更新日:2026年9月9日

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2026年度女性のための起業等支援セミナー「Open Can-Pass」レポート

開催概要

日時:2026年9月3日(木曜日)10時00分~12時00分
会場:甲府市役所本庁舎6階大会議室
主催:甲府市
受託団体:任意団体オンテンバール

参加支援機関(敬称略):
山梨県民信用組合
山梨県立男女共同参画推進センターぴゅあ総合・ぴゅあ富士
山梨県新価値創造推進局山梨県新事業チャレンジ推進課
公益財団法人やまなし産業支援機構

セミナーの雰囲気を体験できる「Open Can-Pass」を開催しました!

令和8年9月3日(木曜日)、女性のための起業等支援セミナー「Can-Pass(キャン-パス)」「Can-Pass plus(キャン-パス プラス)」の開講に先立ち、「Open Can-Pass(オープン キャン-パス)」を開催しました。
「Can-Pass」は、起業や地域活動など、自分らしい働き方・活動に向けて一歩を踏み出したい女性を対象としたセミナー、「Can-Pass plus」は、「Can-Pass」の次のステップとなるスキルアップセミナーです。
今回の「Open Can-Pass」では、これから受講または受講を考えている皆さんと、Can-Passを支えてくださっている支援機関の皆さんが一堂に会し、卒業生や支援機関のリアルな声を聞くとともに、実際のCan-Passをイメージしたワークショップを体験しました。

事業について「知る」だけではなく、一緒に話し、考え、つながることで、Can-Passの雰囲気そのものを感じていただく時間となりました。

開会の様子

開会にあたり、甲府市人権男女参画課課長より、「令和元年度から実施しているCan-Passには、これまで100名を超える方が参加し、起業や就業など、それぞれの新たな一歩につながってきました。今日の出会いや交流が、新たな気づきやつながりとなり、これからを考えるきっかけになってほしい」との言葉がありました。

続いて、甲府市人権男女参画課より、「学ぶ」「チャレンジする」「交流する」を軸とした女性活躍支援の取り組み「Can-Passスタイル」を紹介。
「Can-Pass」、「Can-Pass plus」をはじめ、マルシェやロールモデルとの交流会など、講座の前後にもさまざまな形でチャレンジできる場が用意されていることが説明されました。

また、今回の「Open Can-Pass」では、

  • Can-Passの雰囲気を知ること
  • 支えてくれる「味方」を知ること
  • 「やってみたい」を一歩につなげること

の3つを体感してほしいとのメッセージが伝えられました。

 

今年度のテーマは「ろうそく」

続いて、受託団体オンテンバールより、今年度の「Can-Pass」、「Can-Pass plus」について説明しました。

今年度のテーマは「ろうそく」です。
ろうそくの火は、しっかり燃えているときもあれば、風に揺れたり、弱くなったりするときもあります。
それでも芯が残っていれば、一度火が消えてしまっても、また灯すことができます。

起業や新しい挑戦も、ずっと前へ進み続けられるとは限りません。

立ち止まっても、戻ってもいい。
また進みたくなったときに、自分の中の火を灯せる場所でありたい。
そんな思いを今年度のテーマに込めています。

「Can-Pass」では、自己理解からスタートし、「自分は何を大切にしているのか」「何をしているときに自分らしくいられるのか」を考えながら、自分の中にある「やってみたい」を少しずつ形にしていきます。

一方、「Can-Pass plus」では、すでにやりたいことが見え始めている方や活動をスタートしている方を対象に、事業設計や収益、税務、実務などを学び、より具体的な事業へと育てていきます。

「Can-Pass」が、自分と事業の「種」を見つける場所だとしたら、「Can-Pass plus」は、その種を事業として育てる場所。

講座だけでなく、交流、個別相談、現場見学、支援機関とのつながりなども通して、その後の挑戦まで継続的に支えていきます。
(※現場見学会は「Can-Pass」のみの実施)

卒業生インタビュー

続いて、「Can-Pass」、「Can-Pass plus」卒業生の功刀里枝さん(enoのエン/エノモル/fukuわらい)にご登壇いただき、受講当時のことや、その後の変化について伺いました。

保育士として約20年間活動した功刀さんは、現在、フリーランス保育士として訪問保育や交流イベント、居場所づくり、マルシェ運営などに取り組んでいます。

Can-Passへの参加は、周囲から「来てみなよ」と声をかけられたことがきっかけ。最初は「よく分からないけれど、とりあえず行ってみよう」という気持ちだったそうです。
印象に残ったのは、会場の「熱気」と、分からないことを素直に「分からない」と言える雰囲気。
また、「一人でやらなくていいんだよ」という言葉をきっかけに、困ったときに相談できる人がいることの心強さを実感したといいます。

受講後には開業届を提出し、訪問保育を事業としてスタート。
今後は、母親や父親が気軽に話せる場づくりや、地域に還元できる活動にも挑戦していきたいと話してくださいました。

最後に、これから参加する皆さんへ、「もう大丈夫。収穫しかないよ」とメッセージをいただきました。
さらに、「できないかもしれない、その“かもしれない”を確かめるために、一歩進んでみてほしい」と背中を押してくださいました。

支援する側から見たCan-Pass

続いて、山梨県民信用組合営業統括部の長谷部貴大さんに、「支援する側から見たCan-Pass」について伺いました。

長谷部さんが初めてCan-Passに参加した際に感じたのも、参加者の「熱」だったそうです。
他の創業支援と比べても、多くの参加者が同じ場に集まり、グループワークをしながら一緒に考える機会が多いことが、Can-Passの特徴だと感じていると話してくださいました。

また、新しいことへ一歩踏み出すためには、「背中を押してくれる存在が大切」。
「こんなことを聞いていいのかな、という段階からでも、どんどん声をかけてください」との言葉がありました。

これまでCan-Passに参加するなかで、受講当初はまだやりたいことがあいまいだった方が、講座を通して少しずつ「何をしたいのか」「そのために何をすればいいのか」を明確にしていく姿を見てきたという長谷部さん。

最後には、「ここはチャレンジして、失敗してもいい場所です」と、これから受講する皆さんへメッセージをいただきました。

ミニワークショップ「得意を持ち寄ってイベントをつくろう」

後半は、参加者と支援機関の皆さんが同じグループに入り、実際のCan-Passをイメージしたミニワークショップを行いました。
テーマは、「得意を持ち寄ってイベントをつくろう」です。

今回はくじ引きで、

  • 場所:緑が丘スポーツ公園
  • 時期:年末
  • 対象:若者
  • 予算:100万円

という条件を設定し、「思わず行ってみたくなるイベント」を考えました。

 

短い時間ながら

  • 年末の出会いイベント
  • スポーツと掛け合わせたマッチングイベント
  • 若者に人気の麻辣湯と音楽を組み合わせた企画
  • 体育館にこたつを並べて映画を見る年越しイベント
  • 音楽と初詣を組み合わせたカウントダウン
  • 100人のサンタによるクリスマスイベント

など、個性豊かなアイデアが次々と生まれました。

 

そして今回のワークで大切にしたのが、支援機関の皆さんにも「支援する人」として外側から見るのではなく、各グループの一員として一緒に考えていただくことです。

発表後には、

  • 「許認可について相談できます」
  • 「企業や協力者につなげられるかもしれません」
  • 「施設利用や広報、補助金などで応援できる可能性があります」

など、それぞれの専門性を生かした具体的なアイデアが加わりました。

一人では思いつかなかったことも、異なる経験や知識を持つ人と一緒に考えることで、「これ、本当にできるかもしれない」に変わっていく――。

Can-Passで大切にしている「人とつながりながら形にしていく」というプロセスを体験する時間となりました。

 

 

支援機関とCan-Passが「顔の見える関係」に

「Open Can-Pass」では、受講生の挑戦を一緒に支えてくださる支援機関の皆さんにもご参加いただきました。

「支援機関」と聞くと、少し堅く、「事業が具体的になってから相談するところ」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし実際には、「まだやりたいことが固まっていない」「何から始めたらいいか分からない」という段階から相談できる場所もあります。

ワークショップの後は、それぞれの支援機関がどのような役割を担い、どんな相談ができるのかについてもご紹介しました。

 

山梨県民信用組合
創業や事業に関する相談、資金調達のほか、販路拡大など、事業を続けていくためのサポートを行っています。

山梨県立男女共同参画推進センター ぴゅあ総合/ぴゅあ富士
男女共同参画に関する講座や相談のほか、活動の場の提供や団体活動の支援などを行っています。

山梨県 新価値創造推進局 新事業チャレンジ推進課
新しい事業や地域でのチャレンジを支援し、必要に応じて企業やさまざまな支援者とのつながりづくりを行っています。

公益財団法人 やまなし産業支援機構
創業や事業計画をはじめ、補助金・資金調達、人材確保、販路開拓など、事業に関する幅広い相談に対応しています。

 

また、当日の参加支援機関に加え、以下の支援機関からも支援内容をお寄せいただきました。

一般財団法人 山梨もしも財団山梨県よろず支援拠点

 

本事業では、こうした支援機関を「困ったときに初めて訪ねる場所」にするのではなく、講座や交流会などを通して、早い段階から顔の見える関係をつくることを大切にしています。

「こんなことを相談してもいいのかな」と迷ったときに、思い浮かぶ顔があること。
自分だけでは解決できないことにぶつかったときに、「あの人に聞いてみよう」と思えること。
そんなつながりも、Can-Passで持ち帰ってほしいものの一つです。

まとめ

この日、何度も登場したのが、「一人でやらなくていい」という言葉です。

  • 自分のやりたいことがまだはっきりしていなくてもいい。
  • 分からないことは「分からない」と言っていい。
  • チャレンジして失敗してもいいし、立ち止まることがあってもいい。

そして、また「やってみたい」と思ったときに、仲間や地域の人たちとつながりながら一歩を踏み出していく。
本事業が、今年度も自分の中の「やってみたい」を見つけ、人とつながりながら、何度でも挑戦できる場所になることを願っています。
一人の挑戦が誰かの希望になり、一人の活動が甲府市の新しい魅力へとつながっていく。
今年度、Can-Passをきっかけにどのような出会いや挑戦が生まれていくのか楽しみです。

令和8年度「Can-Pass」は9月17日(木曜日)より、「Can-Pass Plus」は12月3日(木曜日)よりスタートします。

※受講をご希望の方は、下記URLより詳細をご確認ください(定員に達し次第、募集終了となります)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/nadeshiko-plus/job/kigyoshien/2026seminar-annai.html