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更新日:2022年4月27日
森林は、木材の供給はもとより、水源かん養、災害防止、生物多様性の保全及び二酸化炭素の吸収等の公益的な機能を有しています。しかし、このような森林の公益的な機能を維持・発揮するためには、間伐などの適切な森林整備が欠かせません。
国は、2008(H20)年11月に温室効果ガスの排出削減活動や森林整備によって、温室効果ガスの排出削減量・吸収量を認証する「オフセット・クレジット(J-VER)制度」を創設し、2013(H21)年度からはJ-VER制度と国内クレジット制度を発展的に統合した「J-クレジット制度」を開始しました。
山梨県では、同制度に基づき、2015(H23)年度から「やまなし県有林活用温暖化対策プロジェクト」を開始し、県有林における間伐による二酸化炭素吸収量について、カーボンオフセットクレジットを発行・販売し、その収益を県有林の森林整備に活用しています。
本市は、市域の約3分の2を森林が占めており、豊かな森林資源を有しています。森林資源を適切に整備することで、地球温暖化対策として大きな効果が期待できることから、これまで「甲府市森林整備計画」及び「甲府市有林経営計画」に基づき、市有林の間伐や民有林の整備、間伐材の有効活用等に取り組んできました。
今後も、二酸化炭素の吸収源として大きな効果のある森林について、適切な整備を図り、木材資源の活用を推進するとともに、市民へ森林の果たす役割を周知していきます。
取り組みの内容 |
目標 |
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森林整備の推進 |
森林(市有林、民有林)整備の推進 21,500t-CO2/年 |
県産材等木材の利用促進 |
県産材等木材の建築物等への利用促進 |
森林の保護・育成に関する意識の醸成 |
森林・環境保全イベント等の開催 |
本市の豊かな森林資源はさまざまな公益的機能を有する市民共有の財産です。しかし、近年は全国的に厳しい木材産業の背景から林業離れが増加しており、手入れ不足による森林の機能低下が懸念されます。多様な公益的機能を有する森林を守り育て、次世代へ引き継ぐため、市有林・民有林の適切な整備と県産材等木材の利用を推進します。
また本市では、やまなし森づくりコミッションによる森林整備協定の取り組みをはじめ、民間企業の植林事業(企業の森)や植林活動や、学校林を活用した環境教育などが進められています。
引き続き、企業CSRの取り組みとして「企業の森」などの誘致を推進するとともに、森林資源を活用した環境教育を行い、森林の公益的機能や自然の大切さを伝えます。
森林の公益的機能を維持・発揮するため、適切な森林整備を推進します。
公共施設や、住宅や家具などへの県産材等木材の利用を推進し、木材の地産地消、木材資源の有効利用を図ります。
毎年開催している「水源林植樹の集い」や、NPO等と連携した森林をフィールドとした体験学習や林業体験等の環境教育を推進し、森林の保護・育成に関する市民意識の醸成を図ります。
主体 |
役割 |
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市民 |
県産材等木材を使用した製品(住宅、家具等)の購入 森林・林業への理解を深める森林を利用した環境教育の参加 「水源林植樹の集い」などのイベントへの参加 森林ボランティアなどの活動への参加 |
事業者 |
店舗・事業所等への県産材等木材の利用 企業CSRの取り組みの一環とした森林整備や林業振興への貢献 |
NPO |
森林を利用した環境教育の実践 森林ボランティアなどの森林保全活動やイベントへの参加 |
甲府市 |
「甲府市森林整備計画」、「甲府市有林経営計画」に基づく、適切な森林整備 公共施設への県産材等木材の利用 森林に対する市民意識の醸成を図る「水源林植樹の集い」などのイベントの実施 事業者へ活動可能な森林の紹介等や企業CSRとしての森林づくりの推進 |
お問い合わせ
環境総室環境政策課温暖化対策係
〒400-0831 甲府市上町601番地4
電話番号:055-241-4363
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