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更新日:2024年4月12日
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歴史上、土器が発明される約1万2,000年前までを、旧石器時代あるいは先土器時代と呼んでいます。この時代は石や動物の骨で作った道具を使って狩猟を行い、木の実などを採取して生活をしていました。
この旧石器時代の遺跡の中で県内最古とされる石器群が、国道358号線(精進ブルーライン)を甲府市街地から曽根丘陵に向かい、丘を上りきったところの立石遺跡(上向山町)から発見されています。
曽根丘陵公園の工事用アクセス道路の建設や既存道路の改良工事に伴って発掘調査が実施された際に、石器や剥
片(はくへん)の集中する地点が検出され、台形の形をしたナイフのような石器や側面に削り取るために調整された刃をつけた石器などが発見されました。
立石遺跡から出土した石器(写真提供:山梨県立考古博物館)
これらの石器の年代を確認するために、石器の出土した地層を調べてみたところ、姶良(あいら)丹沢火山灰層(AT層)よりも下層から出土したことが判明しました。このAT層は、九州の南にあった火山から日本全体を覆うほど噴出された火山灰の層で、科学的な分析によって今から約2万8,000年前に降り積もったことが判明しています。立石遺跡から出土した石器は、約3万年前に使われたもので、県内最古の一群に属する人類の生活の痕跡を示す重要な考古資料です。
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