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更新日:2023年6月12日

令和5年6月5日甲府市議会定例会の招集告示に伴う市長記者会見

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場所

本庁舎4階大会議室

発表事項

  • 「KOFU NEXT ACTION」について
  • 令和5年5月甲府市議会定例会提出案件について

配布資料

発表内容

「KOFU NEXT ACTION」について

 本日は、お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
 それでは、早速ではありますが、本日の発表項目2項目につきまして、お話をさせていただきます。
 はじめに、本年3月に『骨子』をお示しさせていただきました、私の政治公約を実現するための『KOFU NEXT ACTION』を、新たな行政計画として取りまとめましたので、本日はその概要について説明させていただきます。
 お手元には、『KOFU NEXT ACTION』の冊子と概要版をお配りしてあります。

 まずは、資料1『KOFU NEXT ACTION』の冊子1ページをご覧ください。
 こちらには、本計画の基本的な内容について記載しております。
 私はこれまで、市民の皆さまの声を原点とする政治姿勢を貫く中で、最優先として掲げてまいりました子ども施策をはじめとする、市政の各般にわたる施策を展開してきたところでありますが、この愛する「故郷こうふ」が、さらに、笑顔と元気があふれ、誇れるまちとなるよう現在(いま)に責任を持ち、子どもから高齢者まで、すべての市民の皆さまの『希望ある未来』に向け、『次なる行動、NEXT ACTION』を展開してまいります。

 4ページをご覧ください。『KOFU NEXT ACTION』は「施策編」と「取組編」の2部構成となっており、4ページから始まる「施策編」では、計画期間となる4年間を捉えた「施策」の概要と、その施策を実現するための「取組」をお示ししております。

 次に19ページをご覧ください。
 先ほどの「施策編」が施策ごとの4年間を捉えた内容であったことに対して、ここから始まる「取組編」では、各施策を構成する「取組」ごとの当年度1年間の具体的な取組をお示ししております。
 本日は時間の関係もありますので、お配りしてある概要版に沿って、「主な取組」を説明させていただきます。

 それでは、資料2の概要版をお開きいただき、左側をご覧ください。
 『KOFU NEXT ACTION』は、5つの柱で構成しており、それぞれの柱には、4つの施策の方向性を掲げ、その方向性に45の施策と、97の取組を位置づけております。
 ページの中段から始まる、令和5年度の主な取組として、まず、NEXT ACTION 1「子ども育むまち」では、1-1「きめ細かな相談・支援の体制づくり」として、「子ども・青少年総合相談センター おひさま・あおぞら」の開設に加えて、とりわけ、ヤングケアラーの支援については社会的理解の促進を促すとともに、早期の実態把握につながる配食支援モデル事業を実施するなど、悩みや不安を抱える子どもたちの成長を応援してまいります。

 加えて、子育て世代包括支援センターにおける、オンライン相談や健診等に関するWeb予約システムを今年度中に導入するとともに、来年度から、新たに心理的ケアの専門職によるアウトリーチ支援を展開できるよう、その準備を進めてまいります。

 また、子ども応援フェスタ等の開催や、子ども応援デリバリー事業の実施など、子どもの様々な体験機会を創出する中で、次代を担う子どもたちの無限の可能性を引き出し、夢や希望を持って健やかにたくましく成長していけるよう、後押ししてまいります。

 次に、1-2「安心できる居場所づくり」としては、「児童生徒支援センター すてっぷ」の開設や、不登校対策校の指定と専門教員の配置等、総合的な不登校対策の推進に加えて、障がい児保育の補助制度の拡充などによる保育環境の充実にも取り組んでまいります。

 また、1-3「新時代の特色ある学びづくり」では、新たな学習支援ツールの導入など、ICTの活用による、児童生徒の学習状況に応じた「個別最適な学び」等の推進による子どもたちの学力向上に取り組んでまいります。

 次に、右ページに進んでいただき、NEXT ACTION 2「輝き栄えるまち」では、まず、2-1「まちなかの交流・賑わいの創出」として、歴史文化交流施設など、小江戸甲府の趣を感じられる城下町整備事業の推進や遊亀公園・附属動物園の再整備、そして、岡島百貨店跡地の再開発への支援にも取り組んでまいります。

 また、こうした取組と併せて、多彩な地域資源や特性を活かした持続可能な新たなまちなか再生を進めるための「まちなか再生ビジョン」を、活動意欲や機動力を持って挑戦するプレイヤーの方々と共に、今年度策定してまいります。

 次に、2-2「四季折々の観光づくり」では、「御嶽昇仙峡」や「信玄の湯 湯村温泉」といった本市を代表する観光地の高付加価値化の推進とともに、本市の強みである、四季折々の豊かな自然と都市機能が融合した、山のぼり・まち歩きの更なる推進に加え、スポーツ・文化合宿等の誘致や、スポーツ・アウトドアを活用した観光振興にも取り組んでまいります。

 次に、2-3「輝きあふれる地場産業づくり」では、地場産品ツーリズム等の実施による地場産品の認知度向上や、世界有数のジュエリーの集積産地である本市の強みを活かした「甲府ジュエリー」のブランディングとプロモーションの推進、また、都市農業を活性化するため、仕事を持ちながら農業に挑戦する「半農半Ⅹ(はんのうはんえっくす)」という、ライフスタイルの切れ目ないサポート体制を構築してまいります。

 そして、2-4「人・企業から選ばれるまちづくり」としては、新たに「スタートアップ企業の誘致」に取り組み、企業誘致対策の更なる強化を図るとともに、圏域自治体との連携によるオンライン合同企業説明会や、対面での就職マッチング機会を創出してまいります。

 次に、NEXT ACTION 3「健康で安心して暮らせるまち」では、まず、3-1「健康危機への迅速な対応」として、新型コロナウイルス感染症に関するこれまでの取組を踏まえ、様々な感染症危機に備えて、今年度、「感染症予防計画」を策定する中で、平時から市立甲府病院等の医療機関や関係団体との連携強化を図り、迅速に対応できる体制整備に取り組んでまいります。

 次に、3-2「在宅医療・介護の体制づくり」としては、在宅療養後方支援病院となった市立甲府病院を含む病院、診療所等で構成する新たなワーキンググループの設置や、連携中枢都市圏における、在宅医療・介護の社会資源情報をタイムリーに共有できるシステムの導入など、在宅医療・介護の提供体制構築に向けたネットワーク形成の支援に加えて、医療・介護人材を対象としたスキルアップ研修会等を開催してまいります。

 そして、3-3「からだとこころの健康増進」としては、健康都市宣言から5年を迎える本市の健康づくりを更に推進し、一人ひとりの健康管理を促すための健康アプリを今年度導入するとともに、ひきこもりに悩む方の新たな相談機会として、インターネット上の仮想空間「メタバース」による相談窓口を今年度に開設し、ひきこもりの方の、孤独感の解消と将来的な自立に向けた支援を展開してまいります。

 次に、裏面をご覧ください。NEXT ACTION 4「グリーンで快適なまち」では、まず、4-1「新たな価値を生み出すまちづくり」として、「近未来の産業・暮らしの社会実装」の視点を取り入れたリニア駅周辺と、「新たなまちなか再生事業」に着手する甲府駅周辺という、個性の異なる2つの拠点を連携・補完させたまちづくりを推進し、リニア開業効果を最大限波及させてまいります。

 次に、4-3「ゼロカーボンシティの実現」としては、産学官連携による環境教育や水素エネルギーの利活用に向けた実証事業を実施するとともに、ゼロカーボンを推進する拠点となる「こうふグリーンラボ」を今年度に開設し、市域全体の脱炭素を加速してまいります。

 そして、4-4「暮らしやすい都市基盤の整備」として、買い物や通院の際の移動に不安を感じている高齢者に対し、公共交通のセーフティネットとして移動手段を確保するため、「デマンド型乗合タクシー」の実証実験を、今年度実施してまいります。

 最後に、NEXT ACTION 5「持続可能なまち」では、まず、5-1「SDGsとデジタル化の推進」として、SDGsの理念や考え方について、更なる普及啓発や情報発信に加え、SDGs推進パートナー登録制度の一層の充実に努めるとともに、デジタル化による便利で効率的な行政サービスを開始してまいります。

 次に、5-2「災害に強いまちづくり」としては、防災リーダーの育成や、避難所運営訓練等の実践的なフォローアップ研修の開催に加え、防災アプリのリニューアルにより、デジタル・マイタイムラインなどの新たな機能を追加し、利便性を向上させてまいります。

 そして、5-4「やまなし県央連携中枢都市圏の発展」として、構成自治体の9市1町で手を携え、「やまなし県央連携中枢都市圏ビジョン」に基づき、今年度より実施する各分野の取組を推進し、圏域の発展と持続可能なまちづくりを進めてまいります。

 以上、5つの『NEXT ACTION』の「主な取組」を説明させていただきました。

 本計画を推進するための関連経費につきましては、私が2期目の任期中より課題として捉え、準備を進めてまいりました取組に早期に着手するため、本年度当初に所要の措置を講じたものと、6月市議会定例会に関連予算案を提出するものがあり、当初予算を含め、約30億円を計上させていただきました。

 今後、この『KOFU NEXT ACTION』の推進に全身全霊を傾注し、市民の皆さまの『希望ある未来』創りに邁進してまいります。

令和5年5月甲府市議会臨時会提出案件について

 続きまして、6月13日に開会が予定されています、6月市議会定例会への提出案件について、その概要をご説明いたします。

 資料3の提出予定案件表、2ページをご覧ください。
 予算案件    1件
 条例案件    3件
 契約案件    2件
 財産取得案件  2件
 人事案件    19件の合計27案件であります。

 はじめに、「予算案件」につきましては、№1「令和5年度甲府市一般会計補正予算(第4号)」において、先程、ご説明をさせていただきました『KOFU NEXT ACTION』に係る事業を着実に推進するための経費のほか、山梨県や他市町村との連携による「救急安心センター」の運営に係る負担金や民間保育施設におけます、新園舎の整備に対する補助金などを計上いたしました。

 次に、「条例案件」ですが、№2「甲府市市税条例の一部を改正する条例制定について」など、3案件であります。
そのほか、№5「緑が丘スポーツ公園野球場本部棟建設工事」など、「契約案件」が 2件
№.7「甲府市消防団千塚分団消防ポンプ自動車の購入」など、「財産取得案件」が2件
そして№9~27までの「農業委員会委員の任命」についての「人事案件」が19件であります。

 私からは以上ですが、6月市議会定例会への提出案件の詳細につきましては、担当部長から説明をさせていただきます。

令和5年6月甲府市議会定例会補正予算概要

(企画財務部長)

 私からは、補正予算関係につきまして、お手元に配布させていただきました、資料4「令和5年6月甲府市議会定例会補正予算概要」に基づきまして、ご説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 はじめに⑴の補正予算集計 令和5年度補正予算でございますが、一般会計(第4号)としまして、12億540万9千円の増額補正となっており、内訳としましては、先程、樋口市長から説明を申し上げました、「KOFU NEXT ACTION」分といたしまして、9億356万9千円、「その他」分といたしまして、3億184万円でございます。

 続きまして、⑵の補正予算の内容につきまして、まずは、「KOFU NEXT ACTION」分について、5つの柱ごとに説明をさせていただきます。

 NEXT ACTION 1の「こども育むまち」といたしましては、子どもの体験機会の創出を図る「子ども応援フェスタ等の開催」や、障がいのある子どもの受け入れ環境の充実を図る「障がい児保育の補助制度の拡充」のほか、郷土愛の醸成などを図る「こうふ開府の日イベントの開催」など、4,666万9千円を計上いたしました。

 次に、NEXT ACTION 2の「輝き栄えるまち」といたしましては、中心市街地の活性化を図る「岡島百貨店跡地の再開発への支援」や、地場産業の活性化を図る「ツーリズム等の実施による地場産品の認知度の向上」事業のほか、仕事を持ちながら、農業に挑戦する方を応援する「切れ目ない「半農半Ⅹ」のサポート体制の構築」など、7億9,677万6千円を計上いたしました。

 2ページをご覧ください。次のNEXT ACTION 3「健康で安心して暮らせるまち」といたしましては、幅広い層の市民の健康づくりを推進する「アプリを活用した健康づくり支援」や、コロナの影響により停滞していた健康づくり活動の再活性化を図る「健康都市宣言5年記念事業の開催」のほか、「メタバースを活用したひきこもり相談支援」事業など、1,771万3千円を計上いたしました。

 次に、NEXT ACTION 4の「グリーンで快適なまち」といたしましては、「ゼロカーボン推進拠点「こうふグリーンラボ」の開設に伴う普及啓発機能の先行整備」や、脱炭素化を進める無煙炭化器等の貸し出しによる「4パーミル・イニシアチブの推進」のほか、公共交通のセーフティネットとして移動手段を確保する「デマンド型乗合タクシーの実証運行」など、754万6千円を計上いたしました。

 次に、NEXT ACTION 5の「持続可能なまち」といたしましては、SDGsの推進を図る「パートナー登録制度や助成金」のほか、地域防災力の強化を図る「甲府市防災アプリのリニューアル」など、3,486万5千円を計上いたしました。

 続きまして、NEXT ACTION以外の事業につきましては、3ページに「その他」分として記載しておりますので、ご覧ください。

 主な事業といたしましては、№23のコミュニティ助成事業の採択に伴う自治会等への助成金の交付等のほか、№27の救急安心センターの運営負担金につきましては、山梨県及び県内他市町村と連携いたしまして、医療機関への受診の必要性を相談できる「救急安心センター」を運営することで、市民の皆さまへの安全・安心の提供、救急車の適正利用の促進、救急医療機関の受診の適正化を図るものであり、本市の負担分を計上するものであります。

 №28の甲府市民間保育所施設等整備事業につきましては、人口が増加する南部地域の保育ニーズへの対応を図るため、山梨英和カートメル子ども園の新園舎の整備に要する経費に対しまして、補助金を交付するものであります。

 №29の農産物加工・販売施設の整備に対する支援につきましては、甲府市朝日の株式会社スプリングワインが取り組みます、地域資源を活用しながら、農業者等の所得の向上や地域の雇用の増大に結び付ける事業計画が国に採択されたことに伴い、その施設整備に対しまして、補助金を交付するものであります。

 №30の英語教育改善プラン推進事業につきましては、英語発信力の向上を図るため、英語教育におけます課題等について、指定校にて研究する国の事業に、今回、相川小学校が指定されましたことに伴いまして、その研究に係る経費を計上するものであります。

 4ページをご覧ください。⑶の一般会計債務負担行為につきましては、「健康ポイントアプリ保守管理業務委託料」など、2件の追加であります。

 最後に、⑷の報告事項でございますが、一般会計予算及び下水道事業会計予算、水道事業会計予算の繰越しにつきましては、継続費の逓次繰越及び繰越明許費となっております。

 説明は以上となります。よろしくお願いいたします。

令和5年6月甲府市議会定例会提出予定案件表

 (行政経営部長)

 こんにちは。6月市議会定例会に提案を予定しております案件につきましては、お手元の予定案件表のとおりでございますが、私からは、予算案件以外の条例案件等につきまして、その概要をご説明申し上げます。

 最初に、№2の「甲府市市税条例の一部を改正する条例制定」につきましては、「地方税法等の一部を改正する法律」が令和5年3月31日に公布されたことに伴い、個人市民税において、森林環境税を均等割と併せて賦課・徴収することに伴う所要の改正等を行うものであります。

 次に、№3の「公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部を改正する条例制定」につきましては、一般財団法人甲府市学校給食会の解散等に伴う、所要の改正を行うものであります。

 次に、№4の「甲府市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例制定」につきましては、「こども家庭庁設置法」及び「同法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律」等の施行に伴い、関係する条例における規定の整備等を行うものであります。

 次に、№5の「工事請負契約の変更契約の締結」につきましては、緑が丘スポーツ公園野球場の本部棟建設(建築主体)工事において、建設副産物の処分数量等について、変更する必要が生じたため、請負契約を変更するものであります。

 次に、№6の「工事請負契約の変更契約の締結」につきましては、旧山梨県社会福祉会館の解体工事において、地中埋設配管の移設工事等を行う必要が生じたため、請負契約を変更するものであります。

 次に、№7の「財産の取得」につきましては、甲府市消防団の備品として、甲府市消防団千塚分団で消防ポンプ自動車1台を取得することについて、議会の議決を求めるものであります。

 ここまでが、6月5日までに送付した案件であります。

 次に、№8の「財産の取得」につきましては、やまなし県央連携中枢都市圏防災分科会における備蓄資機材の共同活用の取組として、災害時にLPガスを用いた発電が可能な発電機 計88台を取得することについて、議会の議決を求めるものであります。

 次に、№9から№27までの「農業委員会委員の任命」の19件につきましては、委員19名が令和5年7月30日をもって任期満了となりますことから、後任の委員の任命について議会の同意を求めるものであります。

 ここまでが、6月13日に送付を予定している案件であります。

 その他、案件表欄外に記載の報告事項6件につきましては、予算繰越が3件、及び甲府市土地開発公社他2件の経営状況の報告についてであります。

 私からは、以上でございます。

発表項目の質問ついて

(記者)
 3分野についてお伺いしたいと思います。
 岡島に関係すること、半農半Ⅹについてのこと、グリーンラボについてのそれぞれ3分野について質問させていただきたいと思います。
 まず、岡島についてですが、再開発の支援ということで今回8億円ぐらいの補正予算が上がっていますが、これまで再開発については、全体の総事業費が決まっていないので、いくらになるのかわからないというような形の説明があったと思います。
 今回こういった形で補正予算を上げていただいていますが、まずこれが岡島の再開発に関わる甲府市負担分の総額になるのかという点と、今回予算を上げていただいているということで、再開発に関わる総事業費はいくらを想定されているのかというこの点をまず教えていただけますか。

(市長)
 はい。岡島の再開発についてでありますけれども、事業期間が今年度から令和10年度までの6年間を予定しております。とりあえず、これから解体をしていく、そして、再開発の準備をしていき変わってくというふうに思います。再開発の総事業費は約325億円を見込んでいます。事業者に対する補助金は56億円を見込んでいまして、国からの補助金が2分の1、地方公共団体として2分の1を見込んでおります。

(記者)
 その場合、甲府市の負担分は、総額としていくらになる予定になりますか。

(市長)
 総額14億円を見込んでいます。

(記者)
 続いて半農半Ⅹについてお伺いしたいのですが、今こういった形のライフスタイルというのは、いろいろな自治体で力を入れてこられていると思います。
 今回、甲府市で力を入れていくということですが、これは甲府市の例えば立地であったり、特徴等、どんなところを活かしてこの取り組みに甲府市として力を入れてこうという想いの部分を聞かせていただけますでしょうか。

(市長)
 以前から農業を営みたいという若年層や、あるいは一定程度の年代で今までやってきた仕事を終えて、新たな第2の人生をというときに、農業大学校等へ行って、学んだことを活かしてみたいというような方々のニーズがございました。
 加えまして、コロナ禍で、地方への移住ということで、NHKさんも「いいいじゅー!!」という番組が非常に人気があると聞いていますけれども、農業だけじゃなく第一次産業に対する考え方や価値観が少し変わってきたのかなというふうに考えております。
 加えて半農半Ⅹは、自分の時間すべてを農業にということではなく、お仕事を持ちながら土に親しんでみたいとか、農作物を育ててみたいというニーズがあるということ、そういう希望者も非常に多いということ、また、山梨県は果樹栽培や野菜等々、身近なところで栽培している様々な農産物も多いということから、そういった新しいライフスタイルが実践できるようサポートし、農業の新たな担い手の確保や農地の保全を図って参りたいということで、準備を進めており、今回、補正予算化をさせていただきました。

(記者)
 例えば県内でもいろいろな市町村があり、北杜市さんであったりとか特徴がそれぞれあると思いますが、果樹ということであれば、峡東の方の市町村が非常に盛んですが、そういった中、ここ甲府でやるということについて、例えば他の市町村でやるところと違ってこの県庁所在地の甲府でこういったことに力を入れていくメリットであったり、どんな点が売りや強みになってくるというふうにお考えですか。

(市長)
 まず初めに、私どもは、島根県や福岡県、愛知県などの取組を少し学ばせていただきました。県内で事業化して取り組むというのは、おそらく本市が初めてかと思います。
 先ほど少し申し上げました都市近郊農業は様々な種類があり、非常に取り組みやすい。そして、人事案件でも出ていますが、農業委員会というしっかりとした組織があり、そういった方々にもご理解いただいたり、今、農家をしている方々が耕作放棄地、あるいは農地の保全等々にも非常に役立つのではないかというご理解をいただきまして、非常に甲府が環境的にも適しているのではないかということで、こういう事業をやっていこうというふうにしたところであります。
 もちろん若い方も興味を示されているのが、やっぱり甲府を中心に多いのかなというようなこともあります。

(記者)
 最後にグリーンラボの開設に伴う機能の先行整備ということですが、具体的にどういったようなことを今回の予算の中で整備していくような計画でしょうか。

(市長)
 脱炭素社会を作っていかなければいけないという想いで、その拠点を作っていこうということで、まず啓発や市民の皆さんに学んでいただいて、SDGsや脱炭素化をこの甲府でどういうふうにやっていくんだろうということを皆さんに学んでいただきたい。
 例えば先日、山梨大学とFCyFINE PLUSさんと組織を作らせていただきましたけれども、県では水素エネルギーの実証実験、あるいはすでに企業で使われ出していますけれども、グリーンエネルギーを使った水素による電動自転車アシストへの取り組みとか、あるいは日照時間が非常に長いこの甲府盆地の中で、太陽光発電から水素にエネルギーを転換し、それを市民生活の中で、あるいは企業活動の中で活かせないかということの取りかかりになる拠点を作ろうということで、今年度、まずそれを作りまして、それからそこでどういうふうに水素エネルギーを作っていくのかということに取りかかる、その初年度にするという意味で、拠点づくりを始めます。

(記者)
 拠点づくりというと例えばこの中を綺麗にして使えるようにしていくというような形なのか、施設に水素製造装置を付けますとか、太陽光パネルを付けますとか、具体的に何を整備していく予算なのかという具体例をお話できる範囲でお願いします。

(市長)
 初年度という言い方をしましたけれども、まず初めから箱物を作ったり、あるいは土地を求めたりということは非常に厳しい財政ですから考えていません。
 すでにあるところに教室的な、いわゆるラボ的なものを作って、その中に装置を作るのか、その外に作るのか、これからでありますけれども可能であればその屋根に太陽光パネルを設置したり、教室の中にこれから作るシステムの概要を学んでいくためのそういった装置を作っていくとか、そういったことをするための拠点を作っていこうと思っております。
 そして、市民の皆さまにそこで学んでいただいたり、先ほど申し上げましたけれども、企業の皆さんと一緒にこれからの脱炭素システムについて研修をしたり、展示コーナーの設置等も含め、そういったところを作っていこうと思っております。

(記者)
 リニア駅周辺のまちづくりと甲府市中心街の活性化について伺いたいと思います。
 まず、リニア駅周辺のまちづくりに向けて、今年度は基本方針の策定や計画の着手など本格的に動き出すことになると思います。
 その上で、今年度は検討委員会を立ち上げて、官民連携で進めていくということですけれども、どのようにお考えなっているかを聞かせていただきたいです。
 もう1点が、リニア駅周辺のまちづくりを本格的に進めるうえで、改めてどういった形で進めていきたいのかというところを、市長にお考えをお伺いさせていただければと思います。
 まず、リニア駅について2点お願いできますでしょうか。

(市長)
 まず1点目でございますけれども、基本方針を作るための素案を庁内で今作っております。そのもととなるのは、この間、民間事業者の方、あるいは開発事業者の方々から非公開でありますけども、サウンディング調査をしていただき、その結果を踏まえて、基本方針の素案を作ります。
 これは夏頃、7月8月ごろに皆さま方に、あるいは県や多くの皆さま方にお示しをさせていただきたいというものを今作っているところであります。
 これを踏まえてですね、基本計画を作っていきたいと。
 そこで今、委員会を立ち上げ、学識経験者とか、都市計画や交通計画、あるいは防災等の専門分野の方々に委員なっていただく、まちづくり検討委員会を作り、その中で検討し、基本計画の策定をしていきたいというふうに考えております。これが1点であります。
 もう1点、これをする中で先ほど少しグリーンラボのとこで申し上げましたけれども、グリーンな街を作るとNEXT ACTION中で申し上げていますけれども、社会実装する中で、新しいクリーンエネルギーがそのまちづくりの中にどういうふうに作られていくのかということを、少しずつ明らかにできることはしていきたいというふうに思います。また、リニア駅周辺の土地、今地権者の皆さま方にどういうふうに作っていこう、どういうふうにやっていこうということは、お話しておりますけれども、それを山梨県と連携をする中で、開発ができる形づくりをし進めていこうということでやっているところであります。

(記者)
 甲府市中心街の活性化で、岡島百貨店跡地の再開発について伺いたいのですが、今回全体として甲府市の負担額が14億円に上るということで、それなりの大きな金額かと思うのですけれども、これまで中心街の再開発においては、甲府市の方でも補助金や交付金というものを拠出している中で、改めてこういった規模の公金を拠出するというところの中、この再開発についてのメリットを大きく感じているのかなと思うのですが、そこについて、市長はどのようにお考えになっているかお聞かせいただけますでしょうか。

(市長)
 岡島百貨店さんは、まさに甲府市の中心街・中心商店街の一番の拠点になっていたところであります。
そこが何年も前から非常に経営が困難になったり、集客が厳しくなっている状況の中で、今回6年間をかけて再整備をしていくということであります。そこに居住スペース、そして賑わいを作るスペース、あるいは周遊できるスペース、買い物ができるスペースを入れていこうということでありますので、県にもお願いをさせていただきながらですね、民間のMIRARTHホールディングスさんの再開発計画を応援していこうということで進めているわけでありますけれども、MAX14億ということでありますので、今回まず解体、そして解体した上でもう一度しっかりとした計画を見せていただきながら、全体でMAX14億ということでやっていきますけれども、様々な補助制度がありますから、そういったものを最大限活用して、未来に向けてですね、この甲府市があるいは甲府市の中心部分が市民県民のためにですね、しっかりと続いていく。
 そして、様々な面でいろいろな楽しみや、安全安心を享受できるものを作っていくということを、私どもは判断をしましたので、そういった支援をしていこうということであります。
 例えば、先ほど説明した中で、2億7000万円程の保育所の新園舎の建築への補助金もあります。
 そういった必要なものについてですね、しっかりとその根拠を確認しながら、応援していくということは非常に大事なことだというふうに思います。これから壊していくということでありますから、周辺の住民の皆さま方の思いをしっかりと受けとめてですね、民間事業者、事業主体の皆さんにお伝えをしたり、すでに直接そういう話し合いもされていますけれども、そういったところに齟齬がないようにしていきながらですね、計画を見守りまた事業も見守っていきたいというふうに思っております。

(記者)
 最後に、こういったリニア駅周辺のまちづくりですとか、甲府市中心街の再編も進む中で、こういった支援をするというところで、大きく街が変わろうとしているというタイミングの中、改めてまちづくりをどういうふうに進めていきたいのかということをお願いいたします。

(市長)
 3年間コロナ禍でありましたけれども、その中でしっかりと計画を立てて、あるいは準備を進めておりました。
 緑が丘スポーツ公園も、あるいは遊亀公園附属動物園も新たな形づくりが進んでおります。かつての甲府とはまたかなり違う未来の甲府のイメージが出てくるというふうに思います。動物園も中心市街地の再開発も少し時間がかかりますので、こういうふうに変わってきますと、絶えず市民の皆さま方に進捗状況と最新の情報やイメージ図をお届けし、ここに住む皆さんが、あるいはこれからこの甲府を山梨県を担う未来のお子さんたちが、ここで楽しんで暮らしていける、そういったことを安心して思っていただけるような事業づくりに努めていきたいというふうに思っております。

(記者)
 岡島の再開発計画への補助金について、第1駐車場については、どのような扱いにするのか、そこら辺のところについてお伺いしたいと思います。

(まちづくり部長)
 第1駐車場の解体費用は私たちが支援する補助の対象の中には入っておりませんので、事業者さんが事業者のお金で解体をしていくというふうに認識をしております。

(記者)
 その理由についてはどういうふうなところでしょうか。

(まちづくり部長)
 これまでにも岡島さんに解体でありますとか、封じ込めでありますとか、そういったところの指導をしてきました。こういった経過を踏まえまして、新しく取得しましたMIRARTHホールディングスとも協議する中で、そういった方針を決定して参りました。

(記者)
 この解体費用の中にアスベストの除去費用も含まれるということでよろしいでしょうか。

(まちづくり部長)
 MIRARTHホールディングスの除去費用の中にはそういったものも含まれているというふうに認識しております。

(記者)
 補助金の対象ですが、先ほど総額が325億円ということで、一時期220億円とか230億円といわれており、さらにその額が膨らんでいますけれども、そのうち補助対象になるのは大体何億円ぐらいと想定されていて、さらに、市の方では6分の1、あるいはどのぐらいの額になるのかということ、県とそれから市の方で補助率みたいなものについては、例えば6分の1と6分の1で同じとか、どういうふうな形になるのでしょうか。

(市長)
 先ほどいいました325億円が総事業費ということですけれども、それに対する補助金は総額56億ということで、割り算をしていただければというふうに思います。
 国からの補助金がその2分の1、地方公共団体が2分の1ということでありまして、県のことに対しては申し上げられませんので、地方公共団体という形でここでは申し上げさせていただければと思います。

(記者)
 そうすると、総事業費のうちの、例えば居住部分とかそういうところは、補助金の対象外で、補助金の対象となる部分のうちというものを補助というそういう形でよろしいですか。わかりました。
 それから、わかればですけれども、第1駐車場の解体費とか、アスベスト除去費、ここら辺の部分について大体どのぐらいかかるというふうに想定されているんでしょうか。

(まちづくり部長)
 そちらの細かい数字までは、わかっておりませんので、申し訳ございません。

(記者)
 メタバースのひきこもり相談支援といったところについてお伺いします。
 相談支援となった場合、電話ですとかチャットですとかいろんな方法あるかと思いますがこれまではどういった相談受け付けをしていて、今回新たにメタバースというものを用意した点について、メタバースのどういったところを良さとして見いだし、今回取り入れたかというところをお伺いしたいと思います。

(保健衛生監)
 これまでは、本人の方とお話ができる場合につきましては、対面であったり、電話等、またご家族との相談という形で展開をして参りました。
 今回新たにメタバースというところを活用させていただく理由につきましては、なかなかやはりご本人の方とお話する場が作りきれないといいますか、ご家族の方のご意向であったりと、いろいろな部分がございますので、とにかくご本人の方と少しお話ができるそういう機会を作っていきたいということで設定をさせていただきました。

その他の質問について

(記者)
 岡島の関係についての関連でお伺いしたいのですが、今回こういったような形で再開発に係る事業費もできて、事業者さんの方でも新しく作る商業施設については、フロアというか面積を当初の公表内容より拡大するというようなことを説明されていますが、これについて新しくできた施設の商業フロアの部分に、現時点で構いませんので今どんなものが入るような形で今回3倍に広げていくというような案を、事業者の方は市に説明をされているのでしょうか。

(まちづくり部長)
 現時点でいいますと、地下1階2階を駐車場にしまして、1階から4階まで、商業フロアということで、飲食物販など、まだ細かいものまではしっかり決まっていないです。これがより中心街の活性化に資する商業施設ということで、事業者にて一生懸命検討しておりまして、また先ほどお話あったように、地元とも協議をしながらどんなものがいいのか、また我々もそういったところの意見を出しながら、今後、細かいところまで詰めていきたいというふうに考えております。

(記者)
 具体的に、例えばこういうジャンルのこういうものを今検討しているというようなものはありますか。

(まちづくり部長)
 今の時点では、細かいところまで、こういうものというふうなところまでは行き着いていないという状況の中で、まだ事業者の方ではそれぞれいろんなテナントへお声掛けをしていると思いますので、まだまだ固まっていないという状況です。

以上であります。

(以上)

言葉遣いや明らかな言い間違い、言い直しがあったものなどを整理した上で掲載しています。

(作成:甲府市情報発信課)




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