更新日:2012年12月14日

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株式会社サドヤ 萩原健一さんインタビュー

萩原健一さん

山梨の特徴を生かしたワインが国内ばかりでなく海外からも高い評価を得ています。より高い品質を求めて研究を続けている「株式会社サドヤ」の萩原さんに、ワインについてお話を伺いました。

日本で初めてのワインは甲府から

明治3年甲府広庭町(現甲府市武田3丁目)で山田宥教(ひろのり)と詫間憲久(のりひさ)、二人の青年の共同出資によってワインの醸造を行ったのが、近代的なワイン醸造における元祖とされています。

サドヤ創業者の今井精三さんは江戸時代より続く家業の油屋「佐渡屋」を明治42年に洋酒、ビールなどを扱う「サドヤ洋酒店」に転業。大正6年にワイン事業に進出し、「甲鐵天然葡萄酒」を商標とするワイン製造を開始しました。

赤はカベルネ・ソーヴィニヨン、白はセミヨン

サドヤブドウ

精三さんの長男、友之助さんは後に巨峰ぶどうの育成者となる大井上康(おおいのうえやすし)さんに教えを受け、真の日本ワインの確立のために昭和11年、フランスよりワイン専用ぶどう約40種、食用のぶどう40種を苗木で輸入、甲府市善光寺町に自家農園を開墾し、栽培を開始しました。そして昭和14年、世界的に最も有名な赤ワイン用の代表ワイン用品種の1つであるカベルネ・ソーヴィニヨンとボルドー起源の白ワイン用品種であるセミヨンから日本で初めてワイン醸造を成功させ、日本産ワインの品質を大きく飛躍させました。

ワインは一升瓶に入れて美味しくなる?

フランスでは、良年に生まれた将来を嘱望されたワインは、通常の750ml瓶ではなく、その倍の大きさの1500mlで瓶熟貯蔵されてきました。それはワイン中の酸味とアルコールが瓶の中で結びつくことで熟成香が出て、ワインが香り高くなり、美味しくなるからです。大きな瓶で瓶熟すればするほどその効果は大きくワインの寿命もより長くなるといわれ、サドヤではこれを日本独特の1800ml一升瓶にコルクを打ち行ってきました。

日本ワインをつくる

サドヤワイン

フランス原産のぶどうを使ったワインは世界では最高の評価を得ています。
日本には日本独特の気候があり、土壌があります。固有性です。甲府で育てたぶどうからつくられるサドヤのワインは香り高く、熟成感あふれ、繊細さを合わせもった、まさに日本のワイン、甲府のワインです。

ワインを飲みましょう!

グラスワイン

国税庁の統計情報からみると、山梨県で1人が1年間に飲むワインの量は約7.1とほかの都道府県に比べると消費量は多いほうです。しかし、ビールは1人あたり年間約24.1、焼酎は約9.5、とほかのお酒にくらべれば、ワインを飲む量はまだまだ少ないのが現状です。

山梨県には78箇所のワイナリーがあり、これは日本で1番多い数字です。まずは一度、ワイナリーに足を運び、そこにあるワインの歴史を知ってください。そして、ワインを飲むという経験をして、その経験を積んでいつか自分に合ったワインと出会い、ワインを楽しむことができればそれは素敵なことではないでしょうか。

株式会社サドヤ

JR甲府駅北口から徒歩でおよそ5分の場所に約700坪に及ぶ醸造場・貯蔵庫の地下ワインセラーがあり、有料で見学することができます。また、敷地内にはフランス料理の型にとらわれない料理を提供するレストランや「食」との結びつきを第一に考えたワインがたくさん並ぶショップもあります。
〒400-0024山梨県甲府市北口3-3-24
電話055-253-4114

FAX055-253-4116

http://www.sadoya.co.jp(別サイトへリンク)

e-mail:shop@sadoya.co.jp

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