更新日:2022年8月22日
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画像:主流だったのは40cm~1m程度のもの。大きいものでは、なんと2m近いものも!
かなかんぶつは、別名「甲斐かなかんぶつ」、「甲州かなかんぶつ」、「おかぶと」とも呼ばれた武者人形の一種。
名前の由来は、「金兜(かねかぶと)」がなまったという説と、「紙冠物(かみかんぶつ)」(紙でできている冠)からとったという説があります。最近はほとんど目にすることがなくなりましたが、江戸時代から明治までは、多くの家庭で飾られていた、甲州独特の郷土玩具です。
面は、木型に和紙を貼り重ね、面型をとった上に絵の具で眼・鼻・口・兜を描いたもので、武田信玄・上杉謙信などの武将や天狗(てんぐ)などが作られていたといわれています。
かなかんぶつは、親戚や知人に男の子が生まれると、健やかな成長を願って贈られていた人形で、毎年4月末から、縁側などの人目につきやすい場所に飾られていました。その数が多いほど家の繁栄ぶりを示すものとして、互いに競い合って飾る風潮が生まれ、流行のきっかけになったといわれています。
画像:当時はこのように飾られていました。
しかし、明治末期には、交通網の発達により、東京から、現在のような武者人形や鯉のぼりなどが流行し始め、かなかんぶつは少しずつ姿を消していったそうです。
かなかんぶつは、素朴で親しみがある、昔ながらの良い人形です。この郷土玩具を復元して作り続けている職人さんもいらっしゃいます。
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