ホーム > 健康・福祉・子育て > 健康・医療・衛生 > 感染症 > 疾患別情報(感染症別情報) > ウイルス性肝炎(B型・C型)について
更新日:2024年7月25日
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肝臓は、消化管から取り込んだ栄養を利用しやすい形に変えたり、毒物を分解したり、体内の物質のバランスを維持したりなど、生命を支えるために重要な多くのはたらきを担っています。
さまざまな原因で肝臓の細胞が壊れたり、その働きが損なわれたりする状態が「肝炎」です。
肝炎の原因には、ウイルスやアルコール、薬物、自己免疫などがあります。その中で、他人に病気が伝播する(感染する)可能性があるものとして「ウイルス肝炎」があります。
ウイルス性肝炎は、A・B・C・D・E型などの肝炎ウイルスの感染によって起こります。本ページでは、肝硬変や肝がんへと進行するリスクがあるB型肝炎とC型肝炎について取り上げます。
主に血液や体液を介して感染します。
B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染力は異なります。
医療現場で、ウイルス肝炎の患者さんの血液のついた注射針を医療従事者が自分の手や指に刺してしまった場合に、その医療従事者が肝炎ウイルスに感染する確率は、B型肝炎ウイルスの場合は30%に達するとされていますが、C型肝炎ウイルスの場合は2〜3%とされています。この違いは、ウイルスの感染力の差によると考えられています。
しかし、どちらのウイルスも感染を起こすことに変わりはないため、前述の感染予防に努めることが大切です。
B型肝炎とC型肝炎の治療は、かつては難しいものでしたが、現在ではウイルスの排除や制御が可能になってきています。
B型肝炎は、インターフェロン治療や核酸アナログ製剤の投与によりウイルス量を減らすことができ、ウイルス伝播(人に感染させる)の可能性も非常に小さくすることができます。
C型肝炎は、インターフェロン治療やインターフェロンフリー治療により9割以上の方でウイルスを排除できるようになりました(ウイルスが排除されれば伝播の可能性はゼロになります)。
なお、治療については治療費助成制度があります。詳しくはこちらをご覧ください(山梨県ホームページ:山梨県肝炎治療費助成事業について)。(別サイトへリンク)
肝臓は「沈黙の臓器」といわれています。肝炎ウイルスに感染していても、自覚症状がないまま進行する恐れがあります。肝炎は放置しておくと、肝硬変や肝がんに進行していきます。早期に適切な治療を行うことで、肝硬変や肝がんへの重症化を予防することが可能です。
そして、肝炎ウイルスに感染しているかどうかは検査を受けなければ分かりません。ウイルスに感染しているかどうか血液検査をすることが必要です。
無料・匿名で肝炎ウイルス検査を実施しています(事前予約が必要)。
詳しくはこちらをご覧ください(甲府市ホームページ:肝炎ウイルス検査)。
甲府市に住民票がある40歳以上の方で1度も検査を受けたことがない方を対象に無料で肝炎ウイルス検診を実施しています(事前申込が必要)。
詳しくはこちらをご覧ください(甲府市ホームページ:健康ガイド)。
詳しくはこちらをご覧ください(山梨県ホームページ:肝炎初回精密検査・定期検査の費用助成)。(別サイトへリンク)
詳しくはこちらをご覧ください(山梨県ホームページ:山梨県肝炎治療助成事業について)。(別サイトへリンク)
詳しくは次のページをご覧ください。
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