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更新日:2026年2月27日

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令和8年度市政運営に関する市長の所信表明

3月市議会定例会を開会するにあたり、私の市政運営に対する所信の一端と、議案第5号から議案第18号までの令和8年度予算案の概要につきまして、述べさせていただきたいと存じます。

   前文

 県都甲府市の舵取り役の重責を担うこの場に立って以来、全ての市民の皆様がふるさと甲府を誇りに思い、将来に夢や希望を持ち続け暮らしていけるまちを創ることが私に課せられた使命として、次代を担う子どもたちが大きな夢を抱き健やかに成長することを願い、「こども最優先」を掲げ、職員と一丸となり、市政運営に邁進してまいりました。そして、市民の皆様とともにまちづくりを進めるため、将来のあるべき都市像を「人・まち・自然が共生する未来創造都市 甲府」とした「第六次甲府市総合計画」を策定し、その実現に向け、10年の計画期間を全力で駆け抜けてまいりました。

この間、我が国や本市においては、人口減少・少子高齢化の進行をはじめ、世界を揺るがす未曽有の事態であり、これまでの生活を一変させた新型コロナウイルス感染症、グローバル化の進展や働き方の変化などをきっかけとした価値観やライフスタイルの多様化、地球規模の温暖化などによる気候変動、さらには、暮らしや地域経済に多大な影響を及ぼしている先行き不透明な物価高など、社会経済情勢や身近な暮らしに直接影響を与える様々な状況に直面してきました。市民生活を守るためには、この現実に正面から向き合い、短期的かつ中長期的な視点を持って対応していかなければならない課題として捉え、明るい未来を創造していくための方向性を定め、甲府のまちが力強く歩みを続け、本市に住む人々、訪れる人々が幸せを感じられるよう、希望ある未来を切り拓いてまいりました。

この10年の歩みにおいて、市民生活の質を充実させることを目指した中核市への移行は、県都としての自主性、自立性を高め、一層の市政発展につながるこれからの歴史に新たな1ページを刻むとともに、豊かな自然が生み出す景色と現代に受け継がれる水晶研磨技術などを生んだ「御嶽昇仙峡」の日本遺産登録や、開湯からの長い歴史を持ち、武田信玄公ゆかりの温泉として知られる「信玄の湯 湯村温泉」再開発事業への支援のほか、甲府城南側エリアに小江戸と呼ばれた頃の賑わいを創出する「こうふ亀屋座」と「小江戸甲府花小路」の整備や、大正8年に開園して以来、まちなかの身近な動物園として多くの人に愛されている遊亀公園・附属動物園の再整備など、歴史や文化の拠点の魅力を一層高めることによる、甲府らしいまちづくりを進めてまいりました。
さらには、武田信虎公による開府からの500年を契機とした歴史・文化の育みや「甲府市の歌」の浸透、ふるさと甲府の思い出として心に残る「小江戸甲府の夏祭り」をはじめとするイベントなどが織りなす四季折々の風物詩は、郷土愛を醸成し、地元への定着・回帰の源となるものと考えております。
また、新たな社会変容につながるリニア新時代を見据え、本市の政治・経済・文化を牽引してきたまちなかエリアとリニア駅周辺エリアの2つの拠点を核とした、新たな価値を創出する未来志向のまちづくりに着手し、地域全体の成長につながる施策を面的に展開するとともに、本市が近隣自治体と連携し、各市町が持つ強みや魅力を活かして、圏域全体での持続的発展を目指す「やまなし県央連携中枢都市圏」の形成による広域的な事業展開は、圏域の活力を一層高めつつ、地域経済を持続可能なものとする後押しに結び付くなど、今後もその成果が持続的に現れていくものと考えております。

こうした中、次なる10年に向けては、本市の最上位計画を二度にわたり策定する機会に恵まれたことに誇りと責任を感じ、引き続き人口減少を市政の最重要課題に位置づける中で、人口が減少するという事態を正面で受け止め、新たな成長戦略を描くことが、全ての市民の皆様がそれぞれの思いの中で夢を抱き、生きがいを持ち、居心地の良い場所を創ることにつながるものと考え、新たな都市像「幸せ実感 希望ある未来を創り続けるまち 甲府」の実現を目指して、「第七次甲府市総合計画」を策定いたしました。この「第七次甲府市総合計画」では、人や豊かな自然など、悠久の歴史の中で先人たちが培ってきた本市の財産を最大限に活かしながら、人同士のつながりを強化するコラボレーション、快適な環境づくりによるウェルビーイング、甲府への愛着を醸成するシビックプライドの3つを推進理念として、各種施策・事業を展開することで、「ひと」「まち」「魅力」それぞれの結び付きを強め、相乗効果を生み出し、好循環へとつなげていき、それぞれの人が思い描く幸せを後押しできるまちを創り上げてまいります。
そして、令和8年度を新たなまちづくりへのポテンシャルを秘めたスタートの年として、本市に関わる全ての人の挑戦のもとで、創造性や魅力と甲府愛にあふれたまちづくりを持続的に進めてまいります。とりわけ、教育環境の充実や子どもの居場所づくりなど次代を担う子どもたちの育みの応援をはじめ、誰もが生きがいを持って活躍できるよう健康寿命の延伸を図るほか、現在、鋭意リニューアルを進めている遊亀公園・附属動物園を含めたまちなかエリアや、リニア駅前から広がるまちづくりなど、本市の価値と魅力を一層高める事業を着実に推進するとともに、地域資源である宝飾産業等の高付加価値化などにより、様々な産業が集積する強みを活かし、地域の生産性を高め、新たな雇用を創出する好循環を生み、多くの人に選ばれる都市として発展できるよう、「第七次甲府市総合計画」の新たな一歩を踏み出してまいります。

令和8年度は、これまで積み重ねてきた「第六次甲府市総合計画」の実績と、「第七次甲府市総合計画」の施策・事業を紡ぎ合わせ、新たな魅力を創造して輝かしい未来を築き上げていく重要な一年として、私が先頭に立ち、職員とともに力強く歩みを進めてまいりますので、議員各位におかれましては、引き続きの御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。

 以上を踏まえ、令和8年度の市政の執行につきましては、継承と発展を軸に、希望ある未来を創り続けるまちの実現を目指す「第七次甲府市総合計画」の基本構想に沿って、人口減少への対応はもとより、SDGsや行政改革といった視点も全ての事業に取り入れる中で、各種施策を重点的かつ効果的に推進してまいります。

 一つ目は、「未来に輝く『ひと』を育む」であります。

「誰もが学び、成長できる機会の創出」としては、生涯にわたって学び、成長し続け、社会構造の変化に対応していくことや、次代を担う青少年の健やかな成長を支えることを目的に施策を推進していくこととしており、今年度策定した「甲府市学校施設等体育館空調設備等整備基本方針」に基づき、子どもたちの学習・生活の場であり、災害時の避難所としての機能を併せ持つ小中学校及び商業高校体育館へ空調設備を設置するとともに、児童生徒1人1台端末及び校務用端末の更新等を通じて、一人一人の能力や特性に応じた個別最適な学びと教職員の校務効率化、指導環境の向上に、引き続き取り組んでまいります。
また、地域によって格差を生ずることのないナショナル・スタンダードの考えのもと、学校給食費の負担軽減等について、本市においては、国の支援事業の対象となる市立小学校に加え、市立中学校も、国に先んじて、完全無償化を実施するほか、私立小中学校等に就学する児童生徒の保護者も支援対象とすることで、市内の全ての児童生徒の教育環境の充実を図り、子育て支援をより一層推進してまいります。
さらに、こうふ開府500年記念事業を契機に育まれた「こうふドリームキャンパス」、「私の地域・歴史探訪」、「甲府ラーニング・スピーチ」というレガシー事業の推進に加え、本を通して人生を豊かにする読書文化の醸成と、子どもの読書活動の推進につながるよう、開館から100周年を迎える市立図書館で記念事業を実施し、子どもたちの夢の育みや、地域づくり・人づくりを推進してまいります。

「自分らしく暮らせる福祉の充実」としては、誰もが住み慣れた地域で生きがいを持って自分らしく暮らせることを目的に施策を推進していくこととしており、地域包括ケア体制の更なる深化を図る中、認知症高齢者の早期発見・安全確保と家族の負担軽減や、安心して外出ができることで閉じこもりの予防にもつながるGPS機能付き機器購入費等を助成する制度を創設するほか、介護認定調査に訪問調査モバイルを導入し、審査完了までの日数短縮を図ることで、介護保険サービスの早期利用につなげるとともに、単身高齢者等の将来への不安や悩みなどを解消し、人生の最期まで安心して過ごしていただくため、終活サポート事業などを、引き続き実施してまいります。
また、養護老人ホームの安定的な経営に寄与する措置費支弁額の増額のほか、障がいのある人に安心して暮らしていただけるよう医療的ケアを必要とする人の日常生活用具として新たにポータブル電源等を給付対象とするなど、充実したセーフティネットによる地域福祉を推進してまいります。

「子育て・子育ちを支える環境づくり」としては、誰もが結婚や妊娠、出産に関する希望を叶え、安心して子どもを産み育てられることを目的に施策を推進していくこととしており、こども家庭センターにおける妊娠・出産期から子育て期までの一貫した伴走型相談支援と、併せて行う経済的支援を効果的に組み合わせて、妊婦の身体的・精神的・経済的負担の軽減を図るとともに、乳児に対する早期の医療介入により疾病等の早期発見・早期治療につなげ、子育て世帯の経済的負担の軽減も図る1か月児健康診査を新たに実施することや、子どもの発達の特性等の早期把握により就学に向けた切れ目ない支援につなげる5歳児健康診査を、令和9年度から実施するための体制整備を進めるなど、子どもの健やかな成長と子育て世帯の経済的負担の軽減を図ってまいります。
また、新たに保育所等における使用済みおむつの処分費用を補助することで、おむつの持ち帰りをなくし保護者負担の軽減を図りつつ、保育所職員等の業務負担の軽減にもつなげるなど、子育て世帯が安心して子どもを育てられる環境を整備してまいります。
さらに、子どもたちが運動遊びや体験を通じて成長するとともに、若者や大人が集う中で、様々な年代の人と交流できる機能を備えた、新たな子どもの居場所となる「(仮称)甲府市子ども応援拠点施設」の整備に向けて設計業務を進めてまいります。
加えて、児童生徒支援センター「すてっぷ」を総合的な窓口として、いじめや不登校、特別支援教育などの課題に対応できる体制を継続することや、これまで順次拡充してきた校内教育支援センター「ほっとルーム」の全ての市立中学校への設置を完了させることで、子どもたちが安心して健やかに成長できる環境づくりを推進してまいります。

「互いを尊重し共生できる社会の実現」としては、性別や国籍、文化的背景などにかかわらず、誰もが地域で安心して暮らし、互いを尊重し合いながら地域社会の担い手として活躍することができ、誰一人取り残されない共生社会の実現を目的に施策を推進していくこととしており、日本女性会議レガシー事業として、多様性に関する講演会を開催するとともに、女性の活躍と交流の機会の創出に向けた取組を継続的に実施し、女性活躍を推進してまいります。
また、インドを訪問し、人材・産業・観光などの分野での連携・協力に向けて関係構築に取り組んでいくほか、外国人を含む全ての人が地域社会を共につくる一員として互いを尊重し、一人一人が活躍できるまちを築き上げ、誰もが自分らしく生活できるよう「(仮称)甲府市多文化共生推進計画2026」に掲げる施策の着実な推進を図ってまいります。

「地域とのつながり・愛着の醸成」としては、文化芸術活動の振興や歴史遺産を通じた学び、市民のまちづくりへの関わりにより、郷土への理解と愛着を深め、地域の魅力を次の世代へつなぐことを目的に施策を推進していくこととしており、史跡の保存整備と活用に向けて「史跡武田氏館跡保存活用計画」の策定や、新たな甲府遺産の認定に取り組むなど、将来に向け、有形・無形の文化財を適切に保護・保存することで、その魅力を次代へ継承し、ふるさとの価値を知る機会の創出に努めるとともに、本市の特産品なども掲載した「甲府市の歌ノート」を新たに作成し、新入学児童へ配付することで、郷土への誇りや愛着の醸成につなげてまいります。
また、本市に関わる全ての人に必要な情報を提供する本市ホームページをリニューアルし、AIを活用した検索機能や普及率の高いスマートフォンの画面で見やすいデザインを取り入れるなどの効果的な情報発信を行うとともに、悠遊館を介して地域のつながりや、地域を主体的に支える人を育めるよう、Wi-Fi整備を進めるなど、自主的なコミュニティ活動の広がりを支援することで、協働のまちづくりを推進してまいります。

「健康に生活できる環境の整備」としては、子どもから大人まで、誰もが健康で活力ある生活を送り、地域活動や社会参加を続けられることを目的に施策を推進していくこととしており、自分の健康管理の優先順位が低くなりがちな働き盛り世代の健康づくりのきっかけとなる職場対抗運動会の開催や、民間企業と連携した健康づくり支援のほか、料理サイトを通じたレシピの配信による「自然に健康になれる食環境づくり」などを通じて、健康寿命の延伸につなげてまいります。
また、妊婦を対象としたRSウイルスワクチンの定期接種を新たに開始し、新生児や乳児の感染・重症化を防ぐとともに、高齢者インフルエンザワクチンの予防接種の助成を拡充するなど、健やかに暮らすことのできる環境づくりを推進してまいります。
さらに、今年度改訂した「甲府市緑が丘スポーツ公園施設整備基本計画」に基づき、利用者のウェルビーイングの向上を目指し、からだとこころの元気交流拠点として、緑が丘スポーツ公園の第2期整備に着手するほか、令和9年2月に国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会の開催を予定するなど、健康増進や体力向上の機運醸成を図ってまいります。

こうした取組等により、地域を主体的に支え、ふるさと甲府を胸に、未来に向かって活躍していく『ひと』を育んでまいります。

 二つ目は、「安全・安心で快適な『まち』を創る」であります。

「災害・感染症等に強い地域づくり」としては、災害や感染症などの脅威から市民の生命と財産を守り、誰もが安心して住み続けられることを目的に施策を推進していくこととしており、避難所における生活環境の整備に向け、妊産婦向けの衛生用品など、女性の視点に立った防災備蓄品を拡充するとともに、気象庁が新たに運用を開始する防災気象情報など、迅速な避難行動に資する情報を分かりやすく提供できるよう、今年度配布した洪水ハザードマップに加え、新たに内水ハザードマップを作成するとともに、「わが家の防災マニュアル」を改訂し、広く市民に周知することで、市民の防災意識の更なる醸成に努めてまいります。
また、今年度改定する「甲府市新型インフルエンザ等対策行動計画」に基づき、計画の実行性を高める事業継続計画を改定し、関係機関との連携を図る中で、新興感染症に対応可能な体制を構築するほか、消防団を中核とした地域防災力の充実・強化に向けて、玉諸分団の本部拠点施設の移転・新設に係る実施設計業務等に着手するなど、様々な危機に対する強靱さを備えた地域を創り上げてまいります。
さらに、地域の中核病院である市立甲府病院では、今年度開設した健診センターにおいて人間ドックなどを開始し、予防医療の充実に取り組むとともに、地域に必要な医療を安定的に提供し、市民の健康な暮らしを支援してまいります。
加えて、休日及び夜間の救急医療体制をはじめ、体調の変化に特に注意が必要な子どもの受診に対応する小児救急医療体制を維持するなど、引き続き安心して医療を受けられる体制づくりを進めてまいります。

「安心な暮らしを守る犯罪の抑止と交通安全の確保」としては、誰もが犯罪や事故に対する不安を感じることなく、安心して住み続けられる環境を整えることを目的に施策を推進していくこととしており、複雑・多様化する消費者問題について、消費生活センターを広域的に展開し、相談体制の拡充や事例の共有などを行うことで、より一層の消費者被害の未然防止を図るとともに、自治会が維持管理する街路灯の経費の一部助成のほか、通学路を中心とした歩道の整備や、カーブミラー、グリーンベルト及び区画線の設置などにより、引き続き安全で安心できる環境を確保してまいります。

「心地よく暮らせる住環境の形成」としては、人口減少に対応し、誰もが将来にわたって快適に住み続けられる住環境を確保することを目的に施策を推進していくこととしており、空き家バンクの活用を促し、市内の空き家の更なる解消につなげられるよう、空き家の除却費用を新たに助成してまいります。
また、「こうふグリーンラボ」を拠点とした事業を強化し、市民・事業者・行政が協働して地球温暖化対策を更に推し進める中で、子どもたちが水素エネルギーを学べるイベントの開催や普及啓発に取り組むとともに、市内事業者の脱炭素行動を促進するため、省エネ・再エネ機器導入に向けた相談や伴走支援のほか、脱炭素化を図る取組への後押しを展開してまいります。
さらに、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスの削減に加え、市民や来訪者が日常的に水素社会を体感できる水素先進都市として市内外に発信していくため、公共交通の一翼を担うタクシー事業者を対象として、新たに水素自動車導入費用の一部助成を開始するなど、2050年の「ゼロカーボンシティ」の実現を目指してまいります。
加えて、路上喫煙禁止区域の周知・啓発活動や地下水の水質検査、騒音調査等を、引き続き実施するとともに、市民生活の安全・安心を脅かす、生活圏へのクマ出没に対応するため、緊急銃猟の実施体制の充実を図ってまいります。

「衛生的な生活環境の構築」としては、快適で衛生的な生活環境を将来にわたって維持していくことや、ごみの減量化、資源の有効活用を進め、誰もが住みよい持続可能な社会を実現することを目的に施策を推進していくこととしており、動物愛護と適正管理に関する意識を啓発し、人と動物との調和のとれた共生社会の実現につながるよう、猫の不妊・去勢手術費補助金制度などの取組を、引き続き実施するとともに、HACCPの講習会を実施することで、食品衛生上の健康被害の発生防止に努めてまいります。
また、不燃ごみからの小型家電の回収を開始するなど、循環型社会の構築を一層推進してまいります。

「生活を支えるインフラの整備・更新」としては、安全で快適な生活を支える都市機能を維持し、将来にわたって市民生活の利便性を確保することを目的に施策を推進していくこととしており、安全で快適な市街地形成を目指し策定した「都市計画道路整備プログラム」に基づき、「城東三丁目敷島線 伊勢工区」をはじめとする都市計画道路の整備を推進するとともに、全国的に上下水道管の劣化による道路陥没や大規模漏水事故が発生しており、また、激甚化する地震災害に備え、継続した対応が必要であることから、将来にわたり持続可能な上下水道システムを構築できるよう、施設の老朽化対策や地震対策等を加速してまいります。
また、臨時運行中の早朝特急を利用する通学者に対し、新たに特急券購入費用を補助することで、早朝特急の定期運行化の実現に向けて取り組み、これまで実施している遠距離通勤・通学定期券購入費用の補助と併せて、鉄道の利用促進を図るとともに、高齢化の進行を踏まえつつ、市民生活の利便性を確保できるよう、路線バスの利用促進や公共交通空白地域の解消を進め、持続可能な公共交通体系の実現に向け取り組んでまいります。

「時代に合った良好な都市空間の形成」としては、計画的なまちづくりを進め、自然環境と都市環境が調和した魅力あるまち並みを形成することを目的に施策を推進していくこととしており、将来の人口規模を見据えた都市計画の基本的な指針となる「甲府市都市計画マスタープラン」や「甲府市立地適正化計画」の改定に継続して取り組んでまいります。
また、甲府駅周辺土地区画整理事業では、朝日町ガード北側の都市計画道路築造工事を開始するとともに、甲府城周辺においては、地域の魅力向上を図るため、甲府城と調和したまち並みの形成につながる取組を進めてまいります。
さらに、まちなかの賑わいの拠点となる遊亀公園・附属動物園の整備を着実に進める中、多くの人に愛される、人にも動物にも優しい動物園を目指して、シンボルマークの募集を行うなど、リニューアルオープンへの機運を高めてまいります。

こうした取組等により、安全・安心で幸せに暮らし続けることができる強靱で持続可能な『まち』創りを実現してまいります。

 三つ目は、「都市機能と自然が調和する甲府の『魅力』を磨く」であります。

「宝飾をはじめとする地域産業を活かしたブランド力の強化」としては、地域への誇りと愛着を高めるとともに、様々な産業を強化し、将来的な定着につなげることや、交流の活性化とふるさと意識の醸成を図ることを目的に施策を推進していくこととしており、「甲府ジュエリー」の認知度向上に向け、認定証を発行することで品質及び付加価値を保証し、ブランドの信頼性を担保できるよう取り組むとともに、「宝石のまち甲府」の中長期的なブランディングを目指すため、新たなジュエリー文化を発信する「甲府ジュエリーラブプロジェクト」における「ベビージュエリー」の普及につなげるよう、官民協働事業として、本市で誕生したお子様に誕生石を贈呈するほか、新たに、地場産品の魅力や文化の発信等に向けたバスツアーを提供する事業者への支援を行うことで、地場産業・伝統産業の振興を図ってまいります。
こうした取組と並行して、東京ガールズコレクションを契機に交流が始まった世界的に「めがねのまち」として有名な福井県鯖江市と、ものづくりのPRをはじめとした連携事業を実施し、本市の宝飾と鯖江市のめがねという両市が誇る伝統と技術を融合させた新たな価値の創出や、食を通じたPRイベントの開催等により、地域産業の活性化と新たな市場の開拓を目指してまいります。

「地域活力を支える産業の振興と雇用の創出」としては、商工業者の経営基盤の強化や農林業の生産基盤の整備などを通じて地域の活力を高めるとともに、新たな企業の誘致や就労支援による雇用機会の創出を図ることを目的に施策を推進していくこととしており、中小企業に対する融資制度による支援や、「甲府市創業支援等事業計画」などに基づく取組を進め、中小企業等の振興を図ってまいります。
また、農業の生産性向上や農地の集積・集約化に向けて、中道南地区土地改良事業を進めるとともに、農業未経験の人への農産物の栽培指導や農業機械の操作研修などを通じて、「半農半X」のライフスタイル実現を目指す人や新規就農者を支援し、農業の担い手の育成・確保に努めるほか、圏域の特産農産物のPRや農産物直売所への誘客促進に向けたデジタルスタンプラリーを実施することで、農産物の販路拡大につなげてまいります。
さらに、森林環境譲与税を活用した適切な森林整備に、引き続き取り組むことで、自然の恵みを活かした林業の振興を図ってまいります。
加えて、就職を望む県内外の人が、全国から誰でも気軽に参加できるメタバースを活用したオンライン合同企業説明会を開催するほか、学生の市内就職が促進されるよう、インターンシップを受け入れた市内事業者に対する助成制度を拡充するとともに、県外から参加した学生も支援対象とするなど、地元企業への定着促進に取り組んでまいります。
また、より一層の産業の活性化や雇用機会の創出などによる地域経済の発展を目指し、スタートアップ企業との共創によるオープンイノベーションの機運醸成を図るイベント「KOFU BUSINESS SESSION」を継続して開催するとともに、ノウハウを持つ民間事業者の活用により、市内企業が抱える課題を明確化し、スタートアップ企業と市内企業とのマッチング効果を高める新たな支援に取り組み、更なる企業誘致につなげてまいります。

「新しい人の流れを創る交流とにぎわいの創出」としては、戦略的なシティプロモーションを展開し、多くの人が訪れ、交流が生まれる魅力的なまちづくりを進め、来訪から定着へとつながる人の流れを創出することを目的に施策を推進していくこととしており、観光地の高付加価値化に向けた「信玄の湯 湯村温泉」再開発事業への支援を行うとともに、甲府城周辺の賑わいの創出や活性化に資するよう、デジタル技術を活用した小江戸甲府を楽しめる観光コンテンツの作成に加え、「こうふ亀屋座」を中心としたエリアを、冬のまちなかに彩りを添えるイルミネーションで装飾するなど、賑わいの創出を図ってまいります。
また、岡島百貨店跡地の再開発に対し、まちなかの魅力向上につながる施設となるよう支援するとともに、甲府城周辺や遊亀公園・附属動物園といった賑わいの拠点間を結ぶ回遊道路の整備に向けた取組を進めるなど、人々が集い、賑わいであふれ、歩きたくなるまちなかの整備を、引き続き推進してまいります。
さらに、公民の多様な主体が参画する甲府まちなかエリアプラットフォームでは、「甲府まちなか未来ビジョン2025」の実現に向けて、社会実験を継続するとともに、将来的なモビリティの方向性を検証するなど、まちなかエリアの資源や特性を活かし、新たな魅力の創出につなげてまいります。
加えて、学生を対象とした圏域内の企業等を巡るバスツアーの開催に加え、SNSに「MIRAITOやまなし将来発見プラットフォーム」を構築し、参加者同士のつながりや本市との関わりを継続させるとともに、地域おこし協力隊の受け入れにより、本市産業の新たな担い手を育成するなど、地域の活性化につなげてまいります。
また、多くの人に選ばれるまちとなるよう、「KOFUプロモーションデザインディレクター」との協働による戦略的かつ効果的なPRを行い、本市の魅力を効果的に発信してまいります。

「リニア開業を見据えたまちづくりの展開」としては、リニアの開業効果を最大限享受すべく、本市が有するリニア山梨県駅・甲府駅の2つの拠点を核に、リニア新時代の甲府・山梨だからこそ実現可能な「こうふく」を公民連携で創造・波及させることなどを目的に施策を推進していくこととしており、県内外の人々と「こうふく」のあり方を考えるミーティングや、リニア駅前エリアの3D都市モデルを活用したまちのイメージづくりなどを通じて、基本計画の方向性を示すコンセプトブックを取りまとめ、新たな甲府・山梨の玄関口として、圏域全体の価値を向上させる取組を進めてまいります。

「多様な主体との連携の推進」としては、県都としてのリーダーシップを発揮する中で、地域全体の魅力向上と持続的な発展を図り、広域的で複合的な課題を解決することを目的に施策を推進していくこととしており、とりわけ、多くの自治体で共通の課題となっているヤングケアラー支援について、圏域で一体的な職員研修や実態調査などを行うことのほか、防災備蓄資機材の共同調達や、災害時に被災自治体に資機材を提供する相互応援体制の構築など、スケールメリットを活かした効果的な事業の展開を図るなど、「県央ネットやまなし」による取組を、引き続き進めてまいります。
また、SDGs推進パートナー団体の知識と専門性を活かした普及啓発やパートナー同士の連携の促進に努めるとともに、企業や各種団体、大学など様々な主体との更なる連携により、市域におけるSDGsの理解促進とSDGs達成に向けた行動変容につながる取組を推進するなど、SDGsの理念を踏まえた持続可能なまちづくりを進めてまいります。
さらに、地域の大学等と締結した包括的連携協定をもとに、大学等との緊密な連携協力を通じた事業展開を図り、住民福祉の増進と個性的で魅力的な地域社会の形成を目指して取組を進めてまいります。

「将来にわたり持続可能な行財政運営の推進」としては、人口減少下においても、誰もが信頼できる質の高い行政サービスを将来にわたって提供し続けることを目的に施策を推進していくこととしており、積極的にデジタル技術を活用し、高度化・多様化・複雑化する行政ニーズや、働き方改革などの社会環境の変化に対応するなど、DXをより一層推進することをはじめ、市民目線での効果的かつ効率的な行財政運営を進めてまいります。
また、次世代に負担をかけず、安心して快適に利用できる公共施設となるよう、公共施設等マネジメントの考えのもと、今年度策定する「甲府市公共施設再配置計画 第2次実施計画」を着実に推進することに加え、市内約120か所の公共施設の照明設備LED化に着手し、民間活力を活用した工事期間の短縮などを図るとともに、低未利用資産の有効活用による財源確保に取り組んでまいります。
さらに、市内10か所の窓口センターにおいても新たにマイナンバーカードの申請や受け取りを開始できるよう窓口体制を整備するほか、窓口の混雑緩和による市民の更なる利便性向上に向け、本庁舎2階に専用マルチコピー機を設置し、証明書取得体験支援を実施するとともに、非居住者の戸籍等コンビニ交付サービスを開始するなど、行政サービスの更なる向上を図ってまいります。
加えて、限られた財源の効果的な活用や職員の資質向上のため、「甲府市人財マネジメント方針」に基づく研修を実施し、市民の期待や時代の要請に応じた質の高い行政サービスの提供を図ってまいります。

こうした取組等により、地域の『魅力』を磨き上げ、市内外から多様な『ひと』や産業を惹きつけることで、稼ぐ力を高め、地域への愛着を生み出す持続可能な好循環を創ってまいります。

 以上の市政執行方針に基づき、令和8年度当初予算につきましては、足元の物価高をはじめ、社会情勢の変化を捉えた対応を図るとともに、最終年度となる「KOFU NEXT ACTION」や、「県央ネットやまなし」に関連する取組の更なる推進はもとより、新たに始動する「第七次甲府市総合計画」に掲げる都市像の実現に向け、各施策・事業を積極的に展開することができるよう、過去最大規模となる予算を編成したところであります。

一般会計におきましては、前年度比4.20%増の917億8,706万円としたところであり、その概要につきまして、主な款ごとに御説明申し上げます。

まず、歳入予算であります。

第1款 市税につきましては、景気の持ち直しや賃金上昇の影響等を勘案し、前年度比2.76%増の317億2,698万3千円を見込んでおります。
第7款 地方消費税交付金につきましては、令和8年度地方財政計画などを踏まえ、前年度比16.58%増の59億8,818万8千円を見込んでおります。
第10款 地方交付税につきましては、令和7年度の交付決定額を基に、市税収入及び地方財政計画などを踏まえ、前年度比4.40%減の111億3,603万4千円を見込んでおります。
第15款 県支出金につきましては、学校給食費の無償化に伴う給食費負担軽減事業費や、児童生徒1人1台端末の更新に係る情報機器整備費の皆増などにより、前年度比14.11%増の78億7,486万3千円を見込んでおります。
第18款 繰入金につきましては、動物園の整備等に対し、地域振興基金の更なる活用を図るとともに、市民サービスに影響を与えぬよう長引く物価高に対応するため、財政調整基金を活用するなど、前年度比90.91%増の51億4,878万4千円を見込んでおります。
第20款 諸収入につきましては、標準化対応システムへの移行等費用に係る補助金の減や、学校給食費の無償化に伴う減などにより、前年度比49.74%減の13億6,194万8千円を見込んでおります。
第21款 市債につきましては、合併特例事業債の借換分の減などにより、前年度比18.71%減の32億6,900万円の発行を見込んでおります。

次に、歳出予算であります。

第2款 総務費につきましては、公共施設の照明設備LED化に係る経費のほか、リニア駅周辺における公民連携のまちづくりに係る経費など、前年度比5.10%増の135億4,342万6千円を計上いたしました。
第3款 民生費につきましては、養護老人ホームへの老人保護措置費に係る支弁額の増額や、要介護認定調査への「訪問調査モバイル」の導入に係る経費のほか、新たな子どもの居場所となる「仮称 子ども応援拠点施設」の整備に係る経費など、前年度比3.88%増の389億3,388万3千円を計上いたしました。
第7款 商工費につきましては、「信玄の湯 湯村温泉」再開発事業への支援に係る経費のほか、こうふ亀屋座及び小江戸甲府花小路を活用した、まちなかの賑わい創出・活性化に向けた経費など、前年度比38.33%増の13億7,412万8千円を計上いたしました。
第8款 土木費につきましては、都市計画道路の整備や、遊亀公園・附属動物園の第2期整備に係る経費のほか、緑が丘スポーツ公園の第2期整備に係る経費など前年度比6.27%増の67億4,764万円を計上いたしました。
第10款 教育費につきましては、学校給食費の無償化等に係る経費や、児童生徒1人1台端末の更新に伴う経費のほか、甲府商業高等学校体育館への空調設備の設置に係る経費など、前年度比20.81%増の87億6,194万9千円を計上いたしました。

次に、特別会計におきましては、前年度比4.18%減の816億5,514万2千円を計上しており、その概要につきまして、主な事業ごとに御説明申し上げます。

国民健康保険事業につきましては、被保険者数の減少に伴う保険給付費の減などにより、前年度比2.02%減の186億2,080万円といたしました。
介護保険事業につきましては、第9次介護保険事業計画に基づく保険給付費の増などにより、前年度比1.23%増の223億1,749万6千円といたしました。
後期高齢者医療事業につきましては、被保険者数の増加等に伴う広域連合納付金の増などにより、前年度比5.60%増の38億7,237万円といたしました。

また、企業会計の主なものといたしまして、病院事業につきましては、医業費用の増などにより、前年度比0.55%増の110億8,268万6千円といたしました。
下水道事業につきましては、国の補正予算に伴い、地震対策に係る事業を前倒して実施することによる建設改良費の減などにより、前年度比20.97%減の133億4,707万6千円といたしました。
水道事業につきましても、国の補正予算に伴い、地震対策に係る事業を前倒して実施することによる建設改良費の減などにより、前年度比1.51%減の116億3,426万7千円といたしました。

以上により、一般会計及び特別会計を合わせた予算総額は、前年度比0.08%増の1,734億4,220万2千円としたところであります。

 ここまで、私の市政運営にあたっての所信の一端と、令和8年度当初予算案の概要について述べてまいりましたが、議員各位におかれましては、何卒、十分なる御審議をいただきまして、御協賛を賜りますようお願い申し上げます。

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