自然と都市機能が調和する快適なまちをつくる

脱炭素社会への取組が世界中で展開されている中、本市においても2050年の温室効果ガス排出実質ゼロを実現するため、環境基本計画や地球温暖化対策実行計画などに基づく施策の推進による、ごみの減量や資源循環に資する取組はもとより、公共施設への太陽光発電の導入に向けたポテンシャル調査の実施をはじめ、クリーンエネルギー機器等の購入支援の拡充や、圏域での環境教育の推進にも取り組むなど、脱炭素化を加速する取組を展開してまいります。

また、本市が有する豊かな自然と人や動物の暮らしが調和する快適な環境づくりのため、日常生活に欠かすことのできない、安全でおいしい水の安定的な供給はもとより、これらをPRする給水スポットの設置に加え、多くの市民の皆様の憩いの場である都市公園の適切な環境整備や、身近な公園の愛称の公募など地域の公園に対する愛着心も深めてまいります。

併せて、まちなかの賑わいと交流の創出にも資する、遊亀公園・附属動物園の再整備を計画的に進行する中、北側獣舎等の整備の着手や、休園期間における動物とのふれあいの機会を創出する「出張ふれあい教室」の実施に加え、動物の殺処分の更なる縮減を目指し、地域猫活動など動物の適正飼養を推進するため、飼い主のいない猫の不妊去勢手術費用の頭数の上限をなくすとともに、猫捕獲機の購入・貸出や、新たな消耗資材の提供によるボランティア支援を展開してまいります。

加えて、住環境の向上や道路整備など、市民生活の利便性を高める都市基盤の整備を進めていくため、特定空家等の解体や除却費の助成、相続財産管理制度を活用した空き家の除却と併せて、圏域自治体の合同による空き家相談セミナーなどを開催してまいります。

また、朝日町ガードの整備をはじめ、都市計画道路朝日町通り線沿線を中心とした土地区画整理事業の計画的な進行に加えて、先導的景観形成地区である甲府駅南口周辺地区の景観計画の策定に向け、地元住民や事業者とまち歩きやワークショップを通じた景観まちづくりの方針を作成していくほか、都市計画道路整備プログラムに基づいた「城東三丁目敷島線」の伊勢工区や、「住吉四丁目善光寺線」の善光寺工区、「高畑町昇仙峡線」の池田工区の整備を着実に進めてまいります。

更に、地域公共交通を取り巻く社会情勢を的確に捉え、地域の実情に即した持続可能な公共交通体系を形成することができるよう、現行計画を見直すとともに、リニア中央新幹線がもたらす効果を最大限享受できるまちづくりを進めるため、近未来社会をけん引する先導的エリアづくりなど、リニア駅前のまちづくりの方向性に沿った、施設のゾーニングや事業手法等を整理した基本方針及び基本計画の策定に、有識者や民間事業者の方々の知見を活かす中で取り組むなど、本市のみならず圏域や県全体の成長に繋がるまちづくりを、山梨県との役割分担のもと推進してまいります。