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更新日:2024年4月12日
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市内東部の桜井町に位置する鳳凰山東禅寺は、武田家家臣の桜井安芸守信忠を開基とし、寛永2年(1625)に開山された曹洞宗の寺院です。
本堂に安置されている本尊の釈迦如来坐像は、高さ約105cm、ヒノキの寄木造りで、両腕を膝(ひざ)上で組む法界定印(ほうかいじょういん)を結び、体部は金泥が塗られ、衣には朱の彩色が部分的に見られます。目は水晶の玉眼(ぎょくがん)、額には同じく水晶の白毫(びゃくごう)がはめられ、頭部は高い宝髻(ほうけい=束ねた髪)で豪華な銅製の宝冠を戴(いただ)いているため、宝冠釈迦像ともいわれます。
由緒は、武田信虎が鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)から東禅寺へ移したことが、江戸時代後期に書かれた『甲斐国志』に記載されていますが、お寺の記録類は長い年月の間に消滅してしまい、わかりません。
山号の鳳凰山が示すとおり、本堂の西方には鳳凰三山を望むことができ、付近には武田信虎の川田館跡など武田家関係の文化財も見られます。信虎と鳳凰三山の関係、甲斐国の禅宗の興隆を知るうえでも謎を秘めた仏像です。
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