更新日:2022年8月17日

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甲府市市民憲章

美しい自然と古い歴史に恵まれて栄えてきた甲府市は、いまや、あらたな近代都市として、大きく発展しようとしています。
わたくしたちは、この甲府の市民であることに誇りと責任を感じ、市民憲章のもとに力を合わせ、よりよい甲府市をつくることに努めます。(解説

1 まじめに働き、栄えるまちをつくります。(解説
1 きまりを守り、住みよいまちをつくります。(解説
1 たがいに助け合い、楽しいまちをつくります。(解説
1 からだをきたえ、明るいまちをつくります。(解説
1 教養を高め、文化のまちをつくります。(解説

 

制定経過

甲府市市民憲章制定経過

昭和39年9月市役所において、甲府青年会議所の主催による市長をかこむ懇談会が開催され、その席上、青年会議所より市民の道徳心を高め、社会共同意識を高揚して明るく豊かな甲府市をつくるために、本市に市民憲章を制定してはどうだろうか、との提案がなされました。

この案に対し、市長は全市民の自主的な発意によって市民自らの手による憲章が実現されることは非常に望ましいことであると全面的な賛意を表明し、市当局も協力することを約束しました。

青年会議所は直ちに準備のための積極的の活動を開始し、以来およそ1ヶ年の歳月をかけ、資料の収集、分析検討およびアンケートの実施等によって、その基礎的な諸準備が整ったので、昭和40年10月初旬、甲府市自治会連合会、甲府市連合婦人会に協議し、同意を得てこの三団体の連名によって、甲府市議会をはじめとする40余の各種団体に対して「市民憲章をつくる話し合いの会」の開催と参加を呼びかけた結果、10月11日に第1回の「市民憲章制定準備会委員会」を開催するはこびとなりました。

その後、この準備委員会の中に市民憲章制定小委員会を組織し、更に小委員会のうちに憲章の起草を具体化するための専門機構として起草委員会を構成して前後17回の会議を重ねて「甲府市市民憲章試案」の作成をみたのであります。この試案を市内の地域、職域の各種団体をはじめ学識経験者等に配布し、広く意見を求め、この回答を参考として慎重に検討を重ね補筆修正の結果、近代都市として躍進する甲府市に最もふさわし憲章草案がつくられ、昭和41年6月20日第3回制定準備委員会において満場一致承認されるに至ったのであります。

成案は即日制定準備委員会代表によって市長および市議会議長に対して甲府市市民憲章として制定されるよう文書をもって要請を行い、市長は6月定例市議会に提案し、昭和41年6月29日の市議会本会議において可決され、昭和41年10月17日の市制施行記念日に施行されることになりました。

 

前文解説

甲府市市民憲章解説

(前文)

美しい自然と古い歴史に恵まれて栄えてきた甲府市は、いまや、あらたな近代都市として、大きく発展しようとしています。

わたくしたちは、この甲府の市民であることに誇りと責任を感じ、市民憲章のもとに力を合わせ、よりよい甲府市をつくることに努めます。

(解説)

富士山や南アルプスの山々、緑に映える甲府盆地。この美しい自然の中に、わたくしたちの先人たちは、たゆまぬ努力をつづけて、今日のような県都甲府市の繁栄をもたらしました。そして、これからの甲府市は狭い盆地のまちから新しい首都圏都市として発展し、日本や世界の動きとともに、のびゆく近代都市としていよいよ栄えるまちになるでしょう。

わたくしたちは、このような甲府市の市民であることを誇りとして、心から郷土を愛しわたくしたち市民の力で、住みよい、幸福な、文化的都市をつくりあげて、これを次の世代にひきつぎたいと思います。

甲府市のまちづくりは、甲府市民の人づくりと一体であります。わたくしたちひとりひとりのありかたが、甲府のまちをかたちづくるのです。遠く広い視野にたちながら、足もとの日常生活をかえりみて、お互いに、一歩一歩改善と向上を期してまいりましょう。

甲府市市民憲章は、市民みずからの声を集めて定めたものであります。わたくしたち市民の日常の「道しるべ」であり、「あいことば」であります。

 

まじめに働き、栄えるまちをつくります(解説)

(本文)

1 まじめに働き、栄えるまちをつくります。
-勤労のまち 甲府-

(趣旨)

たくましい勤労意慾は、古くから甲州人の最大の特色とされています。この伝統を新しく生かして、働くことの意義をわきまえ、じぶんの能力の最大限を開発し、創意くふうをこらして働きましょう。

甲府市の繁栄は、なによりも、まず、わたくしたち市民の勤労によらなければなりません。それぞれの産業を発達させ、おのおのの職場の実績をあげて、生産都市としての栄えるまちをつくりましょう。

(実践内容例)

  • 一家をあげて、計画的に働く習慣を身につけましょう。
  • 仕事の能率化、技術の向上、職場の安全についてくふうをしましょう。
  • 労使相互の理解を深め、あたたかい共通の場を持ちましょう。
  • 働くことの喜びを語り合い、適切な休養をとり、楽しいレクレーションを行いましょう。
  • 働く体験をとおして感謝の心を養いましょう。

 

きまりを守り、住みよいまちをつくります(解説)

(本文)

1 きまりを守り、住みよいまちをつくります。
-秩序のまち 甲府-

(趣旨)

いろいろのきまりは、共同生活のための約束であります。個人の約束を守らない人は少いのに、共同のきまりを守れない人の多いのは、わたくしたち市民の恥です。ひとりひとりの良心と社会連帯の責任を持って、きまりを実行しまち全体の平和と幸福のために協力しましょう。

わたくしたち市民は、どんなちいさなきまりでもなげやりにせず、勇気をもってこれを守りひとにめいわくをかけることなく、みんなに不安のない住みよいまちをつくりましょう。

(実践内容例)

  • きまり正しい生活設計をたてて、家族ぐるみで実行しましょう
  • 公衆衛生を守り、道や川へごみを捨てないようにしましょう。
  • 公共の施設はきまりにしたがって、大切に使いましょう。
  • 交通法則をかたく守って、交通の安全に協力しましょう。
  • 集会は始めと終わりの時刻を必ず守りましょう。
  • 選挙はきまりにしたがって明るく正しくいたしましょう。
  • 暴力や非行を、みんなの力でなくしましょう。
  • 納税・その他市民としての義務をはたしましょう。

 

たがいに助け合い、楽しいまちをつくります(解説)

(本文)

1 たがいに助け合い、楽しいまちをつくります。
-友情のまち 甲府-

(趣旨)

わたくしたち市民は、みんな隣人であり、きょうだいです。持ちつ持たれつの世の中です。「じぶんさえよければ」という狭い心を捨てましょう。相手の立場にたってものを考え、お互いに不幸な人々の力になり、弱いものをいたわり、見知らぬ人々にも親切にいたしましょう。

あたたかい友情は、心に思っているだけでなく、お互いに態度にあらわして示しあい、手をとりあって、楽しいまちをつくりましょう。

(実践内容例)

  • ゆずり合い、手伝い合って、家庭をもっと楽しくしましょう。
  • 思いやりのある、やさしいことばをつかいましょう。
  • 「注意しあう運動」や「小さな親切運動」をさかんにしましょう。
  • 近所の人々と、もっと親しく話し合う機会を持ちましょう。
  • 市民の福祉をすすめる運動には、すすんで協力しましょう。
  • 観光客や旅行者には、特に親切をつくしましょう。

 

からだをきたえ、明るいまちをつくります(解説)

(本文)

1 からだをきたえ、明るいまちをつくります。
-健康のまち 甲府-

(趣旨)

健康なからだは、すべての活動の根本です。甲府市の発展は、健康な市民のからだによってささえられるのです。

わたくしたち市民は、運動をさかんにしてからだをきたえ、栄養や休息によってからだを養い、まちを清潔にして、わるい病気から、わたくしたちのからだを守りましょう。

「どうぞ、おたっしゃでー」、「どうぞ、おげんきでー」と言いかわす健康への願いをみんなで実現し、明るくさわやかな気分のみちたまちをつくりましょう。

(実践内容例)

  • 家を衛生的にし、健康を保つよい習慣をつくりましょう。
  • 子どもの体力をきたえるくふうをしましょう。
  • 仕事のあいまに体操を行ない、「歩け歩け運動」をもりあげましょう。
  • 健康増進をねらいとしての、スポーツやレクレーションをさかんにしましょう。
  • 健康診断や予防注射は、もれなくうけましょう。
  • いらいらした気持ちを捨てて、心のゆとりをもちましょう。

 

教養を高め、文化のまちをつくります(解説)

(本文)

1 教養を高め、文化のまちをつくります。
-文化のまち 甲府-

(趣旨)

よりよいまちづくりも、その成否は人の問題となります。大人のわたくしたちは子どもに負けずに勉強しなければなりません。

わたくしたちは、つねに心がけて知性をみがき、品性を高め、情操をゆたかにすることに努めましょう。目先きの利害に追われがちな、せちからい世の中であればあるほど、さっと心を洗ってくれる清風がほしいものです。いろいろの文化に正しい理解をもって親しみ、ものわかりのよい、ゆたかな心の持ち主となりましょう。
教養の高い市民によってこそ、文化的都市がきづかれるのです。

(実践内容例)

  • 教養を高めるために、テレビ・ラジオ・新聞などを役立てましょう。
  • 読書に親しみ、読書会をつくって話し合いましょう。
  • 子どものために、よい遊び場をつくってやりましょう。
  • 勤労青少年のために、よい学習の場をつくってやりましょう。
  • 衣食住の流行に対し、正しい批判力を養いましょう。
  • 文学・美術・音楽などに親しみましょう。
  • 宗教への関心を高め、正しい理解を持ちましょう。
  • 文化財を大切にしましょう。

 

 

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