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更新日:2019年3月20日

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甲府市自治基本条例推進研究会 第一専門部会(平成22年10月1日)

甲府市自治基本条例推進研究会
条例推進第一専門部会会議録(要旨)

開催日時

平成22年10月1日(金曜日)午後1時30分~

開催場所

相生仮庁舎4号館2階会議室

出席者

  • 推進研究会委員(条例推進第一専門部会)13名
    河西衛委員/川村康香委員/木村定則委員/熊谷隆一委員/齋藤伸右委員/田中裕委員/萩原泰委員/古屋由紀委員/堀井昇委員/八木仁美委員/山田順子委員/湯舟瞳委員/渡辺恭史委員
  • 事務局
    中村政策課長/砂長係長/堀内係長

傍聴者

条例推進第二専門部会委員2名
一般傍聴者0名
報道関係者0名

甲府市自治基本条例推進研究会条例推進第一専門部会会議

  • 開会
  • 部会長あいさつ
    熊谷部会長があいさつ

以降、議事進行を事務局より、熊谷部会長に引継ぎ・・・

議事内容

【部会長】
前回の全体会議において、自治基本条例が制定されたことにより甲府市の行政がどう変わったのか、住民自治がどう進んだのかを検証しながら、条文の見直しが必要ならば見直しを、または、見直しではなく、条例の理念や内容を進展させるための意見が必要であれば提言をしていくことになりました。
今日はその具体的な議論をしていきたいと思います。
では、自治基本条例に関連する取り組み等について事務局から説明いただけますか。

【事務局】
まず、自治基本条例制定の趣旨および条例について説明させていただきます。
平成17年に公募市民による自治基本条例市民案の作成に向けての取り組みがスタートしました。2年あまりにわたる議論を積み重ねる中で、平成19年6月に甲府市自治基本条例を制定しました。
この条例は7章35条からなり、地域のことは地域で考え、地域で決めることを前提に、自治体運営の基本となる考え方や仕組みを定めています。
また、附則で条例の施行後4年以内に条例の見直しを検討するとしています。条例の検証においては推進研究会を立ち上げ、効率的に検証を行うため2つの専門部会に分けて行なうことになりました。
続いて、自治基本条例に関連する取り組み等について説明させていただきます。
今回、資料として提示させていただくのは、関連する事例の一部となっています。主なものとして、「こうふ市民意見提出制度」や「タウンミーティング」「ワークショップ」などの説明会、甲府市情報公開条例に基づく「情報公開」などがあります。これらの取り組みについては、自治基本条例が制定される平成19年6月以前から継続して取り組んでいるものがほとんどであります。
また、行政と市民との協働事例についても、主なものとして42事例を一覧にしてあります。協働事例の中で一番多いのは、「甲府市自治会連合会」など地域の自治会などとの協働があげられます。広報の配布や各地区でのスポーツ・レクリエーション、清掃活動などがあります。

【部会長】
今の説明について質問等はございますか。

【委員】
今回の会議資料について、事前に配布していただきましたが、資料のみだったためあまり理解できませんでした。資料に伴う詳細な解説を付けていただくと、事前にもっと理解することができたのではないかと思います。
また、自治基本条例の制定以前の取り組みや事例について、資料に記載がありますがその意味はなんでしょうか。

【事務局】
条例制定前の具体的な事例で言いますと、タウンミーティングとして平成18年に第五次甲府市総合計画地区説明会があります。
条例の制定前ですが、重要な事案の決定に係わる事柄については、すでに協働の精神に則ってタウンミーティングという手法を用いています。
また、その他の事例についても条例の制定前から継続して実施しているものがほとんどとなっています。

【部会長】
他に何か質問などございますか。

【委員】
条例第2条の最高規範性の意味および今回例示された事案との整合性についてわからない部分がある。

【部会長】
第2条の最高規範性については、わが国の最高法規で言えば日本国憲法ということになります。地方自治で言えば地方自治法があって、従来これに基づいて地方行政は行なわれてきました。1960年代頃から公害や福祉・医療などの問題について国が決めた法律では対処できない事態がおこり、独自に法律を解釈することやルールを決める動きが各自治体に広まっていったことがきっかけとなり、自治基本条例の制定に繋がっていきました。
甲府市自治基本条例において最高規範性を謳ってはいるが、すでにある条例や要綱との整合性については、今回の条例検証のなかで議論していくという考え方で良いのではないでしょうか。

【事務局】
事務局としても部会長の言われたとおり、条例の整合性についても今回の検証の中で議論していただきたいと思います。
また、協働の事例として資料を提示させていただいておりますが、この内容はあくまでも一部になります。基本的には行政が行なうことすべてが、市民の皆様と協働していかなければならないものと考えております。

【部会長】
自治基本条例と甲府市の条例との対応関係に関する資料は、現段階でありますか。

【事務局】
現状ではありません。

【部会長】
この専門部会での条例検証の進め方について確認をしたいと思います。
まず、今後の具体的な会議の日程ですが、年内に今回を含めて3・4回の開催を考えております。条文が35条ありますので、1回につき約10項目を目標に逐条審議という形でどんな事例があるのかを事務局に説明してもらいながら検証していきたいと考えております。
各条文の検証が終了したら全体的なまとめを行なうための会議を行い、その後、第二専門部会と合同で調整を図りたいと思います。

【委員】
条例の検証は、前文も含めて行うのでしょうか。

【部会長】
前文については条例全体のことになりますので、検証の進行具合を考慮しながら全体的なまとめを行なうときに前文を含めて検討するということになると思います。

【部会長】
具体的な検証方法については、いろいろな意見があると思いますが、逐条審議という形で進めていきたいと考えますので、今日は第1章総則のところから始めていきます。事務局より説明をお願いします。

事務局より自治基本条例第1条から第3条までを説明。

【部会長】
自治基本条例第1条から第3条までは、理念や用語の説明となっておりますので、具体的な事例をあげるのは難しいという説明でした。なにかご意見、ご質問はありますでしょうか。

【部会長】
先ほど、委員の方から質問がありましたが、第2条の最高規範性に則って、条例の制定や改廃が行なわれた経過はありますか。

【事務局】
自治基本条例施行後にいくつもの条例が制定されております。直近の例では「甲府市環境保全条例」の制定があります。これらの条例制定においては、自治基本条例の考え方が基本となっております。

【部会長】
自治基本条例と他の条例との関連については、条例全体の体系図などの一覧表があれば、より理解できると考えますがいかかでしょうか。

【委員】
甲府市には総合計画があり、第五次総合計画は自治基本条例が策定される1年前に制定されています。総合計画には基本構想と実施計画が設定されており、基本構想の項目に個別の条例が対応しています。

【部会長】
自治基本条例と他の条例との体系図については、推進研究会の資料として提出してもらうということではなく、今後の課題としてとらえ、今回の条例検証における提案事項としていきたいと思います。

【委員】
甲府市には全体で約250の条例があり、それと同じくらいの要綱があります。条例の制定や改廃においては審査を行なっており、自治基本条例の趣旨に則っているかどうかをチェックしております。
ただし、自治基本条例制定以前の条例等もあるため、これらすべての条例や要綱を体系的に整理するには、それらの条例についても自治基本条例との整合性を確認する必要があるということになります。

【部会長】
第1章、第1条から第3条について、他になにかありますでしょうか。

委員より他に意見無し。

【部会長】
では、続いて第2章、第4条と第5条の説明を事務局よりお願いします。

事務局より自治基本条例第4条と第5条を説明。

【部会長】
第4条に関しては、資料2の協働事例のすべてが当てはまるということでした。第5条に関しては情報共有ということで、事例が少ないようですが他にもありますでしょうか。

【事務局】
情報共有は基本原則になりますので、参画と協働の地域づくりを推進するには、行政と市民が情報を共有しなければ進まないと考えます。この情報共有に関しても会議資料に掲載している事例は一例となっています。

【部会長】
自治基本条例が制定されたことにより情報の共有が進んだという事例は会議資料にありますが、そのことが数字などで確認できる具体的なデータはありますでしょうか。

【事務局】
具体的に確認できる資料はありません。
しかし、情報の公開において、甲府市ホームページのアクセス件数が年々増えています。このことが、一概に情報の共有が進んでいるという解釈に結びつけることは難しいかもしれませんが、数字だけで判断するとすれば、このアクセス件数が当てはまると言えます。

【部会長】
では、この第4条、第5条について、他にご質問・ご意見はございますか。

【委員】
情報の公開に伴う甲府市ホームページへのアクセス件数の増加は、情報の共有が進んでいると解釈して良いと思います。

【委員】
情報の共有については、行政が情報を公開や発信しても、市民がそれを見たり、認識しなければ、情報の共有が進んだとは言えないと思います。

【委員】
一方的に情報を発信して、情報を見ない、知らないということでよいのかという問題もあると思います。情報を見ない、知らない人達にどうやって関心を持ってもらうかということも考えていくべきだと思います。

【部会長】
では、続いて第3章の第6条から第9条までの説明を事務局よりお願いします。

事務局より自治基本条例第6条から第9条までを説明。

【部会長】
第8条や第9条は情報公開に関する部分だと思いますが、自治基本条例が出来たことによって、情報公開を求める件数はどのように変化したのか教えてください。

【事務局】
件数について、資料にありますように甲府市情報公開条例に基づく情報公開件数は一定数で推移しておりますが、行政資料等の情報提供件数は数年前から極端に減少しております。これについては、先ほども甲府市ホームページのアクセス件数の増加について説明しましたとおり、年々多くの情報をホームページから提供するように努めておりますので、その影響があるものと認識しております。

【部会長】
情報公開条例はいつ制定されたのでしょうか。

【事務局】
現在の甲府市情報公開条例は平成12年12月に制定されています。

【部会長】
その他にどなたかどうでしょうか。

【委員】
第6条の「市民は市政への参画に当たっては、自らの発言と行動に責任をもたなければなりません。」という文言について、少し威圧的な印象を受けるのですが、特別な意図があるのでしょうか。

【事務局】
この自治基本条例は、甲府市民による「つくる会」が自主的に取り組み、素案を作りあげたものであります。つくる会の皆さんによる自発的な参画を基本とし、自らの発言と行動に責任を持つという強い意思が込められている条文であると聞いております。

【委員】
この部分については、市民だけが発言と行動に責任をもたなければならないということではなくて、行政や市議会と同様に市民も同じレベルで責任を持ちましょうということだと思います。

【部会長】
第3章、第6条から第9条について、他になにかありますでしょうか。

委員より他に意見無し。

【部会長】
続いて第3章の第10条から第12条までの説明を事務局よりお願いします。

【部会長】
第10条に係わる事例として、小学生までの医療費全額補助や少年議会が挙げられておりましたが、自治基本条例制定後にこの部分がもっと進んだという事例は他にありますか。

【委員】
平成21年に「甲府きょういくの日」が制定されました。今年から総合市民会館で各種イベントを行います。このことは、子どもたちが市政に参画・協働するということに繋がると考えます。

【部会員】
第11条と第12条はコミュニティ団体と事業者の役割や責任ということですが、これについて具体的な事例は他にありますか。

【事務局】
行政としては、各地域の自治会を通じて、自治会連合会との連携を深めております。また、世間一般には核家族が進む中で地域との繋がりが希薄になりつつありますが、甲府市では自治会への加入率は高い水準を維持しております。

【委員】
コミュニティ団体について、甲府市では自治会連合会が独自で事業を行なっています。自治会連合会へ登録している世帯は7万世帯あります。また、未加入世帯は1万5千世帯ほどであります。

【部会長】
第10条から第12条について、他になにか質問等ありますでしょうか。

【委員】
第10条の子どもの権利についてですが、子どもが市長へ手紙を書いて、それについて意見を取り入れたり、回答している事例はありますか。

【事務局】
子どもからの提言についてですが、すぐに実現することが困難である場合には、今後の検討とさせていただいております。また、いただいた手紙やメールについては、返信可能であれば回答させていただいております。

【委員】
要望や提言等については、平成17年から平成18年にかけて市内部システムの見直しを行ない、迅速に必ず回答するため、原則5日以内に返事をすることになっております。

【部会長】
これまでの事例にありますように、自治基本条例が制定される以前から様々な取り組みが行なわれてきております。このように自治基本条例と制定以前からの部分をどのように体系づけて、より進めていくかということが課題になると思います。

【委員】
今回の資料に載っていない取り組みや協働事例、または新しい活動など、参画と協働を推進することは積極的に取り入れていくべきだと思います。

【委員】
子どもからの意見・提言などは、これまでどのくらい届いているのでしょうか。

【事務局】
はっきりと子どもであるというように、年齢が記載されているものだけであれば集計することは可能であると思います。

【部会長】
第3章、第10条から第12条について、他になにかありますでしょうか。

委員より他に意見無し。

【部会長】
それでは、次回の日程について、事務局からお願いします。

【事務局】
次回の第一専門部会につきましては、11月前半を予定しております。確定しだい委員の皆様にお知らせいたします。

【部会長】
それでは日時が確定しだい、各委員にお知らせするということでよろしいですか。
それでは本日予定しておりました議事についてはこれで終了といたします。お忙しいところ本当にありがとうございました。

【事務局】
熊谷部会長ありがとうございました。委員の皆様には長時間に渡り、活発な討議をありがとうございました。

閉会

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