更新日:2024年8月23日

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エムポックスについて

2023年5月26日に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更されました。

エムポックスは、1970年にザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初めて人への感染が報告されました。それ以降、アフリカ中央部から西部にかけて主に発生が見られていました。

2022年5月以降、従前のエムポックス流行地域への渡航歴のないエムポックス患者が欧州や北米等の世界各地で報告されています。日本国内では、2022年7月に1例目の患者が確認されています。その後散発的に発生が報告されていましたが、2023年に入り患者報告数の増加がみられ、その後も散発的な患者の発生が報告されています。

なお、2024年8月14日、世界保健機関により、コンゴ民主共和国及び周辺国におけるエムポックスの急激な感染拡大について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」が宣言されました。

感染経路

主に感染した人や動物の皮膚の病変・体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)、患者と近くで対面し長時間の飛沫に晒された場合、患者が使用した寝具等に触れた場合等により感染します。

具体的には

  • エムポックスに感染している人の発疹、水ぶくれ、かさぶたに直接触れる
  • エムポックスに感染している人の使用したもの、布地(衣服・寝具・タオルなど)、ドアノブやデスクなどに触れる
  • エムポックスに感染している人の咳やくしゃみなどにより唾液がかかる など

症状と治療

症状

  • 潜伏期間は5〜21日(通常7〜14日)とされています。
  • 発疹(皮膚だけでなく口腔や陰部などの全身の粘膜にも生じることがある)、発熱、頭痛、背中の痛み、ひどい脱力感、リンパ節の腫脹、筋肉痛、倦怠感、咽頭痛、肛門直腸痛など
  • 多くは2〜4週間ほど症状が続いた後自然に回復しますが、まれに重症化することがあります。

※症状の現れ方には個人差が大きいとも言われています。

エムポックスを疑う症状があった場合はどうすればよいか?

  • エムポックスを疑う症状が見られた場合、かかりつけ医に相談してください(受診前に電話でエムポックスへの不安がある旨をお伝えください)。
  • かかりつけ医がいない場合はお住まいの地域の保健所へご相談ください。

治療

  • 基本的には対症療法です。
  • エムポックスウイルスに効果のある治療薬は日本国内で流通していませんが、臨床研究でエムポックスの患者を対象に投与できる体制が構築されています。

予防方法

  • 手指衛生(流水と石けんによる手洗い、擦式アルコール性手指消毒薬での消毒)。
  • マスクの着用など咳エチケット。
  • 発疹などがみられた際は、リネン類の共有を避け、他の人と肌や顔を接しないようすること。

よくある質問

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お問い合わせ

生活衛生室医務感染症課感染症係

〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号(健康支援センター2号館2階)

電話番号:055-237-8952

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