京都府立峰山高等学校)
●入選(23作品)  
    作品    氏名(学校名)
花火見て「炎色反応」口揃え青い我らの青い夏かな 川島 里菜(佐野日本大学高等学校)
憧れはそっと心に仕舞うもの国語辞典のほこりに触れる 猪野田 涼奈(神奈川県立光陵高等学校)
数学は真っ直ぐだから好きだった数だけ見てれば答えをくれた 上田 朱雀(神奈川県立光陵高等学校)
大丈夫大丈夫だよ分かってる私はただの青春要員 内海 凪(神奈川県立光陵高等学校)
羽のない人類は今日もこの星で逆立ちしながら夢を見ている 坂本 桃花(神奈川県立光陵高等学校)
セミの声聞こえる外の炊事場で母に教わる桃の切り方 四日市 穂(甲府市立甲府商業高等学校)
コンクール責任重くのしかかるそれより重い私のチューバ 佐藤 芽(甲府市立甲府商業高等学校)
新幹線東京出でし一時間秋の実りの輝く稲穂 塚田 萌杏(甲府市立甲府商業高等学校)
ゴロゴロと最高気温を知らぬ日々最低気温の我が家に依存 木村 愛花(甲府市立甲府商業高等学校)
世の中の各地で起こる災害よ怒る予先見えないゴール 井上 璃珠(甲府市立甲府商業高等学校)
好きなのにやめたい時がある部活楽しいだけで強くなれない 三神 心花(甲府市立甲府商業高等学校)
宿題をはやくやりなとせかされるまだあわてるなまだ夏休み 中込 翔己(甲府市立甲府商業高等学校)
気がつけば茄子にはどれも傷がある欠点だらけとくよくよしない 横溝 惺哉(クラーク記念国際高等学校仙台キャンパス)
「大丈夫」母の一言魔法みたいどんどん力でてくるんだよ 谷口 琉愛(京都府立峰山高等学校)
朝焼けに雉の鳴く声冴え渡る鬼退治にでも行くのだろうか 木本 瑞葉(京都府立峰山高等学校)
紙開く「待ち人来たる」と書いてある信じて強く結ぶおみくじ 森田 志音(京都府立峰山高等学校)
バスの中イヤホン越しの音楽は天気で変わる僕のルーティン 井川 凌(京都府立峰山高等学校)
下校時間十八時まで勉強を「今日も疲れた。」けれど満月 吉岡 結愛(京都府立峰山高等学校)
帰り道バスに乗って外を見る私も誰かの景色の一部で 梅田 悠加(京都府立峰山高等学校)
夕焼けを見ながら地面座ったらまだそこにある地球の体温 嵯峨根 千空(京都府立峰山高等学校)
夏祭り打ち上げ花火りんごあめ夏が一番近くに来た日 羽賀 まゆり(京都府立峰山高等学校)
セルフレジ機械の苦手なばあちゃんの一人チャレンジそっと見守る 杉本 初芽(京都府立峰山高等学校)
球場で初めて聞けた大応援僕だけに向けたジョックロック 畑 樹弘(京都府立峰山高等学校)

 

◆ジュニアの部◆ 《中学生》  
●特選(11作品)  
    作品   氏名(学校名)
じいちゃんはひとこと少ないばあちゃんはひとこと多いふたりでひとつ 長坂 有理(駿台甲府中学校)
しっぽ振り散歩へ飛び出しすぐ戻る犬の天敵真夏の日差し 市川 くらら(駿台甲府中学校)
宇宙人姿を変えてひそんでる私の祖母が結構怪しい 安達 未來(北杜市立甲陵中学校)
美しい生態系のピラミッド今の人間居場所はどこか 大木 理聡(北杜市立甲陵中学校)
筆にのせ水染みた色で映し出す淡く広がるキャンバスの中 塚野 彩香(甲府市立富竹中学校)
花束とリムジン乗って行くからさ本でも読んで待っててくれよ 望月 成那(甲府市立富竹中学校)
大丈夫!スタート直前かける声応援の気持ち言葉に乗せて 田中 日和(中央市立田富中学校)
鴇色の桜の花びら散る時のあの木に止まる春鳥の声 中村 美月(北杜市立小淵沢中学校)
崖の上五メートルから飛び降りる青い世界へ挑戦だ! 漆﨑 琉一(北杜市立小淵沢中学校)
円陣は団結深める魔法の輪シングルスだが一人じゃない 内藤 大惺(甲府市立上条中学校)
二刀流あの感動をもう一度憧れを捨て夢の舞台に俺が立つ 深沢 成龍(甲府市立笛南中学校)
●入選(43作品)  
    作品   氏名(学校名)
果物の種をくり抜き土に植え水を上げたらぐんぐん育つ 倉田 皓大郎(山梨市立笛川中学校)
戦争の止まぬ国では少女たちライフル構え敵を撃つのか 安田 櫻(三沢市立堀口中学校)
あじさいの葉にやどりたる一粒の露は今朝のわたしの心 森野 水緒(三沢市立堀口中学校)
中央線ゆらりゆられて独り旅風を切る音遠くなる声 髙橋 蘭々亜(駿台甲府中学校)
セミ時雨地球沸とう気にもせずただこの時を力の限り 飯田 晟矢(駿台甲府中学校)
ほしぞらよきみとながめるあすのそらともにするじかんわすれたくない 女部田 紗名(駿台甲府中学校)
硫黄の香夕食前に風呂入る明日はこの景色見ていない 佐藤 正希介(山梨県立やまびこ支援学校中学部)
オニヤンマ水路に集まり舞い踊る黄、黒、緑の衣装をつけて 平井 江茉(北杜市立甲陵中学校)
今日も来る真夏の日でも笛鳴らしいつでも食べたい豆腐屋の豆腐 小林 龍河(北杜市立甲陵中学校)
山居ると海に行きたくなるけれど海に行くと山が恋しい 中村 絢子(北杜市立甲陵中学校)
通学路ふと振り向けば二つの眼猫のあなたは漱石なりや? 諸角 彩音(北杜市立甲陵中学校)
弓を引き矢先に宿る日の光日陰の的に明りよ届け 酒井 志帆(北杜市立甲陵中学校)
「ありがとう」何度言っても言い足りない一事が万事感謝の嵐 澤田 朋佳(北杜市立甲陵中学校)
稲光落ちて気づいて空を見るさっきはなかった入道雲かな 高橋 和(北杜市立甲陵中学校)
こっち見て君を見つめて願います視線の先に一輪の花 前田 詩葉(北杜市立甲陵中学校)
咲き誇れ色鮮やかにいつまでも三十一字の私のメモリー 武田 彩愛(笛吹市立春日居中学校)
あのころの楽しい思い出忘れない手紙がつなぐあなたと私 小俣 那奈美(甲府市立富竹中学校)
雪だるま二人でつくる頭と体記念写真に冬の一枚 真道 輝(甲府市立富竹中学校)
いつの日か願いが叶うと夢を見て吊るす短冊揺れる笹の葉 内田 京花(甲府市立富竹中学校)
しずむ足靴の中には砂のあと思い出される鳥取旅行 深澤 佑斗(甲府市立富竹中学校)
どこまでもつづくあの空どこへいくひきつけられるや秋のオレンジ 長塚 日獅(甲府市立笛南中学校)
笛の音宿敵相手に立ち向かうボールを落すな拾い続けろ 小林 苺楓(甲府市立笛南中学校)
他愛もない腹をかかえて笑うほど会話がはずむ時間もすすむ 後藤 綾音(甲府市立笛南中学校)
昨日とさ話してること同じだよ今日もまたさみんなで笑う 桑本 來幸(甲府市立笛南中学校)
ふと気づき空を見上げて僕は見る静かな夜の主役の月を 樋川 来翔(甲府市立西中学校)
夏不思議目で見る新緑涼しいが見ている自分汗が噴き出す 鈴木 彩紗(中央市立田富中学校)
やってくる今年も夏がやってくる笑顔をつれてみんなのもとへ 深沢 怜愛(中央市立田富中学校)
風鈴に風があたって鳴っている夏の足音近づいてくる 仁科 楓香(北杜市立小淵沢中学校)
ひらひらと舞い上がる蝶はぴょんぴょんと跳んでるようにも見えてくる 波里 こころ(北杜市立小淵沢中学校)
封を切る気持ち感じるあたたかさ心彩る友からの手紙 中原 美菜(甲府市立上条中学校)
魂しいがふるえる君ともえあがれこぶしをあげる横浜の夏 加賀 淳之介(甲府市立上条中学校)
広島へ折って届ける千羽鶴一緒に届け平和への思い 小林 きい(甲府市立上条中学校)
これからの自分を見定め喝入れる今の自分の帯を締めろと 藤川 大心(岩沼市立岩沼中学校)
とある日に勉強しない友達が私を誘い図書館に行く 保志 琉斗(岩沼市立岩沼中学校)
午前九時に髪を整えメイクしてようやく着れるわたしの浴衣 丹野 結月(岩沼市立岩沼中学校)
日が当たり大漁旗の音がなる腕は重いが笑顔は絶えず 鶴田 秀敏(河口湖南中学校組合立河口湖南中学校)
グリップに手ごたえ感じたホームランまだまだ続く最高の夏 鷲谷 幸之助(河口湖南中学校組合立河口湖南中学校)
「そうだ、いけ!」応援受けて走る僕燃える心に薪を投入 渡辺 慶吾(河口湖南中学校組合立河口湖南中学校)
雰囲気におされ焦って失策す逆転負けしこぶしをにぎる 林 莉央(河口湖南中学校組合立河口湖南中学校)
部屋の中で本を読むたびめぐりくる新しい町ゆかいな世界 河野 百香(笛吹市立一宮中学校)
夏の風部活帰りの坂道で僕らの汗を乾かしている 水口 隼人(笛吹市立一宮中学校)
帰り道無心でチャリをこぎ続け汗だくのまま同じ道いく 雨宮 旺太郎(笛吹市立一宮中学校)
お月様虹のベールがかかってるめったに見れないスーパームーン 幡野 佑季(大月市立大月東中学校)
   
◆ジュニアの部◆ 《小学生》  
●特選(3作品)  
    作品   氏名(学校名)
何日でもおどっていたいこのリズム楽しいダンスわたしの世界 大町 歌(六戸町立六戸小学校)
ぎょうぃーんとひっぱられてく糸とさおきょ大ニジマス四十センチ 前島 里成(笛吹市立一宮西小学校)
はじめての青い実つけるうめしごとしぼむすがたに楽しみふえる 下村 星菜(甲府市立中道北小学校)
●入選(11作品)  
    作品   氏名(学校名)
雨あがりクモの巣光り美しい太陽に照る空の迷路だ 川崎 つばさ(三沢市立木崎野小学校)
弟とビー玉あそびぶつけ合うとう明な光は宇宙のようだ 竹中 友彩(三沢市立木崎野小学校)
初ぼたるきらきら光る宝石だふくろにあつめたふるさと公園 河野 蓬乃(甲府市立中道南小学校)
黒光るよろいをまとったかぶと虫虫かごの中はコロッセウムか 出月 十誠(甲府市立中道南小学校)
しょうらいはバスケの選手なるために毎日毎日ドリブルをする 杉山 風翔(光市立島田小学校)
夢を見る日本代表になるまでは走りつづけるバレーのコート 久保田 流唯(光市立島田小学校)
手がふるえふでもふるえる習字じゅく「新しい朝」ぜったいうまく 佐治 琴音(甲府市立中道北小学校)
歩く道さくさく歌う落ち葉たちふめばふむほどざくざく歌う 三神 龍平(甲府市立中道北小学校)
クロールでいきがくるしくなったけどあきらめないでがんばりおよぐ 横谷 梨乃(甲府市立中道北小学校)
夏休みめんきょを取った父さんに一年ぶりに会って遊ぶよ 榛原 響(甲府市立中道北小学校)
冬があけ光る太陽ふりそそぐみんなにしらせるふきのとうの芽 平澤 優真(甲府市立中道北小学校)

 

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