ホーム > 仕事 > 女性の起業等支援『Can-Passスタイル』〜女性の活躍と交流機会の創出〜 > 女性のための起業等支援セミナー「Can-Pass(キャン−パス)」事業紹介 > 2025年度「Can-Pass(キャン−パス)」レポート〜支援機関との交流会〜
更新日:2026年3月5日
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開催日:令和8年2月18日(水曜日)
会場:甲府市役所本庁舎6階大会議室
主催:甲府市
受託団体:任意団体オンテンバール

約半年間にわたる令和7年度のCan-Passも、今回で最終回を迎えました。
本日は、受講生同士、そして受講生のこれからを応援する支援機関の皆様との交流会です。
会場のあちこちでは、半年間をともに駆け抜けた仲間同士があいさつを交わす姿が見られました。

今回は支援機関との交流会として、ゲストスピーカーへのインタビュー、受講生による1分間プレゼンテーション、そしてそれに対するフィードバックを実施しました。
会場には、発表を控えた受講生の緊張感も漂い、真剣な空気に包まれていました。

今回ご参加いただいた支援機関は以下の通りです。
・山梨中央銀行 白石様
・山梨県民信用組合 小澤様
・山梨県よろず支援拠点 深澤様
・山梨県立男女共同参画推進センターぴゅあ総合 土橋様
・甲斐の国コミュニティ基金設立準備会 野口様
・NPO法人bond place 加藤様
・山梨県新価値・地域創造推進局新事業・地域ブランド課 高山様
皆様には、それぞれの機関の役割や支援内容についてご紹介いただきました。
1人目:動画クリエイターAkaさん

月間約200万人が閲覧する県内密着型アカウントを運営し、やまなし大使としても活動されています。
インタビューでは、現在の働き方に至るまでの経緯を中心にお話を伺いました。現在はInstagramでの発信を軸に、県内飲食店等の動画制作を手がけています。活動を始めたきっかけは、山梨県内にSNS発信者が少ないことに気づいたこと。「山梨はまだ穴場であり、先駆者になれる」という思いからスタートしたそうです。
しかし、開始から約1年間はなかなか収益化につながらなかったとのこと。それでも多くの人と出会い、自ら直接想いを伝え続けた結果、口コミで仕事が広がり、現在の形へとつながりました。

現在の働き方については、「すべてが自己責任だからこそ、環境や他人のせいにすることがなくなり、ストレスが減った」と語られました。
過去の自分へのアドバイスとしては、「やりたいことはやったほうがいい。行動して後悔している人は周りにいない。思い立ったらすぐ行動することが大切」とのメッセージをいただきました。
2人目:株式会社迅技術経営・中小企業診断士 吉田さゆりさん

吉田さんは、過去のCan-Pass受講生でもあります。
当時は一見つながりがないように思えた「中小企業診断士」という目標にどのようにたどり着いたのか、また子育てとの両立についてお話を伺いました。

もともとはヨガインストラクターとして活動し、古民家でヨガとリトリート事業を計画していたそうです。しかし様々な壁にぶつかり、方向転換を決意。
ボランティア活動に参加する中で、「自分から地域に関わっていく方が合っている」と気づき、それを仕事にする方法として中小企業診断士という資格に出会いました。
現在は商工会からの派遣で、創業支援や経営相談に携わっています。
過去の自分へのアドバイスとしては「自分のままで良い。周りのようになろうとして苦しくなるよりも、自分だからできることを掘り下げることが楽しかった。」と語られました。

リアルな働き方を体現する先輩方の話に、受講生の皆さんも熱心に耳を傾けていました。その後、交流の時間へとつなげていきます。


続いて、受講生によるプレゼンテーションが行われました。
1分間という限られた時間の中で、自身のやりたいこと、周囲に協力してほしいこと、そして目指す姿を凝縮した発表が続きました。
受講生の皆さんの真剣な思いに対し、支援機関の皆様からも心のこもったフィードバックが寄せられました。


・習い事複合施設の構想:家族で通える施設を計画。資金調達を含めた相談を希望。
→金融機関による資金面の支援提案、理念への共感。
・死産経験をもつ母親のための場づくり:孤立しがちな母親のためのお話会を開催。
→会場協力の提案、ピアサポートの重要性への共感。
・ベビーマッサージ教室:母親の孤立解消を目的に活動。集客が課題。
→SNS活用の具体的提案。
・食育講座の展開:「食べることは生きること」を伝える活動。
→事業連携の可能性を示唆。
・療育サークル運営:医療的ケア児家族の居場所づくり。
→活動の継続性と事業化の重要性。
・心身ケアの場づくり:専門職として地域の居場所を構想。
→共施設活用の提案。
・シェアキッチン構想:未経験者が挑戦できる場を設計。
→巻き込みと継続の仕組みづくりが課題。
プレゼンテーション後には、互いの挑戦を讃え合う温かい拍手が会場に広がりました。

続いては、支援機関の皆様と受講生が直接対話を行う分科会の時間です。
以下のグループに分かれて交流を行いました。
1.金融機関による経営資金相談
(山梨中央銀行、山梨県民信用組合)
2.中間支援組織による伴走支援
(山梨県よろず支援拠点、甲斐の国コミュニティ基金設立準備会)
3.女性支援・居場所づくりの実践者
(ぴゅあ総合、NPO法人bond place)
4.ゲストスピーカー
(吉田さん、Akaさん)
プレゼンでフィードバックを受けた受講生からは、「さらに詳しく相談したい」といった声も上がりました。
支援機関の皆様からも、「次につなげたい」「具体的に話を深めたい」という前向きな言葉が聞かれ、双方の対話が活発に行われました。

分科会では、できるだけ多くの人と話せるよう時間で区切りながら進行しましたが、受講生からは「まだ話し足りない」という声も聞かれ、交流の充実ぶりがうかがえました。
名残惜しさを感じながらも、半年間にわたるCan-Passはここで締めくくりとなります。
最後に、初回講座で「Can-Pass終了後、自分はどうなっていたいか」を書いた手紙をそれぞれに配布し、半年間でどのような変化があったのかを振り返る時間を設けました。

自分自身からのメッセージを読み、涙を流す受講生の姿も見られました。思い描いた姿に近づいた人、当初の想定とは違う変化を感じた人、当時の気持ちを思い出した人など、それぞれの思いが会場を包みました。

最後に、主催者である甲府市人権男女共同参画課・佐野課長よりあいさつがありました。
「本講座からこれまでに約170名の受講生が生まれ、そのうち約30名が起業されています。甲府市が目指す“誰もが自分らしく生きるまち”を体感する講座であり、皆さんの今後の活躍に期待しています」との温かい言葉が贈られました。

また、受託団体オンテンバール代表・齋藤より、「この講座は答えを教える場ではなく、参加者が自ら答えを見つけることを支援する場である」との話がありました。支援機関やスタッフは後ろから支えるサポーターであり、講座での学びは卒業後にじわじわと効いてくるものだという激励の言葉がありました。
2025年度のCan-Passは、今回で最終回となります。
しかし、受講生の皆さんにとってはここからが本当のスタートです。

ここで出会った仲間、学んだこと、そして自分自身が感じたことを未来へとつなぎ、それぞれの場所での活躍につながることを期待しています。
本当にありがとうございました!
※これまでのCan-Pass(キャンパス)の様子など女性の起業等支援についてのページはこちら