ホーム > 市政情報 > 広報 > 広報オリジナルコンテンツ > いきいきライフ > かめじぃのこうふのツボ > 伝統 > 武田氏の家紋・甲府市の市章『武田菱(びし)』
更新日:2021年1月13日
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菱形の中央に動物の亀がいるようなデザインの甲府市の市章。
その由来をご存知ですか?
甲府市の市章は明治39年10月に制定されました。割菱の形は甲府を拠点とした武田氏の家紋からとったもので、中の亀甲は「甲」の字の象形文字と市の長寿を意味しています。
また、亀甲の頭尾四肢を内側に伸ばして連接すると「本」の字となり、中国の古い字書『玉編』によると「府は本なり」といわれることから、甲府の「府」を意味しています。
市章を用いた市旗の割菱の紫色は甲府の特産であるぶどうの色、白地は平和を表します。
では、市章のデザインの元にもなった、武田氏の家紋・武田菱には、どのような由来があるのでしょうか?
1468年頃から1470年までの間に成立したと推定される日本最古の家紋集として有名な『見聞諸家紋(けんもんしょかもん)』の中に、次のような内容の記述があります。
永承5(1050)年、前九年の役のとき、源頼義が奥州・安倍氏の平定を住吉社に祈願しました。その際、頼義は神託によって旗一流と鎧一領を拝領しましたが、鎧には割菱と花菱の文様がありました。この鎧は頼義の末子義光(新羅三郎)が、子孫である甲斐源氏武田氏の家宝として、代々の当主が受け継いだと伝えられ、武田氏を象徴するものになりました。
こうして武田氏は、割菱と花菱を家紋とするようになったそうです。
現在、この鎧(小桜韋威鎧[こざくらかわおどしよろい])は国宝に指定され、甲州市塩山上於曽の菅田天神社が所蔵しています。矢や刀を防ぐのに楯(たて)はいらないほどしっかり作られているため、「楯無鎧」とも呼ばれています。
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