更新日:2025年5月26日

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梅毒について

梅毒は梅毒トレポネ-マという菌による性感染症です。

国内では2011年頃から報告数が増加傾向で、特に2021年以降大きく増加しており、注意が必要な状況が続いています。

男性は20~50代、女性は20代の感染者が多く見られています。

症状

【病気の進行による症状】

  1. 感染後数週間:感染部位にしこりや潰瘍、リンパ節の腫脹などが見られます。これらは通常、痛みはなく、3〜6週間で自然に軽快します。
  2. 感染後数か月:手や腕、脚、背中などに赤い発疹や、発熱、倦怠感、全身のリンパ節の腫脹などが出現します。また、消化器・泌尿器・筋骨格系などに症状が現れることもあります。1の症状と同様、これらは自然に軽快します。
  3. 感染後数年:皮膚や粘膜、骨、筋肉などにゴムのような硬い腫瘍や大動脈瘤などが現れます。この段階になると致死的となることがあります。

【その他の症状】

  • 菌が中枢神経に達すると、認知機能の低下や精神症状、歩行障害などが現れることがあります。
  • 妊娠している人が梅毒に感染すると、胎盤を通じて胎児に感染し、死産や早産、新生児死亡が起こるおそれがあるほか、出生児に奇形や難聴などの症状が現れるおそれがあります。
感染経路

皮膚や粘膜が感染部位と直接接することで感染します。その大部分が性行為によるものです。

極めてまれに、傷のある手指が多量の菌に汚染された物品に接触して感染することがあります。

胎児の場合、胎盤を通じて感染することがあります(母子感染)。

治療

薬物療法

梅毒は症状が見られても、しばらくすると自然に軽快しますが、症状が軽快しても菌は排出されており、性行為をした相手などを感染させるリスクは高いままであるため、感染を予防することが重要となります。

予防するために・・・

コンドームを正しく使用する

コンドームを正しく使用することで、性器の粘膜同士の接触を防ぎ、感染リスクを減らすことができます。

【コンドーム使用のポイント】

  • 性行為の際は、毎回必ずコンドームを装着し、最後まで外さないようにしましょう。
  • オーラルセックスやアナルセックスでも、コンドームを使用する必要があります。
  • 性行為の途中でコンドームを装着したり、使用済みのコンドームを再利用したりすると、予防効果が失われるため、そうした不適切な使用はやめましょう。

不特定多数との性行為は避ける

梅毒は症状が見られても、しばらくすると自然に軽快するため、性行為の相手が梅毒に感染しているか判断することは困難です。そのため、不特定多数の相手と性行為を行うと、梅毒に感染するリスクが高まります。

検査を受ける

性行為の際に適切にコンドームを使用したとしても、コンドームで覆われていない部分から感染する可能性もあるため、コンドームの使用のみで完全に感染を予防することはできません。

現在、症状が見られていなくても、梅毒に感染している可能性は考えられるため、検査を受けることで早期発見・早期治療につなげることができます。

梅毒に感染するような心当たりのある人は、検査を受けることをお勧めします。

ただし、感染が疑われる時から3か月経過するまでは、検査しても正しい結果が出ない可能性があるため、感染が疑われる時から3か月以上経過してから検査を受けてください。

甲府市保健所でも検査を実施していますので、検査のご希望がある人は下記までご連絡ください。

※症状がある場合は、泌尿器科や婦人科を受診してください。

連絡先

甲府市保健所

電話:055-237-8952

性感染症の検査については、こちらもご覧ください。

▶エイズ相談及びHIV・性感染症等の検査について

気になる症状があれば早めに受診をする

梅毒は症状が出現しても、時間が経つと自然と軽快するため、治ったと勘違いしてしまい、早期の受診につながらないことがあります。

感染の心当たりがあり、上記のような症状がある場合は、ためらわず早急に泌尿器科や婦人科を受診してください。

関連リンク

よくある質問

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よくある質問入り口

お問い合わせ

生活衛生室医務感染症課感染症係

〒400-0858 甲府市相生2丁目17番1号(健康支援センター2号館2階)

電話番号:055-237-8952

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