ホーム > 健康・福祉・子育て > 健康・医療・衛生 > 健康づくり > 健康コラム > 冬の入浴中の事故(ヒートショック)にご注意ください!

更新日:2024年12月23日

ここから本文です。

冬の入浴中の事故(ヒートショック)にご注意ください!

気象庁の発表によると、2024年~2025年にかけての冬は、ラニーニャ現象の発生で記録的な暖冬となった昨年と比べて寒くなることが予想されています。
寒い季節、入浴中に気を失い、浴槽の中で溺れる事故が多くなります。
ヒートショックに高齢者は注意が必要です。
入浴中に溺れて亡くなる方は、交通事故で亡くなる方の約2倍とも言われています(政府広報より)。
入浴時の事故が多くなる原因の一つは、急な温度差による血圧の急激な変化によるダメージ、いわゆるヒートショックによるものです。
ヒートショックは気温差の激しい場所を何度も行き来すると、血圧が頻繁に上がったり下がったりを繰り返します。こうした急激な血圧の変動によって心臓に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞につながってしまうと考えられています。

以下、政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」2024年4月9日より

安全に入浴するために確認しましょう

これから冬にかけて、家の中でも冷え込みや温度差が生じやすく、事故が起こりやすい季節です。
この機会に、安全に入浴するための以下の点について確認しておきましょう。

1.入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく

急激な血圧の変動を防ぐため、お風呂を沸かすときに暖房器具風呂1などを使い脱衣所や浴室内を暖めておきましょう。浴室に暖房設備がない場合は、「湯を浴槽に入れるときにシャワーから給湯する」、「浴槽の湯が沸いたところで、十分にかき混ぜて蒸気を立て、ふたを外しておく」など、できるだけ浴室内を暖め寒暖差が少なくなるように工夫しておきましょう。

2.湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にする

風呂2熱いお湯や長湯が好きな人は注意しましょう。例えば、42度のお湯で10分入浴すると、体温が38度近くに達し、高体温などによる意識障害を起こす危険が高まります。
お湯の温度は41度以下にし、お湯につかる時間は10分までを目安にし、長時間の入浴は避けましょう。
温度計やタイマーなどを活用して、湯温、部屋の温度、入浴時間など普段意識しにくい部分について「見える化」することもおすすめです。
また、かけ湯をしてからお湯に入りましょう。心臓から遠い足先のほうから肩まで徐々にお湯をかけてお湯の温度に体を慣らすと、心臓に負担がかからず血圧の急激な変動を防げます。

3.浴槽から急に立ち上がらない

風呂3入浴中には体に水圧がかかっています。その状態から急に立ち上がると体にかかっていた水圧がなくなり、圧迫されていた血管が一気に拡張し、脳に行く血液が減ることで脳が貧血のような状態になり、意識を失ってしまうことがあります。浴槽から立ち上がった時に、めまいや立ちくらみを起こしたことがあるかたは要注意です。浴槽から出るときは、手すりや浴槽のへりなどを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。

4.食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける

風呂3特に、高齢者は、食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することがあるため、食後すぐの入浴は避けましょう。飲酒によっても一時的に血圧が下がります。飲酒後はアルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。また、体調の悪いときや、精神安定剤、睡眠薬などの服用後も入浴は避けましょう。

5.お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける

風呂4入浴中に体調の悪化などの異変があった場合は、家族などの同居者に早く発見してもらうことが重要です。そのためにも入浴前に家族にひと声かけてから入浴するようにしましょう。

6.家族は入浴中の高齢者の動向に注意する

家族は、高齢者が入浴していることを気にかけておき、「時間が長い」、「音が全くしない」、「突然大きな風呂5音がした」など何か異常を感じたらためらわずに声を掛けるようにしましょう。

このほか、入浴による脱水症の予防のために、入浴の前後に水分も補給しましょう。

風呂場で倒れている人がいたら

もし、浴槽でぐったりしている人(溺れている人)を発見したら可能な範囲で対応しましょう。

  1. 浴槽の栓を抜く。大声で助けを呼び、人を集める。
  2. 入浴者を浴槽から出せるようであれば救出する。出せないときは、ふたに上半身を乗せるなどして沈まないようにする。
  3. 直ちに救急車を要請する。
  4. 浴槽から出せた場合は、両肩をたたきながら声を掛け、反応があるか確認する。反応がない場合は呼吸を確認する。
  5. 呼吸がない場合には胸骨圧迫を開始し、救急車の到着まで続ける。人工呼吸ができるようであれば、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返す。

よくある質問

「特によくある質問」にお探しの情報はございましたか?
上記以外のよくある質問が掲載されている「よくある質問コンテンツ」をご活用ください。
ご不明な点は、よくある質問内のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

よくある質問入り口

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

保健衛生総室地域保健課保健予防係

〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号(健康支援センター2号館1階)

電話番号:055-237-2505

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?
このページの情報は見つけやすかったですか?
このページの情報はわかりやすかったですか?