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更新日:2025年1月22日
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「甲府遺産」とは、令和4年度に文化庁の認定を受けた「甲府市文化財保存活用地域計画」の具体的措置の一事業であり、地域に受け継がれている未指定の文化財の保存・活用を推進していくための認定制度です。
麓(ふもと)の「羽黒大宮神社」と山頂の「荒木大神宮」の2社は、旧羽黒村の氏神として、羽黒山一帯の信仰を今に伝え、甲府の歴史文化の一端を表しています。
なかでも荒木大神宮は、市街地北部東部を中心に分布する積石塚古墳上にあり、古代から現代に至る地域の歴史の積み重ねを感じさせます。
地域に受け継がれてきた神社として、維持管理のための奉仕も活発に続けています。若年層の支えも強大化し、継続性が期待されます。
(認定日:令和6年12月16日)
中道往還は、古くから甲斐と駿河を最短距離で結ぶ「魚の道・塩の道」として活用され、なかでも生魚の輸送路として馬により吉原(現在の富士市)から甲府魚町まで運びました。
迦葉坂(かしょうざか)の各所には、人、馬の安全を祈る馬頭観音、如意輪観世音などが祀られており、盆地内外への人々の往来を今に伝えます。
解説板の設置やパンフレットの作成、訪問者の案内や若年層への働きかけなど、地域全体で守り伝える取り組みは、市内でも傑出しています。
(認定日:令和6年12月16日)
戦国時代、武田氏によって荒川の水難除けのために建立され、寺がある場所は古くから「川除」と称されています。堤状に高く盛り上がっているところが墓地として残存するものの、あまり知られておらず、埋もれた文化遺産です。
近年の防災対策として災害遺構への価値も高まっており、、寺関係者の守り伝えようという意欲も高まっています。市や自治会等が主催する事業の教材として活用される頻度も増加傾向にあり、継続性も認められます。
(認定日:令和6年12月16日)
松林軒は、天保3年(1832)創業の和菓子屋で、現在七代目の当主により先代より受け継がれる菓子を地域へ提供しています。この看板は、五代目の時に甲府大空襲(昭和20年7月6日〜7日)により外壁を残して店舗は焼失したものの、焼け跡から客が見つけ、保管し、届けてくれたと伝えます。空襲の記憶を伝える貴重な遺産であることが代々伝えられ、店内に掲示するとともに情報を広く発信するなど、積極的に活動しています。
(認定日:令和6年12月16日)
甲府遺産の認定後は、「地域の発展」・「子どもへの郷土愛の醸成」・「観光の振興」の3つをキーワードに申請者及び所有者の了承を得たうえで、市民主導によって活用していきます。
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