更新日:2022年9月22日

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2022年度「Can-Pass(キャンパス)」レポート~DAY4~

第4回目のCan-Pass!

この日も、新型コロナウイルス感染拡大のため、オンラインでの開催となりました。
オンライン開催も2度目となり、参加者の皆さんの表情も前回よりもリラックスしている印象でした。

これまでのCan- Pass(キャンパス)の様子など女性の起業支援についてのページはこちら

 

DAY4の実施概要

日時:2022年9月2日(金曜日)10時00分~12時30分

場所:Zoomにてオンライン開催

 

先輩のお話

まるカフェ主催 庄田有希さん

(JPG:248KB)

 

Q.まるカフェとは、どのような場所ですか?

まるカフェは、しいていえば場所を持たない青空カフェのようなものでしょうか。
カフェといっても、コーヒーやスイーツを提供する場ではありません。

まるカフェは、皆さんのくらしの中に出向いて、
日頃のモヤモヤやちょっと心につかえていることを、
何気ない会話の中で吐き出せるような、
頑張っている自分にマル!をあげられるような、
そんな場づくりを行っています。

開催場所はその時によってさまざま。
みなさんどうぞの会からテーマや対象に沿った会など、
現在は公園や、南アルプスにあるPublic Houseモモ、ホンダカーズ峡西の店舗などで行っています。

 

Q.まるカフェを始めようと思ったきっかけは?

私は3児の母なのですが、夫が仕事で不在のことが多いため、基本育児はワンオペです。
そのため、子どもが小さいうちは特に、今日は大人と話すことなく終わっちゃった、なんてことも。
そのうち、長女が学校に行くのを嫌がるようになり、とにかく行かせることに必死で、
子どもの泣き叫ぶ声と私の怒鳴り声、暴れて部屋はぐちゃぐちゃ・・・
朝がくるたびに辛くて、手をあげたこともあります。

「このままだったら虐待してしまうかも…」と思い、意を決して児童相談所に電話をかけました。
しかし、電話口からは『手をあげるのはやめましょう』と当たり前のことを言われるだけで、
相談所は、相談できる場所ではないんだな、と感じました。

長女が4年生になるタイミングで転勤が決まり、
山梨に引っ越してきて以前のような状況が少し落ち着きました。
「今、過去の自分のようなつらい思いをしている人の力になりたい!」と思ったことが活動を始めたきっかけです。

 

Q.なぜ自分で「場」を作ろうと思ったのですか?

山梨に引っ越し、周囲に知り合いが誰もいなかったことが大きいです。
逆に、そうした新しい場所だからこそ、気持ちが整理できたと思います。

最初は【お母さん達の癒しの場】について考え、
自分で場所を持ち、ハンドケアセラピストの資格を取得した上で、
お母さんたちが話せる場・癒しの場がつくれたらいいなと思っていました。

しかし、ある方に相談したら
「それって本当にやりたいことなの?」と言われ…
もう一度しっかりと考えました。

過去の自分に投影すると、
癒しの場を求めていたのではなく、
悩みが大きくなる前に、
自分で抱えきれなくなる前に、
自分の思いを吐き出せるような関係や繋がりを求めていたことに気がつきました。

そこから、「こういうことをやってみたい」と声に出してみたら、一気に世界が広がりました。

 

Q.まずはどんなことから始めましたか?

山梨に来て繋がりがたくさんあるわけではなかったので、
まずは地域の中で「あの人よく見かけるな」と思ってもらえるような存在になろうと思って、
親子で近所のゴミ拾いを始めました。

実際にやってみると、近所の方やすれ違う方に声をかけていただくこともありました。
また、ゴミ拾いをきっかけに、現在のまるカフェの仲間(中澤千絵さん)にも繋いでいただくきっかけになりました。

 

活動方法はどのように決めましたか?

活動を始めるにあたって、中澤さんと一緒にアイデア出しややりたいことをまとめていったのですが、
「その場所に来られない人にはどう出会うのか?どう届けるのか?」という課題が見えてきました。

その時に、くらしの中にある公園や人の集まる場所に、私たちから出向いていこう!という
いわば移動公民館のような現在のスタイルになりました。

 

Q.活動を通じてどんな人たちと出会いましたか?

まるカフェは人が人を呼んでくださることが多いです。
「〇〇さんが教えてくれたので来ました!」と言ってくださる方もいて、繋がりがゆるやかに広がっています。

また、子育てを一生懸命やっているお母さん、
発達が気になる子を持つお母さん、
不登校の子を持つお母さん、
自信がないお母さん、
との出会いから見えてきたこともあり、
そこから活動の内容へとも繋がっています。

また、他職種の仲間、地域の中で様々な想いを持っておられる方のところへ
訪問したり、オンラインで会議したり、インスタライブをしたり、
お互いに知る・触れる機会を積極的に作りながら、
分野の違う方たちとの繋がりも持つようにしています。

 

Q.活動を通して感じることはありますか?

まるカフェに関わってくださる人が増えて、
場の中でそれぞれの方の得意なこと(トーク、製作、ワークショップなど)を発揮してくださっています。

また、来てくれた方同士の繋がりもあります。
まるカフェは、私たちが何かを提供する場ではない、
という「あり方」みたいなものを知って協力してくださる人が、
営業、利益でなく「人」としてつながっていると感じています。

家庭では、長女が高学年になり、また学校へ行きにくくなってきたのですが、
まるカフェを通して関わりを持つ人が増えたことで、「こういう考えもあるんだな」と思えるようになりました。
現在は不登校ですが、私自身も困った時は「助けて」と言える場や人との繋がりができ、
娘のことも自分のことも「大丈夫」だと信じて受け入れられるようになりました。

長女から「将来、まるカフェで働きたい」と言われたこともあります(笑)
長女にはまるカフェの活動をしている私が「大変そうだけど、楽しそう」と映っているようです。
現在は、アイデア出しや製作など家族を巻き込み助けてもらいながら、自分のペースで自分のやりたいことを進めています。

 

Q.チラシや宣伝はどのように作っていますか?

最初のチラシを作ったときは、読む人に向けて「繋がりましょうね」という気持ちで書きました。
名刺以上、チラシ未満のパーソナルレターです。

最初は自分の想いを発信することに、不安がありました。
でも、想いを込めて丁寧に伝えることで、
目に留めてくださる方からの反響も得られ、
「これで大丈夫」と思えるようになってきました。

自分の気持ちや思いが整理されている状態だと、うまく言語化できるので、
普段からやりたいことや考えていることを思いつくままにノート書くようにしています。

発信することで、次の出会いや繋がりへとどんどん広がっていくことを実感しています。

 

Q.これからのまるカフェはどうなっていくのでしょうか?

収益のとこを考えることもありますが、
これを仕事にする=収益を得ることを考えてしまうと、
今、大切に考えていることが壊れそうな気がして・・・。

誰に想いを届けたいのか、
自分がそこでどうありたいのか、
いつも考えるようにしています。

まるカフェがこの先ずっと、同じカタチで続いていくとは思っていないんです。
まるカフェに携わってくださった誰かや、
まるカフェが好きだと言ってくれる子どもたちが
新しいカタチでこうした場を作る、
そしてそれが自然に地域の中に浸透していく。
そのきっかけがまるカフェだといいな、と思っています。

 

自分が欲しかった場を、試行錯誤で作り上げた庄田さん。
彼女の手書きのチラシからは、その想いが伝わってきます。
思いを口にすることで世界が広がったという庄田さん。
丁寧に積み重ねたまるカフェへの「想い」は、
大きな輪になり、少しずつ確実に広がっていると感じました!

 

 

ワーク「紙の上に場をつくる」

(JPG:229KB)

 

自分の思いを紙の上に反映する

場づくりや事業など、「やりたいこと」を人に伝えるためには、ある程度可視化することが重要です。
パーソナルレターは、いわば「名刺以上、チラシ未満」のツール。
自身の頭の中にある思いを、必要としてる誰かに届くようにまとめてみましょう。

 

パーソナルレターは場づくりの第一歩

場づくりには、以下のステップが重要になってきます。

(1)紙の上に場を作る

(2)単発の場を作る

(3)継続的な場を作る

このサイクルで場づくりを行うと、試行錯誤しながら場の基礎を固めることができます。
まずはパーソナルレターを作り、自分のやりたいことを人に伝えることから始めましょう。

 

パーソナルレターの作成

ワークではそれぞれのパーソナルレーターを書き、シェアを行いました。
実際、紙の上に書き出すことで内容が整理されたという声も多くありました。

名刺以上、チラシ未満のパーソナルレター。
大事なのは嘘を書かないこと、
そして、本当にやりたいことを書くことです。

ワーク後は、各グループごとにシェアを行い、
「実際に読んでみたい!」「頑張って清書します」など、
たくさんの思いが詰まったパーソナルレターが生まれました。

 

まとめ

自身のやりたいことは頭の中にたくさんあるけれど、アウトプットする機会は意外と少ないものです。
しかし、自身の思いを整理して、人に伝えることによって、世界が広がっていったとゲストの庄田さんも話していました。

場づくりに限らず、自身の思いや気持ち、モヤモヤなども、紙の上に出して一度整理してみましょう。
思いを磨いて、それを人に伝えることで、思いがけない方向に突破口が見えるかもしれません。

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