更新日:2025年4月11日
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手作りのお菓子を通して 大切な想いを伝えていきたい
見ているだけで楽しくなる、かわいらしい色合いやポップなデザイン。一口食べれば美味しさはもちろん、やさしさやあたたかさも伝わってくる。そんな天然色素のアイシングクッキーとアメリカンスイーツを作っているのが古屋千佳さんです。
お客様の想いをじっくりと聞き、その想いを形にしている古屋さんのクッキーやケーキは、全国からオーダーがくるほどの人気。大好きなお菓子作りを通して大切な想いを届けるという彼女ならではの仕事に打ち込んでいる、笑顔が素敵な女性です。
私にとってお菓子は、人をあたたかい気持ちにするものです。幼少の頃、父の仕事の関係でアメリカに暮らしたことがありました。周りに日本人が全くいない環境でしたが、とてもあたたかく迎え入れてもらえたんです。そのツールがお菓子でした。
アメリカでは各家庭でおもてなしにお菓子を手作りしていて、私も母と一緒にアメリカンスイーツをよく作りました。その時のあたたかい想いが、私のお菓子作りの原点です。
中学生の頃からよくケーキを焼くようになり、大学時代にはアメリカに何度も行って、ホームメイドスタイルのカントリーケーキなど、アメリカのお菓子について学びました。
結婚、出産後も、子育てしながら友達のレストランのケーキを焼いたりしていましたが、自分でやってみたいという思いがずっとあり、2014年ごろからマルシェなどに出店するようになりました。
当初はいろんなスイーツを作っていましたが、私ならではのものを作ろうと思い、幼い頃から親しんできたアメリカンスイーツとアイシングクッキーにたどり着き、2017年にはお店「MeL BakeShop」をオープンしました。
アイシングは天然色素を使って手作りしています。イチゴや抹茶、レモンやゴマなど、自然の素材を組み合わせることでいろいろな色を表現しています。思い描いたとおりの色や風合いなど、その食品の特性を活かせたアイシングができた時はすごくうれしく、お客様にも喜んでもらっています。
天然色素でアイシングをしているのは全国でも2店舗しかなく、オーダーを受けているのはここだけです。全国からたくさんのオーダーをいただいていて、お客様からは「天然ならではのやさしい色合いとともに、素材の味も楽しめる」とうれしい声をいただきます。
オーダーは記念日に合わせたものやギフトが多く、内祝いから始まって100日、1歳、2歳とお子さんの成長に合わせてオーダーしてくださる方もいます。お子さんを一緒に見守っているようで、素敵な仕事をさせていただけているなと感じます。
お祝いだけでなく、四十九日に合わせて故人を偲んで楽しかった思い出や好きだったものを描いたこともあります。ご家族みなさんの想いを形にしてとても喜んでいただけた時、クッキー1枚でも想いが伝えられることを実感し、そのお手伝いができることをすごく幸せに思いました。
お菓子を通して、お客様の笑顔が見られたり、一緒に成長を喜んだり、大切な想いを伝えたりできることがとてもうれしいです。多くの人との出会いの中で、お客様一人ひとりの気持ちを大切にしていきたいという想いがさらに強くなりました。
子育てをしながらの仕事なので思うようにできない時もありましたが、娘の成長とともにできる範囲も広がり、私の菓子人生も娘とともに成長してきているなと感じています。
これからもお客様の大切な想いを伝えることを大切に、お菓子作りをしていきたいたいと思います。
MeL BakeShop
関連情報:
MeL BakeShop 公式ホームページ(別サイトへリンク)