次世代甲府大使　橘山莉乃さんインタビュー

　2020年10月、全国中学生陸上競技大会2020で、女子1500mにおいて第2位となった橘山莉乃さん。4月から仙台育英高校へ進学し、新たな活躍が期待される橘山さんに2020年の振り返りと2021年の目標をインタビューしました。

 

陸上を始めたきっかけは・・・

　小学4年生のときに橘山さんが運動会で走る姿を友達が見て“速い”と感じ、その友達に誘われて陸上を始めたそうです。大国陸上クラブに入団し陸上競技を始め、現在はGON SPORT ATHLETE CLUB（ゴンスポーツアスリートクラブ）で練習を行っています。
　練習は週に5日行っており、「短距離練習は苦手。スピードがあまりないからどうやって走るか分からない。長距離練習のほうが楽しい。」とのこと。長距離の練習では多い時には14ｋｍもの距離を走るそうです。

　陸上競技の面白さとは・・・

　自分の持ち味を「周りを気にせず自分のペースで走ること」と橘山さんは話します。そんな橘山さんが感じる陸上競技の面白さとは、「練習していくたびに目標を達成できるところ」だそうです。「確実に達成できる目標を立てる。あまり高い目標を立てると嫌になってしまうので、着実にクリアできる目標を立てて、その目標をクリアしていくところが面白い」と話します。
　そんな橘山さんですが、辛い思いをしたこともあったそうです。「食事を気にして貧血になって走れなくなった。どんなに速く走ろうとしても、走れなくて辞めたいと思っていた。」とのこと。「食べたら太ってしまい走れなくなると思い込み、不安で食べられなくなってしまった。そのせいで走れなくなってしまったことが一番辛かった。」と語ります。レバーやブロッコリーが体にいいというコーチからのアドバイスや、体のことを考えたお母さんの手料理で乗り越えたそうです。

中学の思い出

　中学での一番の思い出はやはり陸上競技のことだそうです。「駅伝の関東大会出場を目標にしていて、予選会で3位に入賞でき、関東大会に出場できたことが一番の思い出。2年生も“莉乃ちゃんと一緒に出場したい”と言ってくれて、練習を頑張ってくれました！」と語ってくれました。また、学校生活では、やはりスポーツ選手ということもあり、体育祭が思い出に残っているとのこと。「コロナ禍の影響で種目は少なくなってしまったけど、リレーや大縄跳びをクラスでたくさん練習して、いい結果が出て楽しかった！」と中学校生活を振り返りました。

新しい環境での・・・

  宮城県の強豪仙台育英高校へ進学する橘山さん、なぜ仙台育英高校を選んだのか尋ねると、目標にしている人がいるとのこと。「憧れている人がいて、その人と一緒に練習をしたいと思ったので、仙台育英高校への進学を決めました。」とイキイキと話してくれました。
　生活面では全寮生活になるそうで、「自分で生活すること、違った環境で練習することが楽しみ。家族はさみしがっているけど、自分は楽しみのほうが大きい」とこれから憧れの人と練習できることへの期待に胸を膨らませていました。
　高校の目標は仙台育英のユニホームを着て、高校駅伝で活躍することと話す橘山さん、「駅伝のメンバーに選ばれたい。けれど強い人がいっぱいいる。ケニア人の同級生も入ってきて、メンバー争いがし烈になると聞いている」と期待と不安が入り混じった表情がうかがえました。

将来の夢

　「将来の夢は、マラソン選手になりたい。マラソン選手としてオリンピックに出たい！」と大きな夢を語ってくれました。また、高校生活に向けての意気込みとして「最後まであきらめずに、陸上競技でいろいろな活躍をしたい！」と声を弾ませていました。

　橘山さん、高校での活躍を期待しています！これからも大きな夢に向かって頑張ってください！