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更新日:2022年6月8日

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Can-Pass卒業生の紹介
産前産後サポート くらしの料理代行 「つむぐや」 岸本ちかさん(2期生)

「ひとりで頑張らなくていいんだ」って思ってもらえる“お母さんたちのお守り”みたいな存在になれたらと思っています

ご自身の出産経験から、出産や子育てをするお母さんたちのお守りみたいな存在になれたらと「つむぐや」を設立した岸本ちかさん。
何よりも自分の家族が大切という岸本さんは、母としても起業家としても毎日一生懸命。「起業してからずっと大変」と話す岸本さんの表情には、常に素敵な笑顔が溢れています。その笑顔からは、「ひと家族でも、子どもを産んで幸せだと思える家族が増えてくれるなら、大変なことがあっても続けていきたい」という強く優しい想いが伝わってきます。

 

産後のつらい時を救ってくれた助産師さんの手料理・・・
私も頑張っているお母さん・お父さんをサポートしたい!と居ても立っても居られなくなりました

 

私には3人の子どもがいるんですが、1人目、2人目の産後は、とてもしんどかったんです。
第1子出産時は、里帰りせず、両親のサポートもなく、買い物も食事の支度も家事も思う様に進まず、自分を責めてばかりでした。
自宅出産を選択した第2子出産時には、育休を取得していた夫が出産翌日にぎっくり腰になり…ハッピータイムからの地獄絵図でした。
その時、助けてくれたのが助産師さん。手作りの食事の差し入れや、我が家の台所で食事の準備をしてくれました。その安心感と幸福感、買った物にはない、温もり、匂い、その全てが体を巡って心と身体の栄養になっていくのを実感しました。

そんな経験から、第3子出産時には家事代行を依頼。食事の心配がなくなり、体を休める事ができ、家族と穏やかに過ごすことができました。「独りで頑張らない。頼りながらで良い。」と思うことができ、これから先の子育てへの自信と自己肯定感が得られたんです。
それと同時に、同じ様に大変な時を頑張っているお母さんやお父さんのサポートをしていきたい!と居ても立っても居られなくなり、起業しようと思いました。

 

 

 

「子どもがいるからできない」と思っていた自分を変えてくれたCan-Passセミナー

 

起業準備をすすめる中で、「料理代行をやりたい」ということは決まっていたんですが、まだ1歳の娘がいて、保育園も決まっていなかったので、「子どもがいるからできない」って、ずっと思っていたんです。やりたいことは決まっているけど、今はできないから、いつかやりたいという気持ちだったんです。そんな中、知り合いの方に誘われたのがCan-Passセミナーでした。

セミナーでは、レゴのワークショップをしました。出来上がったレゴに対して、「これは何?」「これはどういう意味?」とみんなに聞かれて、説明をしていくんですけど、その時に出来上がったレゴには、私と娘がいて、2人とも同じ方向を見ている姿が表されていました。
私にはそのレゴが、一緒に進んでいけばいいってことを表しているように感じたんです。「お母さんたちを助けたいのに、なんで私が子どもを足かせみたいに思っているんだろう」って、「一緒に連れていけばいいんだ」って。ちょうど、コロナが流行り始めた頃で、支援センター等が利用しにくかったこともあり、これはすごくいい機会かもって思えたんです。子どもと一緒に行って、子ども同士で触れ合うのは、うちの子にとっても、相手の子にとってもいいかもって。実際に「子連れで行きます。子連れで行く場合は割引します。」という感じでやってみたら、「子連れで来てください。」っていうお客さんもいて。この発想って、一人で考えていたら出てこなかったと思うんですよね。

 

料理代行の仕事


料理を作っている時間って本当に楽しいんです!
料理そのものが好きというわけではなくて、自己肯定感や自信を失いかけているお母さんたちに、「子育ては楽しいよ、家族っていいよ〜」っていうことが伝えられる手段が料理代行で、その料理代行は私が一番大切にしたい家族を大切にしながら続けられるものでもあるから、楽しいんです。


私の料理の原点は家族に体に良いものを食べさせたいという想いです。なので、週1回販売しているお惣菜やお弁当は、県産の食材や丁寧に作られた調味料にこだわって作っています。美味しいって言ってもらえることも嬉しいんですけど、体が元気になったとか、調子がいいって言ってもらえるとすごく嬉しいんです。でも、料理代行の時には、利用者さんのご自宅にある材料や調味料で作るようにしています。作り方を聞かれたらレシピもお伝えしているので、「それ以来作ってます」って連絡が来ると嬉しいんです。
産前産後に利用される方は、ある一定の期間が過ぎると、私のもとを卒業するんですけど、SNSで繋がっていたりして、「生まれたばかりだった子が歩けるようになりました!」みたいな時には、コメントし合ったりして、ちょっと繋がりがあるっていうのが、いいなあって私は思っています。遠い親戚のおばちゃんみたいな感じです。

 

子育てとの両立で時間がない・・・でも今だからできることがある

 

起業をしようと思ってから今まで、もうずっと大変なんです(笑)
子育てしながらだから、思うように進まなかったり、時間がない。でも、きっと今だからなんですよね。
今だから頑張っているお母さんと話ができる。いつも「すごいですね」って言われるんですけど、いやいや私全然完璧じゃないですよって、あなたの方がよっぽどすごいですよ、って伝えています。特に今はコロナ禍で、お母さん同士の交流がないから、親でも旦那さんでもない誰かに聞いてもらって、「だよね~!」って笑って終わらせられたら、それだけで子どもへの接し方も変わってくるし、家の中でも、明るくいられると思うんですよね。私を利用することで、頑張らなくていいんだな、ひとりで頑張らなくてもいいかなって思ってもらえたらと思っています。

 

私がサポートしたいと思っている産前産後のお母さんたちは、出産という大きな転機の中で、自己肯定感や自信が伸びるか苦しい方向に向かってしまうかの瀬戸際にいると思うんです。私自身が最初苦しい方に舵がいってしまったので、私が食を提供することで、お母さんたちに自信を持ってもらい、幸せになって、また子どもを産みたい、子どもってかわいいて思ってくれたなって。子どもを産んで幸せだなって思える家族がひと家族でも増えていくなら、この活動を続けていきたいなと思っています。

 

 

自信をなくすこともある・・・それでも続ける理由、続けられる理由

 

お弁当販売を始めて間もない頃から、毎週買いに来てくれていた方がつい先日亡くなられたんです。亡くなられる前の週のお弁当も「すごい美味しかったよ、元気が出たよ」ってメッセージをくれていて。いつも代わりに買いに来てくれていた方が、いつも食べながら「この子は本当に料理が好きなんだね」と言いながら食べていたことや、「他のものは食べられないけど、これを食べると、すごく元気になるんだ」って言って食べてくれていたことを教えてくれたんです。「毎週毎週楽しみがあって、命を繋いでいたんだ」っていう連絡があって、やっていて良かったなって思いました。

事業なので、収入を気にしないといけないので、注文が入らなかったりすると、自信がなくなることもあるんです。でも、そうやって思ってくれる人が1人でもいるんだったらやっぱり続けようって思いました。
Can-Passセミナーに参加していなかったら、きっと“がわ”だけ作ったハリボテで活動していたと思うんです。でもセミナーに参加して“がわ”よりも“内側”が大切なんだということに気付いたことで、内側をしっかり固めることができたので、今、大変なことがあっても頑張れている気がします。

 

 

起業を目指す皆さんへ

これから起業を目指しているみなさんは、迷ったら行動してみてください!考え過ぎると動けなくなってしまうので、まずはやってみること。
自分よりも少し先に起業した方に話を聞いてもらうのも、勇気が湧いてくるのでオススメです。
セミナーで出会った人たちって、同じ熱量で話せて、それぞれ方法は違くても、向かっている先が一緒っていう感じがするんですよね。そういう人には、なかなか出会えないから、セミナーに参加して良かったなって思います。セミナーの時だけではなくて、その後もSNSで繋がっていて、どこかで一緒にやりましょうとか、あの人こんなに頑張っているんだって思ったりすることがすごく励みになったりしています。一人だったら乗り越えられないようなこともあるんですけど、いろいろな人との繋がりが励みになっています。

 

つむぐや

定休日:不定休(SNS内のカレンダーに記載】

営業時間:9時30分~16時00分

Instagram https://www.instagram.com/chika_tsumuguya(別サイトへリンク)