身寄りのない方を支える取組について

少子高齢化の進展に伴う在宅医療・介護の需要の増加や、在宅医など医療・介護関係者の人材不足に対応していくため、政策の効果が相乗的に高められるよう、「県央ネットやまなし」（※）において連携を強化する中で、効率的かつ効果的な在宅医療・介護の提供体制の構築に向けた取組を推進しています。

こうした取組の一環として、各市町の共通課題である「身寄りのない方への対応」について、現在示されているガイドライン等だけでは対応が困難な事項を整理し、支援の実施にあたり、本人の想いをどのように汲み取り、実際にどのような対応がされているのか、広域的に集めた事例集を作成しました。

身寄りのない高齢者においても、本人の意志が尊重され、公平にサービスが受けられるよう、医療・介護関係者等のみなさまの日々の業務にご活用ください。

※甲府市、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、笛吹市、北杜市、山梨市、甲州市、中央市及び昭和町の9市1町からなる「やまなし県央連携中枢都市圏」の愛称。

身寄りのない方への対応事例集

事例集のPDFデータを次のとおり掲載します。冊子での配布をご希望の場合は、本ページ最下段の「お問い合わせ」先までご連絡ください。

身寄りのない方への対応事例集（PDF：2,663KB）

事例一覧

掲載している事例は次のとおりです。

P4●事例01退院先を決めるために専門職で役割分担した事例
P6●事例02関わる家族がいない高齢者の施設入所支援
P8●事例03コツコツとタンス預金中の高齢者夫婦が救急搬送されたのち
P10●事例04家族を顧みない生き方は、行き場を失う寂しい最期へと
P12●事例05「身寄りなし」から、粘って得られた親族の協力。後見人に繋がるまでの道
P14●事例06自由を求めた生き方は、生活保護受給後も本人の望む最期が得られず
P16●事例07孤独な高齢者が老後を託した人は営利優先者。その先は更なる孤立
P18●事例08道端で倒れて発見された一人暮らし認知症高齢者
P20●事例09緊急時の連絡先など見つからなかった事例
P22●事例10年金担保に借金あり。不明な支出あり。金銭に余裕ない事例
P24●事例11身寄りなく一人暮らしは困難な末期がんの事例
P26●事例12妹が倒れたことで、やっと助けを求めた事例
P28●事例13突然一人暮らしになった認知症高齢者
P30●事例14入院中の妻を抱える認知症状が悪化した夫への支援
P32●事例15近所等の協力により葬儀等が行えた事例
P34●事例16独居で認知症があり救急搬送された事例
P36●事例17独居の聴覚障がい者の入退院支援
P38●事例18身寄りがない癌末期の方の最期の迎え方
P40●事例19県内に身寄りがなく認知症の妻を介護する高齢の認知症の夫の事例

P42●事例20ごみ屋敷に住む困りごとがない本人への対応事例

P44●事例21癌末期身寄りのない方が自宅へ退院し、看取られた事例
P46●事例22キーパーソンである弟の死後、親族より関わりを拒否された事例

P48●事例23身寄りがなく、判断力はあると思われるが、医療同意の確認ができなかった事例
P50●事例24身寄りがなく精神疾患があるが治療中断した事例
P52●事例25身寄りがいたが途中からいなくなってしまった事例
P54●事例26夫が介護していたが突然死亡し、身寄りがいなくなってしまった事例
P56●事例27身寄りがなく生活支援ハウスで生活していたが、要介護状態となり特別養護老人ホームに入所する際、断られてしまった事例
P58●事例28主治医の勧めで弟宅で生活していたが、弟嫁が介護負担を感じてしまった事例
P60●事例29火災による火傷で入院し、新たな住まいを探して退院する事例
P62●事例30身元が明らかな身寄りのない高齢者の死亡事例
P64●事例31身寄りがない方の生前における死後手続きの必要性と支援
P66●事例32遠縁の親族の支援協力が得られない方の退院支援
P68●事例33養護老人ホームに措置入所したケースの死亡対応
P70●事例34経済的搾取の事実を確認して市長による成年後見申立を行った事例
P72●事例35「想いのノート」を活用して本人の意向に沿う支援を行った事例