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更新日:2025年11月18日
フード・マイレージとは「食べ物の輸送距離」を意味し、重さ×距離で表します。さらに輸送手段ごとの係数をかけることで、CO2排出量を求めることができます。簡単に言うと「遠いところ」から「飛行機」で運ばれた食べ物は、輸送に多くのエネルギーを使っています。
日本は食料自給率が低く、食べ物を輸入に頼りがちです。そうなると、必然的にフード・マイレージも大きくなります。
右図は、各国1人あたりフード・マイレージの輸入相手国別比較のグラフです(出典:農林水産政策研究第5号および全国地球温暖化防止活動推進センター)。
日本は1人あたりのフード・マイレージが大きく、その半分以上がアメリカからの輸入によるものです。地元で収穫された野菜等を使用することで、CO2の排出量を削減していきましょう。
エコ・クッキングとは、環境のことを考えて「買い物」「料理」「片づけ」をすることです。毎日行うことだからこそ、小さな心がけが大きな成果につながります。具体的に、どのようなことに気をつければよいか、紹介していきます。
上記のとおり、遠くから運んでくる食材はそれだけエネルギーをたくさん消費しています。なるべく地元で生産された食べ物を選んで「地産地消」に取り組んでいきましょう。
旬の食材は、おいしいだけではありません。例えば、夏が旬のトマトを冬の温室で栽培すると、10倍ものエネルギーが必要になります。旬の食材は環境にも優しい省エネルギーな食材でもあるのです。
ペットボトルや缶、びんなど、年間を通して考えると、かなりの量の容器を使っています。買い物の時に、本当に必要なものかどうか、自分に問いかけてみましょう。
野菜はきれいに洗って食べられる皮や葉、くきなどは捨てずに使います。いつもは捨ててしまっている皮やその近くには香りや味、栄養もたっぷりです。捨てないことによって、ごみが減るだけでなく、食材が本来もっているおいしさに気づくはずです。
食べ残しは、ごみを増やす要因になってしまいます。食べられる量をきちんと考えてから盛り付けをしましょう。
やかんや鍋は、水滴を拭いてからコンロにかけると効率が約2%アップします。火を使う時はやかんや鍋の大きさに合わせて火加減を調節しましょう。炎が鍋底からはみ出さないくらいが目安です。同時調理をするのも省エネになります。パスタなどをゆでる時には具材も一緒に茹でることで、エネルギーも時間も節約できます。
油で汚れた食器を重ねると全体がベタベタになってしまい、洗う手間も洗剤の量も増えてしまいます。
拭き取りには古い布や料理で出た野菜くず、いらない紙などを使うと、使う水と洗剤の量を減らすことができます。
米のとぎ汁や麺類・野菜のゆで汁は食器や鍋の下洗いに使いましょう。
使い終わった食器はすぐに水に浸しておくと汚れが落ちやすくなるので、洗いおけを有効に使いましょう。
※「エコ・クッキング」は東京ガス株式会社の登録商標です。
家庭での省エネは節約だけでなく、省資源対策、地球温暖化防止につながっています。機器ごとの効果的な省エネの方法を紹介します。
☆エアコンやテレビなどの省エネについては「機器」の省エネページをご覧ください。
| 機器名 | 項目 | CO2削減量 (kg/年) |
電気等削減量 (電気:kWh/年, ガス:m3/年) |
節約金額 (円/年) |
|---|---|---|---|---|
| 冷蔵庫 | ものを詰め込みすぎない | 21.4kg | 43.84kWh | 約1,360円 |
| 使用条件:詰め込んだ場合と、半分にした場合の比較 | ||||
| 無駄な開閉はしない | 5.1kg | 10.40kWh | 約320円 | |
| 使用条件:旧JIS開閉試験(冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回で、開放時間はいずれも10秒)の開閉を行った場合と、その2倍の回数を行った場合の比較 | ||||
| 開けている時間を短く | 3.0kg | 6.10kWh | 約190円 | |
| 使用条件:開けている時間が20秒間の場合と、10秒間の場合の比較 | ||||
| 設定温度は適切に | 30.1kg | 61.72kWh | 約1,910円 | |
| 使用条件:設定温度を「強」から「中」にした場合(周囲温度22℃) | ||||
| 壁から適切な間隔で設置 | 22.0kg | 45.08kWh | 約1,400円 | |
| 使用条件:上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較 | ||||
| ガス給湯器 | 食器を洗う時は低温に設定 | 19.7kg | 8.80m3 | 約1,430円 |
| 使用条件:65Lの水道水(水温20℃)を使い、給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げ、2回/日手洗いした場合(使用期間:冷房期間を除く253日) | ||||
| 電子レンジ |
野菜の下ごしらえに電子レンジを活用 ※ガスコンロから電子レンジに変えた場合 |
葉菜(ほうれん草、キャベツ)の場合 12.2kg |
ガスコンロ | |
| 8.32m3使用 | 約1,350円使用 | |||
| 電子レンジ | ||||
| 13.21kWh使用 | 約410円使用 | |||
| 節約金額 | ||||
| 約940円 | ||||
|
果菜(ブロッコリー、カボチャ)の場合 13.0kg |
ガスコンロ | |||
| 9.10m3使用 | 約1,470円使用 | |||
| 電子レンジ | ||||
| 15.13kWh使用 | 約470円使用 | |||
| 節約金額 | ||||
| 約1,000円 | ||||
|
根菜(ジャガイモ、里芋)の場合 10.5kg |
ガスコンロ | |||
| 9.48m3使用 | 約1,540円使用 | |||
| 電子レンジ | ||||
| 22.01kWh使用 | 約680円使用 | |||
| 節約金額 | ||||
| 約860円 | ||||
| 使用条件:100gの食材を、1Lの水(27℃程度)に入れ沸騰させ煮る場合と、電子レンジで下ごしらえをした場合を比較(食材の量等により異なります)(365日、1日1回使用) | ||||
| 電気ポット | 長時間使用しない時はプラグを抜く | 52.4kg | 107.45kWh | 約3,330円 |
| 使用条件:電気ポットに満タンの水2.2Lを入れ沸騰させ、1.2Lを使用後、6時間保温状態にした場合と、プラグを抜いて保温しないで再沸騰させて使用した場合の比較 | ||||
| ガスコンロ | 炎が鍋底からはみ出さないように調節 | 5.3kg | 2.38m3 | 約390円 |
| 使用条件:水1L(20℃程度)を沸騰させる時、強火から中火にした場合(1日3回) | ||||
※数値は機器・居住地域・住宅などにより異なります
出典:経済産業省資源エネルギー庁省エネポータルサイト(別サイトへリンク)
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/(別サイトへリンク)
お問い合わせ
環境総室環境政策課温暖化対策係
〒400-0831 甲府市上町601番地4
電話番号:055-241-4363
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