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更新日:2025年7月16日

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令和7年度第2回甲府市総合計画審議会

日時

令和7年6月25日(水曜日)午後1時30分~午後3時57分

場所

甲府市役所本庁舎6階大会議室

出席委員(23人)

丸山正次委員(会長)、小林真理子委員(副会長)、相山恭子委員、雨宮正英委員、有賀恵委員、猪狩理沙委員、井尻真理子委員、奥山幾代子委員、笠井公己委員、川手謙吾委員、小池修司委員、杉原孝一委員、髙橋加代子委員、田中由美委員、寺田幸子委員、萩原爲仁委員、平山幸比佐委員、保坂保委員、堀とめほ委員、箕浦一哉委員、武藤慎一委員、山本尚正委員、山本秀樹委員

欠席委員(11人)

飯島禎典委員、石原正子委員、小沢宏至委員、佐々木邦明委員、鮫田光一委員、武井えみり委員、茅野昭勇委員、萩原孝恵委員、伏見彩委員、星野和實委員、山田弘之委員

市出席者

(1)事務局

山村企画部長、有野企画総室長、此田財政経営室長、三枝政策課長、保坂総合計画課長、萩原専門官、秋山係長、髙村係長、神戸係長、豊角主任

(2)策定支援事業者

アビームコンサルティング株式会社

傍聴人数

2人

報道人数

2人

資料

議事録要旨

(1)開会

委員4名が変更となった旨を報告したほか、委員34名中、23名の出席により、会議が成立していることを報告。

(2)議事

  1. 第1回審議会議事録の確認について

  2. 第六次甲府市総合計画の評価及び第七次甲府市総合計画策定に向けた基礎調査について

  3. 第七次甲府市総合計画基本構想について

  4. その他

議事1.第1回審議会議事録の確認について(事務局説明)
質疑等

なし

議事2.第六次甲府市総合計画の評価及び第七次甲府市総合計画策定に向けた基礎調査について(事務局説明)
質疑等

【委員1】
資料3の全中核市との比較項目において、社会動態数が甲府市は高い数値になっている。この社会動態数とは何を指しているのか教えていただきたい。

【事務局】
令和4年の数値であり、転入者9,293人、転出者7,723人から算出している。

【議長】
転入と転出の差であり、転入が超過した数値が、他の中核市と比べて、甲府市は高いということである。

【委員1】
令和に入ってから社会増減で転入者が超過しているという数字が続いており、本市にとっては喜ばしい結果だと思う。特に令和4年の転入者が急増しているが、理由があれば、伺いたい。

【事務局】
断言することは難しいが、移住定住施策を積極的に行っていることや、新型コロナウイルスの感染拡大が背景にあると思われる。

 

議事3.第七次甲府市総合計画基本構想について(事務局説明)
質疑等

【議長】
長い説明であったが、説明を聞かれた委員も、甲府市全体になるとこれほどの内容を網羅しなければならないということを改めて実感されたのではないか。14ページの最後、「目指す姿」について、出席委員の意見の自由度を保つために、あえて事務局では記載していない。委員もお疲れだと思うが、これから、盛り込むべき事項や表現などについてご意見をいただきたい。最終的にそれらをまとめ、次回には都市像という形で、言葉で表現するところにもっていきたいというのが会議の狙いである。

【委員2】
この計画は甲府市のまちづくりとしての最も大きな計画だと思うが、総合計画のほかに、例えば障害福祉計画など、市が作成する具体的な計画との関係を知りたい。私たちがイメージするより重要な計画もあるのではないかと思い、その大枠や概観がわかると議論しやすいのではないか。先ほど会長から経時的な流れを説明いただいたが、どの位置関係にこの計画が属しているのかも知っておけると良いと思う。

【事務局】
総合計画は市の最上位計画であり、あらゆる分野に影響を与えるものである。立て付けとしては総合計画の中に基本構想があり、その中に都市像と基本目標を作る。基本目標の下に紐づく各種施策があり、その施策を実施するために各種事業がある。それらの各種事業をどのように進めるかが、先ほど委員が仰った各個別計画になる。次回、都市像と基本目標を示す際に、どういった施策・事業が紐づいていくのかも示しながら説明したい。全体像としては前回配付した、第六次総合計画の概要に現行計画の体系図がある。この基本目標の後ろに施策の柱があり、その後ろに施策がある。この施策を具体化するために事業がぶら下がり、それらの事業を進めるためのものが各種実行計画という立て付けである。

【委員2】
施策の柱にそれぞれの部署が計画を作成する可能性があると考えていいか。

【事務局】
事業推進のため、必要に応じて計画等を作成したり見直したりするが、その際には今回新たに作成する総合計画の考え方を取り込む。

【議長】
計画の全体図と往還させながらでないと検討は難しいが、個別の内容を出しすぎると会議の必要性がなくなってしまうため、あえて出していない。委員が仰った個別計画に関して、例えば「障がい者」については社会福祉系の計画が別にあり、それらは5年や3年で組み立てなおす。その際に常にこの総合計画の考え方を反映して、個別計画を改訂していく。詳細は個別計画や実行計画に記載するが、それらの個別計画に対して方向性を示すものが総合計画となる。こうしたイメージで議論をしてもらえるとよいと思う。
私の手元には各委員の専門分野が記載された資料があり、意見が出ない場合には専門性に基づいて意見を求めることもできる。ぜひ現状認識や甲府市特有の課題などについて話していただけるとありがたい。

【委員3】
14ページに「甲府市の目指す姿」という項目があり、これをベースに基本構想を決めていくという流れは理解した。ただ、目指す姿自体が漠然としており、どこのまちでも同様の記載をするのではないかと感じる。私の仕事と関連する分野では、リニア中央新幹線やカーボンニュートラル、水素エネルギーの活用などでは甲府市は進んでいる、あるいは進もうとしていると感じる。それらが外部の人にもわかるように、例えばリニアができたら行ってみようなどと思わせるようにできるとよい。リニアの中間駅がいくつかできるが、県都にできるのは甲府市だけである。それを活かして地域活性化を図ることは、国からも注目されている部分であるため、しっかりと示せるとよい。

【議長】
リニア中央新幹線は取組としては記載しているが、目指す姿がありがちな抽象度なので、福島の方にあるような「水素都市」だとか「県都にあるリニア」など具体的な都市像のイメージを持つといいという意見だと認識した。

【議長】
今回は委員の発言を重視したいため、市からの回答よりも、委員からの意見を募りたい。

【委員4】
当議題については、かなり高度な議論であり、どのような観点から発言すればいいか難しいと感じる。ただ、今後は地域の活動というものがかなり重視されると思う。人口減少・高齢化・核家族化という情勢下において行政サービスの低下が免れない中、地域で自治会や各種団体が担い手を確保する、住民との協働をするということがとても重要だと思う。ぜひその点を基本構想に入れてみたらどうか。福祉にとっても環境問題にとっても防災活動にとっても、地域でできることは地域で担うことが重要であると思う。
また、リニア中央新幹線の話が出たが、リニア駅に甲府の中心部から行くためにはかなりの時間を要するため、交通網が重要となる。通勤にしても産業振興にしても、例えば新宿に行くことを考えると甲府駅から特急で1時間30分かかる。甲府市中心部からリニア駅に行き、品川に向かう場合には所要時間が1時間30分よりかなり短縮されなければ意味がない。よって、交通アクセスが重要であるため、今から検討・見直しをしてもらいたい。
もう1点、かつてスマートシティという考え方があったが、現在でもその考えがあるのかを質問したい。甲府市でも駅前から郊外まであり、私の地域は交通が不便で店や医療機関もない。車が必須であり、市でのデマンドタクシーの取組は大変ありがたいが、根本的な解決のために、将来的にはスマートシティのようなことを考えたらどうかと思う。

【議長】
地域活動について、「協働」という言葉を使うかは別として、コミュニティをどう維持するのかわかる形で入れてほしいというのが一点。リニアに関して、総合計画に入るかは別として、アクセスの問題を考えてほしいというのがもう一点。さらに、「スマートシティ」というのはおそらく「コンパクトシティ」の意味だと思うが、公共交通含め、そういう観点を計画に入れたらどうかという意見であると思う。

【事務局】
スマートシティという国の考え方は、データ連携を中心としてあらゆるヒト・モノ・コトがデータでつながり、Society5.0と言われる未来に向かってデジタル中心の社会を作っていこうという内容であったと認識している。国での取組の有無を市では断言できないが、スマートシティという考え方自体はある。

【議長】
デジタルについて、甲府市はデジタル田園都市構想というものに参加した状態である。コンパクトシティについてはまた異なる内容であり、委員がどちらを意図されていたかわからないが、スマートシティについて意見があったという取り扱いをさせていただく。

【委員5】
5ページの「安全・安心の確保のための取組」の記載に関連して、2014年の大雪の際に、近隣他市に比べて甲府市では雪が多く残っていたり、新型コロナウイルス感染拡大の際には、対策が遅かったりしたと認識している。そこで、「迅速に」という単語が入っていると良いのではないか。
7ページ4行目「日本女性会議2021 in甲府」に関連して、他の開催地と違い甲府市が優れていると感じたのは、レガシー事業として、学んだことを今後につないでいこうとする姿勢である。野々村友紀子さんを招へいし、総合市民会館で多くの方に講演会を行うほか、甲府市男女共同参画推進委員会で実施しているフォーラムでも多くの方の参加につながるよう尽力している。こうした努力をしていることを書き入れられるとより文章が生きるのではないか。
2段落目の「地域スポーツの活性化」に関連して、地元にあるヴァンフォーレ甲府について、チーム名には「山梨」ではなく「甲府」と市の名前がついている。2022年には天皇杯で優勝し、全国規模で「甲府」という名がPRできた。それは甲府市民が根強く応援してくれているからだと思っている。また、例えば「まちなかヴァンフォーレプラザ」というショップについては、甲府市中心街にヴァンフォーレ甲府を使って、お客さんを呼び込むという取組であり、こういう取組も記載してもらえると、ヴァンフォーレ甲府としても、甲府市のPRとしても良いのではないか。
8ページの記載に関連して、先ほど資料3において「1日当たりの電車・バスの利用者数が中核市平均よりも少ない」という甲府市の課題があった。リニア駅ができることを課題解決に向けて活かすという表現があると、よりよい文章になるのではないか。
10ページの多様性に関連して、山梨県の制度を活用し、甲府市でもパートナーシップ宣誓制度を運用している。この制度が未来に活きるという内容を加えると、さらに甲府市の良さを伝えられるのではないか。

【議長】
今の発言の趣旨をまとめると、事実をもって表現を強められる部分についてのご提案だったと思う。市で検討してもらい、可能であればぜひ記載してもらえるとよいと考える。

【委員1】
14ページの「甲府市が目指す姿」に関する議論をしたい。目指す姿・都市像という形で記述するためには、甲府市がこれから目指す姿の指針となる言葉が必要だと思う。その意味で今回は「ウェルビーイング」と記載されており、SDGsといった観点の中で、「一人一人が幸福を目指していけるまち」という概念からスタートする考えに異論はないが、一人一人の生き方の話を都市像として位置付けるのは難しいと感じる。そういう意味で、例えば、市民が強く求める「安心・安全」だとか、アンケートから抽出された「充実」など、未来の甲府市の社会をイメージさせるようなキーワードをうまく加えることによって、求心力を高める文が生まれるのではないかと感じる。個人的には甲府市の歴史性が重要だと考えており、「甲府らしさ」というものの源泉のひとつは歴史にあると思う。都市像の中に、甲府というまちが魅力的に見える言葉を記載することを考えると、甲府らしさをどう表現するかがひとつの課題ではないか。
もう一点は、なかなか意見を言うのが難しいと感じる。せっかく様々なバックグラウンドの委員が集まっているので、意見を幅広く聞くため、意見を言いやすいような工夫があると良いと感じる。

【議長】
事前に事務局と打ち合わせをした際に、分科会に分けてワークショップ型にした方が意見を言いやすいのではないかという議論もあったが、時間や予算の関係上難しい。なかなか意見を言い出しづらいとは思うが、ご意見を言っていただければ計画策定の参考にするのでお願いしたい。

【委員1】
しっかりしたワークショップの時間を30分や1時間確保するのは難しいと思うが、10分程度の短時間であっても、少人数で話すと活発な意見が出ると思うので、検討していただけるとありがたい。

【議長】
次回できるようであれば考えてみたい。

【委員6】
東京方面から中央線でお客様が来ると、勝沼を通り、ブドウ園の景観に感動している事実がある。他県の農協関係者と話しても、「山梨はすごい」と言われる。確かに景観では日本遺産になっており、甲府市内でも中央線の北側にはブドウ園がかなり残っている。その景観の中で特に憂慮しなければいけないのは、三ツ石地区である。甲運地区の北にある、傾斜地を利用した素晴らしいブドウ園だが、住む人が高齢化し、現在ではイノシシが住むような環境になってしまった。8ページに「自然と都市機能が調和する快適なまち」という文言があるが、それには農業の持つすばらしさも含まれると考える。特にブドウは山梨県が日本一の生産額を誇っており、また、山梨県の農業生産額が増加している最大の要因として、ブドウの生産性向上がある。みなさんも食べていただきわかると思うが、山梨県には日本を代表するシャインマスカットや全国で一番早い、おいしいブドウがある。それは豊かな自然環境と、空気と、ブドウに適した環境のおかげであると思っている。「果樹王国山梨」のなかで、甲府市は特にブドウについては露地栽培で日本一早い地域である。私も東京との往来の際に中央線から眺める景観をみると、その環境は素晴らしいといつも感動する。東京から来る際に見える甲運地区や里垣地区のブドウ園の景観を、甲府を代表する地域として残す形で取り組んでいただきたいと思っている。農協としても甲運地区、里垣地区の農業振興について真剣に考えなければならないと思っているが、それらの地区に若い人が定着せず、また高齢化もあり、三ツ石地区についてはほぼ住む人がいなくなっている。この点に関して農協の果たす役割が重要だと思っているが、若い人がいないことで様々な問題もある。「都市機能が調和する快適なまちづくり」ということを考えると、県外客が中央線を使用した際に感動する、甲府を代表するブドウ園も守っていかなければならない。そういう観点を入れ込むよう検討していただきたい。
また、リニア駅の候補地となっている地域は、何十町歩という畑でトウモロコシやナス、ブロッコリー、カリフラワーなどの野菜を生産し、すばらしい、おいしい野菜ができる地帯である。残念なことにこの一帯がリニア駅の候補地になっており、畑がなくなる中で、農業がだんだん衰退していくことを非常に残念に思っている。できれば農業振興地域を守り、開発させないような施策を取っていただきたい。そうすれば農業と都市空間が調和し、また、市民が農業を実感・体験し、大切に感じることで、農業に対する理解度が高くなるのではないか。

【議長】
自然と都市機能が調和するという部分で、お米の問題も出ているが、今後の方向性の中に、甲府市の特徴を書き込める部分があれば記載をお願いしたいという趣旨だと理解した。

【委員7】
現在、小学生と中学生の3人の子育てをしている。放課後は児童クラブに通っており、長い距離を一人で帰ってこなければならず、仕事をしつつ時間が取れる時は途中まで迎えに行くこともあるため、地域で子どもたちを見守っていただければ嬉しく思う。今朝も学校から不審者情報のメールが来ている状況である。
もう一点は、以前から問題になっている介護士不足であり、今後、人口減少や少子高齢化で働き手がいない一方で、介護が必要な方が増えていく状況にある。例えばデイサービスに通う日数が減ると、その分自宅で過ごさなければならない。そうすると家族の負担が増えたり、介護が必要な方がまちに出てくることが増えてくると思う。認知症の人とはかかわりがないと考えている方もいると思うが、今後、顧客や従業員、近所の方の中に介護が必要な方が出てきた場合に備えて、介護が必要な方が少しでも過ごしやすくなるためにはどうすればいいのか、学べる機会を作っていけるとよい。
子どもの見守りと、認知症の方の見守りのどちらでも重要なことは、日ごろから多世代と交流できる機会をつくること。子どもやお年寄りのことを知ることができ、いざという際に良い対応ができると考える。昨今は、子どもと高齢者で制度が分かれてしまっているが、多世代がかかわる機会をもっと増やせれば、そういった問題が少しずつ解決できると思っており、そのような観点を盛り込んでほしい。

【委員8】
ふるさと納税には、ジュエリー業界は大変助かっているという背景があり、当業界ではBtoC、一般消費者へ気持ちが向いている。モノよりコトの消費動向もある中、ジュエリーの制作過程など様々な体験ができる。観光と産業、ふるさと納税でもそうだが、リニアを背景に、こういう要素を加えれば、産業の未来が見えてくるのではないか。現在もこうふはっこうマルシェで商工課の方にお世話になっているが、広く産業と観光の掛け合わせで魅力あるまちづくりができれば、外の人からも喜んでもらえるのではないかと思う。

【議長】
今の点は新たに書き込める部分もあるかと思うので、ぜひ生かしてほしい。

【委員9】
10年前の現行計画策定の際も委員として携わっていた。この10年間での達成率が、もう少し低いと実感していたが、数字では非常に良い結果であることに驚いた。私たちや周囲の団体が困っている、高齢化や、人の転出・転入について数字を興味深く確認したが、本当にそうなのかと感じた。私の団体でも調査を行ってきたが、今まで甲府市の実家から通っていた若者が甲府市からいなくなり、ドーナツ化現象になっている。その中で、甲府市外の人も会員になれるが、展示会には参加できない複雑な状況になっている。実際に甲府市民が少ないことは事実だと思う。
甲府市文化協会が来年50周年となるため、若者に伝えることを目的に若者の展示も実施している。学生時代に一生懸命、文化や芸術に取り組んでいても、高校、大学を過ぎると、ほとんどが山梨を離れてしまう。そうなると、戻ってくるまでの時間が長いため、継続している人が甲府市は少ないと感じる。30代、40代は子育てもあると思うが、子育てをしながらでも、それぞれが楽しんで生きるために、少なくとも一つの趣味を持ち続けられればと考えているが、山梨県ではそのような取組がなされていない。実際、続けられるかどうかも考えていかなければならないと思う。
また、所属している団体で生涯学習について実現したいことを考えているが、どうしても机上の空論になり、甲府市の若者で、市に住み続けて一緒にいろんなことをやろうと考えている人がどれほどいるのか、実際の数を知りたいと考え続けている。

【委員4】
自然・歴史も重要であるが、一番大切なことは働く場所の確保だと思う。せっかくリニアが開通するわけであるから、企業の誘致、働き口の確保を中心的にお願いしたい。
また、単身赴任で首都圏で生活する人たちを、甲府市に呼び戻す施策にも取り組み、甲府市の人口増加、若者の増加に寄与するようお願いしたい。
したがって、甲府市の目指す姿に、産業振興や企業誘致を盛り込んでもらいたい。

【議長】
都市像に盛り込むべき事柄として、このような言葉、視点、問題意識を盛り込むべきという意見をもらえるとありがたい。発言を妨げるものではないが、多くの委員から意見をいただくため簡潔に説明していただきたい。

【委員10】
これからのまちづくりの方向性の中に、「一人一人が生き方を選択できる中、それぞれが幸せを目指していける居場所として選ばれるための魅力を備えていくこと」とあるが、一人一人が生き方を選択できる、また、それぞれ自分の幸せのためにということを考えた際に、障がいを持った方や認知症の方、子育て中の方など、それぞれが幸せを実感するために一番大切なことは、一人一人が自分らしく活躍できるためには、人と人とのつながりが大事になると思う。自分たちの持ち味を最大限に発揮しながら、連携しあう方向性が大事だと感じたため、そのような内容を盛り込んでもらいたい。

【議長】
ウェルビーイングがどうしても個人中心型の考え方であるが、共同存在できるというコミュニティの良さがはっきり表れるように、連携の観点が盛り込まれるべきとの意見と理解した。

【委員11】
自分の意見が正しいか、もやもやしているところがあるが、甲府市が山梨県の県庁所在地であり県を引っ張っていく、各種施策も一番を目指していくことを前面に出しても良いのではないか。甲府市の目指す姿を見ても、「甲府」という文字を隠すと他自治体にも当てはまってしまうと感じたため、もっと甲府市ならではという観点を前面に出してほしい。また、自治体間の連携も記載されており、9市3町の県央連携中枢都市圏を引っ張っていくという話もあったが、市民の立場ではそれよりも行政サービスを充実させてほしいと思う反面、甲府市が山梨県を引っ張ってほしいという思いもある。

【議長】
私も政治学者であり意見を述べたい部分もあるが、重要な観点だと思う。

【委員2】
まちづくりの方向性に関して、「誰一人取り残さない」という観点も追加してもらいたい。こども家庭庁の動きから、子どもと大人を分けて考え始めていると思うところがあり、今回の資料を確認し、子どもに関する教育や障がい児、社会的養護の子どもたちの観点が含まれていないと感じたため、今後の詳細な内容で議論されることと思うが、誰一人取り残さないという観点が入っている方がよいと考えている。

【議長】
SDGsやインクルージョンの観点として、そのような記載があっても良いのではという意見と理解した。

【委員12】
現在の案は個人が幸せになるようにという抽象的な表現であるが、それに向けた市の覚悟や姿勢も盛り込んではどうか。新たに盛り込む言葉は、ワークショップやアンケートの結果から、「豊かな自然がある」「暮らしやすく充実した生活が送れる」「産業の発展」「利便性の高い都市機能の充実」など望まれていることを盛り込むことが一案だろう。また、資料4の11ページの「(6)安全・安心の確保に向けた取組」にも、読み物として難しい表現ではなく市民の心に響くような、「強さとしなやかさを持った持続可能なまちづくりを推進する」のような、強い意志と同時に柔軟性を持って、コロナの対応も含めて迅速に対応していくといった、市としての姿勢を言葉として入れると、一人一人が幸せを実感できる居場所としての甲府市という目標につなげられるだろう。漠然とこんなまちになったらいいなと発信するのではなく、豊かな自然の活用や産業、企業をどう誘致するか、いろんな資源をどう活用していくかを考えていく姿勢を、具体的な議論は後々のことと思うが、若干入れ込んでもいいと感じた。

【議長】
最初にも申し上げたが、総合計画は主体が若干ぼかされている。行政にとっての計画は仰るとおり、何を準備して実行していくかという計画になる。ただし、総合計画は個別計画ではないため、市民にとってこのまちがどうなっていくのかの方向性が見えればよいという考え方もあり、その場合は具体性は求めず抽象度を上げた表現をする。ここは委員各自の考え方で分かれるところであり、委員からは具体性を求める意見が多くあがったと認識している。聞いている限りでは、このまちはこうなっているほうが良い、こういう前提がある、ということが都市像で分かったほうが良いという意見だと感じた。

【委員13】
私の所属団体でよく挙がる意見として、高齢者が自分の人生を楽しむ場合に一番不自由なことが、簡単にその場所に行けないということである。甲府市ではデマンドタクシーが開始し、ありがたいと思う一方で、子どもを習い事やイベントに行かせたいが親御さんが仕事をしているため連れて行けず、子どもが楽しむことができない、学ぶことができない。お年寄りの場合も、足がないからその場所に行けない、免許返納したら趣味に通えなくなるという問題がある。具体的な記載はできないと思うが、生活に便利なまち、高齢者でも子どもでも、働き盛りの世代でも仕事終わりに趣味の場所に移動する、様々な理由で移動が利便性にかかわってくる。生活に便利なまちという観点は重要と思う。
もう一点、歴史や文化といった意見があったが、山梨県、甲府市は、武田信玄の地であるということに、勇気や力をもらっている住民もいると思うため、観光や歴史の観点を盛り込めればと感じる。

【議長】
暮らしやすさ、モビリティの問題が甲府市では大きいものがあるため、そういった観点を盛り込めればという意見が一点、もう一点は山梨県、甲府市の伝統に誇りを持つ、という文言があってもいいのではないかという意見と理解した。

【委員5】
まちの目指す姿が、抽象的な表現となり他自治体と似てしまうことは仕方ない面があると思うが、甲府市らしさを出すのであれば、方言を使ってみることもアイディアの一つであると思う。いろんな要素を含めようと思うと、どの自治体も似たような表現になってしまうので、親しみを持ち、市民の士気を強めるには方言を使うことが一案と考えた。

【議長】
参考意見としてお受けする。

【議長】
次回は都市像と基本目標を示したうえで、同じように総合計画全体に対する議論をする予定である。最終的にまとめていく甲府市の目指す姿の記載も重要だが、そこに至る前の文章(社会情勢、国・県の動向)も同じく重要なので、改めて確認いただき、こういう観点が必要ではないか、こういう表現にしたほうがいいのではないかなど、次回の会議までに考えていただいて、ぜひ意見をいただきたい。

議事4.その他(事務局説明)
質疑等

【議長】
次回以降の審議会日程について、第3回を7月15日(火曜日)午前10時00分から、第4回を8月1日(金曜日)午前10時00分から、第5回を10月9日(木曜日)午後1時30分から開催予定とのことであった。
参加人数が多い日時で調整しているが、出欠に変更がある委員は、事務局へご連絡いただきたい。

 

以上

(3)閉会

 

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企画総室総合計画課総合計画係

〒400-8585 甲府市丸の内一丁目18番1号(本庁舎6階)

電話番号:055-237-5372

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