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更新日:2022年4月11日

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「地元企業・学生と甲府市長との意見交換会」が開催されました

こうふフューチャーサーチ普及促進事業の一つである「Miraiプロジェクト」に参加された地元企業・学生の皆さんと、甲府市長による意見交換会を開催しました。当日は、参加者の皆さんが1年間取り組んだ「Miraiプロジェクト」の活動発表や、「甲府で働くこと」や「潤いと活力あるまち」などについてお話しいただきました。

開催について

趣旨

本市の人口は就職を契機とした都心部への流出傾向が顕著に見られることから、甲府市総合戦略において、地方における安定した雇用の創出や地元定着に向けて、各施策に取り組んでおります。

今年度は、「こうふ未来づくり重点戦略プロジェクトNEXT」に位置付けた「「潤いと活力あるまち」を創る」事業の一環として、「Miraiプロジェクト」に参加された地元企業と学生の皆さんに、市長自らが直接耳を傾ける機会を設け、その活動と市内企業の魅力を発信することにより、雇用の確保と人口定着の促進を図ってまいります。

開催日

令和4年2月15日火曜日

開催場所

甲府市役所本庁舎4階大会議室(オンライン開催)

参加者

令和3年度「Miraiプロジェクト」に参加された地元企業と学生の皆様

参加者の詳細はこちらをご覧ください

司会

山梨大学 地域人材養成センター 杉山 歩 特任准教授

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当日の様子

 

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第1部では、参加者の皆さんが令和3年度取り組まれた「Miraiプロジェクト」の活動発表をしていただきました。学生と地元企業が協働し、実施した5つのプロジェクトについて伺いました

第2部では、山梨大学地域人材養成センターの杉山歩特任准教授に、コーディネーターとしてご参加いただき、地元企業・学生と甲府市長との意見交換会を行いました。会の中では、地元で働くために必要なことや、プロジェクトでの活動を通じて感じたことなど、多くの意見が出されました。

当日の様子は「甲府ちゃんねる」(別サイトへリンク)で公開中です。

意見交換会の内容について

第1部

令和3年度「Miraiプロジェクト」活動発表

学生と地元企業が協働し、実施した5つのプロジェクトについて伺いました。

当日発表していただいたプロジェクトは、こちらをご覧ください。

第2部

意見交換会

要旨(敬称略)

市長

本日はお忙しいなか「意見交換会及びよっちゃばれ放談会」にご参加いただき、誠にありがとうございます。

甲府市では、本庁舎2階に「ワークプラザ甲府」を設け、就職相談、職業紹介の実施や新卒学生・一般就職者を対象とした「甲府市合同企業説明会」、留学生・外国人を対象とした「外国人向け就職ガイダンス」の開催など、企業と求職者とのマッチングによる雇用の創出に取り組んでいます。

本日は、「Miraiプロジェクト」にご参加いただいた皆さんに、どんなことが行政としてお手伝いができるのか、本日は一緒に考えていただき、貴重なご意見を伺い、今後の市政に役立てたいと思います。本日は企業の取り組みや、地元で生活することについて発信をしていただき、学生の皆さんの地元就職に対するご意見を潤いや活力のあるまち創りに、つなげていくようにと考えています。

杉山

ここから意見交換会に入ります。続いてしまいますが、まずは樋口市長から、お願いします。

市長

私自身は県外の大学に進学し、卒業を機に地元へ戻って、こうして働いています。自然環境が豊かで、四季折々に楽しい故郷・甲府で仕事をして良かったと、生きがいを感じていますが、企業の方が甲府で働くことを選んで良かったと感じるときはどんなときでしょう。また、学生の皆さんは甲府で働くためにはどんなことが必要だと思いますか。

杉山

ありがとうございます。それでは、企業の方からお願いします。

小沢

私は神奈川出身です。通勤ラッシュがなく、休日に遠出するときも、渋滞と逆方向なのでストレスが無いのはいいですね。

秋山

甲府生まれです。大学は県外で過ごし、1年ほど都内で就職し家業を継ぎました。

甲府は、人と人のつながりがあり、いろいろな人に出会えます。大きい県ではないので、何人か辿ると、知り合いが繋がり、仕事にプラスに働いています。東京や近県にアクセスしやすくて、非常に便利ですね。

丹沢

甲府出身です。10年位県外で働いて、全国を転々としました。

学生さん達から、甲府には面白いことがないという声があったが、全国的に見れば甲府は小さい街ではないし、帰ってきてからは、自由な街だと感じています。甲府で生まれ育った肌感が身についていて、その点が、故郷で商売することにイニシアチブがあると考えています。県外の競合ともしっかり戦えます。起業して5期目です。

宍戸

八王子出身です。ほぼ山梨ですが、変わらない景色。甲府で感じるのは、新しいことに挑戦することに背中を押してもらえる、ということです。東京では、なかなか新しいことがうまくいかない。甲府の人は頑張る力でみんながつながっていて応援しあえる。挑戦したいという気持ちになれます。

井戸

甲府市外から、2年前にオフィスを移動してきました。以前も、のんびりして良かったのですが、甲府はオフィス街、緊張感を保って仕事ができます。人の流れが生まれているところに期待があります。

杉山

では、次に学生さんのご意見をお願いします。

山本

甲府に限らず、ある地域で働くということは、そこに住むということだと思います。住むためには、その地域の魅力が必要です。

僕自身は甲府市に生まれて小・中・高・大と住んでいて、甲府はいい街だと思っています。その良さを伝えられたら人も増えていくのではないでしょうか。

新藤

山梨は魅力あるのですが、そこが若者に十分に伝わっていないのではと思います。アクセスが悪いとかよく言われていますが、山梨の魅力が探しにくいと感じています。今回のプロジェクトを通じて、山梨の魅力を感じましたが、今までそれを知らなかったということがあります。そういう魅力を伝えられる方法があったらいいなと思います。

佐野

先ほど、山梨は新しいことを始めやすい環境というお話がありましたが、学生間では新しいことを始めるのは、都会の方が活発という意識がありました。今回のプロジェクトを通して、山梨にいても新しいことを始められる環境があると知り、そのことを多くの方に体験していただき、広めていけたらいいのではと思いました。

秋山

Miraiプロジェクトの2単位を4単位にしていただけると、利用する学生が増えると思います。ぜひ、ご検討をお願いします。

市長

大都会とは違ってストレスがない。ひとつひとつの企業活動や生活のなかで、お金のかからない部分があり、それを他のところにかけられる。そういったところも山梨の魅力だと思いました。

首都圏などで活躍した人々が、甲府へ来て新たな活動をしていく、あるいは起業する。そういった時、活動のしやすさが甲府にあるのではと思いました。人間関係が親密なので、その分、しがらみを感じる部分もあるかもしれませんが、その点は気持ちを整理できれば、誇りをもって暮らせる街になるのではないでしょうか。

学生の皆さんから魅力がない、見つけにくい、探しにくいという点については、このMiraiプロジェクトで初めて売ってみる、作ってみる、募ってみるという体験ができ、甲府の魅力のアピールにつながったと思います。コロナ禍でなかなか活動できませんが、行政をはじめ、地域団体や大人が、そういう活動をお手伝いすることで、若者が甲府に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。

生まれ故郷が第1の故郷、学生時代に過ごした場所が第2の故郷という話がありますが、それぞれの故郷を大事にしていただき、思いをぶつけていただいて、若い人のさまざまな気づきを発信してもらえるよう仕組みづくりをしていきたいですね。

杉山

今回のプロジェクトを通じて、働くことを学んだと思いますが、学生の皆さんは、就職するときにどんなことを重視して、就職活動をしますか。

小田

今、私は3年生で、もうすぐ就活が始まります。

お給料や休日、福利厚生も基本ですが、他に将来性も気になります。時代がめまぐるしく変わっていくなかで、DXやAIなどを取り入れているか、地域貢献はちゃんとしているのか、そういったところを見て就職活動するようにしています。

新藤

同じく3年生で、これから就職活動が本格化するところです。先輩に企業選択で大切なことを聞いたら、福利厚生が一番かなと言っていました。いろいろありますが、自分がやりたいことができるのが一番重要かな、と思っています。業界を調べたりしますが、考えるほどわからなくなってしまい、迷ったら素直に自分のやりたいことがいいのかな、と思いました。

大学の先生の知り合いから「お金は、好きなことをしていれば自然とついてくる」と聞いて納得したので、素直にやりたいことをしようと思って企業探しをしています。

杉山

僕たちの時とは、学生の価値観が変わってきていますね。先ほどの挑戦できる環境がすごく良いという話と繋がってきますが、今回タイトルの「潤いと活力のあるまち」を創る、に関連して、学生にとっての「潤いと活力のあるまち」とはどんなまちを想像しますか?

山本

若い人が元気にしがらみなく、自由に活動できるまちであれば、風通しもよくなり活力が出てきて、最終的に潤ってくるのかな、と思います。

自分は趣味でゲームをしていて、e-スポーツで都道府県代表となりましたが、ゲームは老若男女、障がいの有無を問わず楽しめるもので、誰でも同じ条件で行えます。自由に活動できるとすれば、ゲームを使ったコミュニティ作りができればと思います。

氏原

地元企業が甲府の方に認知されることが、潤いに繋がると思います。以前、甲府市で行ったPayPay30%還元のイベントの実施期間中は、アプリでお得なお店を探し、訪れたりしました。県外からもお店を訪れる方がいると伺い、PayPayに限らず、お得な事と結び合わせて地元企業を応援するというイベントが、市内・市外に関わらず全体の潤いにつながるのかな、と思いました。

杉山

僕の大学での研究テーマの1つで「ゲーミフィケーション」に繋がると思います。ゲームをするように甲府市内を探索して、まちの魅力を発見するというのは面白い課題解決方法だと思いました。

新藤

「潤いと活力」という言葉を聞いたとき、「若い人が多い所」というイメージがあります。山梨は高齢化が進んでいるので、そういう所で「潤いと活力」のイメージがないのかな、と思います。でも、プロジェクトの活動で、個人で起業している方に、直接取材して話を聞くことで活力を感じることができました。

佐野

私も「潤いと活力」は「若者」と思いますが、若い人が何か新しいことを始めたいと言った時、すぐに始められる環境や協力してくれるコミュニティがあれば、活力あるまちになるのではと思います。

杉山

若者が集まる所は、新しいことができるイメージが大切なのかな、と意見を聞いて思いました。企業の方から、ご意見はありますか。

丹沢

プロジェクト序盤に「地域活性化は何だと思う?」と参加学生に聞きました。この言葉の受け止め方は、年代によっても変わると思います。交通手段についても、高校生は原付で市街へ行けるようになると、世界が広がった感じがします。その後、どんな寒い所へも車で行けるようになれば、さらに行動範囲と魅力が広がります。

学生さんが魅力を感じていない部分は、見つけられていない理由があるかもしれません。いずれ見つけられるはず。アンテナの張り方が重要なのではと思います。今回プロジェクトに参加した学生は6名でした。そのうち1名だけ地元で、他は県外から、中国の学生も2名いました。そのメンバーでチラシのデザインや商品を見て、プロモーションの違いについて雑談したときに感じたのですが、出身した地域性によって視点が違います。また、年代によっても興味をもつ箇所に違いが出てくるでしょう。それは就職にもつながる観点だし、地域の魅力や情報の集め方にも関わってくると思います。

先ほどから話題になっていますが、学校や行政から若い方への情報発信も大切ですが、アンテナの立て方のヒントをたくさん持たせることも、必要ではないかと思います。若い人は、きっかけがあれば、さまざまなツールを使って自分で調べることができます。そのきっかけを持たせる施策を行えば良いのではないでしょうか。

杉山

そこは重要な視点だと思います。アンテナを立てるということは、感度を上げること意味していますが、通勤列車に乗っていると、人はアンテナの感度を下げています。人が密集しているので。伸び伸びとして、アンテナを最大限に張れる環境はすごく大切だと思っています。学びや仕事にアンテナの感度を上げられる場を提供することで、学生たちの感度が上がり、それが広がりで面白いことを自分たちでどんどん発見していける若者が育っていったらいいな、と思います。他の方はどうですか。

秋山

まちが活力を出すためには、企業が利益を出して納税をして、市政が充実すれば我々の生活も豊かになっていくと思います。そのためには、学生さんの新しいチャレンジに応じて、地元の企業が保守的にならずに積極的に挑戦する。現状維持は衰退でしかないと言われますが、それを一生懸命やっているうちは、活力も潤いも生まれないと思います。若い力を借りながら、頑張りたいと思います。

小沢

先ほど、自由という発言がありましたが、実際に自由というのは一番大変です。責任もあります。そういう現実があることも知って欲しいですね。後は、やりたいという思いや目標があるのであればそれを行動に移す、そういう思いもあります。コロナを理由にして、したくない気持ちも弊社はあります。自分たちの意思表示をもつ、感度を上げるということが大切だと思います。

井戸

弊社もIT企業として、新しいことにはどんどんチャレンジしています。山梨の地域課題解決に向けた、ソリュ―ションも手掛けています。我が社では40代、50代、60代で企画をしているので、若者の感性を取り入れた商品企画をしたい、ということは常々考えています。面白いことを考えている企業さんは多いと思うので、若い人にこうしたプロジェクトに参加してもらえるとありがたい。いろいろな会社を勉強するなかで山梨の企業もぜひ検討してもらえるとありがたいです。

宍戸

私は学生の皆さんと一番、歳が近いのかなと思っています。2年前に就職活動をしていましたが、自分が一番何をしたくて何のためにやりたいのか、ということを考えたうえで就職活動をすることが大事かな、と思っています。

私見ですが、山梨には東京へ出て戻ってきたという方が多いと思います。それだけ、山梨にも甲府にも魅力がたくさんあるのでしょう。自分が何をして、どういう働き方をしたいのか、意識しながら就職活動できるといいと思います。ぜひ、ラジオも聴いてください。

市長

企業の皆さん、学生の皆さん、ありがとうございました。

貴重なご意見を再確認し、元気をいただきました。やはり、私どもとしましても、地元の企業、頑張っている企業、面白い企業を若い人にどんどん紹介していきたいと思います。市役所と一緒にできることは、これからも連携を深めていきたいと改めて感じました。

中学・高校の頃は、山梨にどういう企業があるのか、甲府にどんな会社があるのかわからなかったというお話がありましたので、日常的に届くように情報発信をしていきたいと思います。また、大学とコラボしてこうした企画を継続していくつもりです。

「潤いと活力」とは、私どもがよく使う言葉ですけれども、ざっくばらんに言えば、「儲かりますか、楽しいですか」ということだと思います。稼いで、そして楽しむ、ゆとりができる。それが企業ですし、学生の皆さんも暮らしやすく、その周辺で楽しい学生生活ができる、そんな甲府市づくりを皆さんと一緒に目指していきたいなと思います。

コロナ禍で制約がありますが、例えば、八王子市でマイクロツーリズムつまり近くの自然や街並み、歴史を訪ねるという観光も注目されていますから、都市観光も街づくりと一緒に若い人たちの思いを取り入れながら行っていけば、甲府には地の利も人の和もありますから、非常にいいものができると思います。

また、県外から来た人に「甲府で果物がおいしいのはわかっているけど、どうして朝採り野菜を宣伝しないの、こんなにおいしいのに。」と言われました。住んでいる私たちよりも、来てくれた人や学生さんが、共に甲府の新しい魅力を掘り起こしてくれる環境づくりをすることも大切だと学びました。宝石の街・甲府ですから、企業の皆さんにいっぱい納税していただけるよう、バックアップをしていきたいと思います。貴重なご意見をしっかり受け止めました。

今後ともよろしくお願いいたします。学生の皆さん、就職活動頑張ってください。今日はありがとうございました。

(言葉遣いや明らかな言い間違い、言い直しがあったものなどを整理した上で掲載しています。)

※この意見交換会は、令和4年2月時点のものとなります。

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