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更新日:2024年4月12日
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大丸山古墳は、甲府盆地南東部、曽根丘陵上の東山(標高340m)一帯と、間門川沖積地に接した山際に分布する東山古墳群に属する古墳で、銚子塚古墳(前方後円墳)、丸山塚古墳(円墳)などとともに古墳群の中核をなしています。本古墳はごく初期の古墳で、ヤマト政権の影響を明確に捉えられる古墳であり、支配構造の確立過程を知るうえで重要な位置を占めています。
古墳の墳丘は、自然地形を加工した2段築成で、主軸を等高線にほぼ沿った東西方向に取り、前方部を西方に向けます。古墳の裾部が未調査であり規模は確定されていませんが、全長99mないし120m、後円部径49m、前方部幅34mないし49mと考えられています。埴輪は最初からなかったのか、未調査のためなのか、現在までまったく知られていません。
この古墳の大きな特徴は「主体部」です。後円部に主軸と平行して造られています。底石および4枚の側石がいずれも1枚石の「組合せ式石棺」です。その蓋石(ふたいし)上部に割石の小口積で造られた「竪穴式石室」を設けた特異な形態です。横から見ると2段になっているのです。この形態は京都でも類例があり、ヤマト政権との深い関係が想像されます。
石枕(いしまくら)やさまざまな銅鏡をはじめ、管玉(くだたま)、ガラス玉、鉄斧、鉄剣、鉄刀などの副葬品のほかに成人男女の骨も発見されています。
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