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更新日:2024年1月16日

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株式会社ウエストバレー 代表取締役 西谷愛さん

ヨガをとおして「心と身体の健康の大切さ」「山梨の豊かさ」「運動のカルチャー」を広めたい

「忙しい社会の中でもう一度自分に気づく時間を作ってほしい」という想いで活動されている西谷愛さんは、2022年8月にヨガスタジオ「HONEY」をオープンし、老若男女、世代を問わず参加できる、ヨガとピラティスのレッスンを行っています。その他にも、ヨガイベントへの参加や自主開催、健康経営優良法人の福利厚生として提供しているウェルネスプログラム及び出張ヨガ、KOMBUCHAの啓蒙活動・ワークショップなど幅広く事業を展開。ヨガやピラティスをとおして「心と身体の健康の大切さ」を伝えていきたいという西谷さんの活動の原点は、今まで経験してきた家族や自分の体調不良をどうにかしたいという想い。現在は、愛さんの想いに賛同した夫の達郎さんとともに活動しています。「挫けそうな時には、覚悟を持って人に頼ります」という西谷さんは、今までお世話になってきた人たちに、成長した姿を見せたい、何か還元したいと、様々なことにチャレンジしながら、事業を拡大しています。「今後は、山梨の豊かさを多くの方に知ってもらうとともに山梨にヨガや運動のカルチャーを広めていきたい」と語ってくれる姿はとても頼もしく、今後の活躍が楽しみな女性です。

 

ヨガのレッスン中に溢れだした涙「私がやりたいことはこれだ!」とヨガの世界へ

最初に勤めた美容の仕事は、私が高校2年生の時に突然亡くなった父の死後、体調を崩し元気をなくしていた母を励ましたいという想いから、母が勤めていた美容の世界に飛び込んだことで始まりました。美容も好きだったのですが、もともと母を励ましたいという想いから始めたことだったため、仕事をしていくうちに自分の心と現実の間にギャップが生まれてしまい、今度は私自身が心と身体のバランスを崩しそうになっていました。

そんな時に出会ったのがヨガでした。レッスン中にかけられた先生の言葉に「自分の本当の声を無視して、頑張っていたんだな」という想いが溢れてしまい、涙が止まらなくなってしまったんです。人は「姿勢をよくしよう」、「体力をつけよう」など、目に見えるものに注目しがちですけど、人それぞれに積み上げてきた「思考の癖」もあって、ヨガのレッスンの中でそのことに気づかせてもらったんです。その時に「私がやりたいことはこれだ!」と思い、ヨガの学校に通い始めました。

ヨガの学校には美容の仕事と並行して通い、半年後、東京のヨガスタジオのオーディションに挑戦し、レッスンを持たせていただくことになりました。「インストラクターになろう!」と決めた時には、「これだ!これしかない!」と気持ちが高揚していて不安に思うこともなかったんですけど、実際にインストラクターとして生活を始めてみると現実は厳しくて「家賃を払えないかもしれない…」と思って泣いた日もありました。それでも「私はヨガをやりたい!」と言い続けて、アルバイトと掛け持ちをしながら奮闘していました。そんな私の姿を見て、相談にのってくれた母や支えてくれたスタジオのオーナーや仲間達の存在は本当に大きかったです。

 

知り合いがいない中でのスタート
大切にしたのはコミュニケーション


インストラクターを始めて1年ほど経った頃、インドへの留学のためにスタジオを辞めました。しかし、留学準備中にコロナ禍となってしまったため、半年ほど国内を旅した後に、もともと20代後半には地元に戻ろうと考えていたこともあり、甲府に戻ってきました。

地元とはいえ、高校卒業後すぐに東京へ出てしまったので、友達も知り合いもいない状態で、最初の頃は孤独を感じていました。自主開催のレッスンから始めたのですが、このままではだめだと思い、ジムなどを探して、面接を受けてレッスンを持たせてもらうように。でも、ヨガレッスンだけでは稼げないので、アルバイトもしていましたね。
アルバイトやSNSを通じて知り合いが増えていくと同時に、気になるお店やカフェを探して足を運ぶことで知り合いが増えていきました。いろいろな方々とコミュニケーションをとることを大切にしていたことで、少しずつヨガのレッスンを受けてくれる方も増えていったのかなと感じています。

 

 

夫婦で目指したヨガスタジオのオープン
本気でぶつかり合うからこそ軸のぶれない活動ができている


「ヨガのインストラクターになること」が1つ目の私の夢で、次の私の夢は「スタジオを建てること」だったんです。
ヨガの世界はすごく深く、技術もすごく必要ですし、人との繋がりもまだ少なかったので、スタジオを建てるのは10年後ぐらいかなと思っていました。そんな時に夫と出会い、私の想いに共感してくれ、「2人で頑張っていこう」と、スタジオをオープンする話が進んでいきました。スタジオを建てると決めたのが2022年2月で、オープンしたのが2022年の8月。約半年で準備をしました。

スタジオを立ち上げた時のことは、忙しすぎて記憶がないです。
夫婦でやっているので、良くも悪くも大喧嘩をたくさんしました。
夫婦で仕事をしていると、家族だけど、仕事として割り切って、本気の想いをぶつけ合わなければいけないという苦しい時があります。言いたくないことも言わなければいけない。仕事と生活の時間が、あるようでなくて、境目が難しい。その反面、最後まで遠慮せずに言えるから、ブレずに軸のある、良いものを作れるし、強いものを作っていると思っています。

2人で「みんなに笑顔になってほしいよね」、「元気になってほしいよね」ということを思って仕事をしているので、喧嘩もありますけど、気持ち良さもあります。夫が折れてくれることが多いんですけど、夫が「レッスンに来てくれる方が笑顔で帰っていく姿を見て、今まで以上に愛の考え方を推し進めたいと思うようになった」と言ってくれているのも、最近喧嘩が減ってきた要因かもしれません。

 

山梨の豊かさを多くの方に知ってもらいたい


私が個人事業主として活動するのではなく、株式会社を設立したのは、この仕事を生涯続けると決めていたから。
それに、地域を盛り上げたいという気持ち、地元の山梨をもっと良くしたい、ちゃんとそこに身を置いて、貢献し続けたいという想いがあったからです。

山梨に戻ってきた時に「山梨って豊かだなあ」って実感したんです。
コロナ禍でオンラインがすごく便利になりましたけど、「そこに行って体験する」とか、「自分の体で体験する」ということが今の私たちには大切だと感じています。人を動かすことができるのは誰かの「想い」だと私は信じているので、実際に足を運んで体験することが大切だと思うんです。山梨は、都会から数時間で自然も食も豊かに味わえる場所であり、様々な体験ができる魅力的な場所なので、多くの人に知ってもらいたいと思っています。

また、私が東京で学んできたのは、チームで頑張るという考え方だったので、個人で活動するのではなく、チームで活動していきたいと考えたことも株式会社にした理由の1つです。
「HONEY」をチームで活動していく場、インストラクターの方が成長していける場にすることで、山梨でのヨガの認知や価値を上げていきたいとも考えています。

 

山梨を知っていただくための活動


ヨガフェスタ2023にてインストラクタ−を担当
全国のヨガ愛好家に認知されるように


山梨の豊かな自然環境を活かし、ヨガリトリートを開催
全国から県内に人を呼びこむ取り組みを行っている


富士五湖アンバサダーに就任
エリアを広げ活動していきます
 

目指しているのは「健康な心と身体」づくり
ヨガをとおして「自分自身に目を向ける」習慣を広めたい


最近感じているのは、山梨には運動するイベントが少ないということ。東京にいる時は街中にスポーツが溢れている印象を受けたんですが、山梨には自然や気持ち良い場所、広々としているところがいっぱいあるのに、運動のカルチャーが少ないと感じていて、運動のカルチャーを山梨に根づかせたいと思っています。

スタジオの目の前に広がる川沿いの広場にはおじいちゃんやおばあちゃんが毎日グラウンドゴルフをしに来ているんですが、あの姿を若い世代で目指したいと思っているんです。運動自体もですけど、人間は話をするだけで、気持ちが上がったり、幸せな気持ちになれたり、どこかに属していることで自己肯定感が上がると言われているんですが、今それをやるべきだろうなと思っていて。

若いうちは先のことに感じてしまうんですけど、高齢になると代謝や筋力が下がり、背中が丸まって、足が出なくなり、転んで、寝たきりになってしまうことがあります。本人もすごく辛いだろうし、家族も不自由になります。だからこそ、健康だと思っている今このタイミングで運動をして、代謝が下がらないようにしてあげることが、幸せに繋がると思っているんです。

私は健康じゃないと美しいものを美しいと思う心がなくなってしまうし、心が寂しくなったり、自信を失くしてしまうと思うので、ヨガやピラティスをとおして、まずは「健康な心と身体」を作ってほしいと考えています。

私の中では、忙しい社会の中でもう一度自分に気づく時間を作ってほしいという想いが一番強いんです。
いつも自分の心も身体も置いてきぼりにして、精神的な病気にかかってしまったり、ストレスに鈍感になりすぎて病気になってしまうという方に、自分に目を向けて気づいてほしい。
私にとって、そのことを一番伝えやすかったのがヨガだったんです。ヨガはスポーツと同じく筋力を高める部分がある一方で、心のケアもしてくれ、「思考の癖」にも気づかせてくれる哲学的な部分もあるため、現代人にとてもフィットすると思ったこと、何より自分自身がそのことを実感し、ヨガ自体も好きなのでもっと広げたいと思い活動しています。

 

「できない自分」ではなくて、「できる自分」を信じてほしい


活動する中で、自分の想いを信じ続けてあげることが、大切だとすごく感じています。
自分の届けたいものを信じられないと、ふらふらしたくなると思うので、まずは、自分の想いを信じて、信じ続けてほしいなと思います。「私はこうだからできないかもしれない。」とか「お母さんという役割があるからできない。」とか、やらない理由は簡単に見つけられるんです。でも、「できない」と思っているのは、実は自分自身なんですよね。だから、「できない自分」ではなくて、「できる自分」を信じてほしいなとすごく思います。

挫けそうになることも絶対あると思うんです。そういう時は、頼ることも必要。
「頼ったらいけない」と考える方もいらっしゃると思うんですけど、私はたくさん頼ります。でも、その時は「覚悟」を持って頼ります。
この人に、ちゃんと成長した姿を見せたいという想いとか、見守ってくれている人たちに少しでも何か還元できるようにという「覚悟」を持って頼ります。
スタジオも覚悟を持ってやるし、横浜で開催されたヨガフェスタのオーディションも大きな挑戦でしたが、東京時代から応援してくれている人たち、頼らせてもらった方々に少しでも成長した姿を見せたい、還元したいという想いもあって参加しました。

「頑張ろう」とか「今から何かやろう」と思っている女性がいたら、ヨガをしに来なくてもいいので、私にできることや力になれることがあれば、メッセージでも、ヨガでも、お話でもしに来てください。Instagramで見る私と実際に会った私は多分違う部分があると思うので、私は直接会って話したいです。メッセージでもいいので、話しやすいお好きな形でお待ちしています。

 

西谷愛さんのご紹介


西谷愛さんInstagramへリンク(別サイトへリンク)
■株式会社資生堂:美容部員として勤務
■株式会社IGNITE:月20本以上のGroup Lesson担当 ignight認定講師(東京以外では全国3例目)
■フリーランス(山梨へ帰省):甲府駅前の女性専用会員スタジオstudio ilutyにてLESSONを担当
■株式会社West Valley:代表取締役就任
 ・ヨガスタジオ事業
 ヨガスタジオ「HONEY」公式HPへリンク(別サイトへリンク)
 ヨガスタジオ「HONEY」Instagramへリンク(別サイトへリンク)
・コンブチャ事業:コンブチャ製造販売・マルシェ出店・ワークショップ
 日曜日のフローラ(kombucha)Instagramへリンク(別サイトへリンク)
・ウェルネス事業:法人向けウェルネスプログラム・出張ヨガ(社員向け福利厚生)