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更新日:2025年3月10日
温室効果ガスには、以下の表のようなものがあります。
温室効果ガス |
地球温暖化係数※ |
性質 |
用途・排出源 |
|
---|---|---|---|---|
CO2(二酸化炭素) |
1 |
代表的な温室効果ガス。 |
化石燃料の燃焼など。 |
|
CH4(メタン) |
21 |
天然ガスの主成分で、常温で気体。よく燃える。 |
稲作、家畜の腸内発酵、廃棄物の埋め立てなど。 |
|
N2O(一酸化二窒素) |
310 |
大気中の寿命が114年と長く、大きな温室効果を持つ。 |
燃料の燃焼、工業プロセスなど。 |
|
オゾン層を破壊するフロン類 |
CFC HCFC類 |
数千~数万 |
塩素などを含むオゾン層破壊物質で、同時に強力な温室効果ガス。モントリオール議定書で生産や消費を規制。 |
スプレー、エアコンや冷蔵庫などの冷媒、半導体洗浄、建物の断熱材など。 |
オゾン層を破壊しないフロン類 |
HFC ハイドロフルオロカーボン類 |
140~11,700 |
塩素がなく、オゾン層を破壊しないフロン。強力な温室効果ガス。 |
スプレー、エアコンや冷蔵庫などの冷媒、化学物質の製造プロセス、建物の断熱材など。 |
PFC パーフルオロカーボン類 |
6,500~9,200 |
炭素とフッ素だけからなるフロン。強力な温室効果ガス。 |
半導体の製造プロセスなど。 |
|
SF6 六フッ化硫黄 |
23,900 |
硫黄とフッ素だけからなるフロンの仲間。強力な温室効果ガス。 |
電気の絶縁体など。 |
※地球温暖化係数とは、温室効果ガスそれぞれの温室効果の程度を示す値です。ガスそれぞれの寿命の長さが異なることから、温室効果を見積もる期間の長さによってこの係数は変化します。ここでの数値は、IPCC第4次評価報告書の値(100年間での計算)になります。
日本における京都議定書の対象となっている温室効果ガス排出量の割合は、グラフのようになっています。(二酸化炭素(CO2)94.8%、メタン(CH4)1.6%、一酸化二窒素(N2O)1.8%、ハイドロフルオロカーボン(HFCs)1.5%、パーフルオロカーボン(PFCs)0.3%、六フッ化硫黄(SF6)0.1%)。排出量別にみると、二酸化炭素が非常に多くの割合を占めています。(出典:温室効果ガスインベントリオフィス及び全国地球温暖化防止活動推進センター)
また歴史的にみても、産業革命以降人為的に排出された温室効果ガスによる地球温暖化への寄与度は、二酸化炭素が60%を占めています。(出典:IPCC第3次評価報告書及び全国地球温暖化防止活動推進センター)
1750年頃から始まった産業革命以降、人間は石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料を大量に燃やしてエネルギーを得る生活を現在まで続けています。このため、人間活動による二酸化炭素排出量は増加し、これに伴い大気中の二酸化炭素濃度は増え続けています。グラフに表すと、その急増ぶりは一目瞭然です。この二酸化炭素は温室効果ガスの代表的なもので、温暖化の最大の要因とされています。(出典:IPCC第4次評価報告書2007、気候変動監視レポート2010)
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環境総室環境政策課温暖化対策係
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