更新日:2024年11月14日

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マイコプラズマ肺炎について

マイコプラズマという細菌による呼吸器感染症です。一般的な肺炎と異なり、学童期から成人にみられ、高齢者には少ない感染症です。ほとんどが軽症で自然に治ることもありますが、ごく稀に重症化することがあります。

以前は、4年に一度のオリンピック開催年に定期的に流行していたため「オリンピック肺炎」と呼ばれたこともありますが、最近はその傾向はなくなりました。

2020年に新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まって以降、大きな流行は確認されていませんでしたが、2024年になり全国的な流行がみられています。

感染経路

飛沫感染(咳やくしゃみ、会話をした際などに飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことによる感染)や接触感染(感染している人との接触や、ウイルスがついている手指や物品を触ったりなめたりすることによる感染)で感染します。

  • 患者と濃厚に接する家庭内、もしくは、職場内などの小集団でしばしば拡がりますが、インフルエンザのように短期間で地域での大規模な感染拡大が起こることは稀であるとされています。
  • 学校等の施設で流行を引き起こしやすいことから、長期休み明けなどは注意が必要です。さらに子どもが学校等で感染し、家庭に持ち込むことによる家庭内感染事例も多く発生しています。

症状と治療

症状

  • 潜伏期間は感染してから2〜3週間と言われています。
  • 発熱、倦怠感、頭痛、咽頭痛などの症状が出始めて、数日後に咳が出てきます。
  • 咳は、痰を伴うことが少ない乾いた咳が特徴的であり、解熱後も長く持続することがあり、「長引く頑固な咳」と表現されることもあります。
  • 稀ではありますが、呼吸器症状以外にも中耳炎、皮疹、心筋炎、ギランバレー症候群など、肺以外の病気を合併することもあります。

※風邪のような症状、咳がある、周囲に同様の症状の方がいるという場合は、マイコプラズマに感染している可能性があるため、近くの医療機関を受診してください。なお、医療機関を受診する際は、受診する前に医療機関に連絡をしてから受診することをお勧めします。

治療

  • 抗菌薬(抗生物質)による化学療法が基本となります。
  • マイコプラズマ肺炎の診断がなされ、抗菌薬で治療が行われた場合、一般的には2〜3日で解熱することがほとんどですが、解熱しない、咳、その他の症状が悪化する場合は、再度、医療機関にご相談ください。

予防方法

  • 咳エチケット(マスクの着用など)や換気を行いましょう。
  • 流水・石鹸による手洗いやアルコールによる手指衛生を行いましょう。

よくある質問

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よくある質問入り口

お問い合わせ

生活衛生室医務感染症課感染症係

〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号(健康支援センター2号館2階)

電話番号:055-237-8952

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