ホーム > 仕事 > 女性の起業等支援 > 女性のための起業等支援セミナー「Can-Pass(キャン−パス)」事業紹介 > 2020年度「Can-Pass(キャンパス)」レポート~DAY5~
更新日:2024年4月24日
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「身近なあの人の困りごとをなんとかしたい」
「こんなものがあったらよかったのに…
そんな誰かへの思いやりから始まることの多い女性の起業や活動。
ただ、事業や活動を継続したりさらに大きくしたりするときにぶち当たる壁。思いを込めて一生懸命やればやるほど、自分がどんどん苦しくなっていってしまう。
自分の「やりたい!」という思いを、誰かが「できる!」で支えてくれる。
そんな人たちとのつながりで、壁を乗り越えていって欲しい。
そんな思いを込めて開催しているのが、このCan Pass(キャンパス)というセミナーです。
今日は「チームづくり・仲間づくりについて考えよう!」というテーマのもと、会議や話し合いの進め方について学びました。
日時:2020年11月6日(金曜日)10時00分-12時30分
場所:甲府市環境センター 3F大会議室
まずは参加者の皆さん同士で「今のお気持ち」を共有するチェックインです。
今日は参加者・スタッフを含めた7人のグループで進めていきます。
いまつけているマスクが一番カラフルな方から時計回りで「お名前」と「今のお気持ち」を話していきます。
ここに来る前に家事をこなしてきたり、お子さんの送迎をしてきていたり。
ちょっとバタバタした朝を過ごした方も、落ち着いて講座に入っていくための準備をする時間です。
このセミナーの通称:CanPass(キャンパス)には、誰かの「やりたい!」という想いをみんなの「できる!」で応援しようという意味が込められています。
いろんな人たちとつながることで、自分たちのできることが増えていく。
そんな仲間づくり・チームづくりについて考えるときに大切な要素の一つとして、“会議・話し合いの進め方”があります。
様々な得意技・価値観を持った人たちと一緒に活動していく中で、みんなが納得して物事を決めることができるというのが欠かせません。
しかし、それぞれが持っている価値観や活動への関わり度合いも異なるメンバーみんなが納得するというのは、そう簡単ではありません。
それに加え、会議のやり方についてちゃんと学べる場は意外と多くないのです。
今日の講座では、会議のやり方の基本の「き」をご紹介し、実際に会議をやってみよう!という流れで進めていきます。
まずはちょっとグループワーク。「こんな会議はもう嫌だ!」ってどんな会議?をテーマに、グループで話してもらいました。
・意見が出ない
・急に話をふられる
・何が決まったのかよくわからないまま終わってしまう
・意見を批判される など
たくさんの意見が出てきましたが、これらの意見の逆が「いい会議」の要素になってきます。
ここで出てきた要素を頭の中に入れつつ、ここからは具体的な会議のデザインの話に移っていきます。
会議の場のデザインを考える上で、事前・最中・事後と3つに分けて紹介しました。
まず会議の事前には目的やゴールイメージ・時間や進め方をちゃんと参加者に共有しておくことなどをご紹介しました。
会議の最中には、まず話しやすい雰囲気づくりのための共有事項や、アイデアの発散の時間と収束の時間をちゃんと分けることなどをお伝えしました。
またアイデアを収束していくための具体的な方法を事例を交えて紹介しました。
会議の事後には、決まったことやそれぞれの担当を改めてちゃんと確認すること・チェックシートなどをリマインドすることなどをお伝えしました。
ここまで紹介したものも踏まえ、グループごとに会議の実践にチャレンジしてもらいました。
テーマは「親子で楽しめるクリスマスイベント」の企画アイデアを考えてみるというもの。
グループの中で「事前チーム」「アイデア発散チーム」「アイデア収束・事後チーム」に分かれ、それぞれの時間を担当してもらいました。
実践の後は、グループ内でそれぞれのチームの良かった点をフィードバックし合いました。
「最初に全員でチェックインをしたことで話しやすい雰囲気ができた!」
「出てきたアイデアを模造紙に書いてくれて、話すことに集中できた!」
「イラストなども交えて書いてくれたおかげで、イメージが膨らみどんどんアイデアが出てきた!」など。
会議や話し合いはちょっとした配慮や声かけで話しやすくすることができます。
さらにそれらの多くは、自分が進行役じゃなくてもできることもたくさんあります。
こうした工夫を組み込むことで、短時間でもアイデアが広がったりみんなの参加度合いが上がったりすることを体感してもらえたのではないかと思います。
今日の講座のまとめとして、「私の会議の3箇条」を書き出してもらいました。
・進行役の人だけじゃなく、みんなで会議をつくること
・それぞれの手元のメモに書くのではなく、ホワイトボードなどを使ってみんなの顔を見ながら話せるようにする
・始まりの時間だけじゃなく、終わりの時間もちゃんと意識する
・いきなり大きく変えることはできないので、まずは自分のできることからやっていきたい
など、学んだことを次に生かすための宣言をしました。
「事前8割、本番2割」という言葉もあるくらい、事前の準備は大切です。
本番だけ頑張ればいいわけではなく、事前の会議を通じて内部の関係の質が上がっていくことや、ちゃんと物事が決まって前に進んでいけることがとても大切だと思っています。
今日の講座では、会議や話し合いの進め方についてとても多くのことをお伝えしました。
ひとつでもふたつでも、自分の現場で実践してみて身につけてもらえたら嬉しいです。