更新日:2025年2月21日
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3月第2木曜日(令和7年は3月13日)は世界腎臓デーです。
世界腎臓デーは、腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取組として、国際腎臓学会と腎臓財団国際連合により開始されました。毎年、世界各地でイベントが開催されています。
CKD(ChronicKidneyDisease)とは、慢性腎臓病のことで、慢性的に尿たんぱくが陽性(+以上)、または、腎機能の低下(eGFR:イージーエフアールが60未満)が3か月以上続く、腎機能の慢性的な低下状態のことをいいます。
腎臓は一度機能が低下すると、元に戻りにくい臓器です。
慢性腎臓病(CKD)の患者さんは、全国で約2,000万人(成人の5人に1人)いると考えられ、「新たな国民病」ともいわれています。(出典:日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」2024年7月)
初期はあまり症状が現れず、自覚しにくいことが特徴です。気づかず症状が進むと、透析治療や腎移植が必要となるリスクが高まり、心臓病や脳卒中を発症する危険性も高まると言われています。
末期腎不全は全世界的に増え続けており、いわゆる“隠れ腎臓病”のうちに、早期発見、早期治療することが大切です。
多くの方がかかっている可能性があるにもかかわらず、令和5年度に実施した市民アンケートでは「名前と内容を知っている」が11.7%、「知らない」が73.4%で、多くの方が知らない病気です。
腎臓は腰のあたりに2つあり、そら豆のような形をしています。1日に150~200Lの血液をろ過して、尿を作り老廃物を排泄する大切な役割があります。
この働きがうまくいかなくなると、身体の中に毒素がたまり尿毒症になってしまいます。
他にもミネラルなどのバランスを調節したり、血液をつくりだすホルモンを分泌したりと多くの働きをします。
原因はさまざまなものが考えられますが、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病や慢性腎炎が代表的です。
メタボリックシンドロームとの関係も深く、誰もがかかる可能性がある病気です。
初期は自覚症状がありません。
夜間尿、むくみ、息切れ、貧血、倦怠感などの症状が現れる頃には進行している可能性があります。
早期発見が大切です。
年に1回定期的に健康診断を受け、腎臓の機能を確認しましょう。
健康診断で腎臓に異常が見られたら病診察連携医(別サイトへリンク)※にご相談ください。
山梨県では、腎臓専門医とかかりつけ医(病診連携医)との連携を推進し、CKDの発症や重症化予防のため腎機能が低下した患者さんを早期に専門医療機関に繋げることを目指した取組み(山梨県CKD病診連携システム(別サイトへリンク)を行っています。
かかりつけ医(病診連携医)と腎臓専門医が協力し、診察や検査を行います。
※病診連携医とは…山梨県が認定したのCKD対策に協力しているかかりつけ医
年齢を重ねていくと腎機能は低下するため、高齢になるほどCKDになりやすくなります。
また、生活習慣病はCKD発症のリスクを高めるため、今から生活習慣の改善をしましょう。
腎臓は塩分を尿として排泄する役割があります。
腎臓に負担がかかってしまうため、減塩を心がけましょう。
酢や柑橘類の酸味・香辛料・香味野菜を上手に取り入れる
麺類のスープやだしを全部飲まないようにする
味付けを確認しないまま卓上調味料を料理にかけるのを控える
脂質を摂り過ぎると肥満や脂質異常症を引き起こし、動脈硬化につながります。動脈硬化は腎臓に障害をもたらすため、脂っこい食事を摂り過ぎないようにしましょう。
1日3食バランス良く食事をすることが大切です。
主食・主菜・副菜をそろえるように意識しましょう。
適度な運動で肥満を予防することが大切です。
ウォーキングなどの有酸素運動や自宅でできる筋肉トレーニングなどを取り入れて運動する
習慣をつけましょう。
厚生労働省では、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を1日の平均純アルコール摂取量で男性は40g以上、女性は20g以上としています。
過度な飲酒は控え、週に2日は休肝日を設けましょう。
喫煙はCKDを悪化させるだけでなく、多くの病気の危険因子とされています。
禁煙を目指しましょう。
睡眠不足や不規則な生活は、体内リズムを乱し、腎臓に負担がかります。
十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
よくある質問
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お問い合わせ
保健衛生総室地域保健課保健予防係
〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号(健康支援センター2号館1階)
電話番号:055-237-2505
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