更新日:2019年12月23日

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銅造観世音菩薩立像(どうぞうかんぜおんぼさつりゅうぞう)

平成6年、山梨英和短期大学(現山梨英和大学)の横根キャンパス造成に先立ち、東畑遺跡・道々芽木(どどめき)遺跡・八木沢遺跡の発掘調査を行いました。
調査の結果、古墳時代から平安時代にかけての集落跡が見つかり、多くの土器等が出土しました。
観世音菩薩像は、平安時代(9世紀)の竪穴住居跡から少量の焼土とともに出土しました。出土した当初は全身厚い錆(さび)で被われ、詳細な形状についてはまったく不明でしたが、錆を除去すると、神々しい光を取り戻しました。
鋳銅一鋳(ちゅうどういっちゅう)で鍍金(ときん=金メッキ)が施され、与願施無畏印(よがんせむいいん)(右手は肘(ひじ)を鋭角に曲げ、左手を軽くたれ下げる)を結んでいます。
仏像の表面は大部分が銅色をしていますが、科学的分析調査の結果、メッキされた金が全身に残っていることがわかり、現在も瓔珞(ようらく=胸飾り)の周囲などには金色の部分があります。その様式から、白鳳時代(7世紀後半)に制作されたと考えられ、しかも渡来系の仏師が携わった可能性も指摘されています。



銅造観世音菩薩立像。総高11.1cm、像高9.5cm。現在、山梨県立博物館の常設展で展示されています。

  • 区分…県指定文化財(彫刻)
  • 指定日…平成8年2月19日

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