ジカウイルス感染症(ジカ熱)について
ジカ熱とは
(1)概要
- 蚊が媒介するウイルスによる疾患で、中南米、アフリカで多数報告されています。
- 主たる媒介蚊はネッタイシマカ(日本には常在しません)、ヒトスジシマカ等です。日本に生息するヒトスジシマカも媒介可能です。
- ヒト(患者)ー蚊ーヒトという経路だけではなく、性行為によりヒトからヒトへ感染します。
(2)症状
- 軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、筋肉痛、頭痛などが現れます。
- 潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)は3〜12日。
- 妊婦がジカウイルスに感染することで胎児に感染し、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされています。
(3)治療法
(4)予防
- 蚊との接触を避け、刺されないようにすることが重要です。具体的には
- 長袖、長ズボンを着用し、屋外作業での肌の露出をなるべく避ける。
- 虫よけ剤等を使用し、屋内外で蚊に刺されないようにする。
- 室内の蚊の駆除を心がける。
- 蚊の幼虫の発生源を作らないように注意する。
(蚊は、水辺に産卵します。下水溝、廃タイヤの中や水桶等の人工的な環境下においても産卵し、増殖します。)
(5)渡航を予定されている方へ
妊娠中の方につきましては、流行国地域には渡航しないことが望まれますので、海外へ渡航される際には最新の流行国地域の情報を入手し、行き先を慎重に検討してください。
また、妊娠を予定されている方につきましては、海外へ渡航される際には最新の流行国地域の情報をもとにリスクを十分検討し、特に流行国地域においては厳格な防蚊対策を行うなど、慎重に対応してください。
各地域の流行状況は、海外安全ホームページのスポット情報をご覧になってください。
→外務省海外安全ホームページ感染症スポット情報(別サイトへリンク)
2015年以降、アフリカ、中央・南アメリカ、アジア太平洋地域でジカウイルス感染症が発生しています。ジカウイルス感染症の流行地域についてはこちらから
→ジカウイルス感染症の流行地域(厚生労働省)(別サイトへリンク)
(6)過去の流行状況
- 平成28年12月16現在、米国テキサス州キャメロン郡ブラウンズビル市において蚊が媒介したジカウイルス感染症の感染例が確認されており、米国CDCは当該地域への妊婦等の立ち入りを延期するよう勧告を行っています。
- 平成28年11月18日現在、WHOによりジカウイルス流行地域における小頭症及び神経障害の集団発生についての緊急事態宣言の終了が発表されました。これを受け外務省では感染症危険情報を取り下げましたが、発生国・地域に渡航・滞在する際には、厳重な防蚊対策を講じるなど、引き続き注意が必要です。
- 平成28年9月3日現在、マレーシアにおいてジカウイルス感染症の国内感染例が報告され、ジカウイルス感染症の流行地域に追加されました。
- 平成28年8月29日現在、シンガポールにおいてジカウイルス感染症の国内感染事例が報告され、ジカウイルス感染症の流行地域に追加されました。
- 平成28年8月2日現在、米国フロリダ州マイアミ市の一部の地域で、ジカウイルス感染症に係る事例が報告されています。また、米国CDCは妊婦等に対し当該地域に立ち入らないよう注意喚起を行っています。
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生活衛生室医務感染症課感染症係
〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号(健康支援センター2号館2階)
電話番号:055-237-8952
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