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更新日:2022年3月1日

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令和4年2月18日甲府市議会定例会の招集告示に伴う市長記者会見

記者会見0218

日時

令和4年2月18日(金曜日)午前9時30分~

場所

本庁舎4階大会議室

発表事項

令和4年3月甲府市議会定例会提出案件について

  • 令和4年3月甲府市議会定例会提出予定案件表
  • 令和4年度甲府市当初予算案資料
  • 令和4年3月甲府市議会定例会補正予算概要

配布資料

発表内容

令和4年3月甲府市議会定例会提出案件について

 本日は、お集まりいただきまして、ありがとうございます。

 それでは、2月28日に開会を予定しています、3月市議会定例会に提出を予定しております案件について、その概要をご説明いたします。

 資料1の提出予定案件表、3ページをご覧ください。
 専決案件     1件
 予算案件     19件
 条例案件     16件
 契約案件     1件
 路線認定案件 1件
 人事案件     1件
 その他の案件 4件 の合計43案件であります。

 「予算案件」につきまして、はじめに令和4年度当初予算案件について申し上げます。

 令和4年度の当初予算案件は、案件表NO.1~14の一般会計及び特別会計合わせて14件となっており、予算額につきましては、一般会計で794億8,238万8千円、特別会計で768億9,148万1千円と、総額で1,563億7,386万9千円としたところであります。
 当初予算の詳細につきましては、後ほどご説明させていただきます。

 次に、補正予算案件等につきましては、NO.15の専決案件1件、NO.16~20の予算案件5件となっており、「専決案件」につきましては一般会計において、新型コロナウイルス感染症の行政検査に係る経費が不足すること、及び売上げが減少した市内事業者を速やかに支援するため、事業者への応援金の給付に係る経費について、令和4年2月4日に専決処分をしたものであります。
 「予算案件」につきましては、「一般会計」、「国民健康保険事業特別会計」、「住宅新築資金等貸付事業特別会計」、「介護保険事業特別会計」及び「病院事業会計」の5件であります。
 続きまして、「条例案件」につきましては、NO.21の「甲府市まち・ひと・しごと創生基金条例制定について」などの16案件であります。
 そのほか、NO.32の「包括外部監査」についての「契約案件」が1件、NO.33の「善光寺砂田橋線」についての「路線認定案件」が1件、NO.39の「固定資産評価審査委員会委員の選任」についての「人事案件」が1件、そして、NO.40から43の「債権の放棄」について4件に係る「その他の案件」であります。

令和4年度甲府市当初予算の概要について

 それでは引き続き、私から、令和4年度当初予算の概要について、ご説明させていただきます。
 お配りしました資料2「令和4年度甲府市当初予算案資料」をご覧ください。

 私の2期目の任期の最終年度となります令和4年度においては、令和元年度末から今日まで、市民生活や社会経済に大きな影響を及ぼし続けている新型コロナウイルス感染症を必ずや乗り越え、市民の皆さまがいつまでも健康で、そして、幸せを実感していただけるよう、様々な施策の一層の充実と強化により市政を更に推進し、総合計画に掲げる都市像の実現に向けて力強く取り組んでいくとの思いから、令和4年度の当初予算は、「コロナを乗り越え、市民が健康で安心した生活を送り、明るい未来を創造するための予算」としたところであります。

 資料の1ページをお開きください。
 一般会計予算の特徴についてであります。

 当初予算につきましては、健全で持続可能な財政基盤を確立していくため、財政の健全性を確保しつつ、コロナ感染症対策と経済活動の両立に向けた取組を機動的かつ弾力的に推進していくとともに、未来に向けた持続可能なまちづくりへ着実に歩みを進めていくために必要な施策を盛り込み、確実な成果が得られるよう、過去最大となる795億円の積極型予算を編成し、昨年、国が打ち出した経済対策に係る16か月予算の考え方を踏まえて、切れ目なく事業を展開していくことといたしました。

 歳入予算では、市税収入はコロナ禍以前の水準まで達していないものの、景気の回復基調などから市民税の増収などを見込み、対前年度比14億円増の285億円とし、また、甲府市の魅力が存分に詰まっているふるさと納税につきましても、これまでの増加傾向も勘案し、更なる積極的な推進により、「ふるさと応援寄附金」の増加を見込み、対前年度比4億円増の20億円とするなど、自主財源の有効活用を図ったところであります。
 更に、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などの国からの財政措置も最大限活用する中、財源の確保に努めたところであります。

 歳出予算では、対前年度比37億円の増額となったところであります。
 その主な要因としては、障害福祉サービス等の社会保障関係費が増加したことにより、民生費が対前年度比6.9億円増額したことをはじめ、教職員の多忙化改善策の一つである学校給食費の公会計化の導入などにより、教育費が対前年度比5.9億円の増額、64歳以下の3回目接種に係るコロナワクチン接種の推進などにより、衛生費が対前年度比5.6億円増額したことによるものでございますが、こうした社会保障関係費等の義務的経費が増額となる中においても、新型コロナウイルス感染症への対策をはじめ、子育ち、健康づくり、防災、産業、都市基盤の整備、教育など、市民の皆さまに直結する必要な施策を新設・拡充し、施策の積極的な展開を可能とする予算としたところであります。

 次に、2ページをお開きください。
 令和4年度当初予算のポイントですが、ポイントの1つ目として、国の「16か月予算」の考え方を踏まえた一体的で、切れ目のない事業を展開していくということであります。
 本年度においては、国の経済対策に係る財政措置を効果的に活用した補正予算を編成する中で、これまでに「住民税非課税世帯等を対象とした特定世帯等臨時特別給付金」や「子育て世帯臨時特別給付金」のほか、市独自策として国の制度を補完する「こうふ臨時特別給付金」や「無症状者を対象とした無料PCR検査の実施」など、感染症拡大防止による市民生活の安全、安心につながる事業などを、スピード感を持って行うとともに、今3月議会においても、妊産婦に寄り添った支援や保育所・小中学校における感染症対策に併せ、小中学校の校舎の改修、老朽化した道路改修など、国土強靭化に係る内容を前倒しする中で、補正予算として提案予定とするなど、総額85億円余の補正対応による対策を講じ、令和4年度への事業繰り越しも行いながら、当初予算と連動した事業展開を実施することとしております。

 続きまして、3ページから4ページにまたがりますが、ポイントの2つ目として、喫緊かつ最優先事項として取り組んでいく「新型コロナウイルス感染症への対策」についてであります。
 3ページをご覧ください。
 コロナ対策については、「感染拡大の防止と対策機能の強化」、「市民生活への影響の抑制」、「経済活動の不安の縮小化」の3つの柱のもと、国の動向や感染状況、経済的な影響を常に見極めながら、必要な対策を適時適切に講じるとの考えを基本として、当初予算につきましては、対前年度比9億円増の14億円を計上したところであり、16か月予算の考え方を踏まえた本年度の補正予算と合わせますと、総額で98億円の対策を講じることとしております。
 コロナ対策の主な内容につきましては、左側の枠が当初予算、右側の枠が補正予算にて計上している内容を示してあります。

 はじめに、「感染拡大の防止と対策機能の強化」といたしまして、当初予算におきましては、タクシー初乗り料金助成や駐車場料金の負担を含む、市民の皆さまが安全で安心してワクチンを接種できる体制を整え、64歳以下の3回目接種をスムーズに実施するほか、感染症の疫学調査やPCR検査に係る経費、受診相談体制の整備などの保健所機能の充実を図る経費に加え、感染状況の先行きが不透明な中、感染拡大を防止する観点から、各種イベント等において事前に参加者に検査を受けていただけるよう、また、クラスター発生の恐れのある施設等において速やかに検査を実施できるよう、新たに抗原検査キットを確保するための経費など、9億7千万円余の予算を計上したところでございます。
 「無症状者を対象とした無料PCR検査の実施」や「甲府市社会福祉施設等あんしん支援金」、「保育所等における感染症対策に係る支援」などの補正予算を合わせますと、20億4千万円余の対策を一体的に実施することとしております。

 4ページをお開きください。
 次に「市民生活への影響の抑制」といたしまして、当初予算におきましては、コロナによって加速化したGIGAスクール構想の推進として、子どもたちに最適で多様な学びを提供するための学習支援ソフトの導入や、すべての小学校の教室への大型テレビの更新、また、学校現場における教職員の多忙化改善に向け、児童生徒の健康管理などの補助を行うスクール・サポート・スタッフの継続配置など、2億5千万円余を計上したところであります。
 「特定世帯等臨時特別給付金」や「子育て世帯臨時特別給付金」、「こうふ臨時特別給付金」の支給などの補正予算を合わせますと、73億1千万円余の対策を一体的に実施することとしております。
 次に、「経済活動の不安の縮小化」といたしまして、当初予算におきましては、消費喚起、キャッシュレス決済といった新しい生活様式の推進につながる「がんばろう甲府!最大20%戻ってくるキャンペーン」や、「地域資源」を活かした誘客促進事業の実施など、1億6千万円余を計上したところであります。
 「がんばろう甲府!事業応援金プラス」や「路線バス等の市民の移動手段を確保するための事業継続支援金の支給」などの補正予算を合わせますと、4億2千万円余の対策を一体的に実施することとしております。

 次に、5ページをご覧ください。
 ポイントの3つ目として、様々な施策の一層の充実と強化により、「第六次甲府市総合計画の着実な推進」に全力で取り組んでいくということであります。
 基本目標ごとに、新規事業等を中心にご説明させていただきます。

 6ページをお開きください。
 基本目標1の「いきいきと輝く人を育むまちをつくる」におきましては、次代を担う子どもたちへの支援や学校教育の充実に加え、女性活躍や郷土愛の醸成などに取り組んでまいります。

 はじめに、「すこやか子育て医療費助成の対象拡充」であります。
 現在、中学3年生までを対象としている「すこやか子育て医療費助成事業」について、子育て世帯の経済的負担の軽減を図り、「子ども輝くまち」の実現を加速させるため、対象年齢を高校3年生相当まで拡充するとともに、重度心身障がい児の医療費助成においても、高校3年生相当までの窓口無料化を実施することにより、子育て世帯への更なる支援の充実に努めてまいります。

 次に、「ヤングケアラーへの支援強化」であります。
 ヤングケアラーの問題等について周知を図る中で、その認知度向上に向けた取組を推進するとともに、教育現場においては、スクールソーシャルワーカーを増員し、子どもたちに寄り添いながら、ヤングケアラーの早期発見に努め、適切な支援へとつなげる取組を推進してまいります。

 次に、「学校給食費の公会計化」であります。
 学校給食費の徴収に係る業務等を、本市が担うべき業務として学校給食費の公会計化を導入するとともに、学校納付金の徴収事務についても段階的に本市が担うことより、教職員の多忙化改善を図り、子どもたちと向き合う時間を確保してまいります。

 そのほか、「GIGAスクール構想の推進」や、男女共同参画社会及び女性が活躍する社会の実現に向け、「日本女性会議2021in甲府を契機としたレガシー事業の構築」、また、こうふドリームキャンパス等の「こうふ開府500年レガシー事業」などに取り組んでまいります。

 7ページをご覧ください。
 基本目標2の「魅力があふれ人が集う活力あるまちをつくる」におきましては、本市が有する観光資源や魅力ある集客イベントを活かした賑わいを創出し、コロナ禍で落ち込んだ地域経済の活性化などに取り組んでまいります。

 はじめに、「宝石のまち甲府 ジュエリーツーリズム」であります。
 昨年11月に国内最大級の宝飾産業の展示会であるジャパン・ジュエリーフェアが本市で開催され、「宝石のまち」として国内外から大きな注目を集めたことを好機と捉え、工房体験や市内周遊を通じて、ジュエリーの産地としての魅力を発信するとともに、販路拡大やビジネスマッチングなどを行う「ジュエリーツーリズム」を実施し、宝飾産業の更なる振興を図ってまいります。

 次に、「まつり推進事業」であります。
 コロナ禍以前よりも多くの人が行き交い、甲府のまちに活力や賑わいが戻るよう、四季折々の魅力溢れるイベントを開催し、交流と賑わいのあるまちづくりを推進していまいります。

 次に、「結婚新生活支援事業」であります。
これまでも実施してきました、移住支援金や遠距離通勤・通学定期券の購入補助に加え、新たに、新婚世帯の新生活のスタートアップを支援するため、住居費や引越し費用を助成し、移住・定住の促進を図ってまいります。

 そのほか、「がんばろう甲府!最大20%戻ってくるキャンペーン(第4弾)」や「山のぼり・まち歩き促進事業」、「甲府城周辺地域活性化計画整備事業」などに取り組んでまいります。

 8ページをお開きください。
 基本目標3の「安全で安心して健やかに暮らせるまちをつくる」におきましては、新型コロナウイルス感染症への対応や各種福祉サービスの充実に加え、防災行動の支援や地域防災力の向上などに取り組んでまいります。

 はじめに、「新型コロナウイルス感染症のまん延防止」であります。
 市民の皆さまの「いのち」と生活を守るため、安全・安心にワクチンが接種できる体制の整備や、感染拡大期に備えて抗原検査キットを確保し、各種イベント等における参加者への事前検査やクラスター発生の恐れのある施設等において速やかに検査を実施できる体制を整備してまいります。

 次に、「健康づくりの推進」であります。
 高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施し、高齢者一人一人の状態に応じた生活習慣病予防や、地域の通い(かよい)の場等におけるフレイル予防などに取り組むとともに、国民健康保険加入者における40歳以上の5歳ごとの節目年齢に達する方の健診に係る自己負担額を無料化することにより、健診受診のきっかけをつくり、健康意識の向上や生活習慣病を予防・早期発見することで、更なる健康寿命の延伸につなげてまいります。
 更に、こころの健康を守るために、ひきこもり対策及び自殺対策の取組を進めてまいります。

 次に、「高齢者及び障がい者福祉の充実」であります。
 福祉センターや上九の湯ふれあいセンターの利用者の皆さまの更なる利便性の向上を図るため、全てのトイレを洋便器化してまいります。
 また、日常生活を営むために医療が必要な障がい児等が、適切な相談支援を受けることができる仕組みを構築するためのコーディネーターを配置してまいります。

 次に、「消防団員活動の充実」であります。
 地域の消防・防災体制の中核的役割を果たす存在であります、消防団員の処遇改善を図るため、年額報酬を増額するとともに、災害出動手当を創設、また、老朽化した北新分団本部拠点施設の建替えに伴う実施設計などを行い、消防団活動の充実及び強化を図ってまいります。

 そのほか、「防災・危機管理対策の推進」として、わが家の防災マニュアルのリニューアルや、改訂した洪水ハザードマップの全戸配布などを実施してまいります。

 9ページをご覧ください。
 基本目標4の「自然と都市機能が調和する快適なまちをつくる」におきましては、自然環境の保全と地球温暖化対策の推進に加え、市民生活の利便性を高め、市域全体の活性化につながる都市基盤の整備などに取り組んでまいります。

 はじめに、「クリーンエネルギーの普及・促進」であります。
 ゼロカーボンシティの推進のため、太陽光発電設備・蓄電池等の設置者に加え、新たに環境性能に優れた電気自動車の購入者に対しても補助をするとともに、「第三次甲府市環境基本計画」を策定するなど、地球温暖化対策に力強く取り組んでまいります。

 次に、「都市計画道路の整備」であります。
 甲府盆地をはじめ、県内経済を支える重要な役割を担うとともに、市民の皆さまの日常生活の活動基盤として必要不可欠な都市計画道路であります、「住吉四丁目善光寺線」及び「高畑町(たかばたけちょう)昇仙峡線」の2路線について、道路設計に着手してまいります。

 次に、「地域デザイン推進事業」であります。
 地域の特性を活かした将来像を実現するため、市民や事業者の皆さまの参画による官民連携のプラットフォームを構築する中で、甲府市都市計画マスタープランを踏まえた地域別の未来ビジョンの策定に取り組んでまいります。

 そのほか、「遊亀公園・附属動物園の整備」や「甲府駅周辺土地区画整理事業」などに取り組んでまいります。

 10ページをお開きください。
 「基本構想の推進」における主な事業につきましては、「SDGs推進事業」であります。
 誰一人取り残さない、持続可能でよりよい社会の実現に向け、今年度、庁内の推進戦略本部を立ち上げたところであり、来年度は新たに、SDGsの推進に取り組む市内事業所等を登録し、その事業者等の取組に対して助成を行うことにより、SDGsの一層の推進を図ってまいります。
 なお、当初予算の項目ではございませんが、今般、SDGsを原動力とした地域の活性化を図ることを目的として、ヴァンフォーレ甲府と今月27日のホーム開幕戦において、「SDGsの推進に関する連携協定」を締結することとなりました。
 今後はSDGsの理念のもと、協力関係を一層強化・発展させ、それぞれの有する資源を有効に活用する中で、更なる取組を進めてまいります。

 それでは予算の説明に戻らせていただきまして、次に、「デジタル化の推進」であります。
 行政手続きのオンライン化に伴うシステムを構築し、マイナンバーカードを活用した子育てや介護関係の申請を、オンラインで手続きすることができるようにし、市民の皆さまの利便性の向上を図るとともに、「AIOCR・RPA(エーアイ オーシーアール・アールピーエー)の導入」により、業務効率の向上や業務時間の縮減につなげ、職員の働き方改革を推進し、更なる市民サービスの向上を図ってまいります。

 そのほか、「マイナンバーカードの普及・促進」や「ふるさと応援寄附金の推進」などに取り組んでまいります。

 以上で、令和4年度当初予算の概要及びポイントについて、私から説明をさせていただきました。

 11ページ以降の説明及び、予算案件・条例案件等の詳細につきましては、それぞれ担当部長よりご説明いたします。

(企画財務部長)

 企画財務部長の深澤でございます。
 私からは、お手元の令和4年度当初予算案資料の11ページ以降について、「会計別」と「款別」に予算案の内容についてご説明させていただきますとともに、あわせて、令和4年3月補正予算案についてご説明いたします。

 「令和4年度甲府市当初予算案資料」の11ページ、「会計別当初予算一覧」をご覧ください。

 一般会計につきましては、先ほど市長からも説明があった主な要因により、対前年度比4.79%増の794億8,238万8千円としたところであります。
 特別会計につきましては、国民健康保険事業や介護保険事業、後期高齢者医療事業の増額、企業会計につきましては、地方卸売市場事業が減額となるなどにより、対前年度比1.53%増の768億9,148万1千円といたしましたことから、両会計を合わせた予算総額は、対前年度比3.16%増の1,563億7,386万9千円としたところであります。

 12ページをお開きください。
 次に、「一般会計歳入予算款別一覧」につきまして、主なものをご説明いたします。

 第1款 市税につきましては、市民税の増収などを勘案し、対前年度比5.23%増の284億8,696万1千円といたしました。

 第10款 地方交付税につきましては、地方財政計画などを勘案し、対前年度比5.69%増の98億7,750万円を見込んでおります。

 第14款 国庫支出金につきましては、新型コロナウイルスワクチンの接種に要する経費の増などにより、対前年度比9.78%増の148億50万8千円を見込んでおります。

 第17款 寄附金につきましては、ふるさと応援寄附金の増を勘案し、対前年度比25%増の20億円を見込んでおります。

 第20款 諸収入につきましては、学校給食費の公会計化の導入に伴う実費徴収金の増などにより、対前年度比23.34%増の19億2,868万4千円を見込んでおります。

 13ページをご覧ください。
 次に、「一般会計歳出予算款別一覧」につきまして、主なものをご説明いたします。

 第2款 総務費につきましては、対前年度比4.44%増の87億7,000万2千円となっており、ふるさと納税における返礼品等の経費などを計上いたしました。

 第3款 民生費につきましては、対前年度比2.09%増の336億5,615万3千円となっており、社会保障関係に係る経費などを計上いたしました。

 第4款 衛生費につきましては、対前年度比5.75%増の102億439万9千円となっており、ワクチン接種等の感染拡大防止に係る経費などを計上いたしました。

 第7款 商工費につきましては、対前年度比27.70%増の9億1,879万3千円となっており、消費喚起や誘客促進に係る経費などを計上いたしました。

 第8款 土木費につきましては、対前年度比5.90%減の43億2,259万5千円となっており、緑が丘スポーツ公園の整備に係る経費などを計上いたしました。

 第10款 教育費につきましては、対前年度比10.74%増の61億1,143万7千円となっており、緑が丘スポーツ公園陸上競技場の二種公認工事に係る経費などを計上いたしました。

 また、先ほど市長から説明がありました主な新規事業・拡充事業の内容につきましては、14ページ以降に各款別に整理し、記載しておりますので、ご参照ください。

 令和4年度当初予算案の説明は以上となります。

令和4年3月甲府市議会定例会補正予算概要について

(企画財務部長)

 続きまして、令和4年3月補正予算案の概要について、ご説明いたします。
 お手元の資料3「令和4年3月甲府市議会定例会補正予算概要」をご覧ください。

 はじめに(1)の補正予算集計、令和3年度補正予算でありますが、①一般会計(第15号)専決処分が2億5,683万8千円、②一般会計(第16号)が31億3,753万円、③国民健康保険事業特別会計(第3号)が 2,401万1千円、④住宅新築資金等貸付事業特別会計(第1号)及び、⑤介護保険事業特別会計(第3号)は、財源更正であります。
 (6)病院事業会計(第3号)は 2,177万5千円となり、合わせまして34億4,015万4千円の増額補正となっております。

 続きまして、(2)の補正予算の内容について、ご説明いたします。

 はじめに、(1)の専決処分ですが、先ほど市長から説明があったとおり、第4款衛生費は、感染症の行政検査に係る経費、第7款商工費は、市内事業者への応援金の給付に係る経費について、2月4日に専決処分したものであります。

 次に、(2)の一般会計補正予算につきまして、主なものをご説明いたします。

 第2款 総務費は、No.5の減債基金積立金において、将来の公債費の負担に備えるための基金への積立金の増額が主なものであります

 2ページをお開きください。
 第3款 民生費は、No.25の放課後児童クラブ事業費において、放課後児童支援員等の処遇改善を行うための経費の増額が主なものであります。

 第4款 衛生費は、No.33の感染症対策事業費において、新型コロナウイルス感染症患者の入院医療費の公費負担に係る経費の増額が主なものであります。

 3ページをお開きください。
 第8款 土木費は、No.40建築物耐震化支援事業費において、耐震診断や改修等が、当初の見込みを下回ったことに伴う経費の減額が主なものであります。

 4ページをお開きください。
 第10款 教育費は、No.48及びNo.49の小中学校の老朽化リニューアル事業費において、小中学校の校舎の大規模改修等の経費を、前倒しで実施するための経費の増額が主なものであります。

 次に、特別会計について、主なものをご説明いたします。

 ③国民健康保険事業 特別会計補正予算につきましては、人間ドック委託料の追加などに伴い、予算を増額するものであります。

 ⑥病院事業会計補正予算につきましては、院内での感染拡大防止対策等に要する経費への追加などに伴い、予算を増額するものであります。

 5ページをお開きください。
 (3)の新型コロナウイルス感染症対応策関連経費につきましては、資料記載の通りであります。

 次に、(4)の一般会計 繰越明許費につきましては、①の専決処分を行いました、第7款「商工業推進事業」の追加のほか、次ページにまたがりますが、②の第2款 総務費「戸籍住民基本台帳費」の他25件の追加及び5件の変更であります。

 6ページをお開きください。
 (5)の一般会計 継続費につきましては、資料記載のとおりであります。

 説明は以上でございます。

令和4年3月甲府市議会定例会提出予定案件表について

(行政経営部長)

 行政経営部長の長坂でございます。
 私からは資料1の予定案件表に基づき、予算案件以外の条例案件等につきまして、番号に沿って、その概要をご説明申し上げます。

 それでは、資料1予定案件表の2ページをお開きください。
 NO.21につきましては、企業版ふるさと納税制度による寄附金を、まち・ひと・しごと創生寄附活用事業に要する経費に充てるための基金を設けるものであります。

 次に、NO.22につきましては、「公職選挙法」の一部改正に準じ、選挙公報の掲載文を、電子データで提出することを可能とするものであります。

 次に、NO.23につきましては、「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律」の施行に伴い、規定の整備を行うものであります。

 次に、NO.24につきましては、一般職の国家公務員の勤務時間、休日及び休暇に関する制度に鑑み、不妊治療のための休暇を設置する等の改正を行うものであります。

 次に、NO.25につきましては、「株式会社日本政策金融公庫が行う恩給担保金融に関する法律」の一部改正に伴い、規定の整備を行うものであります。

 次に、NO.26につきましては、恩給法の一部改正に準じ、規定の整備を行うものであります。

 次に、NO.27につきましては、非常勤の消防団員の処遇の改善を図るため、年額報酬の引上げ等の改正を行うものであります。

 次に、NO.28につきましては、「消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律」の一部改正に伴い、規定の整備を行うものであります。

 次に、NO.29につきましては、厚生労働省令の施行に伴い、サテライト型住居に関する基準を定める改正を行うものであります。

 次に、NO.30につきましては、厚生労働省令の一部改正に伴い、規定の整備を行うものであります。

 次に、NO.31につきましては、厚生労働省令の一部改正に伴い、規定の整備を行うものであります。

 次に、NO.32につきましては、地方自治法の規定に基づき、包括外部監査契約を締結するものであります。

 次に、NO.33につきましては、「善光寺砂田橋線」について市道に認定し、維持管理を行うものであります。

 ここまでが、2月18日までに送付する案件であります。

 次に、NO.34につきましては、国家公務員の育児休業取得に関する制度に鑑み、育児休業等の取得に係る改正を行うものであります。

 次に、NO.35につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う厳しい社会状況等に鑑み、引き続き常勤の特別職の給料を減額して支給するため、所要の改正を行うものであります。

 3ページをお開きください。
 NO.36につきましては、令和3年山梨県人事委員会の報告に鑑み、獣医師に対する初任給調整手当を支給する改正を行うものであります。

 次に、NO.37につきましては、「国民健康保険法」等の一部改正に伴い、未就学児の被保険者均等割額を減額するとともに、保険料の賦課限度額を引き上げる等の改正を行うものであります。

 次に、NO.38につきましては、一般職の国家公務員の勤務時間、休日及び休暇に関する制度に鑑み、本市の学校職員に不妊治療のための休暇を設置する改正を行うものであります。

 次に、NO.39につきましては、委員の任期満了に伴い、後任の委員の選任について、議会の同意を求めるものであります。

 次に、NO.40からNO.43までの「債権の放棄」につきましては、市営住宅使用料及び地方卸売市場の使用料について、債権を回収できる見込みがないため、債権を放棄するものであります。

 ここまでが、2月28日に送付を予定している案件であります。

 その他、案件表欄外に記載の報告事項1件につきましては、和解及び損害賠償に係る専決処分についての報告であります。

 私からは、以上でございます。

発表項目の質問について

(記者)
 スクールソーシャルワーカーが1名増員だと思いますが、何人から何人になるのか教えていただきますか。

(企画財務部長)
 来年度1名増員いたしましたので、1名から2名になります。

(記者)
 ヤングケアラーの問題について、今回新規として予算に織り込まれていると思いますが、どのようにこの問題についてとらえているか教えていただきますか。

(市長)
 全国的にヤングケアラーの問題が、今年度あるいは昨年度頃から、非常に顕在化しております。
 顕在化させるということは非常に大事なことであります。
 県のほうでも実態調査を今年度行い、その結果と方針を出してくれております。
 私ども甲府市も、すでにヤングケアラーという言葉が出てくる前から行っている部分もありますが、さらにヤングケアラーといわれる子どもたちが、どのような実態であり、苦労されているのか、困っているのか、そしてどのように手を差し伸べていけば一番効果的なのかということを、しっかりと子ども未来部、福祉保健部、教育部が連携しながら進めていきたいと思っております。

(記者)
 コロナ対策に関してですが、今年度の補正予算としても数々行われていると思いますが、新年度で新しい対応というのは、どういったことになるのでしょうか。補正予算で行われているものがほとんどでしょうか。

(市長)
 今、オミクロン株の出現ということで、一生懸命対応しておりますけれど、補正予算で行わせていただいたPCR検査、あるいは新年度に跨って今度は抗原検査キットの準備等、今までの延長線でやっている部分がほとんどであります。
 先ほども申し上げましたけれど、非常に先行きが不透明である厳しい状況でありますので、何とかできる対策をすべて行い、コロナに打ち勝っていける新年度にしたいということで、また、アンテナを高くして国や県の動向等をしっかり見極めて、あるいは連携をしてやっていける体制づくりをしているところであります。

(記者)
 消防団員の待遇改善について伺いたいのですが、報酬の増額というのは具体的にどういった内容なのか詳しく教えていただきますか。

(市長)
 年額という形で支給しておりますけれど、消防団員個人に支払わせていただくものについて、増額をしていこうと思っております。
 災害等でそれぞれの地域で、一番力なっていただいておりますので、個人の皆さまに支払う金額を増額していくということと、今まで1回の出動ごとに災害出動手当を支給しておりましたけれど、さらに時間を細分化して、時間によった形で支給し、総額で増額をしていけるような形をとらしていただこうと思っております。

(記者)
 具体的な金額はまだこれからということでしょうか。

(行政経営部長)
 先ほど条例案件で説明させていただきましたが、提出予定案件表のNO.27、消防団員に関する条例改正について、この改正の中で具体的にその金額等について記載がありますので、議案第29号を見ていただければわかりますが、金額の引き上げに関しましては、役職に応じてそれぞれ金額を増額しております。また、出動報酬につきましても、これまでは災害出動等で1日いくらという設定をしておりましたが、先ほど市長から申し上げた通り、災害への出動に関して、時間単位で支給していく内容になっております。

(記者)
 新規である地域デザイン推進事業について、地域の特性を活かした将来像を実現する未来ビジョンの策定ということですが、どのようなビジョンを描いていくのかと、どのようなやり方をしていくのか、具体的にあれば教えていただきたいです。

(市長)
 甲府だけではなく、どこの市町村も同じだと思いますが、行政だけではなく地域住民の皆さん、あるいは企業や団体の皆さんと一緒にやっていかなければ、持続可能なまちづくりができないという課題に直面しているのではないかと思います。
 先ほど予算の中でも、扶助費といいますか、社会保障関連費用がもう半分近くを占めている状況で、これからもさらに上がっていくことが予想されるわけでありますけれど、そのような中、甲府の場合、各学校地区に自治会があり、自治会連合会が約30ありますが、そういったエリアの中で、それぞれの地域やその中を5つのブロックに分けていろいろな取り組みを今までも行っております。
 その31の各自治会連合会のエリアが今どういう人口の構成なのか、どういう特色があるのかということを整理し、これからどのようにまちづくりを進めていくのか、あるいは自治会の活動を進めていくのか、行政としてどういうことを進めていくのかということを、今取りまとめをしている最中であります。
 地域の皆さんと、コロナ禍の中で対面していろいろな意見交換ができない状況が続いておりますけれど、そのコロナ禍の状況を見ながら、地域のリーダーの皆さんや様々な団体のリーダーの皆さんとそういった課題について、積極的に意見交換を行い、課題解決を生み出していこうという取り組みをしていくためのビジョンづくりを進めておりまして、新年度に表だしをしていこうと思っております。

(記者)
 行政だけではなくて、民間企業や一般市民も巻き込んだ形でやっていき、例えば作ったビジョンを市の総合計画などに反映させていくという思いもあるのでしょうか。

(市長)
 現在第6次総合計画を行っておりますけれど、第6次総合計画を作る時も、やり方は違いますが、様々な市民の皆さんの声や地域の課題を整理し、取り上げてきました。
 次の総合計画にももちろん反映させていくことになると思いますし、直面する課題や地域で困りごともあると思いますから、そういったことについて、未来についても現在のことについても情報を共有して、課題解決について、一緒にどういうことができるか、または地域組織では何をするのか、行政としてどのようにするのかということが、表出しすることで出てくると思いますので、出てきた課題について、また一緒に課題解決に向けて話ができる、そんな土台づくりをしていきたいと思っております。

(記者)
 すこやか子育て医療費助成の対象拡大について、このタイミングで対象を拡大する理由について教えてください。

(市長)
 市長に就任して2期目、7年でありますけれど、このことについては、絶えず調査を行い、また庁内討議を重ねてきました。
 就任し、中学3年生まで対象を拡充し、その後どのようにしてくかということも、庁内討議をし、議会の中でもいろいろなご提言をいただいております。
 コロナ禍で医療費のほうも、子どもたちへの負担も、子どもを持つご家庭の負担も厳しいと思いますし、どのようにしていくかということを探っている状況であります。
 また、システムの改修も含め、医師会や、様々な関係団体ともコロナ禍の中で、なかなか協議をする機会もない中で、水面下で話をさせていただきながら、こういう形をとらせていただき、今般、新年度中には何とか拡充をしていこうという結論に至り、予算と議案を提出させていただいたという経過になります。

(記者)
 時期ははっきり決まっていないということでしょうか。

(市長)
 できるだけ早く時期を決めていきたいと思っておりますけれど、今の時点では新年度中という形で準備を進めております。

(記者)
 資料9ページのクリーンエネルギーの普及・促進について、電気自動車の購入補助ですが、これは具体的にはどんな形で補助されるのでしょうか。

(企画財務部長)
 電気自動車の購入補助ですが、すでに国においては、電気自動車に上限を加えながら補助金を出しておりますが、それに合わせまして、甲府市といたしましても、環境性能に優れた電気自動車の購入者に対して、1台当たり10万円を補助金として支給させていただくという制度でございます。

(記者)
 市長にお伺いしますが、今回税収も上振れを見ていますし、経済状況について特にコロナの影響がどういう形になって、甲府市の経済活動をどのように見てらっしゃるのか、お願いします。

(市長)
 先ほど先行きがなかなか見えないと申し上げましたけれど、まさに経済状況について厳しいと思っております。
 しかしウィズコロナということで、様々な新しい生活スタイルや、あるいはコロナ禍において頑張っていただいている企業も、企業収益を上げている企業もありますから、そういった方々を応援しながら、飲食店あるいは様々なサービス業が大変疲弊しておりますので、事業継続に向け、できる限り国、県と連動した支援を行いながら、新年度を一緒に頑張ってまいりたいと思っております。
 税収については、コロナ禍以前には及びませんけれど、ある程度税収確保ができておりますので、さらに様々な応援制度を活用していただきながら、頑張っていただき、甲府としても応援ができるような体制を継続していきたいと思っております。

(記者)
 その前提となる新型コロナの感染状況について、当然見えない部分ありますが、この予算を作るときに感染状況をどういった前提で作っているのか、教えてください。

(市長)
 少し前は、子どもを取り巻く環境から由来する感染拡大が非常に多くなっておりました。
 学校や保育所、子どもを持つ家庭からという感染状況が多かったですが、現在はまた全世代に分散している状況があります。
 加えて、高齢者施設や子どもの施設でのクラスターも若干出ておりますから、全くもって予断を許しませんが、3回目ワクチン接種の促進、そして昨日もWeb会議において様々な検討を行いましたが、感染予防対策を徹底する中で、私どもができることは、少しでも早くピークアウトを迎えるということに尽きると思います。この時期になりましたので、今年度中にピークアウトを迎えることは厳しい状況でありますけれど、少しでも早く、市民の皆さんや様々な団体の皆さんと協力して、職域接種や大規模接種も始まってきておりますから、そういった様々なものを最大限活用してコロナ禍を乗り越えていきたいということであります。

(記者)
 学校給食費の公会計化について、全国的な流れだと思いますが、今導入するためのメリットについて、資料に教職員の多忙化改善とありますが、一方で市側の業務負担が増えると思われますが、メリットを教えてください。

(市長)
 メリットは何と言っても教職員の皆さんの子どもに向かい合う時間が増えるということでありまして、教育以外の部分で教職員の皆さんが取られる時間が非常に多いということも、学校現場や教育委員会からもお話をいただいております。
 そして市が担うことで市の方の負担が多くなるということでありますが、これも2年ほど前から準備を進めており、システムをしっかりと改修し、そのシステムに乗っていけば当初の負担があっても、平準化されると思っております。
 このことが始まることで、他の学校納付金についても、このシステムに乗っていくという形がとれると思いますので、学校現場、教育現場から非常に要望も多かったこのことについて、今年、準備が整って4月から開始できることから、ギガスクール等での新しいITを利用した授業などに注力していただけると考え、踏み切らせていただきました。

(記者)
 新規とある山のぼり・まち歩き促進事業で、市内周遊を促進するための取組というのはどんなものなのか、何か新しいものを作るものなのかお伺いしたい。

(産業部長)
 これにつきましては既存のアプリを使いまして、デジタルスタンプラリーを行うイメージです。
 山に数ヵ所、まちの中も数ヶ所スタンプポイントを用意し、山もまちも歩き周遊していただき、スタンプを集めた方に景品などを用意し、周遊を促進させる事業を考えております。

(記者)
 新規とある宝石のまち甲府「ジュエリーツーリズム」ですが、販路拡大やビジネスマッチングというのは、どういったところを対象にしていくのか少し詳しく教えてください。

(市長)
 国内最大級のシェアを誇る甲府は宝石のまちということでありますけれど、かつては昇仙峡で水晶を作っており、そして、甲府市内でも研磨場がたくさんありまして、恒常的に多くの人がそれに従事していたという歴史もあります。
 しっかりとそのことをアピールしていきたいという思いであり、ただコロナ禍でありますのでなかなか対面販売は厳しいですが、対面ではない通信販売やテレビショッピングなど様々な形で甲府の宝飾業が頑張っていただいております。
 先ほど申しましたが、昨年11月には、コロナ禍で延期になっておりましたジャパンジュエリーフェアを甲府で開催することができました。
 加えて、何年か前にタイ国に行きまして、タイ国政府と私ども甲府市で互いのジュエリー産業に対する支援をしていくため、昨年、ウェブでありますけれど連携協定を結ばせていただきました。
 そういったものを取り入れながら可能なら甲府へ来ていただき、来ていただける状況でなければウェブでというマッチングを含めて、このまちの中の様々な宝飾業界に関係する場所を歩いていただき、紹介させていただくなど、様々な角度からジュエリーを紹介していこうと考えており、そのうちの一つがこのジュエリーツーリズムということであります。
 今までは、子どもたちに研磨体験や工房体験をさせていただきました。
 またバスでのツーリズムで、宝飾会社を訪れていただきましたけれど、それをさらにこのコロナ禍において、磨きをかけながらアピールしていくため、事業化していこうと思っております。

その他の質問について

(記者)
 昨年11月に認定が出された甲府市の職員の方の公務災害についてお伺いします。
 地方公務員災害補償基金の山梨県支部が過労死ラインを超える労働による精神的負荷が原因として職員の公務災害が認定されていると思いますが、これについて改めて市長の受け止めをお伺いできますでしょうか。

(市長)
 その認定をするところが、認定をしたという話は聞いております。
 今資料はございませんが、そのことにつきましては、重く受けとめさせていただいております。
 今までも、その認定を申請する当事者の方に寄り添って、対応してまいりましたので、そのことについては、そういう結果が出たということを重く受けとめさせていただき、また、今後についてはどういう対応になるのか、行政経営部と話し合いをしていきたいと思っております。
 以上です。

(記者)
 この職員の方の他にももう1人の方が申請を出されていると思いますが、改めて長時間労働の実態があったということについて、今どのような対策をされ、受け止めていらっしゃいますでしょうか。

(市長)
 何度も申し上げておりますが、長時間労働抑制のための様々な取り組みを甲府市として行っております。
 または、職員組合と一緒になってやらしていただいたこともありますけれど、その結果が少しではありますが、年次休暇の消化や、超過勤務の縮減に繋がっていると報告を受けております。
 その流れをしっかりと定着させていき、さらに、目標を持って進めていきたいと思っております。
 また、超過勤務に関しては、部局内の職場で、管理をする上司の皆さんがしっかりと把握する取り組みも徹底をして行うように指示をしておりますし、パソコンについても、超過勤務を行う場合にはしっかりと管理できるように、あるいは、できる限り必要がない超過勤務を行わないよう、システムを作らせていただきました。
 これからも長時間労働の抑制に向けて、しっかりと対応していきたいと思っております。

(記者)
 こうした状況についての取材の中では、まだ時間外勤務を適切に記録していないと答えている方もいらっしゃると思いますが、こちらの対策で十分と考えてらっしゃるのでしょうか。

(市長)
 部署によっては、コロナ禍の中で大変な部署もあり、できる限りそういった部署に負担が偏らないよう、流動体制や、あるいは第6波では事業継続体制をとるなど、それぞれの職場で今どうしてもやらなくてはならない仕事だけに業務を絞り、そちらの方へ流動させる形をとりながら、応援体制をとってやってきております。
 また、日常業務につきましては、できる限り超過勤務をしないよう、これからも行政経営部を中心に、各職場に意識啓発を重ねて行っていきたいと思っております。

(記者)
 任期最終年度の予算ということで、とは言えあと1年で成果が出るものばかりではないと思いますが、それを踏まえて、次の任期への気持ちに何か変化がありましたら教えていただければと思います。

(市長)
 任期最終年度ということで、コロナ禍だったからできなかったということはなるべくないようにしたいと、大変厳しいですけれど、何とか子ども輝くまち、市民が生き生きと暮らせるまちづくりがコロナ禍にあっても、進めてまいりたいと思っております。
 そして、市民の皆さんにも納得いただいて、やっていこうという思いを持っていただけるような市民と協働するまちづくりを進めるつもりでおりましたけれど、なかなかコロナの影響で、お会いしたり、議論したりする機会がありませんでしたので、そういった意味では、コロナの状況を見ながら少しでも市民の皆さんの意見を直接お聞かせいただけるようなことを求めていければありがたいと思います。
 その中で、最終年度はできる限り事業の推進を行いたいと思っております。
 以上であります。

(記者)
 最終年度の事業についても、中長期的に見ていかなければいけないものもあると思いますので、さらに、3期目についての方向というのはどんなものか、お聞きしたいです。

(市長)
 先ほどヤングケアラーのところで言葉が足りなかったのですが、2期目の最初に、子ども未来応援条例も作らせていただきました。
 まさにその中で、そういうことをやっていればヤングケアラーは出現しないのではないかという思いもあるのですが、実際はそうじゃないということでありますから、やってきた事業、約束してきた思いをしっかりと成就させることに尽きると思います。
 ただ、あと1年ということでありますから、その途中ということもあると思いますし、準備段階でありコロナ禍でできないということもあります。
 特にイベント関係は、本当に厳しいですけれど、しかしその種を蒔いて、芽を出させて、その方向性をしっかりと市民の皆さまに見ていただき、これでいこうということであれば、きっと1年が過ぎても、根づいていくと思いますので、そのことは、あと1年であろうとあと3年であろうと、しっかりと進めていくことが大事だと思いますので、この予算を基に議会の皆さんといろいろな議論をさせていただきながら、事業化し、その事業がすべて市民の皆さんの幸せ、元気、笑顔に繋がるような令和4年にしたいと思っております。

(以上)

 

言葉遣いや明らかな言い間違い、言い直しがあったものなどを整理した上で掲載しています。

(作成:甲府市情報発信課)

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