ホーム > 市政情報 > 広報 > 甲府の魅力、大集合!大好き!こうふ市 > 開府500年コラム > 開府500年コラム 地名の由来17~明治時代2~
更新日:2021年11月2日
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今回は、明治22年(市制施行)以降の合併によって甲府市となった地域の地名に注目します。
県令(現在の知事)に着任した藤村紫朗は、全国に先駆けて大規模な町村合併を推し進め、明治7・8年には多くの村が誕生。さらに明治22年と大正10年にも合併が行われている。その際、新たに付けられた村名の一部は、現在も地区名・小学校名として使用され、馴染み深いものが多い。
由来を見ると、これまで紹介したように川や寺社に因
む名、頭文字の採用などがある。また、由来は不詳だが「富」「豊」「清」など村の発展・繁栄の願いが感じられる名もある。
川に由来するのは、相川・貢川・二川(笛吹・荒川の合流地)、滝川も一説では滝戸川に因むといわれる。寺社については、宮本(金櫻神社)・大宮(大宮神社)・住吉・玉諸。合併する村の名の頭文字などが使用されたのは、国里・大鎌田、里垣は坂折の「さ」、東光寺の「と」、板垣の「垣」が組み合わされている。なお、鎌田は平安時代から見られる地名である。
そのほか由来が伝えられるのは、九一色
・甲運・山城・千代田・能泉。九一色は、武田家時代の郷
がすべて木工業を生業
としていたことから「工一色
」と呼ばれ、9村だったので「九一色」としたといわれる(上九一色村誌)。甲運は「此橋や運輸を利し、国益を開くの甲たり(=1番である)」、山城は5村が合併したことから畿内
5か国(山城・大和・河内・和泉・摂津)に準拠して名付けられたとされる(西山梨郡誌)。また、千代田は片山にある岩が鶴の舞う姿に似ていて「鶴は千年・亀は万年」のことわざに因み、能泉は荒川の伏流水が湧出する地で、その水の清らかで冷たいことに由来する。
大里村 | 円満寺・窪中島・関口・中条・二日市場・古市場村 |
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鎌田村 | 高室・堀之内・宮原村 |
清田村 | 上阿原・七沢・西高橋・向・蓬沢村 |
九一色村 | 梯・古関・折門・三帳・下芦川・精進・高萩・中山・垈・畑熊・八坂・本栖村 |
国里村 | 国玉・里吉村 |
富田村 | 後屋・上条新居・古上条村 |
豊住村 | 上小河原・下石田・高畑村 |
二川村 | 大津・西下条村 |
宮本村 | 猪狩・黒平・草鹿沢・高町・御岳村 |
相川村 | 岩窪・上積翠寺・古府中・小松・下積翠寺・塚原・和田村 |
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朝井村 | 小曲・下今井・中・東下条村 |
池田村 | 荒川・金竹・金竹新田・下飯田・長松寺・中村 |
大宮村 | 羽黒・山宮・湯村 |
貢川村 | 上石田・徳行・富竹・竜王下河原村 |
甲運村 | 川田・桜井・横根・和戸村 |
里垣村 | 板垣・坂折・東光寺村 |
住吉村 | 畔・上・下小河原・中小河原・増坪村 |
滝川村 | 上向山・下向山・心経寺・中畑村 |
千代田村 | 上帯那・下帯那・平瀬村 |
能泉村 | 川窪・高成・竹日向・塔岩村 |
山城村 | 落合・上今井・小瀬・下鍛冶屋・西油川村 |
右左口村 | 滝川村、豊富村のうち旧右左口村 |
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大鎌田村 | 大里・鎌田村 |
上九一色村 | 九一色村のうち梯・古関・精進・本栖 |
国母村 | 富田・豊住村 |
千塚村 | 塩部・千塚村 |
※大正10年 玉諸村:清田・国里村
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