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更新日:2025年9月8日
気温が高くなると、海水が膨張し、氷河や氷床が融解することにより、海面が上昇します。
IPCC第6次評価報告書によると、1901〜2018年の間に世界の平均海面水位は約0.20m(20cm)上昇しました。平均上昇率は、1901〜1971年の間は1年あたり1.3mm、1971〜2006年の間は1年あたり1.9mm、2006〜2018年の間は1年あたり3.7mmと、上昇速度が加速しています。
将来予測としては、21世紀末(2100年)までに約0.5〜1.0mの海面水位の上昇が見込まれています。
出典:全国地球温暖化防止活動推進センター
日本においては、東京都心部をはじめ、日本沿岸にある都市圏の多くが水没の危険地帯となります。
出典:CASA環境教育教材「地球温暖化」及び全国地球温暖化防止活動推進センター
気温上昇に適応できない動植物は、行き場を失い絶滅してしまう恐れがあります。IPCC第4次評価報告書では、世界平均気温が産業革命前より1.5~2.5℃以上高くなると、調査の対象となった動植物種の約20~30%で絶滅リスクが増加する可能性が高いと予測されています。生態系は、もともとある程度の環境変化には適応する能力をもっています。しかし、温暖化の影響で起きる洪水、森林火災、海洋酸性化、土地利用変化等のさまざまな要因が組み合わさると、その適応能力を超えてしまい、生息適地の変化に追いつけなくなる可能性が高いといわれています。2100年までに地球の平均気温が3~4℃上昇する場合、日本では気候帯が4~5km/年のスピードで北上するという報告があります。しかし、生態系の基礎である樹木はそれほど速くは分布域を移動させることができないため、枯れたり生育できなくなる可能性があります。
出典:環境省「STOP THE 温暖化」
近年、地球温暖化の進行に伴い、世界各地で異常気象による自然災害が頻発しています。強力な台風・ハリケーン・サイクロン、集中豪雨、干ばつ、熱波、山火事など、極端な気象現象がかつてない規模と頻度で発生し、各地に甚大な被害をもたらしています。
2024年5月には、大型サイクロン「レマル」がインドとバングラデシュの国境付近に上陸し、強風や豪雨、高潮、洪水により375万人以上が被災し、15万棟以上の家屋が全壊・半壊しました。また、2025年1月には米国ロサンゼルス近郊で大規模な山火事が発生し、150平方キロメートル以上が焼失、18000棟以上の建物が被災するなど、長期の乾燥と強風により被害が拡大したといわれています。異常気象が温暖化の直接的な原因とは断定できないものの、温室効果ガスの増加によって極端な気象現象の増加がもたらされた可能性が指摘されています。
お問い合わせ
環境総室環境政策課温暖化対策係
〒400-0831 甲府市上町601番地4
電話番号:055-241-4363
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