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更新日:2023年5月11日

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令和3年2月9日甲府市×シミックHD株式会社臨時共同記者会見

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臨時共同記者会見の内容

会見の映像はこちらからご覧ください

日時

令和3年2月9日(火曜日)午前10時20分~

場所

本庁舎4階大会議室

発表事項

  • 新型コロナウイルスワクチン接種体制の構築に向けた、甲府市とシミックHD株式会社との連携した取り組みについて

配布資料

発表内容

【市長】

本日は、シミック・ホールディングス株式会社の中村CEO様にお越しいただきまして、新型コロナウイルスワクチンの接種体制の構築に向けました、甲府市とシミック・ホールディングスと連携した取り組みにつきましてご説明をさせていただきます。まずは、現時点における、本市のワクチン接種の取組状況等につきまして、ご説明をさせていただきます。

まず、接種に向けたスケジュールについてであります。

資料1をご覧いただきたいと思います。

具体的なワクチンの供給量や供給時期など、まだまだ不確定な要素はありますけれども、国の接種スケジュールを踏まえ、今月中には、接種場所や接種にあたる医師・看護師の確保など接種体制を整備するとともに、接種記録の管理や予約等に係るシステムを構築してまいります。

また、3月上旬を目途に、保健所内に、市民からの問い合わせや予約受付等に対応するためのコールセンターを設置してまいります。

そして、3月中旬以降に65歳以上の高齢者の方へクーポン券等を発送し、4月上旬からの高齢者への優先接種に対応してまいりたいと考えております。

なお、こうした業務を具体化していくため、先日、2月3日には、早期に事業着手する必要のある経費といたしまして、約4千万円の補正予算の専決処分を行ったところであります。

大変厳しいスケジュールではありますけれども、今後も各種業務の具体化を早急に進める中で、円滑なワクチン接種に向けた体制整備に努めてまいります。

次に、ワクチン接種に向けた組織体制であります。

資料2であります。

現在、本市では、「福祉保健部医務感染症課」内に、医務感染症課の職員2名と、部内・部外からの流動職員4名の計6名で構成するプロジェクトチームを立ち上げ、国の動向等も踏まえながら、ワクチン接種に向けた準備を進めているところであります。

この度、様々な業務が具体化してきておりますので、より一層、ワクチン接種に迅速に対応できますよう、プロジェクトチームのマネージメント機能と業務推進体制の強化を図るため、医務感染症課にワクチン接種業務の専任の課長1名を新たに配置することを決定し、2月15日付で、補正の人事異動を発令することといたしました。

また、こうした業務を進める過程におきまして、保健所を有するメリットを活かしながら、医師である保健所長をはじめ、保健師や薬剤師、看護師といった医療職が、随時、接種会場の運営やワクチン管理などに関して、医療的観点からサポートしていく多職種の連携体制で対応していくこととしております。

今後も、柔軟に組織体制の充実・強化を図る中で、「新型コロナウイルス感染症対策本部」と連動させながら、全庁体制で取り組んでまいります。

次に、接種方法や接種会場の確保など接種体制についてであります。

資料3をご覧ください。

国や県が調整主体となって接種を行う医療従事者約5,600人を除きますと、本市が主体となって調整する接種者数は、約18万1,400人となり、その内、4月1日以降に優先的に接種が開始される予定である令和3年度中に65歳以上に達する方は、約5万8,100人となっております。

国の方針では、こうした高齢者に対して行われます2回の接種については、1回目、2回目の接種をそれぞれ2か月以内9週間で実施できることを念頭に、週当たりに提供する接種回数を算出し、体制整備の目標とすることが示されています。

こうした国の方針を基に本市の場合を試算いたしますと、全ての高齢者が2回接種すると仮定した場合、接種者数は約11万6千人(5万8,100人×2回)となり、9週間で対応するためには、週当たり最大で約13、000回、一日当たりでは最大で約1,800回の接種が可能となるような体制の整備が必要となります。

こうしたことから、本市では、公共施設を使用して実施する集団接種と、市内の医療機関のご協力を得る中で実施する個別接種を併せた接種方法により、期間内での接種が完了できるよう最大限取り組んでまいります。

なお、集団接種における医師や看護師の確保につきましては、甲府市医師会にご協力をいただけることとなっておりますことに、改めて心より感謝を申し上げます。

集団接種の会場につきましては、現在、様々な施設を想定し、幅広い選択肢の中から選定を行っている段階ではありますが、現時点におきましては、高齢者の方の接種会場までの移動などを考慮いたしますと、出来る限り身近な施設を使用することも必要ではないかと考えておりますことから、各地区の6つの公民館の大ホールでの接種を想定して仮押さえを行っているところであります。

また、公民館以外につきましても、各地区の悠遊館など、より身近に密着している施設のほか、少し規模が大きい施設の使用についても想定しながら、その可能性について、現在、協議・検討を重ねているところであります。

なお、こうした施設を使用するにあたっては、今後のワクチンの供給量や供給時期を見定めながら、優先的に使用していく施設を選定し、順次、状況に応じて施設数を増やしていくなど、効率的な組み合わせが可能となるよう、臨機応変に対応できる準備を進めてまいります。

一方、個別接種につきましては、現在、市内の医療機関や診療所等での接種について、その可能性の意向確認を行っているところであります。

接種会場につきましては、今後、早急に詳細を決定し、改めて市民の皆さま方にお知らせをさせていただきます。

なお、ワクチンを保管するディープフリーザーにつきましては、現時点で国から本市への割り当ては11台となっており、3月に1台、4月に3台と順次配置される予定となっておりますので、現在、各接種会場に効率的に冷蔵移送できるフリーザーの設置場所について検討を行っているところであります。

次に、シミック・ホールディングス株式会社との連携についてであります。

資料4をご覧いただきたいと思います。

本市とシミック・ホールディングス株式会社とは、平成30年10月に連携協定を締結し、健康都市こうふ基本構想の推進に向けた本市におけますヘルスケア分野の様々な課題の解決に協働して取り組んでいるところであります。

こうした中で、先般、中村CEOから、国を挙げての一大プロジェクトでありますワクチンの接種事業を運営していくにあたっての支援の申し入れをいただいたところであります。

こうしたことから、接種事業の実施主体である本市といたしましても、過日、締結されました、ワクチン接種の広域調整を担う山梨県とシミック・ホールディングスの包括連携協定の内容も踏まえる中で、薬剤の豊富な知見を有するシミック・ホールディングスの専門的なノウハウをご提供いただきますことは大変有益でありますので、連携させていただきながら、円滑で確実な安全な接種事業の実現に向けて取り組んでいくことといたしました。

詳細な取組内容は今後、協議してまいりますけれども、現時点では、3項目を想定しております。

一つ目は、ワクチンに対する長期的な安全性にご不安を抱えている市民の皆さまも多いと思いますので、一人でも多くの方に接種していただくためにも、市民の皆さまに対するワクチンの効果や安全性の情報提供に取り組んでまいりたいと考えております。

二つ目は、ワクチンの有効性を確保するための保管や移送上の温度管理方法、使用にあたっての溶解や希釈方法など、ワクチンの取り扱いについては複雑で極めてデリケートでありますので、取り扱いマニュアルの作成など適切かつ安全なワクチンの保管・管理に取り組んでまいりたいと考えております。

そして、三つ目は、シミック・ホールディングスが開発準備を進めているシステムを活用した、接種会場の円滑な運営と事務作業の簡略化、また接種事故の防止などによる、安全・安心で効率的なワクチン接種の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

今後も引き続きまして、こうした連携事業を早期に実現させていくため、中村CEOをはじめとするシミック・ホールディングスの皆さま方とは、本市のプロジェクトチームに、随時、シミックさんの担当者にご参画いただくなど積極的な連携を図ることとしており、この後、早速、事務レベルでの打ち合わせを行う予定としているところであります。

まさに、これから、そして新年度最大の事業と受け止めております。

このコロナ禍を乗り越える大きなワクチン接種事業でありますから、解決すべき課題は山積しております。

私からの説明は以上となりますけれども、シミックさんと山梨県でも山梨モデルの構築を先日は発表されました。

私どもも、地域といたしまして、今後もさまざまな主体、甲府市医師会、甲府市消防団、甲府市自治会連合会、民生児童委員協議会や社会福祉協議会など、それぞれの主体と今までも一緒になって街づくりを進めてまいりましたけれども、それぞれの役割について、協議を重ねる中で、緊密な情報共有と事業連携を図りながら、山梨モデル、甲府スタイルを作り上げていき、安全・安心なワクチン接種事業を遂行していきたいと思っております。

シミックさんの知見、技術、ノウハウを最大限活用させていただき、私どもの持てる組織力、地域力を最大限発揮をさせていただきながら、ワクチン接種事業の実現に向けて、取り組んでまいりたいと思いますので、ぜひともご協力いただけますようお願い申し上げます。

多くの市民の皆さまがワクチン接種を安全・安心に受けることで、社会全体で新型コロナウイルス感染症を防疫するための大きな力になると考えておりますので、何卒、ワクチン接種にご理解とご協力をお願い申し上げます。

私からは以上でございます。

よろしくお願いいたします。

 

【中村CEO】

まず私の立場ですけれども、シミックグループというのは、従業員7,000人くらいおりまして、海外、国内ということで新薬の開発ならびに、一般的には副作用であるとか、ヘルスケアについてのプロフェッショナル集団でございます。

今、世界で起こっていること。どんなことが起こっているんだということをまず認識していただきたいと思います。

それはパンデミックです。世界がこのパンデミックに対して戦っています。アメリカでは戦争という表現をしています。ヨーロッパにおいてもご承知のように、ワクチンの取り合い、それからこれによって、おそらくこのワクチンと共に克服したとしても、この後、またパンデミックが起こるかもしれないという恐怖の中で世界が動いております。

今日も海外のメディアを見ておりましたら、南アフリカにおいてワクチンが変異している。最初にイギリスの変異がありまして、これはイギリスの変異は日本にも入っていますけれども、どうやらそれはファイザーのワクチンでも効くよということで私も安心しました。

今回の南アフリカにおいた変異は、実はアストラゼネカのワクチンについては効かないのではないかということで今言われております。そして今のサイエンスの中ではどういう形で変異していくか、これは遺伝子解析によってどんどんやっていますので、その変異の仕方によってはワクチンが効かなくなるのではないかというようなことも言われています。ご承知のように、このファイザーのワクチンを打ったとしても、また変異したワクチンがいつパンデミックを起こすかわかりません。これが現状です。

そしてその中では、アメリカにおきまして、すでに20%がコロナの感染をしたのではないか。ですから極端に言うと、20%は抗体を持ったのではないかと。それからワクチンを打ったのが10%ですから、30%が抗体をもっているのではないかと言われています。

そして現状は日本です。海外のメディアは2021年までに、日本はワクチンを最終的には全員に打つという国にジャンル分けされています。さて、いったいこのような状況の中で、本当にワクチン接種が始まったときに、できるのだろうか?これが、私の一番の懸念事項でありました。

そして私どもは、すでにワクチンということでは、川崎市で小児のワクチンについて、いろいろな問題を提起していますので、その実証実験もしました。わかっていることは、ワクチンは打ち間違いが多い。間違ってはいけない。それからもうひとつ、ワクチンを打ったあと、フォローしておくという体制が大事です。

今回のワクチンは、医療関係者、それから65歳以上の方が打ちます。でも、この打つということと、打った後のフォロー体制、たとえば副作用が起こったらどうするのか、打ち間違いをしてはいけない、ということに対して、やはりあまりにも地方にとっては降って湧いたような話ですから、理解できていない。

それから一般的にはサイエンスの中でもわからないことがたくさんあります。さっき言った変異がどうやって起こるのか、その変異が起こったものをどこの(段階で)根本的な形で新しい治療薬、ワクチンができるのかとか、この辺は最前線では開発しておりますけれども、この辺の知識のないところで、今国からいろんな対応を取っていただいて、そしてディープフリーザーを出します。ワクチンがいつかできますというところまでは来ているんですね。

でも、実際にそこの扱うところ、ここについては混乱が起きているといっても過言ではありません。むしろ、逆に言えば何も知らない。私ども、昨日までニセコ地区にも行ってまいりました。その中でもいろんなことを話しています。地区の現場においても、どうしていいかわからない、何がわからなくて何がわかっているかがわからないという声があります。

これは、私は先だって山梨県モデルということで提携させていただきましたけれども、ひとつのモデルを提案させていただきました。そして今回は、樋口市長のリーダーシップのもとに、甲府市がいよいよ実際にワクチンを打つ、その場面を想定してこれから作業に入るということであります。

この大変な時期に、たとえば東京と甲府では違います。また、甲府と違った地域では違います。すべてその地域には事情があって、いろんなヘルスケアのシステムが違っているということを理解しなければいけません。

そして人的な問題、さらにはこのワクチンを打つことは打ったけれども、打った後、たとえばお年寄りの方が会場に来て、急に気分が悪いから打ちたくない、またはいろんなことがあってその手前で倒れてしまうかもしれない。そして打った後、ワクチンの問題ではなくても倒れてしまうかもしれない。認知症気味の方もいるでしょう。そしたらもうワクチンを打ってきたという方もいるかもしれません。

または、ワクチンというものが、一般のワクチンと同じようなカタチで思われているかもしれません。でも、今度のワクチンは一般のワクチンとは違います。ものすごくサイエンスが進んだところで開発して、ものすごい技術のなかでファイザーはワクチンをつくりあげました。そして世界は、先進国は日本を除いて打ち出しております。

この中では、ワクチンを打った方が、やっぱりコロナをコントロールするにはいいという結論もでています。その中でスタートしています。このワクチンというのが、最先端であればあるほど扱いが難しいです。マイナスの、超低温の中で開けて、そしてその中で使い切らなきゃいけない。打った後も、次に打つ期間まで決まっています。確実に打ってもらわなきゃいけないんです。

そしてこのワクチンだけでなくて、次のワクチンが控えております。アストラゼネカのもの、それからモデルナのもの、さらには今後開発されるであろうワクチン。そうすると、先ほどの話から推定できますように、今後のワクチンは1回打ったからいいというのではなく、また新種ができたときに、また対応で打たなきゃいけないかもしれません。

それから、対策として、まず打った方の把握をしなきゃいけない。ここに対しては、大ビッグプロジェクトです。アメリカにおいては、ご承知のように薬局チェーンの中で薬剤師も打っていたり、ボランティアが入ってそこで待っている人を整理したり、それからときには軍がサポートしたり、こういうことまでやっています。

おそらく、樋口市長の頭の中にある全部を巻き込んで、そしてワクチンを打つということで全員がそこに対して力を結集してやるというモデル、これが、やはりワクチン対策では必要だと私は思っています。

そういう中で、実際アメリカにおいて、ワクチンハンタ―なんて言葉もでています。これはどういうことかというと、ワクチンの接種会場において、たまたまワクチンを打たない人が出てきたり、そういう人の残りのワクチンがあるのでそこを徹夜で若者が待っていて、打ってほしいと、そう言っているわけですよ。

そしてそのワクチンハンタ―は、次のときに打ってくれるかどうかわからないんですよ。でも自分は予約がないんで。でもまた次のときにまたワクチンハンターとして並んで待つ。ここまで来ているわけです。

ですから、今の現状の中で、これを実施しようという方々、または東京(23)区の方々、市の方も、この十二分に勉強しなければいけない。このワクチンって何なんだ、コロナの実態は何なんだ、それから現状はどうなっているんだ、世界はどうなっているんだ、そこの把握がまずあって、一方では国からも情報が出てきます。ワクチンの感染素数がないんだ、これはワクチンのところの間隔を取ってマスクをして、なるべく接触しない、これは基本ですからあるんですけれども、ワクチンを打つときはどうなんだとか、ワクチンを打った後はどうなんだという情報はこれからです。

ですから、そこを予めチームをつくりながら勉強しながら、そして実際にうつっていったら、またいろんなことが起こってくると思います。そこのことも対応しなければいけません。

たとえば会場のところに救急車を置いておくとか、それから会場にいろんな方の消防員、消防団の方もいていただいて、何か起こったらすぐに対策をするとか、副作用が起こったらどうするんだというところ、それからまたこのことについては、全国から問い合わせが甲府市におそらくくると思います。

それと同時に、甲府市の老人の方のお子さんたちが、東京で働いてる方、そこからも問い合わせが来るかもしれません。うちのおじいちゃんは、おばあちゃんは打ったのか、とか。打つことをやめてほしいとか。いろいろ言うかもしれません。ここにも対応しなければいけません。

ですから、ここはステークホルダーが非常に広くなって、その中で確実にワクチンを打っていくというこの難しさ。そしてこれが、ある意味では最先端のものであるという認識、そしてこれは打っただけではなく打った後、いろんな副作用を管理しなければいけないし、その方の状態を管理しなければいけません。そしてその方々が抗体がきちっとついたとしても、その抗体がいつまでもつのかということもやっていかなければいけないと思います。

そこについては、まだ細かいことについては、国からもまだ来ていないというのが現状です。その中でも、時間が迫っておりますから、甲府の樋口市長のリーダーシップのもとに私ども参加させていただいて、とにかく打てるようにする。シミュレーションしながらやっぱりそこを1回トレーニングしなきゃいけないということで、今回参加させていただきました。

そんなことの思いで、やらせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

発表項目の質問について

(記者)

樋口市長にお伺いします。現状甲府市でもワクチン接種の準備をされているかと思いますが、課題はどういうところにあると考えていますか。

(市長)

大枠のスケジュールを先ほどご説明させていただきましたけれども、国から来たものに沿ってつくりあげていますけれども、中村CEOもおっしゃられましたように、まだ細かいところまで詰めておりません。課題は山積しておりまして、どれだという、一つひとつと言いますか、走りながらつくりあげているところです。体制をつくる、そしてマンパワーを準備していくと。とりあえずそこにかかる財政措置を、財源措置を、先日専決処分で補正予算を計上したところであります。その中で私どもが準備を進める中で走り出した中、シミックさんが伴走をしてくれていると。そして先ほど申し上げました専門的な知見やノウハウをぜひ甲府で、甲府モデル、甲府スタイルとして使ってくれという申出をいただきましたので、先ほど申し上げました、甲府の地域力、自治会連合会、消防団、民生児童委員協議会など、すべて日常的に市民と寄り添い、それぞれ主体的にそれぞれの役割を果たしていただいておりますから、これまでもさまざまな事業を展開するにあたりまして、他人事ではなく、自分たちの地域のことだということで、主体的に働きをしていただいていますから、そのことにつきましても、シミックさんとの連携を、そしてシミックさんの力をお借りしながら、これからそういったさまざまな団体にわかれて役割を、それぞれ話し合いをしながら、地域力でそれぞれの課題解決に向けて取り組んでまいりたいと思っています。山梨県全体はそんなに大きい県ではありませんが、その中でも甲府が一番人口が集中しておりますので、ここがきちんとできるということで、山梨県モデルとおっしゃられている官民連携の接種スタイルがしっかりと遂行できるものだと、市役所一丸となって思っておりますので、それをしっかりと進めてまいりたいと思っています。

(記者)

今回、シミックさんと連携するにあたり、一番期待していることはどういうことでしょうか。

(市長)

やはり、中村CEOがおっしゃれらたように、初めてのことであります。五里霧中といいますか、これからやらなければいけないことが、中村CEOもおっしゃられたように、何がわからないのかわからないとうい状況でのスタートだと思います。そして、国からの、あるいはそれぞれの情報を得ていくなかで、専門家やマスコミ報道等、学ばさせていただく中で、準備を進めているところでございますけれども、そこに医薬品、薬剤の総合的な専門会社のシミックさんの様々なアドバイス、あるいは一緒になって取り組んでいただけることが加わることで、安全性も高まりますし、市民の皆様にとりましては、そういったバックボーンの中で、地域でいつも活動していただいている自治会連合会役員の方だとか、消防団の火災災害、自然災害を守ってくださる方だとか、そういった方々と一緒に取り組むことで、安全・安心でより多くの方々に接種していただけると目論んでおりますので、そういうことを進めてまいりたいと思っています。

(記者)

市長さんも県モデル、甲府スタイルとおっしゃっていますが、具体的にどのようなところが甲府スタイルになりそうなのかというところをもう1回。たとえば(資料4)③でワクチン台帳システム、こういうものに対して少し甲府ならではの取り組みがあるのかとか、その甲府スタイルとはいったいどういうものになりそうなのかということをお願いします。

(市長)

先日シミックさんと山梨県の包括連携協定の中で、官民連携によるさまざまな事業をこれからやっていくという発表がございました。その中で、先ほど私も申し上げましたけれども、3つのことをシミックさんのほうにお願いをさせていただきました。たとえばお配りさせていただくクーポン券に、バーコードをつけて、これから未来に向けてワクチン接種によってどういう状況を、その方々が履歴として持たれるかということについても、しっかりと私どもも管理と言いますか、承知をできると思いますし、その時々のワクチン接種者に対するコールセンターを甲府市もつくりますけれども、そこに専門家の知見が入る、あるいは私ども要望しておりますけれども、国や県でもそういった段階に応じてのコールセンターをつくることで、それぞれの役割分担ができると。そういったことが、安心・安全につながると思っております。甲府スタイルと申し上げましたのは、行政と官民だけではなく、甲府にあります地域力をフル稼働させていただき、地元のメディアの方々はご承知かと思いますが、一昨年、甲府は開府500年という節目の年を迎え、また中核市にもなりました。行政だけでなく市民全体で、市民団体がこぞって参加いただき、成功裏に結ぶことができました。今年は信玄公が生誕500年を迎えました。信玄公が言っていますけれども、人は石垣、人は城、人は堀というように、それぞれが自分事として、このワクチン接種事業にそれぞれの役割を発揮して頂くように、すでに呼びかけはしておりますけれども、さらにそれが具体的になるように整えていきたいと思っています。そこに専門的なノウハウが加わることで、その安全・安心性は高まっていくものと思っています。そういった形づくりが甲府のスタイルになるのではないかと思っています。

(記者)

今の、たとえばクーポン券のバーコードで履歴が追えるようになるというのは、たとえばほかの地域ではそういうところまではやらないものを甲府ではやると、そういうことなのでしょうか。

(中村CEO)

そこは私どもの範疇なのでお答えします。実はワクチン接種は、ほとんどの地方でクーポン、選挙と同じような感じでいきます。持ってくるようになっています。持ってきてそこから紙に貼ったりいろんな形でやっているが、そこのところをバーコードで読んでスキャンして瞬時に記録に残るようになっている。それは私どもの仕組みです。これは全国の中でいま展開しつつあります。

(記者)

シミックのCEOに伺います。具体的に、平成30年に結ばれている連携協定では、ヘルスケア部門の課題解決ということですが、現状甲府市の事業でどのように活かされてきたのかということが1点と、(資料4)1番と2番の、周知資料の作成やマニュアル作成などで国からもある程度情報が出されると思うんですけど、シミックさんの知見を活かすとどういうところを補完できるのかというところがわかればお願いします。

(中村CEO)

甲府市は健康長寿ということを切り口にしながら、健康に対しては大変積極的に取り組んだ市でございます。その中で私どもは提携を結ばせていただいて、生きがいという切り口でなんとかそこができないかということで動いてまいりました。具体的にと言いますと、生きがいの一番いいところは、お祭りじゃないかと。盛り上げてお祭りというのは、自分の中で大事で、社会とのコミュニティということで、それが市長中心にしながら開府500年というところで花開きました。開府500年の記念事業の中で、市民が盛り上がってやって、ここはある面では皆さん健康とお祭りって別のものと思うかもしれませんが、やはり人間が活き活きしていく、社会との関わりという点でもそういうことがあって、その中で一部私どももできることをさせていただいたと。今回のところの国で言っているマニュアルとどこが違うのかというと、はっきり言って、国のマニュアルではわかりません。ものすごくわかりにくいです。そしてその地域地域でわかりやすくこなしながら、しかもそこには間違いがあってはいけないということで、変な話ですけど大型のレストランチェーンのマニュアルとは違います。もっともっときちっとしたベースとわかりやすいことと、もうひとつ、関係者がたくさんいますから、ステークホルダーが。その中で問い合わせ、また職員が答えること、現場で答えること、ここにいろんなことの問題を起こしてはいけないので、具体的にわかりやすいものにしなければいけないということで、今私どもは全体の中ではマニュアル作成チームもできたりしながら動いています。そして、それをさらに甲府市に持ち込んだときには、甲府市のマニュアルというのは、一部チューンアップしなければいけない。極端に言うと、いいじゃんね、と言ったらいいじゃんねと答えられるようなマニュアルにしないと、やっぱりそこのところの、親しくて、わかりやすくて、しかもそこに必ずきちっとしたエビデンスがあってお答えするような、そういうマニュアルにしなければいけないというんで、国では基本的なものはできるでしょうけれども、地区地区につくらなきゃいけない、そしてできればその地区の方言の中で、おじいちゃんおばあちゃんがわかりやすくするというのは当たり前ですよね。国はその方言まで考えていませんから、その方言もやりながら、あとは独特な、雪国だったら雪国の問題もあるわけですよ。先ほど甲府市モデルと言いましたが、山梨県全体では甲府市はどちらかというと、市の中心にいろんな人がいたり、独特のちょっと郊外とは違うというところで独特なところがあると思うんです。そういう形に落とし込んで、現実、動くかどうか。これは、ある意味ではシミュレーションして、動かさなきゃだめです。1回動かしてみて、ここがおかしい、直していこう、ここがおかしい、直していこう、それから、もし担当がこんなことを言ってしまった、そしたらそこを訂正しなければいけない。そんなことも含めまして、ゼロから1をつくるような思いでやっていかなければいけないということを理解してほしいです。これが大変なんです。今まではすべてあったものをやるんですけれども、ワクチンを、全国民がいっぺんに打つんですよ。パンデミックですよ。そのことを理解していますかと。まずそこから理解していただきながら、住民も全部結集して、そしてスピードとの競争ですから一気にやると。それから、いろんな事情で参加したくないとかいらっしゃいますけれども、今の現状は打ったほうがよければ打っていただくように協力するようなこともしなければいけませんし、また打った後、違ったことで、その薬とは関係ないけれども倒れられたり、急に脳卒中を起こしたり、そういうのもあるでしょう。そうすると、これとの関係はどうかとか、いろんなことが起こります。その段階で異常事態が起こるという前提の中で、どうやって動きますか、ここはある意味では非常事態でワクチンを打っていくということを理解しながら、非常事態は通常のヒューマンリソースだけでは無理なんです。通常の経費だけでは無理かもしれません。いろんなことがありますので、そこのところにちゃんと対応できるような、変化に対応できるような、そういう仕組みづくりを、市が中心となりながらやっていくということなので、私どもはそこにプロフェッショナルとしてご支援申し上げたいと思っています。

(記者)

関連して市長にも伺います。そういったプロの支援を受けて、実際接種を進めていくのは、市の多くの医師会の方であったり、会場のスタッフの方だと思うんですけれども、医師会の協力は得られるという話がありましたが、具体的にどれだけの医師の方に協力していただかないと、これだけ進められないのかということと、会場のスタッフはどれだけ必要かということが今の時点でわかればお願いします。

(市長)

先ほど、“甲府モデル”、“甲府スタイル”という言葉を使いましたけれども、私ども甲府市と甲府市医師会さんは、日常的にも深い連携を結ばせていただき、救急や小児医療やさまざまな連携をしています。その延長線で、昨年、コロナ禍においてもPCR検査を各診療所で執り行っていただいています。そういった中で、今回はワクチン接種ということでも非常に積極的な取り組みの方向性の協議を進めておりますけれども、先ほど、私どもの想定する最大接種人数、あるいは回数を申し上げましたけれども、まだまだそれからどう落とし込んでいくかについて、先ほども申しましたが会場はどこにするかとか、そういうことも今協議中でありますので、まだまだちょっと、どこに何人とかいう形については書類上はつくられておりますけれども、まだ発表する段階にはなっていないと承知しています。そして先ほども申しましたけれども、各医療機関、診療所等で接種することについての可能性についても、今聞き取り調査を私どもまたは医師会さんのほうでしていただいているところでありますが、まだまだこれからだと思っています。ただ、先ほど申し上げましたけれども、私どもだけでは、中村CEOもおっしゃられましたこの本当に大きな一番最優先事業、課題を、コロナ禍を乗り越えていくための事業でありますから、他の団体もそうでありますけれども、ここは大きく問題意識も危機意識も共有しておりますので、それを乗り越えていくための努力を重ねていきたいと思っています。国のマニュアルももちろん出てくると思いますけれども、じゃあ具体的にこう来たけれど本当にこれで大丈夫かとか、この動線でいいのかとか、この作業でいいのかということを、さまざまな課題に対してシミックさんにいろいろ相談させていただいたり、アドバイスをいただいたり、参画をしていただこうと思っています。

(記者)

シミックさん側のお話になるかと思うのですが、2月1日に山梨県と連携協定を結んでいると思うんですけれども、自分が思うに県内市町村に包括的に落とし込まれる仕組みなのかなという理解を当時していたんですけれども、今回甲府と個別に、もともとの連携協定に基づいて連携事業を進めるというのは、二重になっているのか、それともほかの県内市町村でも今後協定プラス連携事業のスタートを発表していく、その最初の足掛かりなのか。今回の連携の位置づけというのを改めて伺いたいと思います。

(中村CEO)

まず私どもはいろいろな地方、県にも行っております、一番は、国と連携したら、全部下までいきますか、ということをまず考えてみてください。そうすると、県知事さんとお話して県とやりましょうと。で、実際に下に行きますか。そこは大枠ではそうなんですけれど、そこは今度市町村、ですからここは自治、一番大事なのは地方自治体がある程度意思決定してリーダーで引っ張っていかないと、その現場現場で違うわけですよね。それから国を待っていてもできないわけですよ。県を待っていてもできないわけですよ。ですから県知事との協定の中では“山梨県モデル”ということで、民間も入りながら各いろんな消防団の方とか民生委員の方とかいろんな方を巻き込みながらやりましょうというモデルを提案したんですね。これによって、ほかの県からも問い合わせがあります、私ども。そして、その枠の中で今度は地方の市町村単位になってくると、これはまた全部違う事情があるわけですよ。ですから、その中でまた結ぶところは結びながらやっていくと。それから、私ども共通点があるでしょうかということについてはもちろんわかっておりますから、その共通点については、県の中で共通なものを使っていただきたい。できればコールセンターなんかもメインのところは1本化したり、コールセンターっていろんなことを受けたらノウハウにしなければいけないんですよ。同じような質問を受けたら同じような答えにしようとか。日々アップデートしながらそこに対応しなければいけない。こういうものは共通化する。そこのところは私どもが情報をいろいろまとめながら共通化できるものは共通化する。それは県外でも同じだと思います。私もビックリしたんですけれども、“県が言ったから市町村も全部同じだろう”と思うのは全然違いまして、まったく違う。それから、今度は市町村同士で、ニセコ、7町村やっていますけども、できるはずだということで町長さんが集まってやってくださったんですけれども、現場に行くと全然違う。予算も違う。地域のコミュニティのあり方も違う。そうすると、全部が一応使っていかなければいけない。でもやっていくうちに、やっぱり共通化しようよとか、そういう雰囲気が出てきたら共通化できるということで、時間競争なので、仕組みをつくってから全部をということでは間に合わないんですよ。ですから今回、山梨県の中で一番大きな市であり、中核的なところも甲府市が動いてくださるとお声かけくださったので、現場としてどういう形でつくりあげるか。そういう思いでやっています。

(記者)

中村CEOは甲府出身でよろしいでしょうか。

(中村CEO)

私実は、何を隠そう、甲府市の首都圏甲府会ができましたときの初代会長から十何年務めさせていただいて、昨年卒業させていただき、次の方に移ったんですけれども、甲府市出身です。こよなく山梨のことを愛しております。ですから思いも強くてちょっと語気も強くなりますけれども、ぜひ成功させたいと思っています。

(記者)

中村CEOにお伺いしたいんですけれども、ワクチンって、副作用が怖いという考えをお持ちの方もいると思います。そういった中で、準備を進めれば安心して受けられるであったり、そういったところはどのようにお考えでしょうか。

(中村CEO)

まず、怖いということ。それはお薬ですからすべてリスクはございます。くすりは、後ろから読むとリスクというように。ですが、大事なことは出たデータをきちっと読みこなすということ。それから、その発生率がどのくらいで、どういう方に発生しているのかということも順々にわかってまいりますから、全世界の常識として、またサイエンスの知識としてワクチンを打った方がいいんですか、打たない方がいいんですかというと、やはり打つべきだと。そしてまたワクチンの副作用はというと、アレルギー反応から始まってあるかもしれないけれども、そこを今度はカバーする体制をつくっておく。それともう一つ大事なのは、まだできたばっかりのワクチンなので、世界で打たれても、それが1年後2年後3年後にどうなるかということは、もちろんこれからもフォローアップしなければいけないということで、やっぱりワクチンを打たなくて、その人が感染するリスクが全体の中でどうなんですかという話と、世界からも副作用の情報が集まっていますので、それを踏まえて判断をした中で、ワクチン接種が今ベストだということで動き出しますので、そこについての皆さんの理解というものをしていかなければいけないし、甲府もしていかなければいけない。それから、また新しいワクチンが出てきたりとか、今一番怖がっているのはコロナの変異です。この変異がカバーできるかできないか、これもやっていかなければいけないです。ですから、ちょっと日本の場合はワクチンに対してあまりにもワクチンは怖いんだ、というものの中でワクチン接種が遅れているような、子宮頸がんワクチンもそうですし、世界に比べればそういうところが非常に遅くなっています。ワクチンは打つとき複雑です。いつ打たなきゃいけない、打ったら次にこれを打たなきゃいけない。このワクチン管理が難しいので、ワクチンの打ち方、使い方で副作用が起こっている、間違いが起こっている事例が多いんです。ここを、なんとか準備によってきちっとしなければいけないということで、さっき言った仕組みをつくってやらないといけないということで、その仕組みもしっかりやりましょうという話だと思います。

 

(以上)

言葉遣いや明らかな言い間違い、言い直しがあったものなどを整理した上で掲載しています。

(作成:甲府市情報発信課)

よくある質問

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〒400-8585 甲府市丸の内一丁目18番1号(本庁舎5階)

電話番号:055-237-5314

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