ホーム > 仕事 > 女性の起業等支援『Can-Passスタイル』〜女性の活躍と交流機会の創出〜 > 女性のための起業等支援セミナー「Can-Pass(キャン−パス)」事業紹介 > 2025年度「Can-Pass(キャン−パス)」レポート〜DAY2〜
更新日:2025年10月23日
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開催日:令和7年10月17日(金曜日)
会場:甲府市役所本庁舎6階大会議室
主催:甲府市
受託団体:オンテンバール
2回目となる今回は、会場のあちこちから「お久しぶり」「最近どうですか?」と声をかけ合う姿が見られました。
前回の交流を通して一気に親睦を深めた様子で、温かい雰囲気の中講座がスタートしました。
今回のテーマは「自己分析」。矢印を自分に向け、自身の経験や思いを丁寧に見つめ直す時間となりました。
DAY2ではオンテンバール代表の齋藤が、「自己分析」をテーマに、自分のナラティブ(物語り)を考えるワークショップを実施。

ナラティブとは、体験を自分なりに整理し、意味づけて語ること。出来事そのものではなく、「自分がどう感じたか」「どう意味づけたか」によって物語が形づくられます。キャンパスでは、この“自分らしさ”を言語化することを大切にしています。
最初のワークでは、受講者の皆さんにご自身のライフチャートを作成してもらいました。
ライフチャートとは、これまでの人生の浮き沈みを振り返り、グラフ化して整理するワークです。


それぞれの時期の出来事に「どんな感情を持っていたか」を紐づけていきます。
「この時は悲しかった」「この瞬間は嬉しかった」――そんな感情を一つひとつ言葉にしながら、自身の歩みを見つめ直しました。

多くの出来事を振り返る中で、それぞれのストーリーが凝縮されていく様子は、まるで映画の予告編のよう。
自分の物語を“見える化”する時間となりました。
続いては、2人1組で行う「ヒーローインタビュー」。
相手の「これまでの最高の体験」を掘り下げながら、自分では気づかなかった魅力や強みを発見するワークです。

質問項目は以下の通りです。
(1)今までの経験の中で「すごく楽しかった」「うまくいった」と思える出来事は?
(2)その出来事にはどんな人が関わっていましたか?
(3)あなた自身のどんな工夫や行動が、その出来事を良いものにしたと思いますか?
(4)これからの未来で「こんなふうにできたら最高!」と思う場面はどんなことですか?
(5)その未来を実現するには、どんな壁があり、どう乗り越えたいですか?


インタビュー後は、グループ内で相手の紹介を行いました。
「自分では気づかなかった自分を見つけてもらったようだ」と、驚きと笑顔が広がりました。互いの最高の瞬間をシェアし合う、温かな時間となりました。
3つ目のワークは、「まんだらチャート」を使って自身が大切にしていることを可視化するものです。8つのマスに「自分が大切にしていること」を書き出し、その一つひとつに「その価値観を持つようになった原体験」を紐づけました。

「なぜこれを大切にしているのか?」をじっくり考える時間を通して、自分の根っこの思いを言語化していきます。

仕上げとして「私は〇〇な人です」と書いた付箋を中央に貼ると、会場には
「そうか、私はこんな人だったのか」
「改めて言葉にしてみると、知らなかった自分が見えてきた」
といった声があちこちから聞こえました。
自分に矢印を向けることで、新しい自分を発見する時間となりました。
最後に、グループごとに自分のナラティブを共有しました。
「なぜこの事業をやりたいのか」「なぜ今ここにいるのか」――それぞれが思い思いの言葉で語り合い、会場は温かい拍手に包まれました。

チェックアウトでは、講座を通して感じたことや気づきを付箋に書き出し、全員で共有しました。


DAY2では、前回よりも打ち解けた雰囲気の中で、自分自身に向き合う時間となりました。
「自分の思いがより明確になった」という声も多く聞かれました。
当日は、支援機関からも以下の方々にご参加いただきました。
山梨県民信用組合/甲斐の国コミュニティー基金設立準備会/山梨県よろず支援拠点


また、この日は「女性の働き方」について研究をしているデンマークからの留学生も参加。
「ワークではほぼ初対面の人同士も、まるで親友のように話をしていてすごい!」と、Can-Passの和やかな雰囲気に驚いた様子でした。
次回は、参加者同士の交流会です。
今回深めた“自分自身のナラティブ”をもとに、仲間とのつながりをより豊かに育む時間となることを期待しています。
※これまでのCan- Pass(キャンパス)の様子など女性の起業等支援についてのページはこちら