更新日:2023年1月31日

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2022年度「Can-Pass(キャンパス)」レポート~DAY2~

第2回目のCan-Pass!
この日は29名の方に参加いただきました。

今回は2回目とあって、参加者の皆さんも前回よりもリラックスした雰囲気。
会場のあちこちから「お久しぶりです!」「最近、どうですか?」という声が聞こえてきました。


これまでのCan- Pass(キャンパス)の様子など女性の起業支援についてのページはこちら

DAY2の実施概要

日時:2022年7月8日(金曜日)10時00分-12時30分
場所:甲府市役所本庁舎 会議室

 

先輩のお話

Can-Pass1期生
ヨガ講師/社会福祉士 山本梨乃さん

 

産後ヨガ講師になったきっかけは?

産後3ヶ月くらいの頃に、初めて息子と一緒に出かけたのが、お母さん向けのヨガ教室でした。
慣れない育児や心身の変化に戸惑いを感じていた時にヨガと出会い、心身ともにほぐれていく感覚に感動しました。
「同じような産後のお母さんたちにも伝えたい!!」
この想いが、ヨガ講師という道を拓いた瞬間です。

Can-Pass受講〜事業を展開するまでに想いの変化や葛藤などはありましたか?

当時、赤ちゃんだった息子の託児をお願いして、セミナーに参加していたんです。
しかし、いつしか泣く我が子を預けてまでセミナーに参加する自分に戸惑いや自責の念が生まれていました。
自分で考えて出した答えは「受講を辞退する」という選択です。
Can-Passから離れても、そこで出会った方とのご縁は続いていて、
その後、子育てをしながら自分のタイミングでヨガ講師の資格取得をしました。
途中で辞めても大丈夫、タイミングはその都度自分で決めて大丈夫です。
諦めなければきっと前に進めます!!

 

梨乃さんのヨガ教室の特徴は何でしょうか?

子どもを連れていく場所があっても、お母さんが主体となれる場所となると、実際は少ないと感じています。
ですので、そんな「お母さん」が自分と向き合える、リラックスできる場でありたいと思っています。
特にこだわっているのは『お母さんたちの気分が上がる場所でレッスンを開催すること』です。
おしゃれな古民家やカフェなど、私自身が気分の上がる場所を見つけ、実際にお店の方へ自分の想いを届けるようにしています。
『おしゃれな場所×美味しいランチ×ヨガ』
こんな時間を、想いを共感していただける皆さんと一緒に作っています。

 

どのような形で梨乃さんの想いを皆さんに届けていますか?

Instagramを中心に、SNSで想いを発信するようにしています。
私の場合は、過去の自分をペルソナに投影しているかも。
もし、「何か始めたいけど、まだカタチになっていない」という方でも、日頃から自分の想いを声に出す・発信することをおすすめします。
普段から繋がりを持てていることで、いざ事業を開始するというときに、人が集まってくださいます。

 


梨乃さんの穏やかな雰囲気の中にある、芯の強さが伝わる時間でした。
会場の皆さんも、目を輝かせて話を聞きながら、時折大きな頷きも見られました。


梨乃さんが途中でCan-Pass受講を辞退し、
その後タイミングを待って起業をしたというお話には、
女性ならではのライフスタイルのあり方や変化、
子どもの成長に伴う変化など、
あらゆることが常に変化しうる日常の中で
「自分で決断する」
「その場その場で選択ができる」
「できる、大丈夫」
「ちゃんと繋がっているよ」
という受講生の皆さんへの勇気のメッセージが込められていました。

 

ワーク「ビジネスモデルキャンバス」

「ビジネスモデルキャンバス」とは・・・
自身の事業の見える化を目的としたワークです。
以下の9つの要素からできています。

  • 顧客セグメント
  • 価値提案
  • チャネル
  • 顧客との関係
  • 収益の流れ
  • リソース
  • 主要活動
  • パートナー
  • コスト構造

Can-Passでは、これらをより、見やすく、分かりやすく細分化し、
アレンジしたシートを使用して、個々の頭の中に描く事業を書き出し、
これからどのようにビジネスを進めていくのかを可視化します。

 

 

ワークStart!

ワークでは、3~4人のグループに分かれ、
1人15分程でご自身のビジネス(やりたいこと)についてヒアリングしました。
Can-Pass運営スタッフが聞き手になり、シートを埋めていきました。

 

第1ターム

最初は「15分間も自分のことを話せるかな?」と、
戸惑う声がありましたが、話し始めると15分があっという間に感じるほど。
シートの項目に沿って質問に答えたり、
自己紹介をきっかけに自身の好きなことや、やりたいことを話したりと、
グループにより進め方は様々。

 

聞き手は、
話のキーワードになる部分をポストイットに書いて、
シートに貼っていきます。
うまく話せないところ、言葉に詰まったところも、
その間(ま)を大切にしてヒアリングを行いました。

 

15分話し終えたところで、ヒアリング終了です。
完成したシートは、聞き手のスタッフから話し手に手渡されます。
同じグループの方からもフィードバックがあり、
「ああ、私はこうしたかったんだ!」
「そのアイデア、良いね!」など、大盛り上がり。

 

グループ内でのヒアリングが一通り終わると、
今度は聞き手のスタッフが入れ替わり、もう一周ヒアリングを行います。

 

第2ターム

参加者の皆さんからは、
「また同じことを話すの?なぜ?」という空気を感じましたが、
いざ2回目をスタートすると、
自身のやりたいことや考え方がよりクリアになるようで、
再び盛り上がりを見せました。


話す内容は、
基本的に1回目と同じですが、
「これ、さっきは言ってなかったのですが…」
「本心はこうだと気づきました」など、
新しい気づきが生まれたという声も多くありました。

2回ヒアリングして完成したシートを見てみると、
自身がワクワクしている部分や、
グループから共感を得られたこと、
新たに気づいたことなど、
ビジネスや、やりたいことのヒントが見えてきます。


反対に、
空白になっている部分は、
これまで不明瞭になっていた「不安点」となり、
これからの課題になります。


本ワークの目的は、
シートを全て埋めることではありません。
まずは自分自身としっかり向き合い、
自分の中で弱み(苦手分野や不明瞭な部分)を知ること。

そして、これからセミナーで、
そうした部分を補うための指針を策定するためのワークでした。


お渡ししたビジネスモデルシートは、
参加者の皆さんの現時点での想いがありのままに表されているシートです。
空白の部分は、これからのCan-Passを通して埋めていきましょう!

 

まとめ

女性の「やりたい」をカタチにする。
心が動き出したこの瞬間を、
子どもがいても、介護をしていても、障がいを抱えていても、
自分の目標を持ち、
自分や家族が暮らすまちを良くしていく事業が
自分にもできると感じてもらいたい。
そんな女性たちをCan-Passはこれからも応援していきます。

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