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更新日:2025年3月10日
大気中には、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素などの「温室効果ガス」と呼ばれる物質が存在します。温室効果ガスは、太陽からのエネルギーを吸収し、地球の温度を適度に保つ重要な役割をしています。現在の地球の平均気温は約14℃ですが、もし温室効果ガスが全く存在しなければ、地球の平均気温は-19℃になるといわれています。しかし、人間の活動が活発になり、温室効果ガスが大気中に大量に排出されることで、温室効果が強くなり、地球全体の平均気温が急激に上がり始めています。これが地球温暖化です。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)※は、2007年に発表した第4次評価報告書において「地球温暖化には疑う余地がない」と断定しました。
(出典:IPCC第4次評価報告書2007)
IPCCの第4次評価報告書によると、1906年から2005年までの100年間、世界平均気温は0.74℃上昇しました(紫の直線)。また、最近50年の気温上昇は、過去100年の上昇速度のほぼ2倍に相当し、近年になるほど温暖化が加速していることがわかります(オレンジと紫の比較)。
※IPCC:気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)により、1988年に設立された国連の組織で、地球温暖化に関する最新の知見をまとめ、その評価報告を広く一般に利用してもらうことを目的に活動しています。
20世紀では、日本の平均気温は1℃上昇し、山梨県では2℃も上昇しています。このまま進めば、21世紀中に地球全体で1.1~6.4℃上昇し、海水の膨張や氷河などの融解などにより海面が18~59cm上昇すると予測されています。
黒色の線は実際に観測された年平均気温の変化を示したものです。また、水色の帯は自然の要因を考慮したシミュレーションにより再現した気温の変化を、ピンク色の帯は自然と人為の双方の要因を考慮したシミュレーションにより再現した気温の変化を示したものです。
水色の帯は、特に1950年以降、黒色の線と一致しません。一方、ピンク色の帯は、黒色の線とよく一致しています。気温上昇には自然界の変化も影響しますが、現在進行している温暖化の現象は、自然界の変化だけでは説明できないことが明らかとなっています。20世紀半ば以降に観測された世界平均気温上昇のほとんどは、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性が非常に高いことを表しています。(出典:IPCC第4次評価報告書2007)
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