ホーム > 市政情報 > 広報 > 甲府の魅力、大集合!大好き!こうふ市 > 3.見どころじまん > リオ五輪出場選手(競泳)江原騎士さんインタビュー
更新日:2019年9月24日
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平成28年リオオリンピックの競泳男子800メートルリレーで第2泳者として出場し、見事銅メダルを掴んだ江原選手。私たちに感動させてくれた江原選手が、実際に銅メダルを持参して甲府市役所を訪れ、オリンピックの心境を語ってくれました。
オリンピックを決める選考会では、あまり緊張はしていませんでした。自分が子どものころから憧れていたオリンピアン(オリンピック選手)になれるかどうか、楽しみの方が大きかったですね。結果的に代表になり、その時のタイムを見てメダルを狙えるという話にもなり、もっと頑張らなければという気持ちになりました。
本番までは「メダルを獲る」という気持ちが強かったせいか、自分の中で『オリンピック』という4年に一度の舞台を、あまり意識していなかったんですが、本番が近づくにつれ、頭の中が今まで味わったことのない感覚になって、追いやられるというか、プレッシャーがすごいな、という感じで。
会場は、去年の世界選手権に比べてもそれほど広くはないですし、プールのコンディションも日本に水質が似ていると言われていたので、いつもどおりできると思っていました。でも、いざ本番を迎えると、ずっと子どものころから憧れていた「オリンピックという舞台で泳げるんだ」という強い気持ちが込み上げてきてしまって、初日の400メートル個人自由形は緊張とプレッシャーに飲み込まれてしまいました。
銅メダルを獲った瞬間は、メダリストになったという感覚はあまりなかったですね。どちらかというと、オリンピアンになれたときの方が気持ちが大きかったので。自分は第2泳者で、自分の泳ぎだけでは結果が決まらないので、泳いだ後はあとの2人に託してずっと祈っていました。
きっと自分だけの実力ではメダルは取れていなかったと思います。エースの萩野くん、ベテランの松田さん、ベストの力を発揮した小堀くん、僕も自分の役割を果たして、4人でしっかり泳いだ結果として獲れたメダルなので、今回のこの銅メダルは悔いのない結果です。もちろん4人だけの力ではなく、大勢の方のサポートもあってのメダルだと思っています。
リオに入る前はサンパウロにいたのですが、食事面は日本側のサポートもあり、お米も食べることができたので、普段と変わらない食事を摂ることができました。自分の中では、体調面や食事面が一番影響の大きい点だったので、こういったサポートのおかげで当日は万全の体調で臨めたと思います。
東京五輪では個人でメダルを絶対獲りたいと思っていたので、リオはその通過点として経験しておきたい舞台という考えでした。でも、日本選手権でリオ五輪の代表が決まったときに、メダルを獲れるチャンスは滅多にないと思い、今までやってきた水泳人生すべてをかけて臨みたいと考えるようになりました。今はその集大成をすべて出すことができて満足しています。
東京五輪に向けては、ここからが本当のスタートで、個人でもしっかりと結果を出したいですし、リレーはもっと上のメダルを狙いたいと思っています。今回リオ五輪に出ていない選手も東京五輪を目指してくるでしょうし、若い選手もたくさん出てくると思います。正直、僕自身も4年後に出場できるか不安はありますが、今回の勢いを潰さずに、目標は高く、自分で限界を作らずに頑張っていきたいです。もちろん、4年間という時間は短くも長くもあるので、4年後を見据えるだけではなく、一年一年を大切に結果を残していきたいと思います。
僕は、甲府や山梨の自然がたくさんある環境が好きです。スポーツでは、山梨は他県に比べて活躍している選手が少ないと高校のときから思っていました。甲府生まれ・甲府育ちでも世界に通用する選手が出てくるというのを、ジュニアのいろんな競技の子どもたちにも見せたかったですし、僕自身、今回のオリンピックでほかの競技を見て、やっぱりスポーツには人を感動させる力があると思いました。これまで以上に山梨でスポーツが盛んになってほしいという想いはありますね。
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