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更新日:2024年1月9日
本庁舎4階大会議室
はじめに、1月1日に発生しました「能登半島地震」により、犠牲になられました皆さまに、深い哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆さまには心よりお悔やみを申し上げます。また、現在被災されております皆さまが一日も早く、安心した日常生活が取り戻せますよう、心からお祈り申し上げます。
本市では、被災地の支援活動といたしまして1月2日(火)に市立甲府病院から災害派遣医療チームDMAT隊を石川県へ、本日より上下水道局から職員2名と給水車を富山県へ、すでに派遣したところであります。
今後におきましても、被災状況の情報収集をする中で、被災地の応援要請に迅速に対応し、一刻も早い復旧に協力してまいります。
市民の皆さまにおかれましては、近年、大規模な地震や水害、あるいは大雨に起因する土砂災害などが多数発生しておりますことから、市ホームページや防災アプリ、防災情報Webなどを今一度ご確認いただき、災害に対して、日頃から不測の事態に備えていただきますようお願いいたします。
それでは、改めまして、明けまして、おめでとうございます。
市民の皆さまにおかれましては、健やかに、輝かしい新年をお迎えになられたことと、お慶び申し上げます。
年頭にあたり、本年が皆さまにとりまして、希望に満ち、笑顔あふれる一年となりますことを心より祈念申し上げます。
私も、新たなる年を迎え、本市の取り巻く諸課題をしっかりと捉える中で、明るい未来創りに向けて、「市民の皆さまの笑顔」と「まちの元気」、そして「希望ある未来」のために、引き続き、市政運営に全力で取り組む決意を新たにしたところであります。
昨年は、5月に新型コロナウイルス感染症の取り扱いが5類に移行し、「小江戸甲府の夏祭り」や「甲府大好きまつり」など市民の皆さまが待ち望んでいたイベントを開催できたほか、各地区においても地域行事が再開され、まちにコロナ前の賑わいが戻ってきたように感じられました。また、市民の皆さまの「希望ある未来」を実現していくための次なる行動「KOFU NEXT ACTION」を策定・推進し、本市の未来創りの一歩を踏み出した1年であったと感じております。
本年は、新たな時代へと前を向いて進んでいく年にしたいとの想いから今年1年の想いを表す漢字を「すすむ、向上する」を表す「進」といたしました。「前進」や「躍進」など、進んで行く様子を表す際に用いられる「進」であります。
本年は、将来にわたっての成長や、持続可能なまちづくりを強力に推進することはもとより、諸課題の解決に向け、「KOFU NEXT ACTION」に掲げた各般の施策を着実に実行・実現していく中で、本市の限りない発展に向けて、去年より、昨日より、今より、さらに上を目指して、私自身が先頭に立ち、皆さんとともに立ち止まることなく進んでいくという決意を込めて「進」という漢字を選ばせていただきました。
市民の皆さまをはじめ、本日お集まりの報道機関の皆さまには、本年におきましても、甲府市政の発展に、より一層のご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
それでは、定例記者会見も兼ねておりますので、本日の発表項目につきまして、お話をさせていただきます。
1つ目は、「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦うヴァンフォーレ甲府の応援」についてであります。
本市では、国立競技場でのACLホームゲームに市民の皆さまを招待するなど、ヴァンフォーレ甲府への様々な応援が、グループステージ突破の後押しとなって、この度、J2クラブとして史上初となるノックアウトステージ進出を果たしました。
次なるステージでの活躍を力強く後押しするため、ノックアウトステージの開幕に合わせて、本市の玄関口である甲府駅北口ペデストリアンデッキに応援の装飾を行ないヴァンフォーレカラーに彩ることで、「甲府市にヴァンフォーレ在り」と、多くの方が応援する機運を高めるとともに、訪れた皆さまに「甲府の誇り・ヴァンフォーレ甲府」をPRしてまいりたいと考えております。
さらに、資料1にありますとおり、2月に国立競技場で開催されるホームゲーム「蔚山現代(ウルサンヒョンデ)戦」へ「1,000名」の方をご招待したいと思います。
今回は、本市を含む9市1町において、観光や農業、医療・福祉など、多岐にわたる分野で連携して取り組む「県央ネットやまなし」におきまして、圏域にお住まいの皆さまを対象にご招待いたします。
応募方法などの詳細につきましては、決まり次第、ホームページやSNS等にてお知らせさせていただきます。
私も、圏域の皆さまと一緒に「ヴァンフォーレ甲府」に熱い想いを届けたいと思います。
2つ目は、「甲府市がん患者アピアランスケア支援事業」についてであります。
資料の2をご覧ください。
がん患者の方は、医療等の進歩により、がんの治療を継続しながら社会生活を送ることが可能となった一方で、がんの治療に伴う、「外見」いわゆる「アピアランス」の変化は、患者への心理的負担になるだけでなく、積極的な社会活動を躊躇する要因にもなっております。
そのような悩みに寄り添い、外見の変化を補整する「ウィッグ」などの購入費用を助成することで、がん患者の経済的負担を軽減するとともに、外見の変化に伴う心理的不安を軽減し、生活の質を向上させることを目的として、令和5年4月1日まで遡って補整具の購入費用を助成する制度を、本日から開始いたします。
助成の概要でありますが、がんと診断され、治療による外見の変化等がある「甲府市民の方」を対象に、補整具の購入費用を最大2万円、または最大10万円、助成いたします。
申請は本日から相生にあります、健康支援センター内の地域保健課で受け付けるほか、郵送による申請も可能となっております。
本市では、がん患者の方及びご家族の皆さまの、今後の療養や日常生活の一助となるよう、この事業を通じて、今後も適切な支援に取り組んでまいります。
本日の発表項目は以上であります。
最後に、市ホームページや、広報こうふ1月号等にて、既にお知らせしておりますが、大変ご好評をいただいております「がんばろう甲府!プレミアム付き商品券」の追加販売を決定いたしました。
追加販売は「デジタル商品券」のみとなり、新規購入の方は、事前にユーザー申込が必要となります。新規ユーザーの申込期間は、明日1月5日(金)から11日(木)の期間です。
また、商品券の購入開始は、1月18日(木)からで、先着で売り切れ次第終了となります。
今回の追加販売分も含め、市民の皆さまにプレミアム付き商品券をご利用いただくことにより、物価高騰の影響を受けている市民の皆さまや市内事業者への支援、さらに、消費拡大における地域経済の活性化に繋げてまいりたいと思います。
本日は以上であります。
(記者)
ACLの無料招待の中で、細かいところで恐縮ですけども、今こちらのQRコードの方で確認させていただいたんですが、応募の方法が「やまなしくらしねっと」によるインターネットサービスとなっているんですけども、これは「やまなしくらしねっと」に登録している方のみが対象ということでよろしいでしょうか。
(企画財務部長)
「やまなしくらしねっと」につきましては、すでに県内市町村が参加をしているネットシステムになっております。今回お申し込みいただけるのは、構成市の圏域内にお住まいになっておられる市民の方を対象に、お申し込みをいただくというような予定としております。
(記者)
例えば、自分が応募したという場合には、この「やまなしくらしねっと」というところに、別の何か登録が必要になるのか、単純にこのサイトでのインターネット応募ということでしょうか。
(企画財務部長)
入口は今から整えてまいりますが、例えば甲府市のホームページに入口を設定しまして、そこからお入りいただければ「やまなしくらしねっと」の方に繋がり、そこで必要な基本情報を入力いただけば、それでお申込みができるということになります。詳細は今からまた詰めてまいります。
(記者)
市のホームページなどでていうイメージですね。
(企画財務部長)
最初の入口は、市のホームページ、あるいはこのQRコード、こういったところから入っていただくということになります。
(記者)
今年の漢字について伺いたいんですが、甲府市で抱えている課題のうち、市の前進・躍進に向けて、市長が喫緊に取り組まれたい課題、特に力を入れたい課題について具体的に教えていただければと思います。
(市長)
すべての多くの行政課題、あるいは課題でなくても行っている事業が前進するように、躍進するようにという思いを込めて、この「進む」という字を選ばせていただいたんですけれども、旧岡島百貨店跡地を更地にして新たな商業施設と居住施設を作るということや、その周辺のお城南側の整備や動物園、あるいはこれから民間主導で行われることになっております「信玄の湯 湯村温泉」、あるいはリニア中央新幹線が走る山梨県、甲府市となりますので、まちづくりをしっかりと市民の皆さんにイメージをお示しさせていただき、今立てているスケジュール通りに新たなまちづくりが進むよう、それが一番の課題じゃないかというふうに認識をしているところでもあります。
いずれにしましても、今までとはちょっと変わった新たなまちづくりになるというふうに思いますので、そういったものを市民の皆さんと共有させていただき、ご協力をいただきながら着実に前進していきたいというふうに思っております。
(記者)
現状の課題としては持続可能なまちづくりだとか、去年コロナが5類に移行して地域のイベントが進むようになったという話がありましたけれども、市長の中でどのような今課題を持っていて、それをどう解決していきたくて、「進む」という字を選んだのかということについてもう一歩お願いします。
(市長)
昨年1月に、3期目の市長職を市民の皆さま方の負託をいただきまして、その時にお約束をさせていただいた、いわゆる選挙公約、政治提言ですけれども、それを行政計画に取りまとめました「KOFU NEXT ACTION」というものを昨年の6月議会でお示しさせていただいたところでございます。
先ほどのご質問にもお答えした部分もあるんですけれども、アフターコロナに向けて市民の皆さんと一緒にまちを元気にしていくこと、そして今に責任を持って、希望ある未来を作っていくことを主に、それにいろいろな施策や事業がぶら下がってる形になっているものでありますけれども、そういった意味では、コロナを乗り越えて皆でやっていこうという年が去年だったというふうに思っております。
ですから、まだコロナやインフルエンザ等が収束しておりませんけれども、フォーシーズン、来る人もそこに住む人も楽しめるまちづくり、あるいは今までの百貨店依存となったまちから、市民の皆さん、あるいは事業者や団体の皆さんがそれぞれプレーヤーとして、そこに集っていただいて、新たなまちづくりを進めていきますけれども、それがきちんと計画通りに、予定通りに進むスタートの年にしたいという思いでこの「進」という字を選ばせていただきました。
ただ、今日、明日、新しいものが建つとか、動物園が開園するというわけにいきまいきませんので、絶えず進捗状況を市民の皆さま方にお示しをしながら、今日よりも明日、今年よりも来年、素晴らしい未来が確実にやってくるというような、そんな思いを込めて、この「進」という言葉を選ばせていただいたということであります。
(記者)
能登半島地震の関連でちょっとお伺いしたいんですが、今朝も上下水道局の方が現地に向かわれましたけれども、今後、応援要請等々も踏まえてということで、現時点で、いわゆる人的な派遣について、さらなる派遣が予定されているのかという点と、あともう一つ、義援金等々を市役所の方で開設する予定があるかお伺いしたいです。
(市長)
それぞれ災害協定を結んでいる市が今回の北陸の様々な県・市の中にもあり、甲府でも直接の関係があったり、全国市長会というくくりがあったり、中核市長会というくくりがあって幹事市がいてというような形で、今ネットワークを作って網羅されております。それに従って被災地の要請、向こうの行政の要請に従ってやってくということが、一番肝要だというふうに思っております。
それに従いまして、2日にはDMAT隊、本日4日にはライフラインであります、上水道の給水車と一緒に市職員2名を派遣しております。絶えず向こうの要請に従い、他のローテーションとも調整をしながら、交代でやってくことに、当面なるんじゃないかなというふうに思っております。
加えまして、地震災害の場合は、すでに残念ながら壊れてしまった建物、あるいはこれは危険だから取り壊さなきゃならない、あるいは近寄ってはいけない、あるいは補強すれば大丈夫という、そういう耐震の診断も必要なってくると思いますから、それに関連したまちづくり部や、あるいは民間の団体の皆さん、そういった方々と一緒に調整をしながら、寄り添った支援体制を作っていかなきゃいけないというふうに思っております。
それがまず1点、私どもやっていく具体的な支援の組み立てだと思っております。
加えまして、今おっしゃられたように、義援金につきましても、私自身、これが起きた当初から市の中でしっかり作って、市の職員、あるいは市民の皆さん、過去の例をきちんと捉えながらやってくことが一番、合理的で行き届く形になるのではと今庁内で討議をしているところでもあります。
いずれそのことを市民の皆さま方にも、お願いをしていくことになるというふうに思います。
(記者)
今年の文字というのは市長自身の文字なのか、甲府市の今年の文字なのか。
(市長)
私の前の市長さんかその前からなのか恒例でして、よく今年1年を表した漢字というのは年末にあるんですけど、私どもの場合は、市長が今年1年をどういうふうな思いでということで、毎年市長が選ばせていただいております。
(記者)
歴代の市長さんはこれをやられているということなんですね。
(市長)
前の市長さんからやっており、私も今8年目で、毎年年頭に記者会見の時、あるいはテレビに若干出させていただくような時に選ばせていただいたものをお示しさせていただいております。
(記者)
始まった経緯は何かありますか。
(市長)
やはり今年1年を象徴するものを作って、それに向かって邁進してまいりたい、あるいはそういう1年であって欲しいと。例えば開府500年の年は「開く」という字を選ばせていただいたり、子ども最優先のまちづくりをしようという時は「育む」という漢字を使わせていただいたり、そういった思いを込めて選択をさせていただいております。
(記者)
毎年、頭をひねられるわけですね。
(市長)
そうですね、明らかに使えない漢字はありますけれども、大体未来に向けて、あるいはしっかりとやっていこうというような形で、若干頭をひねって考えます。
(記者)
DMATのことですけれども、公立能登総合病院の方に2日から派遣されて、向こうの方でも活動をしていると思いますけれども、何か現地の状況とかですね、あるいはどんな活動をされているかとか、何か報告で把握されていることがありましたら、お伺いできればと思います。
(市長)
今日、年頭の部局長会議を9時から行いまして、まだ私の方には細かい報告は来ていませんけども、私からの指示といたしましては、2日に行っていますので、マスコミ報道とかですと、もう行くのも大変だとか、あるいは余震やがけ崩れ等、道路も崩れているので、作業も難航していると話は聞いているんですけれども、うちの隊からの報告はこれからになるというふうに思います。
以上であります。
(以上)
言葉遣いや明らかな言い間違い、言い直しがあったものなどを整理した上で掲載しています。
(作成:甲府市情報発信課)